上橋菜穂子のレビュー一覧

  • ほの暗い永久から出でて 生と死を巡る対話

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    ネタバレ

    私も上橋さんとほぼ同時期に母を亡くしましたので、その部分では一年半も看病できた事が羨ましい。私の母は原因不明で入院し、直後、意識不明。一か月も面倒を見てあげる事ができませんでしたので。

    それもまた生命力というものですし、色々と思う事が多い読書でした。

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    2020年09月07日
  • 獣の奏者 全5冊合本版

    ネタバレ 購入済み

    アニメを見ていたので懐かしくなり購入。
    生きとし生けるもの達の壮絶な運命と決して侵してはいけない理に翻弄される壮大なストーリー。

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    2020年08月18日
  • 守り人シリーズ電子版 2.闇の守り人

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    学校で先生の目を盗んで読んだ。先生が来るのを忘れて読んだ。バルサがジグロの汚名返上の為頑張るところが好き。

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    2020年07月08日
  • 守り人シリーズ電子版 1.精霊の守り人

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    バルサが狩人と戦うシーンが好き♥️でも、バルサが自分の暗い過去をチャグムに語るところで泣きそうになった。

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    2020年07月08日
  • 風と行く者

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    ネタバレ

    2018年に出ていたんですね。知らなかった。ひさしぶりにバルサの物語が読めてうれしかった。
    過去のジグロとのやりとりが、今のバルサにつながっているということを感じる。

    20年前にサダンタラムの護衛をし、そして今またバルサが護衛をしていること、そのめぐりあわせは偶然ではないのだろう。
    サリが最終章で「伝わっているわね、あの人の思いは・・・」の言葉にはつい涙してしまった。

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    2020年05月03日
  • 獣の奏者(2)

    購入済み

    2巻。

    ジョウンとエリンの穏やかな日々。原作で後の波乱万丈なエリンの人生を知っているので、この幸せそうな日々にほっこりします。そんな日々の中でも後に役立ち必要になってく知識をエリンは蓄えていくのですが、そんなエリンを導くジョウンがカッコイイです(見た目は髭面のオッサンなのですが、そこも個人的には好みだったりします(笑))。私の好みは置いておいて、ちゃんとした?ヒーロー・イアルも巻末に登場します。エリンと彼との出逢いはまだ先ですが、彼の方の人生も目が離せないですね。

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    2020年02月10日
  • 獣の奏者(1)

    購入済み

    1巻。

    原作がとても大好きな作品。漫画版も気になったので読んでみました。獣を戦いの道具にしたり権力の象徴にしている世界の物語。そんな『人に慣れないけれど、人に利用されている獣たち』。"闘蛇"は龍みたいな獣で"王獣"は翼の生えたライオン?てなイメージかなぁと原作を読んだ時に思っていましたが、漫画版だと想像でなく絵で見られるので嬉しいですね♪。そんな獣たちと密接にかかわる事になる主人公・エリンは、大好きな母親と死に別れ住んでいた場所から離れるという悲しい出発です。そして流れ着いた先で保護者・師となるジョウンと出逢います。個人的にジョウンがとても好きだったので、イメー

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    2020年02月10日
  • 守り人シリーズ電子版 10.天と地の守り人 第三部

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    ネタバレ

    守り人シリーズ、最終章の最終巻!終わりの終わりです。
    ついに帰ってきた新ヨゴ皇国、バルサとチャグム、それぞれの目的と役目を果たすわけだけど、どっかで交わるのかと思ったら交わらない!!逆にそれがリアルでよい。そしてスケールのでかさがすごいね!こんな国と国との大激戦まで出てくるようになるとは、精霊の守り人を読んでいたときは想像もしなかった。
    最後はもちろん大団円なわけだが、チャグムはもちろんのこと、バルサも落ち着くべきところに落ち着いた感じでよかったね。エピローグで、チャグムが遊びに来る話でも書いてくれないかなぁ。いや、それは想像で補うべきですね。
    二人とともに精神は守り人世界に行ってきた身として

