司馬遼太郎のレビュー一覧

  • ペルシャの幻術師

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    久しぶりの司馬遼太郎作品。
    タイトルにもなってるペルシャの幻術師が1番好き。女心わかってるな司馬遼太郎。
    果心居士の幻術、飛び加藤のお話も面白かった。歴史小説なだけあってなんども元ネタあっての作品なのか検索するくらい精緻な物語。
    全部共通して幻術、性が表現されていた。

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    2022年04月13日
  • 新史 太閤記(下)

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     下巻、高松城の水攻めから、天下統一のために家康を懐柔させるところで幕は閉じる。個人的には九州征伐、北条征伐を行うところまでは進めて行って欲しかったところではある。
     しかしその後の朝鮮出兵ともなると、権力に魅入ら、闇を纏い、最後には枯れ衰える秀吉を描くことに、著者は抵抗があったのかも知れず、話の盛り上がりに欠けるところが見えていたのかもしれない。
     信長に見出されたことで開花した自身の能力を最大限に発揮して、他の者との違う視点と工夫で戦を展開していく姿に読者は引きずり込まれ、さらに後半ともなると、他者に対する気配り以上の演者として(それは信長に仕えたから養えたものなのかもしれないが)振る舞う

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    2022年04月09日
  • 酔って候

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    ネタバレ

    p.199
    親が子をおしあげて隠居させ、自分が相続者になるというはなしは、町人の社会にもあるまい。
    p.313
    人間の物の考え方というものは議論でやるべきものではない。眼で見、手で触れる物で表すべきだ。

    藩主の視点で見ると幕末のイメージもまた変わってきます。いろんなフィルターを自分の中にもっていたいなーと思いました。

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    2022年04月04日
  • 功名が辻(二)

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    ネタバレ

    2作目は前半と後半でかなり印象が異なる作品に。
    前半は秀吉の栄華を極める派手さがあったが、後半はその華美さが逆に不気味に思えてきた。千代の目線から見る時代の移り変わりや情勢が読みやすく描かれていた。
    そのまま描写するよりも、千代目線で描くことで他にはない新鮮さと客観性がありおもしろいと思う。

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    2022年04月03日
  • 功名が辻(一)

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    坂の上の雲を読もうと思っていたが、女性が主人公っぽいこちらの作品をひょんなことから手に取り読んでみた。歴史物にしてはとても読みやすい。
    歴史に知識が少ない私でもそれなりに理解できた。
    千代の聡明さが、くどくなく語られていてとても好感を持てた。

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    2022年04月03日
  • 夏草の賦(下)

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    長曽我部家の激動と衰退を描く下巻。
    中盤は元親の迷走により方向感にかける展開に。
    元親の若々しい行動力は信長から世代交代した秀吉への屈服ですっかり衰退し世継ぎの信親をも心配させる。信親の若人なりのエピソードと楽しいがその顛末は残念なもので、仙石権兵衛が九州の島津家討伐の総指揮官となった時点で決してしまう。作者の言葉通りここは繊細な配慮にかける秀吉の采配ミスであったろう。

    長曽我部家の特徴である「一領具足」と優れた法律「長曽我部式目」について多くを語り、長曽我部家の民族気質についてもっとページを割いて欲しい思いがした。

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    2022年04月03日
  • 国盗り物語(四)

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    主人公は信長というよりも光秀なのではないかと思われる。また、主人公ではないが、細川藤孝は影の主役に位置付けられる。

    ただ、信長にしろ光秀にしろ、斎藤道三の弟子であり後継者として位置付けられている。その意味で、この物語はやはり道三よる国盗りについての話だといえる。すなわち、道三は美濃という国を盗ったがそこまでであり天下は盗れず、それを受け継いだ信長は多くの国を盗ったが天下を盗る寸前で道三のもう1人の弟子である光秀に討たれ、光秀が一時的にではあるが天下を盗った。その意味で、この物語は信長と光秀に交代しつつ、道三による国盗りという点では一貫していると言えるだろう。

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    2022年04月03日
  • 坂の上の雲(五)

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    漸く203高地を確保。もっと早く児玉氏が指揮していれば、、、。表にあまり取り上げられないが、バルチック艦隊に対する日英同盟の効果。その後のロシアの騎兵を主力とした大作戦。それを事前に察知しながら取り合わなかった司令部。日本騎兵部隊の活躍や、敵騎兵隊の失策。歴史は紙一重と感じました。

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    2022年04月03日
  • 国盗り物語(三)

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    本巻から主人公が織田信長に変わるが、実質的には信長と明智光秀の両者が主人公であるように読める。

    本巻では、光秀はまだ信長の家臣になっておらず、また直接対面もしていない。にも関わらず、信長に対してコンプレックスと言えるほどの強烈なライバル心を抱いている。おそらく本能寺の変の布石なのだろう。

    斎藤道三の最期についても描かれているが、既に主人公が交代しているため、信長目線で書かれている。

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    2022年03月31日
  • 国盗り物語(二)

