上橋菜穂子のレビュー一覧
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ネタバレホッサルとミラルのその後の闘いの話。医療という分厚い謎をファンタジーというメスで解剖していく上橋先生の手腕おそるべしという作品。
ヴァンとユナじゃないんだ...というのは私も思ってしまった(笑)けど、『鹿の王』という物語が生まれた理由を知ると、続編が医術師ホッサルとミラルの物語である必要性がよくわかる。あと、彼らの成就しているようで先のない恋愛の話も、読みすすめるにつれ気になってくるし。落とし所はどうするんだろう?と思っていたら、その手があったか!とびっくりしてしまった。安房那侯の粋なはからいなのかな。
魚がめっちゃおいしそうだけど、食べるのこわくなる。笑 -
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ネタバレはじめましてのファンタジー小説、この本で本っ当に良かったー!!
なかなか難しかったけど、展開が早いし なにより面白かったから手が止まらなかった!
「おまえたちにしてやれなかったことを、縁もゆかりもない人々に、してやってもいいか」
ヴァンが意を決した時のシーンがすごくジーンと来ました。かっこいい。。
いやーほんとうにメッチャ面白かった、こんな壮大な物語作れるのシンプルにすごいなぁ。もっと理解深めたいので必ずもう一度読みますっ
そして最後に、この歳になって女性2人のこの↓会話はすごく心に沁みました。※中略あり
「この世に生きている人々の数は膨大だから、祖先から伝わってきた何かがあるとしても、一人一人が次の世代を産めたか、産むことができなかったかということで、その命の連鎖の糸が消えるようなものじゃないんです」
サエは、青ざめた顔で、でも、と言った。
「親から伝えられたものは途切れてしまうでしょう」
「サエさん、聞いて」
ミラルは身を乗りだした。
「私たちは、ひとりひとり、違うのよ。たしかに祖先から綿々と伝わってきたものはある。でもね、ひとりひとり、まったく違うの。どの命も、これまでこの世に生まれたことのない、ただひとつの、一回きりの個性をもった命なのよ。だからこそ、この世に同じ人はひとりもいない。──過去にも、そして、未来にも、同じ人は二度と現れない」
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Posted by ブクログ
ネタバレ鹿の王…飛鹿の群れの中に群れが危険に陥ったとき己の命を張って群れを逃がす鹿のこと。
最後のヴァンはまさに「鹿の王」と敬意を表して呼ばれる飛鹿と同じ行動をしていた。大多数のこれからの人間に病が及ばないように一人暗い森の中に狼や犬を連れて相棒の暁と駆けていく。ヴァンの父が「鹿の王」を馬鹿なやつだと語っていたのをヴァンが覚えていたのが辛かった。「才というのは残酷なものだ。ときに、死者にその者を押し出す。そんな才を持って生まれなければ、己の命を全うできただろうに、なんと、哀しいやつじゃないか」と。父が否定した言葉を覚えていながら、ヴァンはその馬鹿なやつになることを承知で駆け出した。娘になったユナを置いて。自分が持つ能力を悩みながらも人のために使う選択をしたヴァン。渋くてかっこよすぎた。そのヴァンを一人にしないために最後ユナを筆頭に最初に出会ったトマや最初は追っ手だったサエが探しに行くラストに泣いてしまった。
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Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった!
壮大かつ緻密な世界観。オアレ稲を中心にした農業・生態系・帝国の歴史・政治が一つの物語としてつながっている。流石です、最高でした。
香りを声として聞こえると表現する事も、とても新鮮な表現で、普通では無い感覚の鋭さがより伝わってきました。
読んでいると蝗害や外来種など、現実世界でも取り上げられる問題を思い起こさせる物語でした。
欲を言うと、救いの稲をどうして行くか、皇帝が答えをだしたところからの立て直しの5年間をじっくりと読みたいです...
そちらだけ展開がアッサリされていたので少し物足りなく感じてしまいました、、、
また、アイシャが神ではない普通の人としての香君の在り方を目指していますが、アイシャほど香りの分かる人の後継はどんな立場になるのか、その頃には香君の在り方を変える事ができているのか、オアレマヅラはどんなところなのか、たくさん想像が膨らんで、もし続きがありましたら是非読みたいです。
展開が面白くて、次はどうなる?と一気に読んでしまったので、またじっくり読み直したい本です。