上橋菜穂子のレビュー一覧

  • 物語ること、生きること

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    文化人類学者でもある作者の鋭い感受性、五感を刺激する平易で具体的な言葉遣いがどのように育まれたのかが、とても優しい言葉で沁み込んできます。
    永遠と一瞬、語られるものと語りえぬものなど、絶えず大きな視点を意識されているからこそ、壮大な物語が生まれてくるのだなぁ、と感じ入りました。

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    2024年06月16日
  • 獣の奏者 IV完結編

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    『獣の奏者』闘蛇編〜完結編

    2023/07/23頃〜2024/05/10 1回目

    最初はなつかしい気持ちだった
    エリンの子供なのに大人びた姿、動物のことになると現れる子供らしい姿
    大人になってみるとどれも可愛らしい子どもの姿だった
    母を失うという壮絶な経験をしてもなお、禁忌とも呼べるそれを解き明かそうとしたエリンの姿は勇敢だったけれど、勇敢な人がひとりいたとて世の中は災いをその目で知るまで変わろうとしない。苦しかった。バスの中で嗚咽しそうだった。

    『獣の奏者』という話の中で一番鍵になるのは「母」だと思う。エリンは母を闘蛇に喰われ、イアルは母に売られ、ジェシも母をあの戦いで失う。
    惨いと思

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    2024年05月12日
  • 守り人シリーズ電子版 1.精霊の守り人

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    ドラマが好きで、原作本をいつか読みたいと思っていた。やっと読めて満足。チャグムの成長がいいよね。そしてバルサがカッコいい。そういう人に私は成りたかった(無理)。

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    2024年05月04日
  • 鹿の王 水底の橋

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    ネタバレ

    鹿の王が良かったので、購入後しばらくとっておいたのだが、鹿の王のシリーズの続編は読みたいような(キャラクターが死ぬのではないかとハラハラするので)読みたくないような微妙な気分になる。

    前作のヴァンらは登場せずホッサル視点の物語だが、本作も命の物語なので、序盤から「死の迎え方」の描写があり重い。
    リウマチや血友病の病名を変えたものが出てきたり、還元論(オタワル医術)と全体論(清心教医術)の比較のように我々の世界とつながる部分も多い。
    オタワルは(ローマ時代と中世ヨーロッパの関係のように)科学技術が進んで合理的、近代的な考え方で思想面ではツオル帝国を優越しているように見えるが、ホッサルとミラルの

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    2024年04月13日
  • 鹿の王 水底の橋

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    「私たちの武器は知識と想像力と忍耐力、そして他者を助けたいと思う気持ちです」あとがきより

    どの登場人物も素敵だった。

    私が中学生の頃にこの物語に出会っていたら医療従事者を目指していたと思う笑
    ミラルもホッサルも安房那候も本当にかっこいい…

    最後はとても心地よく、本当にシュダの花の香りがしてくるようでした。

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    2024年03月03日
  • 鹿の王 水底の橋

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    ネタバレ

    面白かった
    二つの異なる医学が反目しあいながらもそれぞれの真理にふれ、理解と疑念両方を持ちながら歩み寄る姿は、医療に携わる人たちも色々な矛盾を抱えながら努力しているということに、改めて気付かされたと思う。
    お医者さん、頑張れ!
    そして、この本は後書き、解説が秀逸。
    生き方について考えさせられるが、結局、前向きに楽しく人のために生きるのが一番、ってこと。

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    2024年03月01日
  • 獣の奏者 外伝 刹那

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    ネタバレ

    登場人物達の人生が詳しく温かく描かれていた
    国の命運を背負う運命を負ったエリンと、夫のイアル、師のエサル…
    皆激動の人生を歩んできて、辛いことも多かっただろうけど、それでも自分の人生を良かったと思い、刹那であってもその瞬間の幸せを大切にしている人達だと感じた

    人の群れの中で生きていくことは苦労が多く簡単ではないけれど、彼らのように小さな幸せの欠片を拾い集め、周りの人や生きとし生けるもの全てに愛を注いで生きていきたいと思った

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    2024年02月25日
  • 獣の奏者 III探求編

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    一貫して、獣はそして人はどう在るべきか、一つの考え方を示してくれる。そのメッセージを、これ程魅力的なストーリーに乗せられる作者にただ脱帽です。

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    2024年02月19日
  • 青い鳥文庫版 (総ルビ)獣の奏者(3)

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    リランと心を通わせる事が出来た主人公だけれど待ち構えているのは予想もしなかった未来。運命の波に抗いながら主人公の立ち向かう姿には感動する。

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    2024年02月17日
  • 獣の奏者 外伝 刹那

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    パズルのピースのように、空白の11年を埋める役割を持ったサイドストーリー❗

    上橋 菜穂子さんのあとがきにあるように、人生の半ばを過ぎた人が読むと、非常に感慨深い作品となっています♫

    個人的には、エリンの同棲・結婚生活を描いた『刹那』よりも、若かりしエサルの切ない恋模様を描いた『秘め事』の方が、興味深く読むことができました❗男性キャラクターは、ユアンよりもジョウンの方が好きです♫

    カバーデザインも非常に綺麗で、とても満足出来たシリーズ作品でした❗

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    2024年01月16日
  • 獣の奏者 III探求編

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    とっても面白い❗本書を読むまで、何故続編が描かれたのか?と思っていましたが、読んで納得しました♫

