上橋菜穂子のレビュー一覧

  • 鹿の王 1

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    上橋菜穂子さんの作品はどれも甲乙つけがたく面白い。なかでも生活感を感じさせる世界観の構築と描写がとても好き。食事シーンが多く、どんなメニューが食卓に並んでいるのか想像するだけでワクワクする。
    物語はまだまだ序盤。不穏な終わり方で次巻に引き継がれ、気になって仕方がない。

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    2025年07月30日
  • 獣の奏者 外伝 刹那

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    大好きな短編集ですが、文庫版だけ1話増えていることは知らなかったです!

    何度も読んだ作品ですが、なんだか最初の1話は見覚えがない気がして、手に取りました。上橋菜穂子さんの物語はいつも風景が鮮やかに思い浮かぶのですが、最初の1話だけはやはり知らない風景でした。

    10年振りくらいに読み返したから忘れてたかなぁと思いながらも、続きを読み進め、惹きつけられて一気に後書きまで読み切ったとき、はじめて文庫版だけ1話追加されていたことを知りました。

    幸せな驚きでした!私のようにハードカバーしか読んでいないファンもいるのではないでしょうか。文庫版も読み返してみることを強くオススメします。

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    2025年07月27日
  • 香君4 遥かな道

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    「自分が知り得たことを、多くの人に伝えておきたいのです。ーみんなが自分で判断できるように。自分の行動が何に繋がり、どんな結果をもたらすのか、想像できるように」
    「知識さえあれば、辺境の農夫たちだって、自分たちの未来を、自分たちで救えたかもしれない。」

    アイシャのこの言葉が現世でもとても大事だと感じた。自分たちの行く末を誰かに任せきりにせず、自分自身も得た知識を元に、時には周囲と相談しながら判断できる力を養うことが必要だな〜と。

    久しぶりの上橋先生の作品は相も変わらず壮大な世界観、聡明かつ行動的な登場人物たち、対峙する強大な自然と盛り沢山でとても楽しめた!また時間を置いて読み返したいな。

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    2025年07月27日
  • 香君3 遥かな道

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    まず感じたのは「香りって、こんなにも多くのことを伝えるのか」という驚きです。目に見えないけれど確かに存在する情報が、香りというかたちで伝わってくる世界。その繊細さと豊かさに圧倒されました。

    物語が進むにつれて、香りによって読み取れる情報が、単なる気配や感情だけではなく、植生の変化や土地そのものの異変をも示していることが明らかになっていきます。そしてその変化がじわじわと、人知れず恐怖を連れてくる展開が凄いです。

    一見すると小さな判断ミス、一つの思い込みや傲慢さが、やがて大きな破滅へとつながっていく。誰もが最初は「善意」で動いていたかもしれない。でも、知識への飢えや支配欲、目先の利益を優先する

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    2025年07月23日
  • 守り人シリーズ電子版 7.蒼路の旅人

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    ネタバレ

    お、面白い…!これまでなんとなく異国の少し古い時代を感じながら読んでいたけどここに来て私たちの世界と同じ歴史を感じた
    大きくて技術も優れていて、さらに国を大きくしようとする国が出てきて、
    チャグムと同じように鎖国を解かれた日本が感じたような衝撃があった(なんとなく国と国の技術力とか大きさは大体同じくらいかなと思ってたから)

    これから本当にどうなるんだろう
    続きを早く読みたい

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    2025年07月20日
  • 香君1 西から来た少女

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    こんなに説得力のあるファンタジーは初めて読みました!
    設定にも登場人物の行動にも、世界観にも筋が通っていて、納得できます。ファンタジーなのにとても科学的で、歴史的で、実在する世界と思ってしまうくらい。矛盾点が見当たらず、気持ち良いくらい心にストンとはまりました。
    続きが楽しみです!!

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    2025年07月10日
  • 鹿の王 4

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    トマたちは家族だ。
    だからこそ、ユナの「あ、にぃちゃ!にぃちゃだ」のところは泣ける。
    そして最後も家族としての信頼関係があるから悲壮感が無い。

    ああ、ユナたちの続きが読みたい。
    でも現時点で無いんだよなぁ。

    ミラルたちの話はあるみたいだから、そっちを読もうと思う。

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    2025年07月09日
  • 香君1 西から来た少女

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    上橋菜穂子の香君を読みました。

    ヒロインのアイシャは嗅覚により植物の声が聞けたり周りの状況を把握したりする能力を持っています。
    アイシャの住んでいるウマール帝国と周辺の同盟国はオアレ稲という穀物によって繁栄しています。

    オアレ稲は遠い昔に香君がこの国にもたらしたのですが、香君の栽培の指示書ではなぜかオアレ稲を弱めるような肥料の与え方が指示されていました。
    オアレ稲の収量を増やすために肥料の与え方を変えたことにより、このオアレ稲を食い尽くしてしまう害虫が発生してしまいます。
    アイシャたちは穀物の全滅そして飢餓を防ぐためにその対策を模索していきます。

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    2025年07月07日
  • 鹿の王 4

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    人体というミクロコスモスと宇宙というマクロコスモス。体の中にいる細菌達のことを見ることは出来ないけれど、自分の身体を一つの国や世界、はては宇宙だと感じることは日々の瞑想中にぼんやりと感じていました。
    鹿の王はそんな自分の感覚を分かりやすく言語化してくれた、きっとこの後の人生でも何度も思い返す物語だと思います。非常に面白かったです。

