あらすじ
「守り人」シリーズ最終章、完結編。隣国との同盟のために奔走したチャグムは、ようやく祖国・新ヨゴ皇国にたどり着く。帰還したバルサ、チャグムを待っていたものとは……。
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Posted by ブクログ
「感無量」、「感慨にふける」・・・
あぁ、この読後感をどう表現してよいのやら。
ついに、終わってしまった。バルサとチャグムの長い長い物語が。
この「天と地の守り人」は三部作で、タルシュ王国の北への侵攻を前に、第1部と第2部で、様々な戦略、駆け引き、思惑があって、そういったものがあったからこそ、最後のこの第3部は話の展開も早く、ページをめくる手が止まらないとはこういうことか、というほど早く読み終えてしまった。そして、「守り人」シリーズでは私としては初めて、何度も涙が溢れた。
戦争や、歴史上の戦など、これまで何度も映像で見聞きしたけれど、これまでで一番と言っても過言でないほど、チャグムとともに自分の身に迫って「戦」を感じた気がする。それほど圧倒的な描写だった。
チャグムと帝の関係、バルサとタンダの関係。
そうくるか、そうなったか・・・
「守り人」シリーズ、噂通りの傑作だった。「ファンタジー」、「児童書」という枠にとらわれず、多くの人に読んでもらいたい。
「ラピュタを崩壊させる言葉は?」
「バルサ!(あ、違っ!!恥・・・)」
Posted by ブクログ
守り人シリーズの完結編。
第三部まで一気読みしてしまった。
タルシュ帝国から、自国新ヨゴ王国を守るために、ロタ王国とカンバル王国との同盟を得る旅へと出るチャグム王子。
バルサが再度護衛士となり、二人で様々な困難に立ち向かっていく。
あ~面白かった~
成長していくチャグム王子、バルサのタンダへの気持ち、それぞれの国の野望・・・
続きが気になる。
Posted by ブクログ
守り人シリーズ、最終章の最終巻!終わりの終わりです。
ついに帰ってきた新ヨゴ皇国、バルサとチャグム、それぞれの目的と役目を果たすわけだけど、どっかで交わるのかと思ったら交わらない!!逆にそれがリアルでよい。そしてスケールのでかさがすごいね!こんな国と国との大激戦まで出てくるようになるとは、精霊の守り人を読んでいたときは想像もしなかった。
最後はもちろん大団円なわけだが、チャグムはもちろんのこと、バルサも落ち着くべきところに落ち着いた感じでよかったね。エピローグで、チャグムが遊びに来る話でも書いてくれないかなぁ。いや、それは想像で補うべきですね。
二人とともに精神は守り人世界に行ってきた身としては終わったしまって喪失感でいっぱいだが、素晴らしい物語に感謝したいと思う。
…と書いときながらアレなんだけれども、途中の四路街脱出のくだりでタルシュ兵斥候と邂逅するシーンについて、あとでまだ上手く使うのかと思ったけど特に出てこなかったのはちょっと残念。このエピソードはどう必要だったのか、私の読解力がないのかもしれないが。
Posted by ブクログ
あぁぁ、読み終わってしまった。。
いつかは来る終わりだけど、、本当に終わってしまって、、寂しすぎるー。。
守り人ロスー。(இдஇ; )
シリーズを通しても本作は圧巻でした。
どう終息させるのかと思っていたけど、素晴らしすぎて言葉にできないくらい。
すべての登場人物が本当に魅力的で、シリーズの最初から最後まで最高に楽しませてもらいました。
素敵な時間をありがとうと言いたい。笑
Posted by ブクログ
面白かった! チャグムとバルサの人生、こんなに深く結びついてたんだね。血まみれだとしても、チャグムやアスラを守り抜いたバルサは子供を守る獣の母親みたい(;_;) タンダはそれを待つ大きな木かも。雨露しのいで、木陰で休ませてあげて。生きるのはしんどいけど、どうぞみんなが幸せでありますよう。
Posted by ブクログ
チャグムが地上の帝となり、父である帝は天上の帝となる。
現実世界の天皇や各国の皇帝を思い浮かべてしまったのは僕だけだろうか?児童文学と思いきや、それぞれの世代の読者が、それぞれの思いで熟読できる壮大なファンタジーであると改めて思う。
Posted by ブクログ
