司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 坂の上の雲(六)

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    ネタバレ

    ついに最後の巻を読むに至った。いい調子で読んでいたけれど、やっぱりこの話の脱線ぶりというか余談ぶりには全く閉口する。沖縄の漁師がバルチック艦隊を発見してそれを軍部に報告するまでの過程にくだくだと紙面を割くことの悠長さは腹さえ立ってくる。この本を手に取る読者のほとんどの人が読みたいのは日露戦争のドラマ、大筋であってそんなちまちましたことまで読みたいと思うのだろうか。ある意味そういった部分も場合によっては興味深くないこともないが、この膨大な小説が膨大にならざるを得なかったのはそういった余談話をちりばめすぎるからではないか。その分を戦闘シーンに割けばいいではないか。また昔の日本人の名前の漢字は読むの

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    2023年04月15日
  • 竜馬がゆく(七)

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    亀山社中から海援隊に変わり、大政奉還に向け志士が動き出す回。
    龍馬が凄いのは、階級をなくし人は平等であり法によってのみ裁かれる時代にしようと行動した所。
    先見の明がある。

    ついに次で最終巻。
    龍馬よ、死ぬなー!

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    2023年04月06日
  • 坂の上の雲(四)

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    この巻の物語の中で乃木将軍を表すことば、エピソード、白襷隊のこと、これらの語られ方から乃木将軍を好まない人がいる理由を少しだけ理解しました。
    明治帝に気に入られて、昭和天皇の教育も務められ、乃木坂駅に乃木神社がある。一般的に嫌われる訳以外のことがあるのでしょうね。
    私はどちらかと言えば好きな方ですが(^^ゞ

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    2023年04月06日
  • 覇王の家(下)

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    ■司馬遼太郎による家康やその家臣、秀吉などの濃密な描写。
    ■関ヶ原や大阪の陣のところなどがない。恐らく、人間的な描写ができる歴史書類が残っているところをつなげているのではないか。
    ■覇王の家というより、覇王の人という題名の方が相応しい、という感じの本。読み応えはあった。

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    2023年04月02日
  • 竜馬がゆく(六)

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    薩長同盟を達成した回。そしておりょうと結婚し、日本初の新婚旅行に行く回でもある。
    ついに龍馬が行くも佳境に入ってきた。

    作者の「事の成る成らぬは、それを言う人間による」という言葉。イチローも言っていたなぁ。
    これからこっそり自分も使おう。。。

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    2023年03月31日
  • この国のかたち(一)

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    近代精神。宗教権威の否定(富永仲基)。科学的合理性・人格の自律(山片蟠桃・三浦梅園)。人間主義(井原西鶴)。

    ※倜儻不羈(てきとうふき)。すぐれていて拘束されない。志が大きく抜きんでている。馬のたづなに拘束されない。独創。独立。
    ※惣は日本の公(共同体)の原形。
    ※皇族の出の人が一兵卒として徴兵される明治の平等主義。
    ※独裁は日本人の気質に合わない。信長。井伊直弼。
    ※尊王攘夷。契丹・女真族に漢民族が服属する宋代。漢民族の王が中国を支配すべきだという考えから。
    ※明治憲法下で天皇は政治に対して能動的な作用は一切できなかった。例外は敗戦時の聖断のみ。
    ※7世紀に統一国家ができたのは隋による侵略

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    2023年04月01日
  • 覇王の家(上)

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    大河ドラマが始まって家康についてタヌキおやじぐらいのイメージしかなかったのでこれは読まねば!と。
    正直今まで司馬遼太郎作品を読んで家康は好きになれなかったけどやはり読んでみるとイメージはかわる。確かに「奇妙な方」だ。

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    2023年03月27日
  • 竜馬がゆく(五)

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    池田屋の変が起き、それが蛤御門の変を引き起こし長州は朝敵になった。学生の頃は全くわからなかった事がこの本を読んでなんとなくわかってきた。
    たくさんの志士の命がなくなって今平和ボケしている令和があると思うと、一生懸命生きろ!と龍馬に怒られそうな気がします。

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    2023年03月23日
  • 街道をゆく 3

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    本書の中では「肥薩のみち」と「河内みち」がよかった。単純に自分とあまり縁がない所なので面白く読めました。

    米を通して日本のあり様を深く思索しているのだが、はるか古代から球磨川流域は水との戦いがあったことを知りちょっと驚いた。数年前の大水害は、現在でもなおその戦いが続いているのを物語っている。もしかしたら、もっと激しい戦いになっているかもしれない。

    それにしても、西南の役を昨日のことの様に語る古老が50年前にはまだいたし、街中に鍛冶屋さんがあったんですね。これにも驚き。

    「河内のみち」は司馬さんの地元らしく、筆致も何となく柔らかく、散歩感覚で楽しく読めました。

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    2023年03月18日
  • 竜馬がゆく(四)

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    「よくないのは気と気でぶつかる事。殺る殺ると双方同じ気を発すれば斬り合っている。逃げるのも同じ事。やる逃げると積極消極の差こそあれ、同じ気だ。向こうがやたらと追ってくる。人間の動き、働き、の八割まではそういう気の発作だよ。相手のそういう気を抜くしかない。」

    現代の人間関係にも通じます。
    龍馬は思いつきで動いているようで、とても良く時勢をみている。
    少しでも見習いたい。

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    2023年03月11日
  • 覇王の家(下)