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    2020年02月01日
  • 守り人シリーズ電子版 9.天と地の守り人 第二部

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    守り人シリーズ最終章の、中巻。カンバル王国編。
    精霊の守り人以来の、バルサとチャグムの二人の主人公が一緒に旅する物語。というか、実は精霊とこの天と地の中巻だけだよね。
    なんといってもホイ(捨て荷)のエピソードが秀逸。
    途中でこの話が出てきたときは、なんでここにこの話が必要なんだろうかと訝しんだが、あとで出てきたときはめちゃくちゃ納得!!チャグムの、実は持っていた皇太子としてのプライドとの葛藤が、ホイの話で見事に辻褄があって、震えました。
    しかしこの二人、先にも書いたが、これまでのシリーズで互いに常に想い合いながら話が進んできたのに、ここでともにバルサの故郷を旅しながら、また分かれ、最終章ではま

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    2020年02月01日
  • 守り人シリーズ電子版 7.蒼路の旅人

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    旅人シリーズは前の虚空の旅人のときもそうだったが、完全解決できないシチュエーションでどうやって切り抜けるかというところが描かれていて、とても人間味があるというか、大人向けな物語だと思う。
    今回はこれまで以上に、というか最終的に解決していないのは初めてじゃないかと思う展開で、チャグムの苦悩にこちらも悩まされた。
    しかしこういった壮大なハイファンタージというのは、最初のほうは不思議な体験や経験を通して主人公自身の成長が描かれていくのだが、物語が進んでいくにつれて、他国との争いなど、国と国との政治力学みたいな話が出てくるものが多い気がする。漫画だが、「マギ」や「ワールドトリガー」などを思い出した。そ

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    2020年01月09日
  • 守り人シリーズ電子版 1.精霊の守り人

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    守り人シリーズ第1巻!
    女用心棒バルサは、偶然新ヨゴ国の皇子チャグムに出会った。しかしチャグムは、ニュンガ・ロ・イムという精霊の、守り人だった。…!
    最後が、感動。
    バルサはチャグムとニュンガ・ロ・イムを守ることができるのか?
    バルサが戦うシーンが好き。かっこいい。

    ぜひ読んでください‼︎

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    2019年12月30日
  • 守り人シリーズ電子版 6.神の守り人  下  帰還編

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    シリーズはじめての上下巻、の下巻。思わず一気読みしてしまった。
    最後まではらはらどきどき。虚空の旅人が、必ずしも完全に解決して終わったわけではないので、今回も必ずしもハッピーエンドではないだろうという予感が働き、どっちに転ぶのだろうかと思っていたが、やはりという面も、そうはいってもという面もあった(笑)
    しかし異世界の干渉力、はんぱないな!各国の神話・伝説は国によって異なるのは当然だとしても、それぞれ異世界からの干渉が強すぎる。まぁもちろんそういう世界観であり、だからこそのハイファンタジーなのだけれども、これだけの突出した力があれば、世界を制覇してしまいそうだ。
    うーん、この壮大な世界観をどう

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    2019年12月27日
  • 守り人シリーズ電子版 5.神の守り人  上  来訪編

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    やめられないとまらない守り人シリーズ。
    しかし、巻を追うごとに、これは本当に児童文学なのだろうかと思う。この「神の守り人」なぞは、あのトロッコ問題のような話であり、正解がない道を歩いていく感じ。
    精霊の守り人と同じように、思わぬ運命を背負ってしまったこどもをバルサが守っていく話なのに、精霊の守り人が「最初は敵だったものたちと味方になって強大な敵から庇護者を守り抜く」的なわかりやすい話だったのに比べて、この話は最初から庇護者を守ることが果たして正解なのか分からない状態で進んでいく。敵対する側も、単に敵になったり味方になったりするのではなく、それぞれの正義で動いていく。
    虚空の旅人のときもそうだっ

