野中郁次郎のレビュー一覧

  • MBB:「思い」のマネジメント 知識創造経営の実践フレームワーク

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    MBO(Manegment of Object)数字目標を軸にしたマネジメントも当然大事ではあるが、それと同等、あるいはそれ以上にMBB(Manegment of Belief)が重要。何よりもトップたるものが、その企業の存在価値・ビジョンを明確に発信し、そのビジョンを受けて個々の社員が想いを持つこと、そして想いを共有していくこと。各自の思いを引き出すことなく、MBOだけで管理を進めると、やらされ感にかられ、疲弊し、組織としてのパワーもダウンしていく。MBBとMBOがしっかりと掛け合わさってこそ、自主的で創造性豊かな組織が生まれる。ってな話。

    話としては、非常に共感できる。どんな企業も、そう

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    2014年03月26日
  • 日本企業にいま大切なこと

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    現場の技術や知識の蓄積を外からのブラックボックスとして持っておかなければ、ノウハウはどんどん模倣され、流出する。
    効率第一主義の偏重は、未来につながる活力が生まれる「あそび」や「むだ」も削ってしまった。
    現状を変えるためには、現場や職場という「場」の結びつきを強め、そこに立脚したマネジメントを行う必要がある。
    そのことは、組織力や機動性、イノベーションなどを育むことにつながる。
    過去の日本企業も、現代のイノベーターであるアップルも、現場の日常を非日常ぐらいに極めることでイノベーションを行ってきたという。
    確かに、現代は日本企業に関わらず、理論および効率性に流され過ぎているのかもしれない。
    グロ

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    2014年02月02日
  • MBB:「思い」のマネジメント 知識創造経営の実践フレームワーク

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    矢沢永吉やイチローのような、その世界での超一流の人間は自分を突き進んでいかせる原動力は自分の強い思いである。MBOのような短期的な目標を追いかけていく手法に対して、疑問を持っていたため共感できた。MBOだけでなく、人の思いや情熱をメンバーで共有するMBBの軸を意識に持って仕事することが、組織を成長させていくことなんだとわかりました。

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    2014年01月21日
  • 失敗の本質

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    週刊ダイアモンドの記事から知った。

    記事のほうがエッセンスが要約されて現代の話にマッチしている。現状の日本の組織が日本軍時代の反省点を全く生かせていないことに驚いた。なんとかしたいが。。。内部からそれを変えることが非常に難しいのも特徴であり、下克上で上に逆らって勝手な判断をすること自体も組織の特性、そしてそういうときにこそ大きな間違いが起きる・・・うーむ。考えさせられます。

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    2015年07月16日
  • 知識経営のすすめ ――ナレッジマネジメントとその時代

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    現場のリーダーシップが重要になる。
    そして戦略部門の質的変化が不可欠になる。
    まさにそのとおり。

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    2013年11月29日
  • 知識経営のすすめ ――ナレッジマネジメントとその時代

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    1999年当時の「ナレッジマネジメント」に関する著書である。
    初版当時は、Lotus Notesが企業を席巻していかに会社の中にある「知」をソフト上に集積するかが重要なテーマだったように思う。一方、ナレッジマネジメントの動きに当時はデータの流量やそのもの量の保管に充分にインフラが充分なソリューションを提供でなかったことや、「暗黙知」の集積の先のその利用にまで手が回らなかった。

    テキストマイニングやデータマイニングが充分に発達したのは21世紀にはいってからである。

    本書は、その背景にあった理論の書である。理論はソリューションを伴って、始めて活きるということであろうか。

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    2013年08月10日
  • アジャイル開発とスクラム 顧客・技術・経営をつなぐ協調的ソフトウェア開発マネジメント

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    平鍋さんが知り合いなので読んだ。非常に基本的なアジャイル開発とスクラムに関するまとめとケーススタディ。あとは野中郁次郎さんとの対談。日本でいつの間にか失われたスクラムがソフトで蘇って逆輸入。サムソンの合宿がなぜ今日本でやれないんだろうね?まあ出張がその代替となっている気はするけど。

