野中郁次郎のレビュー一覧
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読後はもちろん、2章、3章は読みながら、職場組織のことに思考が飛び、なかなか読み進まなかった。
「失敗の本質」の要因は、敗戦に至った日本軍・政府から、今も変わらずに日本、私の周辺にはある。
1章では、ノモンハン事件、ミッドウェー作戦、ガダルカナル作戦、インパール作戦、レイテ海戦、沖縄戦。それぞれ、大部分が知らないことばかり。インパールの「死の行進」は聞いたことがある。沖縄戦も住民の視線からの話も色々読んできた。
日本軍がどのような体制、思想、作戦で戦っていたのか、初めて知ることばかり。地名が出る度に地図で調べた。
戦争ものは、そこで亡くなった方々のことを思うと感傷的になるけれど、本著は何故失敗したのかの観点に絞られており、敗戦に至った要因がとてもわかりやすい。
それは日本軍特有でもない。米軍とはもちろん違うけれど、今の日本社会(民間、政府)にも通じる。だから、特に2章以降は戒めのように読む。
業績評価としつつ、情緒が根強く残っているような日本企業。
やる気じゃないんだよ、成果でしょ。日本軍と同じじゃないか。
やるせなく思いつつも、どうすれば良いのかを考える、気付く良著。 -
Posted by ブクログ
知識的創造企業を読んでこんなに、会社組織の仕組みをわかりやすく説明されているものはないと思っていたが、その続編とのことで読みました。
内容は、470ページに及ぶ大作で知識的創造企業に実践を加えた新しいモデルの説明です。
哲学の視点も多く盛り込まれていて、改めて哲学を学ぶ大切さを感じました。
今回も理論だけでなく、トヨタ、ホンダ、JAL、シマノ、エーザイ等の具体的な事例が多く挙げられており理解も深まりました。
経営学の本を読むならばまずこの本と言える本です。
キーワード
共通善の追求
いま、ここで判断をする
身体的な経験から本質をつかむ(現場主義)
本音で話せる複数の場をつくる
矛盾を受け入れ、チャンスとする
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アジャイルの勉強として本を読みました。
2013年の本なので、紹介されている具体例は付箋を使ったり、壁にチャートを張り出したりとアナログな方法が中心でしたが、アジャイルやスクラムの基本的な考え方は現在も大きく変わっていないと思いますので、勉強になりました。
私はたまたまこの本が会社にあったので読みましたが、2021年に第2版が出ているので、今から読む人はそちらを読んだ方が良いと思います。
【第1部】
アジャイルとスクラムの概要だけ知りたい方は、第1部だけ読めば十分そうです。
アジャイル関係の用語と、それぞれがどういう意味なのかを知ることができて良かったです。
・スプリント
一定期間(通常1週間〜1か月)を区切って、決めた成果を完成させる開発サイクル。
このサイクルを繰り返すことで、「このチームなら1スプリントでどこまでできるか」という知見を蓄積できる。
・スクラムマスター
チームが円滑に開発できるよう支援する役割。
例えば、「他部署の承認待ちで作業できない」といった問題の解決や、「コードレビューに時間がかかる」といった問題の改善策を考える。
こうした役割を専門に担当する人を置く、という発想があることが印象に残りました。
【第2部】
アジャイルを採用した企業の実例集のような内容でした。
アジャイルについて概要を知りたいだけであれば、ここまで読まなくてもよさそうです。
一方で、企業改革のドキュメンタリーなどが好きな人には面白い内容だと思います。
個人的に印象に残ったところは以下です。
・アジャイルは、大規模開発や品質を特に重視する場面では難しい。
システムの根幹部分はウォーターフォールで開発し、フロントエンドはアジャイルで開発する、といった使い分けもある。
・ビジネス側と開発チームの信頼関係を構築するための工夫。
ビジネス側は仕様を伝えるだけでなく、背景や目的などのコンテキスト(文脈)も共有する。
開発チームは、内部の進捗状況をできるだけオープンにする。
・被災地で医療のためのシステムを急いで作る場合、アジャイルの短いサイクルでリリースし、ユーザーからのフィードバックを反映していく方法は、特に相性が良さそうだと思いました。
【第3部】
アジャイルの元になった考え方や、会社全体をアジャイルによってどう良くしていくか、といった、より大きな視点の内容でした。
アジャイルについてより深く知りたい人向けだと思います。 -
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まえがきに書かれている「イノベーション、グローバリゼーション、モチベーションは日本企業変革の三つのキーワード」がいいなと思った。世界にとっての共通善をもとに市場の矛盾をつく。リスク取らない部分最適組織で育ってきたリーダーは、論理的分析を求めすぎて現場の発想をつぶす場合も多い。全体をシステム化し俯瞰的に捉える欧米型の発想に対して、硬直的な負の側面ばかりが目立つようになってしまった。同質化・微細化競争に陥るモノづくりの罠。実践知プロセス。年度計画の達成・未達に終始するな。ビジネスモデルイノベーション(BMI)における事業創生モデル(存在/事業/収益/社会次元)。SECIモデル。価値命題を決めること。アンバンドリングの例としてのMVNO。フリーミアム。アウトサイドインの事例としてイノセンティブ。ソーシャルリーディングという概念を知らなかった。カルロスゴーンと対談しとる…3年ごとに難しい経験をさせれば、人は育ち、自信に満ち溢れ、かつ謙虚に人の話を聞くようになる。シンガポールでの集中と選択によるイノベーション。スカイプなどのフリーミアムビジネス。エスノグラフィー。ビジネスモデルのパタンランゲージとして、15種。モデルチェンジ、ノンフリル、釣り針と餌、フリーミアム、ロングテール、アンバンドリング、ペイアズユーゴー、オンデマンド、等価交換、オープンソース、オープンイノベーション、マルチサイドプラットフォーム、ソーシャルイノベーション(1)(2)(3)。しがらみの反義語としての経済的自立。ビジョンと価値命題、収益構造が確立していればしがらみにとらわれない。経営自立度を測る11項目。イノベーションは高い志とビジネス嗅覚が必要条件。MBOを超えてMBBへ。
