上橋菜穂子のレビュー一覧

  • 神の蝶、舞う果て

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    上橋菜穂子先生、幻の一作。
    P100
    「人を豊かに育むものは、神のみわざーー美しき光だ」
    「しかし、ときに、その光が、巡り巡って汚濁や生き物の死にもつながることもあるのだよ。ならば、逆のことーー闇が、光につながることも、あるのかもしれぬ」

    光と闇は表裏一体。

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    2026年04月12日
  • 鹿の王 3

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    いろいろな思惑が複雑に絡み始め、物語が大きく動き始めた第3巻。
    「きたきたー!これが上橋文学の醍醐味!」と盛り上がってしまいました。

    これまで少しずつしか描かれなかったヴァンの家族を思う気持ちが胸に迫ります。

    これはネタバレかもしれないけれど、フッタ、貴様だけは許さん!
    とだけ書き置いて、第4巻読んで参ります。

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    2026年04月11日
  • 獣の奏者 II王獣編

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    ネタバレ

    好きだった言葉は、「人にどう思われるか気にしていると、発想も縮こまるんだな。」と、「この世に生きる、たくさんの生き物たちの営みの不思議さを感じてほしい。学ぶということの、ふるえるような興奮を感じとってほしい。」の2つである。1つ目は、普段私は周りの目を気にして生きているからドキッとさせられた。知らないうちに発想が縮こまって損してたかもと思うと、今後はあまり周りの目を気にせず自分らしく生きていきたいと思った。2つ目は、成功する人は学ぶときにふるえるような興奮を感じ取っているよねと思った。何かで成功した人の話を聞くときよく感じるのは、この人はこれが本当に大好きで取り組んでいるんだなってことだ。私は

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    2026年04月11日
  • 鹿の王 4

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    ネタバレ

     自分の命が終わった後も巡っていく命について考えさせられる。
     ヴァンの虚しさや悲痛な思いが痛いほど伝わってくる心理描写だった。
    ユナが最後まで明るかったのが救い。その先を描かず、広がりを見せようとするところで終わらせるのは、「獣の奏者」通じる技だった。

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    2026年04月10日
  • 鹿の王 2

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    ヴァンとユナの体に起こった変化はそういうことだったの!? え、そこでサエが出てくる? あぁぁぁぁぁ、あの人の安否はどうなったの???
    というところで、第3巻へ続く。

    感染症の正体が少しずつ明らかになり、そこに政治も絡んできて、話はいよいよ佳境に入っていきます。

    もう、これ以上、余計なことは語るまい。今日も朝日が眩しいぜ。

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    2026年04月08日
  • 獣の奏者 IV完結編

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    人は同じ過ちを繰り返す。多くの命が失われてもなお、無くなることはない戦争。その愚かさを心に刻みながらも、その概念が人の記憶から消されることは無い。しかし、結果が同じ過ちであったとしても、その後が同じであるとは限らない。一度目の過ちは、過ちであるかもわからぬままに犯してしまう。しかし、二度目は過ちであると知りながら犯したのだ。己の信じる未来のために、希望と共に暮らすことができる世界のために。エリンはその選択をしてみせた。かつて災いを起こし、二度と同じことを起こさぬようにしてきたジェの意思は、既にあった小さな綻びを突いてみせたエリンの手によって崩された。しかし、そのエリンによって、かつて起きた災い

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    2026年04月06日
  • 鹿の王 4

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    死に至る謎のウイルスに対峙する時、人は不安や恐れを抱き、結果、自分と家族だけは助かる道を選ぶのでしょうか。
    そうではない事を、この本の主人公達が表してくれていました。
    コロナ禍では、国、人種を超えて、世界中の医療、科学、政府、様々な人達が未知のウイルスに向き合い、終息に向かう事が出来ました。
    この本が出版された後の現実の話ですが、どこか予言書を見ているような気持ちで読み進めていました。

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    2026年04月05日
  • 鹿の王 1

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    またもや眠れぬ日々を始めてしまいました。ページをめくる手が止まらない!

    動物から感染する病気をモチーフに、様々な民族の葛藤が描かれています。
    感染の描写がリアルで、これって本当にコロナ前に書かれた本なの?と何度も奥付を確認したほど。

    これを読んでいたらトナカイに乗りたくなりました。本当は飛鹿(ピュイカ)に乗りたいけど空想の動物だからね。

    独角のヴァンと、天才医術師ホッサルの行く末はどうなるのか?幼子ユナはどんな風に成長していくのか?
    ・・ひきつづき、眠れぬ夜を過ごす予定です。

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    2026年04月05日
  • 獣の奏者 II王獣編

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    苦しい。
    思えばエリンの周りには敵が多かった。祖父から始まり、闘蛇衆や、霧の民、そして王獣規範など。全ての事の始まりは、彼女の芯から溢れ出る知識欲とそれに伴う行動力だった。「私も母のようになりたい」「蜂の生態について知りたい」「野生の王獣のように、リランを育てたい」その結果彼女はかつてない偉業を成し遂げてみせた。しかし、その術は禁忌であり、歴史上に留めておかねばならなかった。
    人は武力を求め続ける。地位のため、名誉のため、誇りのため。自らとはかけ離れた生態を持つ王獣。その力を我がものとするために、獣としての本能をも縛ってみせた。エリンはそれが許せなかっただけ。人は知識を探求するものを淘汰し、今

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    2026年04月04日
  • 獣の奏者 I闘蛇編