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    2013年07月30日
  • アジャイル開発とスクラム 顧客・技術・経営をつなぐ協調的ソフトウェア開発マネジメント

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    改めて「アジャイルを知ろう」と思って読んでみました。全体のエッセンスをうまくまとめていて分かりやすい本だと思います。またその発展方法、方向なども示させていて、今の業務と照らし合わせると考えさせられるところの多い本です。とは言っても軽くまとめられていてサッと読めるので忙しいマネージャー向けという感じかな。

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    2013年06月20日
  • 日本企業にいま大切なこと

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    野中郁次郎氏は、日本的経営の信者。「会社を好きになる」という感覚や、「情緒的な国」で何が悪い!という。欧米式のコンプライアンスや数字から知恵や勇気は生まれない。ロイヤーが強い会社は、オーバーコンプライアンスになって、自分自身を縛り、身動きがとれなくなっている。社員が残業したくても、法令順守のために許されない。メールやセクハラ、パワハラが人と人との関係性を破壊した。法律家や会計士は、結局のところなんの価値も生み出さないのである。

    グローバルに成功している企業は、必ずしもアメリカ型ではない。そもそも、P&GやIBM、GEといったアメリカのエクセレントカンパニーは経営者も内部昇進であったり、長期雇

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    2012年09月09日
  • 失敗の本質

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    ・初版は昭和59年(1983年)。まさかこの後、バブルが起こって、更に弾けて、その後、
    日本が20年も停滞するなんて、著者たちもビックリでしょうね。

    ・日露戦争で勝利した日本軍はその時の成功法則(大艦巨砲主義と白兵銃剣主義)に縛られ、その後の第2次大戦で大敗してしまう(特定環境に適合し過ぎると、環境が変わった時に脆い。成功者の呪い。)

    ・日本軍の組織運営は、戦後の日本企業に引き継がれ、それが高度成長の原動力の1つとなったのではないか? だとしたら、成功に浮かれ、環境の変化について行けなくなった時、日本企業に危機が訪れるのでは? という警告の書。
    (実際、日本はバブル崩壊後、失われた20年を

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    2013年11月24日
  • 日本企業にいま大切なこと

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     「知識創造理論」の提唱者野中郁次郎氏と「見える化」による企業の改善活動の推進者遠藤功氏による共著です。
     内容は、日本式経営スタイルの優れた点を改めて再認識させるもので、東日本大震災で大きなダメージを受けた日本企業に対する、著者たちからの再生に向けたエールでもあります。
     本書における野中氏の主張を通底しているコンセプトは、件の「フロネシス(賢慮)」。アリストテレスの思想に遡る「共通善」を価値基準とした「実践知」です。その基本コンセプトを踏まえて、遠藤氏は、得意の現場目線での自説を展開しています。

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    2012年08月26日
  • 日本企業にいま大切なこと

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    ナレッジクリエイティブカンパニーの野中先生とコンサルティングファームで活躍され大学で経営戦略の教鞭をされている遠藤先生の共著です。
    どちらの先生も非常にユニークな考え方の持ち主であり、お二方の意見をまとめて一冊で読めるのは素敵なことです。
    テーマとして日本企業にいま大切なこと。
    表題の通り、今まさに読むべきものであり、とても読み手として、良い方向にはどうすべきかという問いに対して、情熱のある著者の解が本書には記されています。
    特に、日本企業ならではの強み、
    それをより高める必要があると説いています。ムダを排除し、効率的にするといった傾向になりがちですが、逆にイノベーションが生まれなくなるという

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    2012年06月09日
  • 日本の持続的成長企業 「優良+長寿」の企業研究

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    本書に紹介されている成功企業の事例を大学組織に応用しようとすると、例えば、「従業員数:教員数・事務職員数」の比較でうまく合わなかったり、「企業組織文化:教員の同僚的文化・職員組織文化」を関連付けさせたりすることがなかなか難しいように思う。ただこうした単純比較でなく、さらに上の概念として、「個人と組織の主体性」を考えることは必要だと感じた。