    Ⅰ、Ⅱで描かれた謎の究明の為に、キャラクターを11年歳を取らせることで、キャラクターにより深みを持たせて、読者をより異世界へと惹き込ませます❗ファンタジーが好きな方は勿論、ファンタジーが苦手な方にも是非読んでもらいたいオススメの作品です♫

    束の間のひとときでしたが、第四章の『父と息子』で、イアルとジェシが生活している様子を読んで、少し温かい気持ちになりました❗辛い結末が待ち構えているようですが、続けて『完結編』に挑みます。

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    2024年01月15日
  • バルサの食卓

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    ネタバレ

    スチャルもノギ屋の弁当もマイカの蜜煮も何回も作った。美味しい。豚肉煮が想像していたのと違ってた。もっと南国風かと思っていたので。

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    2024年01月11日
  • 鹿の王 水底の橋

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    ネタバレ

    今回『鹿の王 水底の橋』は、医師のホッサルと助手のミラルに焦点があてられた作品。
    医療とは本来どうあるべきか?
    命よりも優先されるものがあるのか?
    が、改めて浮き彫りになり読者に問いかけてくれます。
    たくさんの考え方があり、信念がある医師たち。
    そして、目の前で苦しむ患者。苦しむ患者の家族たち。
    果たして、何が優先されるべきなのか…。
    何が医療者として、果たさなくてはいけないのか…。
    上橋菜穂子さんならではの作品だなと、沁みました。
    個人的には、最後のミラルの医師としての言動に、心を揺さぶられました。

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    2024年01月07日
  • 鹿の王 3

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    おもしろい
    一気読みして、そのまま4巻へ
    この興奮と感動をうまく文章にしたいのですが、できなくて悲しい…
    とにかくおもしろいんです

    鹿の王の映画はこの壮大で深い物語をどう2時間にまとめたのか気になるなあ

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    2023年12月24日
  • 鹿の王 2

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    鹿の王2ではそれぞれに歴史背景や文化、信仰するものがあることがよりわかる。
    他の民族を侵略し開拓するということはこういうことなのかと

    物語はどんどん奥行きを深くして繋がっていく。
    わかりそうで、まだ何もわからない。

    続きが気になるので会社を休みたいです 笑

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    2023年12月20日
  • 鹿の王 水底の橋

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    ネタバレ

    あぁそうだ、この問題が残ってたよね!という一冊。
    鹿の王1〜4巻で切なさと希望を残すまとまりがある、ヴァンの話だったけど、
    その時に取り残された問題があったわ!


    「宗教」というのは、煩雑なものだなあ。
    と、この本を読み始めて & 今の世界情勢を考えて思った。

    信じるものを優先するというのは、人・民族・国のアイデンティティであり、対立するものや相反するものを受け入れるというのが、根幹を揺るがすことであるというのも理解ができる。

    しかしながら、
    信じるものを優先せるよりも、人命を第一に考えるのであれば、そこに宗教や方法を選んでいる場合ではない、と思うのだけど。

    そうはいかないのが

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    2023年12月18日
  • 狐笛のかなた

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    美しい物語だった。ファンタジーそのもの。
    読み終えて心がきれいになった気がします。、
    一冊完結だけど、もっと知りたい。

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    2023年12月04日
  • 狐笛のかなた

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    買った覚えがないけど家にあった。
    初めての作家さん。
    児童文学、ファンタジー系の作家さんらしく。
    面白かった!
    霊狐だったり、心が読めたり、中国のフュージョン時代劇な感じ。ドラマ化して欲しい!
    小夜と野火がせつないけど、ハッピーエンドで良かった。
    結末は満足だけど、続編も期待してしまう名残があるし、小春丸ももっと見たい。

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    2023年11月29日
  • 鹿の王 3

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    ネタバレ

    再読。

    ついに犬たちの正体。
    犬たちを遣わした人々。
    2巻でホッサルたちが辿り着こうとしているところが明確になりました。

    追い詰められた人の狂気。
    初めは被害者であっても、意思を持って仇をなそうとすれば加害者になってしまうこと。
    科学の時代ではない(科学の思考のない)人の、宗教観・思想の偏り。
    なんだか最近聞いたような構図で浮かび上がってくる怖さ。
    この怖さをヴァンは「妄執」と呼びました。

    そう思っていても、その妄執を正義だと妄信している者の気持ちに浸かってしまえば、同調もできてしまう。

    それぞれの立場があって、いろんな国、戦、そこに生きる人、支配者、そういうものの中で、登場人物達の位

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    2023年11月28日
  • 青い鳥文庫版 (総ルビ)獣の奏者(4)

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    知りたいと思い追い求める事は恐ろしい側面を伴う…それでもひたすら自分の道を信じその先を知ろうとするエリン…凄いなぁ…どうしたらこんなに面白い話が書けるんだろう
    リランがエリンを守った姿が頭に浮かんで感動した
    リランにもエリンを慕う気持ちがあるんじゃないかなと今作で感じた
    今までエリンがリランに対して抑えていた愛情が溢れ出していた場面良かったなぁ
    「知りたくて、知りたくて…おまえの思いを知りたくて」ってところ泣きそうになった。知りたいけれど王獣の気持ちを人が完全に理解することは難しい…
    お母さんが子どもの気持ちを理解したくてもどうすれば理解してあげられるか苦悩している様だった
    小5の頃、上橋先生

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    2023年10月30日