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    2025年07月01日
  • 鹿の王 3

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    はやくユナの「おちゃん」が聞きたかった。

    この巻はサエやミラルなど、女性たちもチョコチョコ出てきて
    ヴァンとユナが会えない間の不安やソワソワ感を和らげてくれた。

    とはいえ、落ち着かない内容が続くので
    良い展開を求めて、ページを早く進めたくなる巻だった。

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    2025年06月30日
  • 香君4 遥かな道

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    「人にとっての利益だけを見てしまえば、万象が歪み、めぐりめぐって、人にもまた害が生じてしまう、そういう世界です」

    「私に出来るのは、掛値なしの、ありのままの私で、人々と向き合うことだけです」

    ファンタジーとは思えない現実味で迫ってくる物語が、本当に本当に最高。上橋菜穂子作品が改めて大好きだと自覚。
    上橋菜穂子作品を夢中で読み進められる感性を持ち続けられていることがとても嬉しい。感謝感謝。

    気候学者、自然地理学者など、専門家の意見も聞きながら執筆されたというのも納得。
    近い将来、こういう食糧危機が起きるのではないかと不安にもなるけれど、あらゆる立場の人が協力できれば、経験や知恵を出し合って

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    2025年06月29日
  • 香君3 遥かな道

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    「勝ちっぱなしの生き物は、多分、いないのではないかしら」
    「ある時、圧倒的に強くなっても、過剰になれば、どこかで歪みが生まれて自滅することもある」

    虫の話をしているんだけど、増えすぎた人間に対する示唆のように感じた。

    主人公のアイシャは、人が感じられない「香り」を感じられる力を持っていて、理屈よりも感覚や直感に突き動かされて生きている。
    対して、国を動かす人たちは理屈に囚われて本質を見失っているように見える。
    現代人は、もっと生き物としての感覚を大切にしても良いのかもしれないと考えさせられた。

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    2025年06月29日
  • 獣の奏者 外伝 刹那

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    獣の奏者本編では語られる事のなかった部分が、詳細に描かれている。特にエリン以外の人の感情や心情は本編では想像するしかなかったから、イアルはこんな風に家族を思ってたんだな、とかエサル師なかなかやるなとか、この情報踏まえてまた本編再読したら楽しいだろうなと思った。

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    2025年06月29日
  • 鹿の王 2

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    かなり面白くなってきた。
    そしてこれは医療の話でもあるんだなと。

    宗教と医療、民族のこと、これはファンタジー小説であるけれど世界の今までの歴史にも関係しているように思える。

    ヴァンとユナの今後が気になるので早く続きを読みたい。

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    2025年06月26日
  • 獣の奏者 外伝 刹那

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    このシリーズを読み終わってしまった……。
    ファンタジーなのに、これだけ情景が目に浮かぶのはすごいよなあ。

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    2025年06月26日
  • 香君3 遥かな道

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    バッタの描写がリアルすぎて読みながら肌がむず痒くなるほどだった。。
    ウマール帝国に範王国に新旧カシュガ家に香君に、、帝国の繁栄や自然との共生を目指して色々な思惑が複雑に絡み合う様を読みながら、改めてこの世界観を創り上げられた上橋先生に脱帽。
    現実社会でも通ずるテーマであるが故にアイシャたちがどんな決断をしてどんな結末が待っているか最終巻が楽しみ!

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    2025年06月21日
  • 鹿の王 1

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    ヴァンとトマが出会った以降が特に面白くなると感じた。

    知恵があるものが出てくると物語ってワクワクする。
    そして他所者を邪険に扱わない人たちにも癒される。

    ユナの今後がかなり期待。
    サエもあれだけじゃないよね?

    これからが楽しみ。

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    2025年06月19日
  • 獣の奏者 外伝 刹那

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    比較的短い文章の中に葛藤や喜怒哀楽が詰まっていて、読んでいて苦しいくらいだった。
    恋愛の話が多かったけどそこも良かったし、何よりジェシの話が良かった。

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    2025年06月10日
  • 香君2 西から来た少女

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    人口問題、言語人類学、武装組織など、、ファンタジーなのに現実社会を連想する題材が織り込まれているので、臨場感がすごい。
    カタカナの固有名詞が多く出てくるが、どうやって名付けているのか気になった。ただランダムに付けているようには思えないリアルさ。

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    2025年06月01日
  • 命の意味 命のしるし

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    斎藤先生と上橋菜穂子さんの対談番組から、本にした児童書。
    お二人の大ファンなので、いいおっさんが読んでみた。やっぱいい、二人になると倍!
    素晴らしい!!

    斎藤先生の言葉から
    子供向けの本だと、生態系のピラミッドのてっぺんに人間が堂々と描かれてたりしますが、私はあの絵は間違っていると思う。ピラミッドのてっぺんどころか、もはやピラミッドから大きく外れてしまって、ピラミッドを丸ごと足蹴にして全部ぶっ壊すことができるくらい、人類は文明という強大な力を持つ「神」になってしまっている。それなのに自分たちがなにをしているのか気づきもせず、自覚もないまま、際限なく破壊を繰り返している。

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    2025年05月30日