    序章で述べられた着眼点は参考になった。転換点と維持・強化の局面で、組織・人のマネジメントの質が異なるという視点だ。一見あたりまえなのだが、転換期に役割を果たせる人材を見抜けるかが組織存続の重要な要素となることを示している。

    38頁の反対の合一のようなモデ

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    2012年06月07日
  • 日本の持続的成長企業 「優良+長寿」の企業研究

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    われわれの経験則で感じられる「素晴らしい」企業について、定量的・定性的研究手法で語られている充実した内容の書籍であったと思う。

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    2012年04月23日
  • 知識創造企業

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    知識は、暗黙知と形式知に分かれる。知識の蓄積、創造は、個人の役割。それを促進するのが、組織の役割。暗黙知と形式知は、共同、表出、内面、連結と四つの知識変換を行う。

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    2012年01月16日
  • 知識経営のすすめ ――ナレッジマネジメントとその時代

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    p.21 優良事例を分析して取り入れることによって成果を上げることに慣れてしまうと、自分で考え、挑戦、失敗する風土がなくなってしまう。
    p.66, 84 個々人の持っている知識は個人が組織の中で認められるための財産なので、それを同僚と分かち合おうという呼び掛けには必ず心理的抵抗が生まれる。でも個人が抱え込んでいるのは知識資産を腐らせているようなものだし、こういう知識は組織の仕事を通じて得たものなので「公共財」としての性格ももっている。
    共有しよう、という組織文化がないといけないが、これにはトップダウンの強力なイニシアチブが求められる。
    p.89 古い組織に新しい技術を導入しても、複雑さを増す

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    2012年01月13日
  • 日本企業にいま大切なこと

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    「事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ!」
    現場力が大切。未曾有の災害にも負けない現場力を見直し、日本復興を成し遂げる。
    ただ、国レベルでは、それに値するもしくは増幅できる政治家が不在。
    個々の力を活かす日本的な組織力を見直した方が良いのではとの提言に、同意。

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    2012年01月06日
  • 日本企業にいま大切なこと

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    書いてあることは全うなような気がするが、結論は曖昧な気はします。内容は結構おもしろいので読んで損はなかった。

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    2011年12月20日
  • 日本企業にいま大切なこと

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    【一言感想】
    野中氏と遠藤氏という二人の著者が会話風に話を進めていきます。
    ただし、ちょっと論点がわかりにくいような気がしました。

    【印象的な部分】
    (P102)
    いま元気な企業には、グローバル化を地道に実践してきたところが多い。その結果、外に知が開かれたわけです。サムスンをはじめとするアジア企業が好調なのも、異文化接触によって知を創造する体質が組織内に組み込まれているからでしょう。

    (P154)
    ~イノベーションには、「モノ」のイノベーションと「コト」のイノベーションがあります。「コト」のイノベーションの多くは、ビジネスモデルを指すと考えていいでしょう。アップル社、マイクロソフト社、グー

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    2011年10月23日
  • 日本企業にいま大切なこと

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    ネタバレ

    「知識創造理論」を広めた野中さんと「見える化」を唱えた現場主義の遠藤さんが、日本の価値観を語り合う と紹介されている本です。
    各章で野中さんと遠藤さんがそれぞれコメントしています。あまり本質と関係ないですが、どうやって本書を仕上げたのか気になってしまいます。対談を元に再構成されたとなっていますが、それぞれの主張をうけとめて、持論に展開して、このような形でまとまるのか?ってちょっと不思議。

    さて、本書では直球でいうと、
    「日本企業は自分たちの強みにもっと自信をもて」
    というメッセージだと思います。

    しかし、その話の展開としては、今までのお二人の持論をそのまま展開したとも読み取れます。
    野中さ

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    2011年09月17日