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『精霊の守り人』『獣の奏者』『鹿の王』…世界中で愛される著者の最新作!
人並外れた嗅覚を持ち、植物や昆虫の声を香りで聞く少女アイシャ。旧藩王の末裔ゆえ、命を狙われ、ウマール帝国へ行くことになる。遙か昔、神郷よりもたらされたというオアレ稲によって繁栄を極めるこの国には、香りで万象を知る〈香君〉という活神がいた。アイシャは、匿われた先で香君と出会い……。壮大な物語が今開幕!
※この電子書籍は2022年3月に文藝春秋より単行本上下巻で刊行された作品の、文庫版を底本としています。文庫版は4巻構成となります。
単行本『香君 上 西から来た少女』 → 文庫版『香君1 西から来た少女』『香君2 西から来た少女(ともに2024年9月発売)
単行本『香君 下 遙かな道』 → 文庫版『香君3 遙かな道』(2024年11月発売予定)『香君4 遙かな道』(2024年12月発売予定)
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Posted by ブクログ
久しぶりに上橋菜穂子の世界に触れたけど、やっぱり独自の民族や文化を作り上げる力がすごい。
特に、「香り」という目に見えない感覚から、風景や生き物、人々の暮らし、農業、さらには国家がどう成り立っているのかまで広がっていくのが本当に面白かった。単に珍しい設定が並んでいるだけではなくて、全部がきちんとつながっていて、この世界が本当にどこかに存在しているように感じられる。
独自の農業や生き物もすごく面白いし、そこで生きている人たちの描き方にも生命力がある。みんなが考え、働き、食べて、生きようとしている。その人間らしさがあるからこそ、世界観にも説得力が生まれているんだと思う。
読んでいる途中で、「この仕組みなら、ここはどうなるんだろう?」と疑問に思うことが何度もあった。でも、その少し先で、まさに自分が気になっていたことがきちんと描かれる。まるで読者の考えを読まれているようで、世界の仕組みが少しずつ明らかになっていく感覚が気持ちよかった。
香り、生態、農業、民族、国家。これだけ違う要素を一つにつなげて、しかも物語としてこんなに面白く読ませるのは本当にすごい。
世界観がとにかくユニークで、美しくて、説得力がある。
10段階評価:9.5点
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小説・文芸
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