ああ終わっちゃった。もっとこのシリーズ読みたいなあと思ったのが一番の印象。すべての登場人物がリアルで生き生きとしている。物語とは思えない。最後のシーンは作者が書きたかったんのだろう。短槍を立てかけて我が家に入るシーン。タンダの笑顔が目に浮かぶようである。
ちっとも恋愛のネタは書かれていないのに、なんと愛に満ち溢れた2人だろうと思う。
Posted by ブクログ
新ヨゴ皇国に帰還したチャグムと、タンダを探すバルサ。
真正面から向き合ってなお、父と袂を分かつことになるチャグム。
半死のタンダを見つけたバルサは、壊死したタンダの腕を切り落とし、寄り添う。
川が海へと流れるように、すべてが気持ちよく収束していく様がすごい。
はじめからこの結末が用意されていたような気さえする。
Posted by ブクログ
第一部を読み始めたのは
確か 昨日の夜でした
そのあと
寝るとき と 食べているとき と お手洗い
犬の散歩 とき以外は
すっかり はまりこんでしまって
次の日の午後には
バサラが傷の癒えかかったタンダを抱えて小屋の近くの大木に身を預けるとこになっていました
久しぶりに 一気読み を 経験しました
ずっと 昔に
「指輪物語」で経験した 至福の時を堪能させてもらいました
これは
もう一度 ゆっくり 再読したい
シリーズの一つになりそうです
Posted by ブクログ
(2015年2月1日 再読)
チャグムとシュガにぼろ泣きの私。
バルサとタンダに涙止まらない私。
こんなに泣いたっけ?
好きなキャラは勝手に自分で好みの俳優をキャスティングして読んだので、おもしろかった。
原作には絶対敵わないけど、ドラマも楽しみです。
Posted by ブクログ
チャグムの旅も終わって寂しい・・・
あんなに子どもだったのに、しっかりとした帝に相応しい大人に成長した。バルサとタンダもまとまったし、ずっと一緒に旅をしてきた感じ。
また、みんなに会いたいな!
Posted by ブクログ
とうとう終わってしまった。。。3部にわたった長い物語だったけど、一気に読みました。チャグムが帝と対峙する時、バルサがタンダと再会した時、色んな想いがこみあげてきて胸がつまった。長いシリーズだったけど、どのキャラクターも魅力的で、本当に素敵なシリーズでした。また最初から読みたくなる!
Posted by ブクログ
とうとう読み終わってしまい、このシリーズも完結です。
壮大なスケールな物語と細やかな風景描写、人の気持ちの機微な動き、どれも素晴らしく、これ以上ないというくらい楽しめました。
すべての登場人物にそれぞれの結末が用意されていて、完全燃焼な気分です。どの人たちにも、その人らしさのある終わりと始まり。
長いシリーズでずいぶん楽しまさせてもらったけれど、もっともっと読んでいたかったです。またバルサに、タンダに、チャグムに逢いたいなぁ。
Posted by ブクログ
物語はとても重く辛いのだが
心が洗われるような感動があとに残る素晴らしい最終巻。
チャグムはその経験からいっても
身分や風習からいっても、けして戦地に赴き
しかも戦闘を行うような立場の人間ではないにもかかわらず
顔を覆うこともせず、己の傷も厭わず斬り込んでいく。
厭わぬというのは正確ではない。
殺すことも、殺されることも、恐ろしくて仕方ないはず。
それでも、己の故郷を守る為に兵を率い、彼らを戦いに追いやり
自分だけが手を汚さずにいるような卑怯な真似はできないと考える。
その潔癖さと純粋さが、カンバルやロタの兵にも伝わる。
心身ともに傷を負ったチャグムを心から心配し、彼のテントを
離れられずにいる兵士たちの様には、胸が熱くなった。
四路街から来た一行とチャグムが会うシーンも非常に印象的。
また、やや久しぶりにバルサの用心棒稼業が見られたこともよかったし
アスラやチキサとの再会にもほっとした。
この大変なときにふたりを預からせて申し訳ない、
と思うバルサの心根はもちろん、
どんなときでも運命を共にする気がなければ預からない
とはっきりと言い切るマーサが相も変わらず恰好良い。
マーサや仲間たちと別れ、タンダを探しに向かうバルサの強さ
彼女にしかできないタンダの救出法。
チャグムと父との”決着”。
タルシュの先行き。
全てが激しくもゆるやかに、ついにここに結末を見る。
素晴らしい物語であったと思う。
Posted by ブクログ
表紙裏より・・・
新ヨゴ皇国編
