上橋菜穂子のレビュー一覧

  • 狐笛のかなた

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    傷ついた霊狐の子ぎつねと少女の出会いから始まる物語。

    この文章量でこの重厚感を出せるのか…
    ほころびを感じさせない世界観で、
    しっかり構築された世界に連れて行ってくれる物語です。

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    2026年08月15日
  • 鹿の王 1

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    ファンタジーの中でもとても現実に近く、それでいて幻想的な作品だなと感じた
    魔法や特殊能力は今のところ出てきてはいない(今後出てくる?出てこない?)がそれでもしっかりファンタジーとして確立されているのがすごい
    続きが気になる

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    2026年08月15日
  • 鹿の王 4

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    ネタバレ

    家族や民族、故郷、愛する人への気持ちが美しい文章で綴られていて、じんわりと胸があたたかくなりました。
    病と向き合うこととは…ということを考えさせられ、国家、民族間の複雑な駆け引きやミステリー描写も面白かったですが…
    私は、登場人物が親しい人を思う心、あたたかな感情が感じ取れるシーンがとても好きでした。

    サエさんとヴァン、ユナちゃんのその後が読みたい…と思いましたが、きっと3人は私が心配するまでもなく日々それぞれの日常を懸命に生きているのでしょう。それを想像させれくれる終わり方も私はよかったと思います。

    個人的に、ヴァンとホッサルが最初に出会ったとき、ヴァンの言葉にホッサルが胸を打たれたことや、何事にも冷静沈着なホッサルが、ヴァンの雰囲気に圧倒され、若造らしくなる(?)シーンが好きでした。この2人がやっと出会ったところは、ページを捲る手が止まりませんでした。

    それと、ヴァンが季耶たちと再開したとき、この人たちはもう身内だ、と独角として生きてきたヴァンが震えるシーンは、込み上げるものがありました。

    続編があるみたいなので、そちらも近々読んでみようかと。

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    2026年08月14日
  • 獣の奏者 II王獣編

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    王獣と心を通わせるようになったエリン。
    静かに暮らして生きたいが、真王と大公とのしがらみに巻き込まれて行きます。最後は怒涛の展開で一気読みしました。獣の奏者シリーズでは1番盛り上がりがある本かも。

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    2026年08月10日
  • 獣の奏者 IV完結編

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    ネタバレ

    いい大人ですが、最後は声を出して泣きました。
    上橋さんの作品は理不尽に辛いことは無いと思っていたのですが、やはりリランとエリンとの別れは辛かった。
    でも、納得できる。
    ファンタジーだけど、道理は通っているんだもん。
    皆幸せハッピーにはならないよね。
    でも未来に希望はある。
    一番、納得の出来る場所に落ち着いていると思います。
    ジェシの働きと、一つ一つの小さな気持ちと動きが、少しでも長く平和な時間を伸ばせます様に。
    でもきっと、いつか闘蛇も王獣も人間が操る時代が来ると思う。
    その時間が少しでもあるということでも、やはり大事なことだと思うのです

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    2026年08月09日
  • 獣の奏者 I闘蛇編

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    読んだのはかなり以前20年くらい前なので、詳細書きませんが、大作、名作です!NHKでアニメ化されたのを偶然見たところから原作に入りました。かなり綿密な作り込み、文化背景のあるファンタジーに,脱帽。作者の肩書きを見て納得した記憶。

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    2026年08月07日
  • 香君4 遥かな道

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    ネタバレ

    物語の最後まで、本当に面白かった。

    特に印象に残ったのは、オアレ稲という一つの存在に国全体が左右される構造。その依存関係が物語の土台になっていて、「もしそれが崩れたらどうなるのか」という恐ろしさに最後まで引き込まれた。こういう世界の作り方が本当にうまいと思う。

    アイシャの皇帝への進言の場面では、感情ではなく、事実を積み重ねて相手を動かそうとする姿勢も良かった。抜かりのない調査があってこその言葉だからこそ、説得力があった。

    一番心に残ったのは、「風に知る万象」という考え方。人間にとって都合のいいものだけで世界は成り立っているわけではなく、利益にならないものも含めて均衡が保たれている。その均衡を人間の都合だけで歪めれば、巡り巡って人間にも返ってくる。この発想のスケールには驚かされた。

    また、香君という存在は人々がすがりたくなる”神”になり得た。それでもオリエやアイシャが人々を導くだけで終わらせず、自ら考え、困難に立ち向かうことを願った結末がとても好きだった。