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    2019年12月27日
  • 命の意味 命のしるし

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    獣医師を志しているものです。
    これから動物の命を扱う者として、人間と動物の共生、お互いが良い形で生きていくためにはどうしたらよいのか、考えるきっかけになりました。
    とても読みやすく、中身も深く考えさせられる内容でした。

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    2019年12月09日
  • 守り人シリーズ電子版 2.闇の守り人

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    守り人シリーズ二作目。
    こどものころ、読んだかなぁ、いまいち覚えてないな。

    それでも面白いものは面白い!!
    今作は、一作目と異なりこどもよりも大人のバルサにスポットがあたり、過去の自分と向き合うストーリーなのでより大人向き。
    修羅の道を突き詰めたその先に救いがある。自分はまだまだ甘いなと思う1冊です。ちょっと残念なのは、思わせぶりで活躍場面があまりなかったシシームとダーグ!いつか出てくるのを楽しみにしてる。

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    2019年12月03日
  • 守り人シリーズ電子版 1.精霊の守り人

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    なつかしのハイファンタジー(というジャンルがあることは最近知った。完全に空想の世界だとハイファンタジーで、現実世界とリンクしているとローファンタジーなんだね)。

    大人になって読むものではないと自分を縛っていたが、上橋さんの「物語ること、いきること」を読んでひさびさに手にとった。
    いやぁ、やっぱいいな、ファンタジー。個人的には日本の中世古代的なファンタジー(空色勾玉とか、もののけ姫とか)のほうが好きだけど、守り人シリーズもよい。ファンタジーの何がいいかって、完全に物語に入り込んで、一緒に冒険できるところだよね。ときに手に汗握り、ときに大自然で爽快な風を浴びる、こどものときよりむしろ、毎日の通勤

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    2019年12月03日
  • 獣の奏者(1)

    ネタバレ 購入済み

    人と野生の生き物との絆に感動

    本当によく練られていて
    何度も何度も読み返しています。

    異世界での話ですが、リアリティがあって、王政や政治も絡むシリアス感もあり、中身が濃い!

    そしてやはり絆が素晴らしい!

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    2019年11月26日
  • 鹿の王【全4冊 合本版】

    購入済み

    表現力豊かな作品

    2015年本屋大賞作品と言うことで紙の本で読んだのですが、読み直したくて購入。
    かなり広大な地域にわたる場面展開、沢山の種族の登場人物に病原菌という難しいテーマも読ませ切る文章力、表現力が素晴らしいです。
    長編ですが先が気になって仕方ない。
    物語の世界に完全に引き込まれる、読み応えのある作品です。

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    2019年11月25日
  • 風と行く者

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    ネタバレ

    国と国、氏族と氏族、争いは絶えず、どのように外交を結べばよいか状況は刻々と変わる。流れを読み立ち回って行かないと生き残れない。大きな動きの中で不本意な立場に立たされても逃げず、言い訳せず生きる人物が何人も出てくる。切ない。そう言う人物が胸中に秘めていた大切なものを表したり、温かい思いをしたりする場面に心底ほっとする。

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    2019年11月19日
  • 物語ること、生きること

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    ファンタジーものが好きで、どちらかというと空色勾玉のような古代日本をベースとしたファンタジーのほうが好きだが、上橋さんの精霊の守り人シリーズも好きだった。初めて知ったのだが、完全に現実世界とは別の世界のことを書いたファンタジーは「ハイ・ファンタジー」と言うんだね。
    しかし完全に別世界といっても、さまざまな民族文化や世界の世俗を参考にしているわけで、そのために上橋さんの民族文化の研究がまさに役立っている。沖縄の神話をベースにしたファンタジーとか書いてみたいなと思うのだが、相当のフィールドワークが必要なんだろうな。

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    2019年11月16日