バルサとチャグムの長い旅の終わり
戦乱と、異界ナユグの変化にさらされる新ヨゴ皇国
帰還したバルサ、そしてチャグムを待っていたものとは・・・
壮大な物語の最終章 三部作 完結。
Posted by ブクログ
チャグム君は無意識に議会制を求めた。聞く耳を持たない帝政は最悪の国家形態の1つだから。
でも農耕国家であるヨゴ国には難しい。
名君による専制、もしくは名君の下での寡頭制、立憲君主制というのは理想の国家の一形態だと思う。
ただ名君でも変わったり亡くなったりするからね。
Posted by ブクログ
で、1~3一気に読みました。
ほんと、物語として凄く凄くおもしろかった。
一緒に旅ができた気持ちです。
シリーズが長いとファンとしては嬉しいし、
どれも一つ一つ夢中になれました。
すごいですね、守り人。
読んでいる間はずっと、とても幸せな読書の時間でした。
また、ふっと読み返して旅をしに行きたいです。
Posted by ブクログ
「守り人」シリーズ 第7作。
全7作10巻におよぶ物語の最終巻。
この壮大な物語、
いったいどのように幕を閉じるのだろうと
期待と不安で読んだ。
本当に素晴らしい巨編。
最終巻は、常に胸が熱くなった。
読後感も最高。
Posted by ブクログ
長い、長いチャグムとバルサの旅が終わった。これを読みはじめたのは5年前だったけど。飽きることなく読めた?本当に面白い作品だった。
児童書とは思えないほどの迫力があったなぁ????タンダの姿を見たときはどうなるかと思ったけれど、最後は本当よかった。
バルサの飾り気のないタンダへの愛情。
決して愛してるとは言わないけれど、その言葉よりも深い愛で二人は結ばれている。それがタンダをようやく捜し当てたバルサのたった一言が物語っていると思う。「この草兵のつれあいです」たった一言だけどタンダに対する愛情が伝わった??
そしてチャグムも精霊の守り人の時には考えられない程立派な青年になっていたいくたびの苦難を乗り越えた彼だから国を統治することが出来たのだろうと感じた。
Posted by ブクログ
守り人シリーズの最終巻。
ここまでが辛くなる一方のような展開でしたが、事態は大きく動いて、大変ではあるけれども、解決へ向かいます。
感動的でした。
タルシュ帝国の皇帝はついに最期を迎え、もっとも信頼する宰相アイオルに後事を託す。ラウルとハザールのどちらが王になるか決めよと。
タルシュ帝国は支配した国を軍の先鋒にたてて、次の国を攻撃するという方法をとっていました。
それを知るチャグムは、北の国々で同盟を作って対抗しようとします。
同盟は不首尾に終わりそうな中、洪水は止めようもなく襲いかかろうとしていました。
異界ナユグの変化期の影響を受けていたのです。
大災害が起こることは、新ヨゴ皇国の伝統では、皇帝の治世に誤りがあることを示していました。
光扇京を離れることを潔しとしない皇帝。
星読博士のシュガは、皇帝を亡き者にすることを考え始めます。
死んだと思われていたチャグムが、ロタとカンバルの同盟を成立させ、兵を伴って帰国の途につきます。
苛酷な戦場で行方知れずとなったタンダを、バルサは探しに行き、死体の山の中から見つけ出しますが…
洪水の危機が迫る中、当代一の呪術師トロガイがその力を駆使して、一気に各地に知らせるのでした。
そしてタルシュ帝国では、世界の情勢を知るヒュウゴが投獄されていました。猛々しいラウル王子に詰問され、起きていることの意味を語ります。
そして、平和が…
Posted by ブクログ
壮大なストーリーでした。
細かな伏線も含めて、丁寧に書かれていて、満足。
チャグムが自分で選び取った道を自分の足で歩いていくことを目指したこと、父親の皇帝を殺さずに、ある意味、赦すことができたことを、読者として讃えたい。
チャグムの物語だったな〜、と思う。バルサではなく。圧倒的にチャグムの成長が著しいために、どうしてもそう思えてしまう。
Posted by ブクログ
11月-12。4.5点。
守人シリーズ、最終巻。新ヨゴへ戻ったチャグム。
タルシュとの戦いに勝てるのか。また、戦いの中で
負傷したタンダ、タンダを追うバルサ。再会できるのか。
いやー、面白かった。チャグムの成長に驚きと、感動。
ラストもとっても良かった。
Posted by ブクログ
おもしろかった!
