上橋菜穂子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレあぁそうだ、この問題が残ってたよね!という一冊。
鹿の王1〜4巻で切なさと希望を残すまとまりがある、ヴァンの話だったけど、
その時に取り残された問題があったわ!
「宗教」というのは、煩雑なものだなあ。
と、この本を読み始めて & 今の世界情勢を考えて思った。
信じるものを優先するというのは、人・民族・国のアイデンティティであり、対立するものや相反するものを受け入れるというのが、根幹を揺るがすことであるというのも理解ができる。
しかしながら、
信じるものを優先せるよりも、人命を第一に考えるのであれば、そこに宗教や方法を選んでいる場合ではない、と思うのだけど。
そうはいかないのが -
Posted by ブクログ
ネタバレ再読。
ついに犬たちの正体。
犬たちを遣わした人々。
2巻でホッサルたちが辿り着こうとしているところが明確になりました。
追い詰められた人の狂気。
初めは被害者であっても、意思を持って仇をなそうとすれば加害者になってしまうこと。
科学の時代ではない(科学の思考のない)人の、宗教観・思想の偏り。
なんだか最近聞いたような構図で浮かび上がってくる怖さ。
この怖さをヴァンは「妄執」と呼びました。
そう思っていても、その妄執を正義だと妄信している者の気持ちに浸かってしまえば、同調もできてしまう。
それぞれの立場があって、いろんな国、戦、そこに生きる人、支配者、そういうものの中で、登場人物達の位 -
Posted by ブクログ
知りたいと思い追い求める事は恐ろしい側面を伴う…それでもひたすら自分の道を信じその先を知ろうとするエリン…凄いなぁ…どうしたらこんなに面白い話が書けるんだろう
リランがエリンを守った姿が頭に浮かんで感動した
リランにもエリンを慕う気持ちがあるんじゃないかなと今作で感じた
今までエリンがリランに対して抑えていた愛情が溢れ出していた場面良かったなぁ
「知りたくて、知りたくて…おまえの思いを知りたくて」ってところ泣きそうになった。知りたいけれど王獣の気持ちを人が完全に理解することは難しい…
お母さんが子どもの気持ちを理解したくてもどうすれば理解してあげられるか苦悩している様だった
小5の頃、上橋先生 -
Posted by ブクログ
上橋菜穂子さんの世界は初めてです
野間児童文芸賞受賞作品
これは児童対象だけでは終わらない、大人でも充分過ぎる程楽しめる和製ファンタジー、そして純愛物語だと思います
古き日本が舞台の郷愁を誘う世界観
豊かな自然と美しい風景描写
狐や天狗の和テイストが不思議な世界へ、そして何処か子供の頃へタイムスリップしたような懐かしい感覚を取り戻してくれました
<聞き耳>の才をもった12歳の少女・小夜
怪我をした一匹の霊狐・野火を助けたことからこの物語が始まります
やがて、隣合うニ国の争いに巻き込まれていきます
小夜を一途に想い、命懸けで守る野火
野火を信じる真っ直ぐな小夜
二人の孤独で健気な燃え上がる