    最後まで神郷オアレマヅラの正体は明かされなかったけれど、すべてを説明せず、不思議さを残して終わる余韻も心地よかった。

    10段階評価:9.5点

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    2026年08月08日
  • 香君3 遥かな道

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    前半は、ギラム島をめぐる政治的な動きが面白かった。

    国の利益のために人はどう動くのか。それぞれの立場や思惑が絡み合い、単純な善悪では割り切れないところに引き込まれた。

    特に印象に残ったのは、「当たり前」を疑うことの難しさ。常識として信じてきた前提が崩れたとき、人は何を信じ、どう判断するのか。その描き方が興味深かった。

    オアレ稲の不思議な生態も魅力的だった。人々の暮らしを支える存在でありながら、まだ理解しきれていない底知れない恐ろしさを感じる。

    後半は、虫害による絶望感に圧倒された。どうにもならない自然の脅威を前に、手に汗握る展開が続く。

    また、「人の命を守る」と一言で言っても、その方法や優先順位に唯一の正解はないという考え方も印象に残った。つらいかどうかではなく、何を為すべきか。その選択の重さが、この作品の面白さだと思う。

    10段階評価:9.5点

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    2026年08月08日
  • 獣の奏者 II王獣編

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    ネタバレ

    今年になって上橋菜穂子さんに出会いましたが、もうこのまま全部読んでしまおうと思っています。
    鹿の王→守り人シリーズから、ここまでノンストップで読み続けています。
    動物好きにはたまらない。
    リランと少しずつ理解しあって行く描写がたまらない。
    それでもやはり指を食いちぎられてしまうところが、夢物語ではない。
    最後にリランが優しく助けてくれたのは、何故なんだろう。
    きっと、決して解明できない、理解できない摂理もあるのだろう。
    とっとと続きを読みにいきます。

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    2026年08月05日
  • 香君1 西から来た少女

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    久しぶりに上橋菜穂子の世界に触れたけど、やっぱり独自の民族や文化を作り上げる力がすごい。

    特に、「香り」という目に見えない感覚から、風景や生き物、人々の暮らし、農業、さらには国家がどう成り立っているのかまで広がっていくのが本当に面白かった。単に珍しい設定が並んでいるだけではなくて、全部がきちんとつながっていて、この世界が本当にどこかに存在しているように感じられる。

    独自の農業や生き物もすごく面白いし、そこで生きている人たちの描き方にも生命力がある。みんなが考え、働き、食べて、生きようとしている。その人間らしさがあるからこそ、世界観にも説得力が生まれているんだと思う。

    読んでいる途中で、「この仕組みなら、ここはどうなるんだろう?」と疑問に思うことが何度もあった。でも、その少し先で、まさに自分が気になっていたことがきちんと描かれる。まるで読者の考えを読まれているようで、世界の仕組みが少しずつ明らかになっていく感覚が気持ちよかった。

    香り、生態、農業、民族、国家。これだけ違う要素を一つにつなげて、しかも物語としてこんなに面白く読ませるのは本当にすごい。

    世界観がとにかくユニークで、美しくて、説得力がある。

    10段階評価:9.5点

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    2026年08月02日
  • 獣の奏者 II王獣編

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    子どもを持つことに対して、今の時代は色々考えなくちゃいけないことがあるし、周りの意見もものすごく入ってくる。産む時期とか年齢、お金のこと、環境、育て方、いろいろ。だから、軽々しく子どもが欲しいなんて言っちゃダメなんだと思っていた。
    だけど、このお話を読んで、出産は生命の神秘で、とても尊いことなんだと感じられ、救われた。

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    2026年08月02日
  • 獣の奏者 I闘蛇編

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    アニメをやっていた当時は子どもで、内容がよくわからなかった。大人になって改めて読んでみて、まあ刺さる刺さる。めちゃくちゃ面白い。カタカナが多いのに、読みやすい。映像が頭の中にあるから、さくさく読める。盛り上がりもめちゃくちゃある。楽しい。何年経っても読み返したい。

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    2026年08月02日
  • 香君1 西から来た少女

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    たった1人の少女の才能?力?が、政治を動かすことになっていくっていう構図がほんとに面白い。
    稲っていう現代の私たちにも馴染みのあるものが、支配を生んでいくさまは、考えさせられる。
    自然の中で生きているという価値観とか、子ども大人関係なく人を尊重する姿勢が前提になっているのは、ストレスなく読めて嬉しい。
    ファンタジーなんだけど、内容とか設定はとてもファンタジーとは思えない。どこかの国で起こっていることのような気がする。面白かった。

