上橋菜穂子のレビュー一覧

  • 獣の奏者 IV完結編

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    小学生の頃、アニメを観ていた記憶がある。どこまで観たか覚えていないが、完結までは見届けていなかったはずだ。

    大人になった今、初めて小説を読み終えた。少女と獣の絆の物語のような児童文学として捉えていたが、そんな子供向けの話ではなく、大人が読んでも引き込まれ、考えさせられる話だった。

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    2026年10月25日
  • 香君2 西から来た少女

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    一気読み。「上橋さん、最高!」とつぶやきつつ、3巻め(次巻)を手に取りました。
    なんであれ、楽で便利な物に依存することの恐ろしさを感じます。

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    2026年10月24日
  • 鹿の王 水底の橋

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    ネタバレ

    ホッサルとミラルのその後の闘いの話。医療という分厚い謎をファンタジーというメスで解剖していく上橋先生の手腕おそるべしという作品。

    ヴァンとユナじゃないんだ...というのは私も思ってしまった(笑)けど、『鹿の王』という物語が生まれた理由を知ると、続編が医術師ホッサルとミラルの物語である必要性がよくわかる。あと、彼らの成就しているようで先のない恋愛の話も、読みすすめるにつれ気になってくるし。落とし所はどうするんだろう?と思っていたら、その手があったか!とびっくりしてしまった。安房那侯の粋なはからいなのかな。

    魚がめっちゃおいしそうだけど、食べるのこわくなる。笑

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    2026年10月22日
  • 獣の奏者 外伝 刹那

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    この外伝には殆ど王獣や闘蛇の話は出てこない。1巻から4巻までの本編には語られなかった女性たちの人生が語られる。エリンとイアルの馴れ初めや、エサルが教導師長になるまでの人生は波乱万丈で、女が生きづらい世の中でそれでも自分を貫いた清々しい話ばかりだった。「獣の奏者」は夢中で読んだ夢のような時間だった。

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    2026年10月21日
  • 神の蝶、舞う果て

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    久々の上橋菜穂子さんの作品で出版直後に購入したがやはり期待を裏切らない面白さ。
    上橋菜穂子作品は題名に様々な意味が込められているが、改めて作品を読み返すと本当に深い意味が込められているのだなと心から思った。やはり上橋菜穂子作品はファンタジーの好き嫌いを超えて誰でも読みやすくわかりやすいのが魅力だと思う。
    大人と子どもでまた作品のとらえ方も変わってきそう、、、

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    2026年10月20日
  • 獣の奏者 II王獣編

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    ネタバレ

    一気に読み終えました。とにかく面白かった。
    最初の母親との別れのところは本当にしんどくて…
    でもその後は、エリンの成長と国の問題に巻き込まれていくストーリーが本当に面白かったです。

    最後、リランがエリンを助けたところは泣きました。今までリランが懐いたと思っても、大怪我をさせられ、勝手に期待しては落ち込み、を繰り返していたところ、最後はやはり、絆が生まれているのかも、という流れに、感動しました。

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    2026年10月20日
  • 神の蝶、舞う果て

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    恥ずかしながら上橋菜穂子さんの本は初めてです。まず装丁が…美しすぎる!読み終わってか
    ら改めて装丁見るとすごく感慨深い…。

    親しい人が遠のいていく、あの馴染みの感覚。遠くなっていったのは、彼らではなく自分だったのかもしれない。彼らが離れていってしまう、と感じた途端、自分から手を離して、彼らから離れていったのだ。
    ー中略ー
    恐れないでほしい。抱きしめてほしい。そう思いながら、そんなことを望んではいけないと、先回りして、あきらめていた。彼らに心から愛されていると思えるほど、自分に自信がなかったから。

    ああ…なんて切ない…

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    2026年10月19日
  • 獣の奏者 IV完結編

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    なんて素晴らしい物語だったたろう。王獣と心を通わせたことが結局エリンの後悔につながってしまった。エリンの望みは最後まで、王獣を野に返す事だった。「私がリランと関わらなかったら」と思うエリンが切ない。

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    2026年10月16日
  • 神の蝶、舞う果て

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    ネタバレ

    面白かったです!あっという間に読み終えてしまいました。

    今から20年以上前に書かれた作品を若い頃の熱や勢いをそのままに手直しされて出された作品との事。
    すごく素敵な表紙と装画で手にとる度にテンションが上がりました。
    多様な生命が満ち溢れていて、それぞれが様々な繋がり方で複雑に関わり合っており、人もまたその中に組み込まれているひとつの生命の姿である事を見つめさせられる物語でした。
    あとがきが本当に素敵で、出会えて良かった本です!

