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奥が深いです
一応、経営学専攻分野で、野中郁次郎さんを尊敬している自分は、初めて購入して読んでます。
暗黙知・認識知等、非言語な経営現場の実状を、現代語訳する経営用語を用いて、現状の日本企業の物づくりや、経営現場の解決策を常に希望を持っていける明るい視点から、考察しては、新しい見解を読者に与えてくださっている二人の日本の学識者が放った、現在の社会への処方箋と、思って大切に読み返しています。
少しずつ近づいていけたらと。【終】今です!
Posted by ブクログ
最近出たばかりの本で事例も新しい話題も多く、内容的にも大変有意義な本ではないかと感じました。
「アメリカ型」はもはや古い、情緒的、非効率、ガラパゴスなどなど「だから世界では戦えない」と指弾された日本企業ですが、むしろ今となれば、それが強みであり、「共同体の善」「現場の暗黙知」といった日本の「当たり前」が注目されているとしています。効率化して巨大化してスケールメリットを追うだけでは世界で1~2社しか残らないのは自明です。ならば、むしろ独自性を強調するにはどういう社風にしていくのか、またそのためにはどんなリーダーなりミドル層が必要かは重要な要素でしょう。
本文内に
「創造とは一回性の中に普遍を見ることだ」と言う言葉があります。取るに足りない日常風景や他社とのやり取りのなかに潜んでいる小さな「コト」から、大きな変化の可能性に気づけるかどうか。イノベーションにはそれが重要であり、その気づきはふだんの連続性のなかからしか得られないのです。
とあります。素晴らしい言葉です。全く同感であり、そのためにも社員も経営者も気づく力を強くしないといけないと思っています(もちろん持って生まれた才能もあるのだから、だれもがスティ-ブジョブスと同じになれるわけじゃないけど、同じになることが重要ではなく、同じ方向性を進めることが重要だと思う)
個人の能力が足りないためにチームワークでカバーするという発想ではなく、個々の能力をアップさせてしかも団結力があるチーム作りが必要であり、そのためにもリーダーは夢を語る必要があるのだろう。夢がない経営者の企業はもはや生き残れない時代になりつつあるのかもしれません。しかも夢があっても語らないとといけないのでしょう。
となかなか考えさえられる本でした。
Posted by ブクログ
野中郁次郎さんの「暗黙知」理論を踏襲した内容の一冊。
昨年の震災直後に書かれた一冊だけあって、日本の中央のリーダーシップの弱さと、それに比べた現場力の強さのコントラストをはっきりと浮かび上がらせながら、日本企業の本来の強さも、欧米型合理主義ではなく、従来の現場力と深いコミュニケーションがら生まれると説く。
確かに、日本企業からイノベーションが失われ、活気がなくなってきたのと、MBA的な欧米流の合理的経営の導入とは時期を同じくする。その過程で従来の日本の現場力が失われたということはあるだろう。しかし同時に、合理的判断の弱さが日本企業の弱点でもあり、現在も進むグローバル化に乗り遅れてきたという面もあるのではないか。もし、旧来の日本型経営のままであったなら、事態は更に深刻になっていたかもしれないし、現在の窮状は、合理的判断をそれでもまだ充分に実現できなかったこの数十年の結果なのかもしれない。
日本人がアメリカ人のマネジメントの真似をする必要はなく、日本人の強さを活かすことが重要だと思うが、新書の分量では説明しきれなかったのだろうが、安易に旧来の日本企業の現場のベタベタさを取り戻すことが重要という論調は、少し違和感はある。当然だが、合理的判断力を養いつつも、現場力、集団で協力しつつ成果を生み出す強さを維持しようとする、欲張りな発想こそが求められるのではないか。
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