上橋菜穂子のレビュー一覧
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いよいよ最終巻。アイシャのこれまでの成長が香君への道だったのか?令和の米騒動を上橋菜穂子さんは見透かしていたのだろうか?
遥かな道、それはこの壮大な物語に似合う題名だ。壮大さは登場人物の多さにも表れている。その人物の関わりがアイシャを中心に拡げられている。これも上橋菜穂子さんの凄いところだ。蝗害の描写はまるでウイルスの拡大のようで畏怖する。
そして、いつの時代も政治や行政は慎重にならざるを得ないのだろう。対応の遅れは現代の社会への警鐘のようにさえ思える。
ついにアイシャがオリエに次いで香君となるが・・・。アイシャの言葉は心に沁みてくる。「みんなが自分で判断できるように。自分の行動が何に繋がり -
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嗚咽が止まらなかった。最後苦しくて苦しくて仕方ないけど、4冊を通してたくさんのことを学ばせてもらった気がする。人生のバイブル。
小学生の頃にアニメが大好きで小説を読んだけど、大人になって再読。感じ方がまた変わっていて、母になって読んだらまた違うと思う。
上橋菜穂子さんの綴る物語は質感がしっかりとしていて、本当にその人生を生きている感覚がする。ファコの香ばしい香りや闘蛇の甘い香り、人の表情や感情が体験しているかのように感じられる。本当にその国や人物が歴史として存在したんじゃないかと錯覚してしまうような物語です。
今も私の中には確実にエリン、イアル、ジェシ、エサル、ジョウン、その他の人々が生きて -
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ネタバレユグロの口のうまさが本当にすごい。そして、自分のことしか考えてない人の方が迷ったりせずハッキリと物事を言えるし進めるので周りの人は流されるんだろうなぁと思った。断定する人に人は騙されやすい。気をつけよう…。
そして、最後のお別れ。驚いたのは、「辛かった。それでもバルサを育てて幸せだった」みたいなことを告げずに、バルサを守るために友を殺さなければいけないことへの憎しみが伝わって怒りながら育ての親を刺した後、バルサが哀しみと共に寒い中自分を包んで守ってくれたことを思い出し、ジグロが消えてゆくという…。いい意味で予定調和ではなく、ただひたすら、「憎んでいた、それでも守り抜いた」というジグロの現実を置 -
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とうとう長い旅が終わってしまいました。いや、これからも続いていくのでしょう。
私としては寂しい終わりでしたが、ヴァンにとってはやっとゴール?役割?を見つけたということなのでしょうか。
物語を通して、「人は自分の身体の内側で何が起きているのか知ることができない」「人の身体は、細菌やウィルスやらが、日々共生したり葛藤したりしている場でもある」ということを改めて意識しました。
しかもそれを人の社会とも似ているという視点に目から鱗です!
確かに!と思いました。
身体の内部も、人の社会もお互いが影響し合って動いていますもんねー
それにしても、そこからこのファンタジーを生み出すっていう発想がすごいです