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    2026年10月21日
  • 鹿の王 水底の橋

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    ★4.5

    医療の話に特化したスピンオフ、ミステリー要素もあって面白かった!


    「医術師が神を持ちだすのは危険極まりない。神さまがこういう存在に生んだから、という言い訳を与えてしまったら、そこで全てがどうしようもなくなる」

    「魂と肉体が汚れることで、死後、天の神の御許へ行かれなくなるということは、死そのものよりも恐ろしいことかもしれない。生と死の現場に関わりながら、医術の技だけを重視して、人の思いを埒外にしていてよいのか」

    いやーーー、どっちもわかってしまうから面白い、深い。
    改めて、こんなに壮大な話を作れるの敬服でしかないな。

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    2026年10月13日
  • 鹿の王 水底の橋

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    ネタバレ

    本編よりも、清心教医術の考え方や、オタワル医術との違いがわかった。宗教が絡む以上、完全に溶けあうことはないとしても、今後はミラルのような架け橋を通じて影響され合っていってほしい。それにしてもミラル…いい女すぎ…大好き。途中があまりに不穏すぎて二人のハッピーエンドをなかば諦めていたので、ラストでガッツポーズした。ホッサルはミラルのこと、本当に絶対に手放しちゃだめだぞ!

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    2026年10月12日
  • 鹿の王 4

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    ネタバレ

    はじめましてのファンタジー小説、この本で本っ当に良かったー!!

    なかなか難しかったけど、展開が早いし なにより面白かったから手が止まらなかった!


    「おまえたちにしてやれなかったことを、縁もゆかりもない人々に、してやってもいいか」
    ヴァンが意を決した時のシーンがすごくジーンと来ました。かっこいい。。


    いやーほんとうにメッチャ面白かった、こんな壮大な物語作れるのシンプルにすごいなぁ。もっと理解深めたいので必ずもう一度読みますっ


    そして最後に、この歳になって女性2人のこの↓会話はすごく心に沁みました。※中略あり

    「この世に生きている人々の数は膨大だから、祖先から伝わってきた何かがあるとしても、一人一人が次の世代を産めたか、産むことができなかったかということで、その命の連鎖の糸が消えるようなものじゃないんです」
    サエは、青ざめた顔で、でも、と言った。
    「親から伝えられたものは途切れてしまうでしょう」
    「サエさん、聞いて」
    ミラルは身を乗りだした。
    「私たちは、ひとりひとり、違うのよ。たしかに祖先から綿々と伝わってきたものはある。でもね、ひとりひとり、まったく違うの。どの命も、これまでこの世に生まれたことのない、ただひとつの、一回きりの個性をもった命なのよ。だからこそ、この世に同じ人はひとりもいない。──過去にも、そして、未来にも、同じ人は二度と現れない」

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    2026年10月12日
  • 獣の奏者 I闘蛇編

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    これまでファンタジーは子供向けのイメージがあり避けていましたが、知人に熱烈に勧められて読んでみた所、4巻一気読みでした。

    前半2巻は、子供のエリンが獣たちと関わるようになる宿命のようなものを描き、後半2巻はそれらを背景に、人という獣はなぜ殺し合うのか、惨禍を語り継ぐことの大切さ、など重めのテーマを描いていると感じました。

