無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
香りの声が渦巻き荒れ狂う。手に汗握る第3弾!
虫害によって国の威信が揺らぐ事態に陥ったウマール帝国。その危機を打開する方法が見つかるが、アイシャは、なぜか、その方法に不安をおぼえる。そんな中、天炉山脈の聖地で、ひとりの男が発見される。男に会うために天炉山脈に向かったアイシャとマシュウは、驚愕の事態に遭遇するのだった――。
胸に迫る圧倒的世界観の第3幕!
※この電子書籍は2022年3月に文藝春秋より単行本上下巻で刊行された作品の、文庫版を底本としています。文庫版は4巻構成となります。
単行本『香君 上 西から来た少女』 → 文庫版『香君1 西から来た少女』/『香君2 西から来た少女(ともに2024年9月発売)
単行本『香君 下 遙かな道』 → 文庫版『香君3 遙かな道』(2024年11月発売)/『香君4 遙かな道』(2024年12月発売予定)
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ
前半は、ギラム島をめぐる政治的な動きが面白かった。
国の利益のために人はどう動くのか。それぞれの立場や思惑が絡み合い、単純な善悪では割り切れないところに引き込まれた。
特に印象に残ったのは、「当たり前」を疑うことの難しさ。常識として信じてきた前提が崩れたとき、人は何を信じ、どう判断するのか。その描き方が興味深かった。
オアレ稲の不思議な生態も魅力的だった。人々の暮らしを支える存在でありながら、まだ理解しきれていない底知れない恐ろしさを感じる。
後半は、虫害による絶望感に圧倒された。どうにもならない自然の脅威を前に、手に汗握る展開が続く。
また、「人の命を守る」と一言で言っても、その方法や優先順位に唯一の正解はないという考え方も印象に残った。つらいかどうかではなく、何を為すべきか。その選択の重さが、この作品の面白さだと思う。
10段階評価:9.5点
Posted by ブクログ
事件の全容を知りたく、サクサク読み進められる。
事件の中で更に色々とオアレ稲について解明されていくこともあるが、スッキリしないところもある。
そのスッキリしないのは何故なのか、アイシャがモヤモヤしてるのをモヤモヤみてる。
藩王母、本当はいい人じゃん⋯やり方が強引なだけで、民を守るために⋯。
マシュウは出生を考えると、頭も切れるし王となって欲しいし、なれる人なんだろうけど、王にならず、王の右腕とか、裏で奔走するタイプかな。表に出ず、裏から支えるのが似合う男ではあるかな。でも⋯ちょっとオリエの為が見えすぎててたまに萎える。主人公はアイシャだと思うし、オリエも香君ではあるんだけど⋯本人も違うところを認めてる状況で、オリエ本意はアイシャがするならいいけど、マシュウがしちゃうとなんだかなと。
後半は、今までみんなが懸念してた厄災が起こり⋯
しばらくは、とてもリアルなバッタ(架空)描写があるので、虫嫌いな人大丈夫かなと心配になったくらい。超リアル。
あとがき読んだら頑張ったんだなぁと思うところでもあった。
バッタとか虫平気だけど、バッタ⋯ゾワッとした(笑)
Posted by ブクログ
まず感じたのは「香りって、こんなにも多くのことを伝えるのか」という驚きです。目に見えないけれど確かに存在する情報が、香りというかたちで伝わってくる世界。その繊細さと豊かさに圧倒されました。
物語が進むにつれて、香りによって読み取れる情報が、単なる気配や感情だけではなく、植生の変化や土地そのものの異変をも示していることが明らかになっていきます。そしてその変化がじわじわと、人知れず恐怖を連れてくる展開が凄いです。
一見すると小さな判断ミス、一つの思い込みや傲慢さが、やがて大きな破滅へとつながっていく。誰もが最初は「善意」で動いていたかもしれない。でも、知識への飢えや支配欲、目先の利益を優先する姿勢が、想像を超えた被害に結びついてしまう――その怖さが心に残りました。
現実の問題とも深く結びついていて、地球温暖化による生態系の変化や、遺伝子組み換え作物の安全性とリスク。私たちが日々直面している課題に通じていて考えさせられることが多かったです。
「気づいたときには手遅れ」なのか、最終巻が気になります。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