上橋菜穂子のレビュー一覧

  • 香君3 遥かな道

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    「勝ちっぱなしの生き物は、多分、いないのではないかしら」
    「ある時、圧倒的に強くなっても、過剰になれば、どこかで歪みが生まれて自滅することもある」

    虫の話をしているんだけど、増えすぎた人間に対する示唆のように感じた。

    主人公のアイシャは、人が感じられない「香り」を感じられる力を持っていて、理屈よりも感覚や直感に突き動かされて生きている。
    対して、国を動かす人たちは理屈に囚われて本質を見失っているように見える。
    現代人は、もっと生き物としての感覚を大切にしても良いのかもしれないと考えさせられた。

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    2025年06月29日
  • 獣の奏者 外伝 刹那

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    獣の奏者本編では語られる事のなかった部分が、詳細に描かれている。特にエリン以外の人の感情や心情は本編では想像するしかなかったから、イアルはこんな風に家族を思ってたんだな、とかエサル師なかなかやるなとか、この情報踏まえてまた本編再読したら楽しいだろうなと思った。

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    2025年06月29日
  • 獣の奏者 外伝 刹那

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    このシリーズを読み終わってしまった……。
    ファンタジーなのに、これだけ情景が目に浮かぶのはすごいよなあ。

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    2025年06月26日
  • 香君3 遥かな道

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    バッタの描写がリアルすぎて読みながら肌がむず痒くなるほどだった。。
    ウマール帝国に範王国に新旧カシュガ家に香君に、、帝国の繁栄や自然との共生を目指して色々な思惑が複雑に絡み合う様を読みながら、改めてこの世界観を創り上げられた上橋先生に脱帽。
    現実社会でも通ずるテーマであるが故にアイシャたちがどんな決断をしてどんな結末が待っているか最終巻が楽しみ!

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    2025年06月21日
  • 獣の奏者 外伝 刹那

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    比較的短い文章の中に葛藤や喜怒哀楽が詰まっていて、読んでいて苦しいくらいだった。
    恋愛の話が多かったけどそこも良かったし、何よりジェシの話が良かった。

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    2025年06月10日
  • 香君2 西から来た少女

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    人口問題、言語人類学、武装組織など、、ファンタジーなのに現実社会を連想する題材が織り込まれているので、臨場感がすごい。
    カタカナの固有名詞が多く出てくるが、どうやって名付けているのか気になった。ただランダムに付けているようには思えないリアルさ。

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    2025年06月01日
  • 命の意味 命のしるし

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    斎藤先生と上橋菜穂子さんの対談番組から、本にした児童書。
    お二人の大ファンなので、いいおっさんが読んでみた。やっぱいい、二人になると倍!
    素晴らしい!!

    斎藤先生の言葉から
    子供向けの本だと、生態系のピラミッドのてっぺんに人間が堂々と描かれてたりしますが、私はあの絵は間違っていると思う。ピラミッドのてっぺんどころか、もはやピラミッドから大きく外れてしまって、ピラミッドを丸ごと足蹴にして全部ぶっ壊すことができるくらい、人類は文明という強大な力を持つ「神」になってしまっている。それなのに自分たちがなにをしているのか気づきもせず、自覚もないまま、際限なく破壊を繰り返している。

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    2025年05月30日
  • 香君4 遥かな道

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    いよいよ最終巻。アイシャのこれまでの成長が香君への道だったのか?令和の米騒動を上橋菜穂子さんは見透かしていたのだろうか?
    遥かな道、それはこの壮大な物語に似合う題名だ。壮大さは登場人物の多さにも表れている。その人物の関わりがアイシャを中心に拡げられている。これも上橋菜穂子さんの凄いところだ。蝗害の描写はまるでウイルスの拡大のようで畏怖する。
    そして、いつの時代も政治や行政は慎重にならざるを得ないのだろう。対応の遅れは現代の社会への警鐘のようにさえ思える。