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    ネタバレ

    小牧・長久手の戦いがメインになっていて、大阪夏の陣や関ヶ原についてはほとんど触れていないことに驚いた。ただ、その分、家臣の裏切りなどの反応など、人間臭さを感じる部分が多く、本当にこうだったのかもしれないというリアルな小説だった。

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    2023年03月08日
  • 国盗り物語(一)

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    斎藤道三という名前は聞き覚えがあったが、具体的な人物像は知らないままであった。

    アニメ、ラノベが流行り始めた辺りから日本史の戦国時代を対象としたものが広がり始め、ゲームとしても確立されているため、人物としての名前は知っていてもふんわりとしたものしから知らなかった。

    司馬遼太郎の作品は人、それを取り巻く時代の流れを丁寧な描きと共に読むことができるため、物語として純粋に楽しむだけでなく勉強としても読むことができるのではないか。
    (実際学生時代『項羽と劉邦』を課題図書として読んだ、、、)

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    2023年03月07日
  • 新装版 妖怪(下)

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    応仁の乱前夜  唐天子に取り憑かれた源四郎。

     将軍家に伝わる鬼切の剣を巡って、日野富子とお今の局が争い、その争いに源四郎も巻き込まれる。

     司馬遼太郎の作品は、時代考証するものが多いが、妖怪物のこの作品は単純に楽しめた。 
     妖怪は、弱い人間が見てしまう物なのかもしれない。
     夢枕獏と比較するのは見当違いかもしれないが、この作品のテイストは似ている。

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    2026年01月18日
  • 新装版 妖怪(上)

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    妖怪とは何か?源四郎と唐天子の攻防  室町幕府の将軍の落とし胤と母親から聞かされ育った源四郎は、母の死を境に京に登る。道中、腹太夫という気のおけない仲間もできた。

     京の都では、将軍義政の正室日野富子と側室お今の局が将軍の寵愛を巡って争っていた。そのお今に取り憑いているのが唐天子。呪術使い。

     妖怪とは何なのか。見える人間の中に巣食う物なのか。

     下巻に続く。

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    2026年01月18日
  • 花神(下)

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    花神とは何か  クライマックスは上野の山に籠る彰義隊の掃討。

     下巻を読んで、戦に対する薩摩の情念的で感覚的なものが、その後の日本陸軍のDNAに残っている気がした。大村益次郎が長生きていたら、その後の日本陸軍の状況は違っていただろうか。

     花神とは、中国でいう花咲か爺さんのことらしい。幕末に有象無象の薩摩を中心にした寄り合い所帯の官軍では新政府を樹立する道筋ができず、維新は訪れなかっただろう。全く何もないところに、大村益次郎が魔法のように道筋をつけ、明治維新を成し遂げた。彼は花神なのだ。

     久しぶりに靖国の彼の像を見に行きたくなった。

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    2026年01月18日
  • 街道をゆく 42

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    司馬遼太郎が1971年に「週刊朝日」にて連載を開始した「街道をゆく」シリーズの「42.三浦半島記」。2022年NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を観て、手に取りました。鎌倉時代について司馬遼太郎独自の視点で書かれており興味深く読みました。また海軍に関する記載についても陸軍だった筆者からの視点は面白い。どちらかというと三浦半島の付け根の話が多いのはご愛敬か。

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    2023年03月03日
  • 新装版 軍師二人

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    表題作の「軍師二人」の表現がとても好きです。

    まだ芝居の幕はあがるべきでなかった。
    が、あがった。

    たった二行で、坂道を転がり落ちるような破滅を予感させてくれました。

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    2023年03月02日
  • 街道をゆく 6

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    朝日文芸文庫
    司馬遼太郎
    街道をゆく 「沖縄 先島への道」


    重厚な紀行文。面白い。琉球文化の深さなのか、著者のような識者が掘れば掘るほど 面白さが出てくる感じ


    著者の目線は 近代の超克
    沖縄史を研究し、足を運び 現地の人と話しながら、国家を超えるものを探しているように思う


    明快な結論はないが「倭人」という言葉を近代超克のヒントにしている
    *倭人=日本という国家の規制を受けず、村落共同体に生きる人
    *国家ではなく、村落共同体で人を捉えるという意味だと思う


    沖縄に行くなら
    沖縄戦、琉球処分、人頭税、柳田国男ら沖縄文化論、池間栄三 「 与那国の歴史 」を 理解してから行きたい。

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    2023年02月28日
  • 竜馬がゆく(三)

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    龍馬はかっこいい。
    女、金に執着せず、自分のなすべき事をまっすぐにしている姿は今の時代の誰にも当てはまらない。
    だから亡くなってこんなに経つのにまだ英雄なんだろう。
    これは乙女姉さんの力だな。

    さぁ、4に進もう!

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    2023年02月27日
  • 花神(中)

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    村田蔵六 いよいよ世に出る  長州征伐の指揮官として、蔵六は世に出る。

     司馬遼太郎の名調子が続くが、なかなか話は進まない。

     印象深いのは、司馬遼太郎は福沢諭吉を評価していないことだ。福沢は軽佻浮薄で村田蔵六という男を理解できないのだ。嫌な野郎として登場してくる。

     主人公について書かれている割合が少ないが、明治維新の一つの解釈が描かれている。

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    2026年01月18日