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    2026年08月02日
  • 風と行く者

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    終ってしまった。
    読み終わりたくなかった。
    1ヶ月ほど前に出会った守り人シリーズ。
    1ヶ月楽しかったーーー。
    番外編というか、もう一つの壮大な冒険じゃないか。
    タンダとの生活も垣間見れたし、ジグロとの冒険も知れたし。
    もう満足。
    でも出来ればまた書いてほしい。

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    2026年07月28日
  • 守り人シリーズ電子版 10.天と地の守り人 第三部

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    「鹿の王」を読んだのが1ヶ月前。
    その後守り人シリーズを読み出したら止まらなくなり、一気に読んでしまいました。
    ファンタジーではあるものの、それぞれの国の生活、宗教が本当にリアル。
    単に悪と正義が戦うという物語ではなく、どの国の人が何故その行動に出るのかがいちいち腑に落ちる。
    そして、やっぱり人って食べて寝ることの大切さを何度も感じた。
    当たり前の事をしっかりと描いている。
    その中で、魅力的な人々の行く末が気になって気になって。。
    あんなに怖かった帝も、何か最後カッコいいし。
    よくもこんな落としどころを見つけて下さったものです。
    ホントに楽しい数週間を過ごしました。
    寂しいっ
    これから外伝読みにいきます

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    2026年07月20日
  • 守り人シリーズ電子版 7.蒼路の旅人

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    チャグム。大きくなったね。
    大きな決断をしたチャグムが気になりすぎるので、感想はここまでで。
    継ぎを読みにいきます。

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    2026年07月20日
  • 香君3 遥かな道

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    事件の全容を知りたく、サクサク読み進められる。

    事件の中で更に色々とオアレ稲について解明されていくこともあるが、スッキリしないところもある。
    そのスッキリしないのは何故なのか、アイシャがモヤモヤしてるのをモヤモヤみてる。

    藩王母、本当はいい人じゃん⋯やり方が強引なだけで、民を守るために⋯。

    マシュウは出生を考えると、頭も切れるし王となって欲しいし、なれる人なんだろうけど、王にならず、王の右腕とか、裏で奔走するタイプかな。表に出ず、裏から支えるのが似合う男ではあるかな。でも⋯ちょっとオリエの為が見えすぎててたまに萎える。主人公はアイシャだと思うし、オリエも香君ではあるんだけど⋯本人も違うところを認めてる状況で、オリエ本意はアイシャがするならいいけど、マシュウがしちゃうとなんだかなと。

    後半は、今までみんなが懸念してた厄災が起こり⋯
    しばらくは、とてもリアルなバッタ(架空)描写があるので、虫嫌いな人大丈夫かなと心配になったくらい。超リアル。
    あとがき読んだら頑張ったんだなぁと思うところでもあった。
    バッタとか虫平気だけど、バッタ⋯ゾワッとした(笑)

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    2026年07月15日
  • 獣の奏者 外伝 刹那

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    上橋菜穂子さんの『獣の奏者』全4巻と外伝を読んだ。主人公はもちろん、彼女を支える周囲の人々がとても魅力的。自然や生き物の営みの精緻な描写含め、上橋さんワールドを存分に堪能することができた。日本発のハリポタに代わる物語を描ける書き手がいるとしたら、それは上橋さんだと僕は信じている。

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    2026年07月12日
  • 獣の奏者 外伝 刹那

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     外伝さえも面白かった一冊。本編で語られていなかったところが短編集として登場。すべて読み終えた後だからこその感動を覚えられる一作。とても面白く、素敵でした。

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    2026年07月07日
  • 香君4 遥かな道

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    ネタバレ

    異郷の地から飛来したバッタの対策として「救いの稲」の全焼却を訴えようとするアイシャたち
    当然藩王たちは応じず、被害は拡大するばかり
    13歳から「香君」としての役割を担ってきたオリエと、オリエを想うマシュウの計画と、帝国の利益の為に動こうとするイール・カシュガ
    未曾有の飢饉の怖さに何も知らない民衆、税収や利権に囚われて頑なになる為政者たち
    最後まで面白く一気に読んだ完結編です

    ずっと「香君」という神性に殉じてきたオリエや、異郷から現れたというアイシャとマシュウそれぞれの母親、孤独の中で生きながら自分に出来ることをする芯の強さが素敵でした
    この世界と確かに繋がっている異郷にも変化があり、今回に限らずその前にもオアレ稲に纏わる危機があり乗り越えたけれど、次はどうなるか分からない未来への警鐘も含めて余韻も残り、なお前向きになれる結末でした

    214ページ

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    2026年07月03日