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アジャイルの本質を、源流まで遡って理解できる本。
野中郁次郎先生の、SECIスパイラルとの関係も知り、改めてソフトウェア開発に留まらない、イノベーションを起こすマネジメントとリーダーシップの方法であるということが分かる。
暗黙知と形式知を回して知識創造を進めることにつながる、アジャイルの各種ミーティングや取り組み
サイロを自律分散型、フラクタルなチームや組織のあり方
実践知に基づくリーダーシップ→哲学やことば、目線、ロジックと情熱の双方をもった身体性を持って対話と言葉を語るリーダーシップの発揮が必要ということ
自律分散組織は、複雑適応系理論の応用ということで、複雑系の科学にもつながること
色んな示唆があり、自身の考えていること、関心のあることの全てにAgileが接地する事が分かった。複雑系は、システム思考的に森林保全を進めることや、アクターネットワーク理論にも繋がりそうだし、知識創造としてのAgileは現場主義と対話、身体性の重要性という、自身ができていないことへの向きなおりというか、総括して向かうものということが分かった。
さて、これから、socializationを、どこまでできるか。
なんとかしたいものだ
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「失敗の本質」の続編となる本書は、前作よりも読みやすい内容で、色々と頷きながら読み終えました。
イスラエルは、組織の戦略的失敗から学習を繰り返したそうです。
過去の成功事例にとらわれたり、他所の成功事例を真似るだけでは能がないと思っています。
やはり失敗から学ばないと。
恐怖心の存在を認めた上で、それをコントロールして任務を遂行するアメリカ兵。一方、恐怖心自体の存在を認めず、否認や抑圧によって受動的に対処した日本兵。
このあたりは山本七平氏の「日本はなぜ敗れるのか-敗因21ヵ条」とも共通する分析かと思います。
実践から学んで行動を修正することが出来なかった日本軍の姿も浮き彫りになっており、組織論として学ぶべき点が多い一冊でした。 -
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久しぶりにビジネス書で読んでいてワクワクしました。「失敗の本質」を再読しようと思っていたらちょうど書店にあり解説書くらいの気持ちで手に取りました。
でも、まったく違いますね。(タイトルで少々損している気が。。。)
「失敗の本質」がどのようにして生まれたのか?からスタートしていますが、その後は野中先生の組織論についての足跡をたどる一冊。
野中理論を体系だけで入り口を紹介しているので気になったところに関しては関連書籍を読み込むのが良さそうですね。まずは
・二項動態経営
・知識創造企業
を読みます。(2冊ともそこそこボリュームあるので時間をかけて丁寧に読む予定)
それ以外にも気になる書籍がありましたが欲張ると挫折しそうなので。笑 -
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効果的なナレッジマネジメントとは?が分かる本
この本が今から30年近く前に書かれたとは驚きだ。
名著『失敗の本質』の作者、野中郁次郎さんの代表作と知り読み始めた。400ページを超えの分厚さだったが、無駄な話はなく、ぎっしりと中身の詰まった本だった。
知を創造するためには、知をどう扱えば良いのかを、暗黙知を重視する日本企業、形式知を重視する西洋の両側面から検証していく。
著者は、「どちらか」が優れているのではなく、「どちらも」取り入れたSECIサイクルが最善だと結論づける。
また、ただの理論にとどまらず、実際の企業の例(新規開発)を取り上げ、組織の在り方や、マネジメントの在り方も分析し示している。
まさにこの本自体が、SECIモデル(サイクル)を体現している。
パラパラめくるだけだと、文量や内容の重厚さから、理論の本と思われるかもしれないが、この本は間違いなく「実践の書」である。
知を扱うすべての経営者・マネジャー必読の書といっても良いだろう。
私も一度では理解しきれなかったので、またページを開き理解を深めたいと思う。 -
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アメリカ軍海兵隊の組織、およびそのドクトリンを明文化した教本を通して、時代のニーズと現場の要求に応えるには、を明らかにしています。
海兵隊は、国や国民のニーズの変化に合わせて自らもその目的を変遷させることにより存在し続けることができたのですが、それを可能にするものは何であったのか?
自分たちの存在価値を問い直し、その価値を実現化するための考え方を丁寧に教示されています。
ともすれば、今のどの組織も永遠にそのままということはあり得ず、絶えず変化への対応を求められるのはどこも一緒ですので、先行事例として有益なのではないかと思います。
また、実践的なリーダーシップや組織の育て方についても参考となるところが多いです。
前半は説明、後半はドクトリンが掲載されていますが、特にドクトリンは、海兵隊の底に流れる哲学そのものです。後半を読んでまた前半に戻ってくると、理解が深まるのでお勧めです。