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    めちゃくちゃ面白い。
    初めて本格的なファンタジーを手に取った。それも、ファンタジーは私たちが暮らす世界とは、無縁のような世界であり、文字を読み、想像するのが難しいのでは無いかと考えていたため、なかなか手を出せずにいた。しかし、それは大きな間違いであって、本書はスラスラと世界が頭の中で作られる。主人公であるエリンの心情や、彼女が観る世界の情景が私にも共有されて、普段ならば体感し得ない経験を積ませてくれる。
    エリンの素性は複雑で、明かされることも多いがまだまだ秘められたことも多い。それは彼女も同じように感じているため、読者である私とエリンの情報の格差はなく、その点も彼女に心を預ける手助けをしている

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    2026年04月04日
  • 狐笛のかなた

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    ネタバレ

    上橋さんの作品は登場人物が駆け抜けていくのを追いかけるような感覚があるけれども、野火と小夜がまっすぐに駆け抜けていってくれた。
    何度か読んだことがあるけれども梅や桜の描写が目の前に浮かぶようで、なんとなくこの時期に読みたくなったのはそれかな。

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    2026年04月01日
  • 神の蝶、舞う果て

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    ネタバレ

    と〜〜っても上橋先生らしいと思いました!
    上橋先生の作品で育ってきた私からすると、気持ちよく心に馴染む物語でした。
    前情報で数十年前に書かれた作品と知りながら読んだので、読みながらこの作品のテーマはとても香君に近い!?と感じた時は物語そのものではなく上橋先生の変わらぬ興味にワクワクしました。あとがきでその事に触れられていて、心の中で「ありがとうございます。」と拝みました。
    香君を書き上げられた後にこの作品を再発見されたということが、また素晴らしい奇跡なのかなと思います。

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    2026年03月31日
  • 香君4 遥かな道

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    1冊目を読んでからトントンと読み進めてしまった。
    この続きがこんなに読みたい、いったいどうなるんだろう、とお手本のような好奇心が湧いて出てくる作品だった。

    農作物、人、民、国、信仰、政治という切っても切り離せない視点を多角的に描写していてファンタジーだけではない現実味にも惹きつけられた

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    2026年03月31日
  • 香君4 遥かな道

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    面白かった。もう、一気に読んでしまった。
    未来のために今飢えろと言われても、人はそれを飲み込めない。多数のために切り捨てられる側にされたら耐えられない。そういう政治のもどかしさみたいなものがすごく丁寧に描かれている。

    大きな脅威や災害に対して人ができることはあまりにも小さいということを思い知らされる。
    それでも象徴として在ろうするオリエが本当に素敵だった。頑張るアイシャのひたむきさもよき。
    あとがきで「アレロパシー」から構想を得た的なことが書かれていたけど、本当に植物も興味深いな。

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    2026年03月26日
  • 守り人シリーズ電子版 1.精霊の守り人

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    昔、アニメ版は見ていた。原作を手に取るのは初めてで、上橋菜穂子さんの本は『獣の奏者』以来。

    面白かったぁぁぁぁぁ
    チャグムかわいいぃぃぃぃあと賢いし強いし絶対いい王になるわ(੭ु´͈ ᐜ `͈)੭ु⁾⁾

    5日で読んじゃった。とても面白かった。

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    2026年03月21日
  • 神の蝶、舞う果て

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    上橋ワールド炸裂だった。

    会話も大事、人物造形も大事、あらすじも大事。でもやはりいいファンタジーは情景描写がしっかりできていることだとあらためて思った。
    年末に大好きな町田その子さんのファンタジーに、がっかりしてしまった。なんでかなあ?と思ったのだがこの作品を読んで納得。情景描写の差だ。

    新作ではないそうだ。しかし、上橋菜穂子はやっぱり上橋菜穂子だ。
    守り人シリーズを読んだ時の感動がよみがえった。

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    2026年03月20日
  • 月の森に、カミよ眠れ

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    ファンタジーではあるけれど、古代の日本の辺境の地で、あたかも本当にこんなことがおこっていたのかなと思わせるリアリティもあり、素晴らしい。もののけ姫とも通ずる趣き。

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    2026年03月18日
  • 香君2 西から来た少女

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    2巻になって世界の輪郭が見えてきたなーという感じ。めちゃくちゃ面白い。

    いつの時代も、どこの世界でも、国を治めるというのは大変だなと思う。尊敬と恐怖を同じだけ集めて束ねなければならない。そしてそのためには象徴が必要で、この世界ではそれはオアレ稲。

    言い伝えがいつか風化してしまう恐ろしさを考える。何かを正しく伝え続けるのは難しい。

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    2026年03月18日
  • 獣の奏者 外伝 刹那

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    ネタバレ

    「綿毛」が読みたくて。外伝は読んだことあったのですが、改めて文庫版を買って読みました。ソヨンのことを知れてよかった。本編に書いてある生い立ちの情報だけでは、「なんて不幸な人なんだろう」という感想で終わってしまっていました。せっかく一族を離れてまで共に生きたいと思えた人と一緒になれたのに、先立たれてひとりエリンを育てる人生はつらかっただろうなと。その答えが書かれていて、たくましさに胸が熱くなりました。

    「秘め事」がやっぱりこの本の肝なのかなあと思います。ユアンのことがずっとよくわからなくて、頭に残っていたのですが、読み返すと「物言わぬ王獣のよう」な彼の姿がつかみ取れる気がします。何一つ不自由な

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    2026年03月15日
  • 神の蝶、舞う果て

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    上橋さんのシリーズはどれもいい
    人間、生物、植物、それぞれが絡み合って織り成す物語
    自然、宿命や運命、生命の弱さと強さ、葛藤
    それらをまた感じられる作品でした

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    2026年03月15日