    子供でも大人でも、それぞれの目線で没頭できる大変に濃い物語だと思います。

    個人的には、私情を封じていたイアルが、
    後半は(相変わらず冷静な)まま家族を守ることにおのれを全振りしていたのが、大変にクールでした。

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    2026年10月12日
  • 鹿の王 4

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    ネタバレ

    鹿の王…飛鹿の群れの中に群れが危険に陥ったとき己の命を張って群れを逃がす鹿のこと。
    最後のヴァンはまさに「鹿の王」と敬意を表して呼ばれる飛鹿と同じ行動をしていた。大多数のこれからの人間に病が及ばないように一人暗い森の中に狼や犬を連れて相棒の暁と駆けていく。ヴァンの父が「鹿の王」を馬鹿なやつだと語っていたのをヴァンが覚えていたのが辛かった。「才というのは残酷なものだ。ときに、死者にその者を押し出す。そんな才を持って生まれなければ、己の命を全うできただろうに、なんと、哀しいやつじゃないか」と。父が否定した言葉を覚えていながら、ヴァンはその馬鹿なやつになることを承知で駆け出した。娘になったユナを置いて。自分が持つ能力を悩みながらも人のために使う選択をしたヴァン。渋くてかっこよすぎた。そのヴァンを一人にしないために最後ユナを筆頭に最初に出会ったトマや最初は追っ手だったサエが探しに行くラストに泣いてしまった。

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    2026年10月07日
  • 鹿の王 4

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    鹿の王の在り方は、私はさみしい。孤独の英雄と讃えるのも、愚かと貶すのも、残された者がさみしさを紛らわせる方便のように思えた。だからこそ、ユナたちが追ってくれたのが嬉しかった。彼らの手はきっと届く。その奇跡は、連綿と続く命の連鎖のなかに、自然の営みとして溶けるのだろう。

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    2026年10月07日
  • 香君4 遥かな道

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    ネタバレ

    面白かった!
    壮大かつ緻密な世界観。オアレ稲を中心にした農業・生態系・帝国の歴史・政治が一つの物語としてつながっている。流石です、最高でした。
    香りを声として聞こえると表現する事も、とても新鮮な表現で、普通では無い感覚の鋭さがより伝わってきました。
    読んでいると蝗害や外来種など、現実世界でも取り上げられる問題を思い起こさせる物語でした。

    欲を言うと、救いの稲をどうして行くか、皇帝が答えをだしたところからの立て直しの5年間をじっくりと読みたいです...
    そちらだけ展開がアッサリされていたので少し物足りなく感じてしまいました、、、
    また、アイシャが神ではない普通の人としての香君の在り方を目指していますが、アイシャほど香りの分かる人の後継はどんな立場になるのか、その頃には香君の在り方を変える事ができているのか、オアレマヅラはどんなところなのか、たくさん想像が膨らんで、もし続きがありましたら是非読みたいです。

    展開が面白くて、次はどうなる?と一気に読んでしまったので、またじっくり読み直したい本です。

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    2026年10月08日
  • 鹿の王 3

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    やはりね、ホッサルのような飄々とした男が、愛した女の窮地に取り乱す姿なんて最高なんですからね。ミラルさんには健やかでいてほしいので、二度とこんな目にあってほしくはないのだけど。ついに主要人物たちが一堂に会して、クライマックスに向けてぐんと加速しそうな終わりだった。

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    2026年10月05日
  • 鹿の王 2

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    ネタバレ

    うおお…おもしろいよ…。こんな大規模な事件とは思ってなかった。ホッサルたちのお話が多めで、次々に謎が明かされては増えていくのが楽しい巻だった。ホッサル班もヴァン班も、相方と分かたれてしまったところで終わってしまったので、続きが気になりすぎていそいそと次の巻を出す。

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    2026年10月03日
  • 獣の奏者 III探求編

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    最初はI・Ⅱ巻しかなくて、お話も一旦終わっていた。その後続編が出たと言うので買いに行ったら、結構暑さのある三冊だった。でも、話がとんでもない方向に向かい読む手が止まらない。エリンは結婚して子供もできたのに平穏に暮らすという選択肢はないのか。IV巻も楽しみ。

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    2026年10月01日
  • 鹿の王 1

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    面白いよー!!! ヴァンとホッサル、追われるもの追うものの視点に、はらはらが止まらない。ヴァンの安寧を祈る一方で、ホッサルを応援する気持ちもある。心が二つあるよー! 飛鹿やトナカイとの暮らし、国ごとに異なる文化、世界の奥行きに胸が高鳴る。ユナちゃ、かぁわいいねぇ…!

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    2026年10月01日