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    「斎藤道三 後編」とあるが、斎藤道三の話がまだ終わったわけではない。もっとも、美濃の国主になったところまでは進んでいるため、“国盗り”は完了している。

    道三の最高潮は美濃を盗ったところまでで、この先は苦難が待ち受けている。それが北条早雲との違いである。

    ラストのお万阿および深芳野とのやり取りがそれを暗示しているのかもしれない。

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    2022年03月29日
  • 司馬遼太郎短篇全集 第十二巻

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    戦国武将で英雄と言われるほどの者は、みな父親を早くに亡くしている、自ら手掛けたものもあるし、伊達政宗のように見殺しもある/『貂の皮』「良い戦士を作るには年少から戦場を体験しておくといい」「武士」は武装農民の進化型で、「正統」が不在の実力主義の戦国時代では、戦闘力がアイデンティティとなっていた。井沢元彦『逆説の日本史』で、徳川家綱の(評価の低い)「生類哀みの令」について考察し、「過激と見られるほど生命尊重の原則を打ち出さなかったなら泰平の世は来なかったろう 」。暴力が一時的にはあまりに有効な手段、にたいして自制を馴致

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    2022年03月28日
  • 峠(下)

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    下巻一気読み。
    戦国時代モノや、幕末あたりの読み物好きだなーー。

    最初に買ってもらった本が織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の伝記だからかなー??

    河井継之助、惚れるなぁー。

    映画の公開が楽しみです。

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    2022年03月22日
  • 新史 太閤記(下)

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    やはり司馬遼太郎、だと再認識させられた一冊。面白く読ませることに関しては群を抜いている。自分が知らず知らずのうちに彼の説を取り入れていたんだなあ…と、少しショックでもあった。

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    2022年03月22日
  • 新史 太閤記(上)

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     秀吉の前半生に持っていたであろう天性の明るさを十二分にまで描き、その出世していく姿に対して、小説の力で見事なまでに面白さを加味しているところに、加速度的にのめり込ませられた。
     当時としては、現代よりも当然として自身の能力よりも重要視されている家柄などのことに加えて、自身のコンプレックス(猿顔、血筋、身体能力等)をいかに単純に逆転していくかといったものでなく、あまり描き過ぎていないところがいいのかも知れない。
     それ故に人たらしは何処か納得はするものの、真似のできない、捉えどころのない秀吉自身しか有せない、個性(とでもいいのか)と浮かび上がる。
     下巻に秀吉の影がどの様に濃くなるか、気になる

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    2022年03月20日
  • 世に棲む日日(二)

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    吉田松陰先生の真っ直ぐな想いと志が伝わった。
    高杉晋作さんは革命家になるきっかけを知る上海の旅路の思いが、
    とてもリアルな印象でした。

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    2022年03月20日
  • 梟の城

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    ネタバレ

    秀作。
    司馬遼太郎の直木賞受賞作。初期の作品。
    忍者ものだが、司馬遼太郎らしさが出ている。面白い。

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    2022年04月02日
  • 韃靼疾風録 (下)

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    5月GW明けから読む。明がヌルハチ率いる女真族に倒されて清が建国される中国史上に、平戸から渡った男の話。
    中国史のここの時代は人気があり、よく題材になるそうだ。
    初めてこの時代の中国の物語を読んだ。
    儒教の影響は今も続いているなあ・・・
    当時の衣服などネットで調べて興味深かった。

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    2022年03月18日
  • 幕末

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    幕末から明治にかけてその変遷に関わった武士と暗殺を描いている。
    著者は暗殺に対して非容認の態度で臨んでいる。
    あとがきでも
    「暗殺者という者が歴史に寄与したかどうかを考えてみた。
    ない。」
    としているが、
    「このましくないが、暗殺者も、その兇手に斃れた死骸も、ともにわれわれの歴史的遺産である。」
    とも書いてある。
    そしてそんな暗殺事件の中で「桜田門外ノ変」のみは
    「暗殺という政治行為は、史上前進的な結局を生んだことは絶無といっていいが、この変だけは、例外といえる。」と述べ、この事件の明治維新への大きな役割を認めている。
    ならばきっかけを作ったといえる井伊直弼も日本の変革の立役者のひとりと

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    2022年03月16日
  • 酔って候

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    面白かった。
    幕末人気は高けれど、なかなか“主役”にはなりにくい四人の藩主を中心とした物語。
    徳川幕府の最後を飾る藩主たちだが、彼らを知ると徳川270年の“罪”が分かり、維新は起こるべくして起こされたのだと感じずにはいられない。

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    2022年03月07日
  • 国盗り物語(一)

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    最初の主人公は斎藤道三。

    人の裏の裏をかくといった道三の才能ぶりとともに、時として強引なやり方が後の道三の人生に影響を与えるであろうと示唆するさまが描かれている。そうした司馬の描写は見事である。

    所々に解説を加えている司馬らしさも健在。

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    2022年03月05日