    ついにアイシャがオリエに次いで香君となるが・・・。アイシャの言葉は心に沁みてくる。「みんなが自分で判断できるように。自分の行動が何に繋がり

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    2025年05月28日
  • 獣の奏者 IV完結編

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    嗚咽が止まらなかった。最後苦しくて苦しくて仕方ないけど、4冊を通してたくさんのことを学ばせてもらった気がする。人生のバイブル。
    小学生の頃にアニメが大好きで小説を読んだけど、大人になって再読。感じ方がまた変わっていて、母になって読んだらまた違うと思う。

    上橋菜穂子さんの綴る物語は質感がしっかりとしていて、本当にその人生を生きている感覚がする。ファコの香ばしい香りや闘蛇の甘い香り、人の表情や感情が体験しているかのように感じられる。本当にその国や人物が歴史として存在したんじゃないかと錯覚してしまうような物語です。
    今も私の中には確実にエリン、イアル、ジェシ、エサル、ジョウン、その他の人々が生きて

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    2025年05月19日
  • 守り人シリーズ電子版 1.精霊の守り人

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    面白かった!!
    ファンタジーなのに歴史物語のような、自分の知っている世界の神話や伝説のような…物語だった。
    登場人物たちがとてもいきいきとしている。
    チャグムの成長、バルサの心が解けてゆく過程、とても読み応えがあった。
    第三章の「サアナンの風とナージの翼」は手に汗握る臨場感がすごかった。
    他の守り人シリーズも読んでみたい。

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    2025年05月14日
  • 鹿の王 3

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    4部作のまさに起承転結の転。
    第7章 犬の王➡️ヴァン
    第8章 辺境の民たち➡️ヴァン
    第9章 イキミの光➡️ヴァンとホッサルが交わる

    色恋沙汰はあっさり

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    2025年05月11日
  • 守り人シリーズ電子版 4.虚空の旅人

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    チャグムが本当にたくましく賢くなっててかっこいい。政治の話、策略が本当に面白い…一作目の精霊の守り人と同じぐらい好きだな。
    チャグムにめちゃくちゃ惹かれる。
    闇の守り人に出てきたカンバルの王様がチラッと出てくるのもおもしろい。
    頼りないけど純粋だしこの王様に任せてみるかーってされてた王様がヨチヨチ歩きながら頑張って王様してるのを家臣達が見守ってるのおもしろい

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    2025年05月09日
  • 獣の奏者 外伝 刹那

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    文句無しの星5つです。
    外伝で、ほんとにストーリーのつじつまが合うところと、そうだったんだ!って、わかるところとあって、ほんとに、細かい所まで物語が作られてるなと思いました。
    5冊読んでほんとに、皆さんにお勧めしたいです

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    2025年05月09日
  • 守り人シリーズ電子版 2.闇の守り人

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    ネタバレ

    ユグロの口のうまさが本当にすごい。そして、自分のことしか考えてない人の方が迷ったりせずハッキリと物事を言えるし進めるので周りの人は流されるんだろうなぁと思った。断定する人に人は騙されやすい。気をつけよう…。
    そして、最後のお別れ。驚いたのは、「辛かった。それでもバルサを育てて幸せだった」みたいなことを告げずに、バルサを守るために友を殺さなければいけないことへの憎しみが伝わって怒りながら育ての親を刺した後、バルサが哀しみと共に寒い中自分を包んで守ってくれたことを思い出し、ジグロが消えてゆくという…。いい意味で予定調和ではなく、ただひたすら、「憎んでいた、それでも守り抜いた」というジグロの現実を置

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    2025年05月02日
  • 狐笛のかなた

    購入済み

    感動ストーリー

    今まで小説を読んで泣くことはなかったですが、ラストにかけてボロボロ泣きました…小夜と小春丸の友情、小夜と野火の友情、恋愛感情を超えた魂の繋がり、残酷な宿命に立ち向かう人々が本当に涙をそそってきました。自分にはありえない話なのにこんなに感情移入できたのが自分の中で新しい発見で好きな小説に入りました!

    #感動する #泣ける #深い

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    2025年04月28日
  • 守り人シリーズ電子版 1.精霊の守り人

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    初めからラストまで一気読み、胸を打ちつける名作。精霊に卵を産みつけられ産み出すまで皇子を護衛する話。
    いつか自分が子どもを産む時はこの話を読みたい。
    12歳なのに世の中と折り合いをつけてどんどん大人になっていくチャグムの切なさと
    バルサの愛情深さ、タンダの優しさ、トロガイの飄々としたかっこいいおばあちゃんぶりが最高なんだよな…。主人公のバルサ、今年30になるんだ、私もそうだよ…。30歳になる今年読めて本当によかった

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    2025年04月25日
  • 獣の奏者 IV完結編

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    ネタバレ

    学問と戦争の話だとも思った。基本的に好きなんだけど、ラストシーンが悲惨すぎて辛いし、そういう悲惨さに向かって展開する物語を読み進めていくのも辛かったので、元気な時に読んだ方がいい。明らかになったラストを見て、核戦争のこととかも意識してあるのかなあと思った。知識と教訓が受け継がれていても、後世の人間は毒性の薄い闘蛇を育成できないかと考えはじめそうなので、なんかそんなに明るいラストでもないような気はした。。

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    2025年04月18日
  • 獣の奏者 IV完結編

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    『獣の奏者 Ⅳ 完結編』上橋菜穂子著 - 深遠なテーマを内包する完結編
    上橋菜穂子著『獣の奏者 Ⅳ 完結編』は、長らく多くの読者に愛され続けたファンタジーシリーズの最終巻であり、物語の集大成として極めて重厚な内容を誇ります。本書は、主人公エリンを通じて、「命」「自然」「戦争」、そして「人間としての選択の重要性」を深く掘り下げた作品です。シリーズ全体を貫くテーマが完結編で見事に結実し、深い余韻を残します。

    世界観と設定の深化
    『獣の奏者』シリーズの魅力の一つは、その美しくも壮大な世界観です。上橋菜穂子氏は、独自のファンタジー世界を精緻に描写し、物語が展開される国々や文化、獣との関わりを緻密に構

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    2025年04月06日
  • 獣の奏者 IV完結編

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    ネタバレ

    もしかして、エリンとイアルとリランは──
    いやいや、そんなことにはならないはず……と祈りながら、家事を放棄し読みふけりました。
    やがて迎えた結末は読まなきゃよかったとすら思うショッキングなラスト。
    悲しくてしばらく言葉がでませんでした。
    エリンがもっと家族の時間を過ごせて、王獣たちはみな寿命を全うするという別ルートの結末をください…
    しかし、この物語は、ひとつの国の歴史であり現実であると考えると、この結末でなければ未来への希望は見えなかったかもしれません。
    臭い物に蓋をするようなことはせず、受け止め、考え行動し、松明の火をつないでいかなければ。

    読み終えて2日が経ちますが、この結末が徐々に受

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    2025年04月06日
  • 物語ること、生きること

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    上橋菜穂子さんがどのように育ち、何に触れて何を感じたかを知ることが出来てとても興味深かったです。
    特に目からウロコだったのが、物語を読むことで色んな体験や知識を手に入れることができるが自分自身ではなんのリスクも負わずに受け取れるのはずるいという考え方です。私は、読書をすることで登場人物が体験したことや、感じたこと、様々な知識を得ることができることに有難みを感じていましたがそのような考え方を今まで感じずに与えられていたんだと思いました。だからこそ、物語の中で体験してきたことの大切な部分を、生身の自分で体験してみようという、上橋さんの考えが素敵だと感じました。ぜひ、私も臆病な自分がいたら「靴ふきマ

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    2025年04月04日