バルサの物語もチャグムの物語も最高!
バルサの方は、ナユグに通じるお話が多く、チャグムの方は国とか王とかのお話が多かったかな。
両方、面白かった。この本は、バルサとチャグムが共に出てきて、本当に面白かった。
そう、この物語に絶対的なヒーロやヒロインがいない。
それが、また現実でいいと思う。
悩みながら、努力しながら、成長していく様を描いているのも、子供にとってもよい本だと思う。
続編や短編集も読もうと思う
Posted by ブクログ
完結である。
イーハン
ヒュウゴ
これしかないか…という結末に落ち着く。合理性としては充分。お疲れ様、チャグム。そして、ロタのイーハン王子。この人が一番大人なような感じがした。非常に好人物。
毎回、思うのだがこの作品はクライマックスがけっこう終盤にある。一冊の3分の2くらいあたりで「おっ、けっこう盛り上がるな、ここから。しかし、どうやってこの盛り上げを上手く処理して収束するのか」なんてシーンがあったりする。で、この作品はそのあたりをどうしているのかというと、淡泊に収束させる、そんな感じなのだ。その点がなんだか気になってしかたない。もったいないというか、もうちょっと詳細を書いてほしいというか。
タンダ。トロガイ師匠に伝達は惜しくもできず、ひたすら不遇な巻だった。タンダと会話していたあの兵法に詳しい正規兵はあれだけの登場だったのか。
チャグムが父親である帝と対面するところからタルシュ兵が流されるところまで、ここが秀逸、白眉。あとがきにもあったけど父に別れを告げるあの一言、ああするしかなかったよなぁとしみじみ。
この巻でも思ったのだけどアスラ兄妹って、なんかこの物語の登場人物一覧の中でちょっと浮いているように感じる。
タルシュの内部事情、跡継ぎ問題がちらほら出てくる。ここが面白い。ヒュウゴもちらっと登場し熱弁。
いったん、タルシュは落ち着いたもののこれからどう動くのかそれも気になる。
チャグムが妹弟を連れて、花畑に行くシーン。
四路街が燃やされるという暴挙。
Posted by ブクログ
蒼路の旅人から天と地の守り人3まで一気に読みました。
面白かった。
夢中になって最後まで読んで、読み終わったらもう続きはないんだーってちょっと寂しくなりました。
こんな感覚は久しぶり。
Posted by ブクログ
残念な事に全10巻読み終わってしまった。ファンタジーだからと、期待してなかったのだけど、登場人物の魅力にグイグイ惹きつけられ、この世に存在しない話しなのに、震災や会社、自身の周囲の問題と重なり、大切な事は何かを考えさせられた。紹介してもらった友人に感謝‼
Posted by ブクログ
出会えて、よかった。
心からそう思えるシリーズでした。
第三部では、父と(その生き方と)向き合うチャグムの姿に、ずっと心を揺さぶられていました。あんな風に、別れを告げるなんて、できないよ、普通。どこかで「分かってほしい」と甘い期待を抱いちゃうよね。親子だし。
「そなたが、なにを信じているかは、聞かぬ。」
この台詞、きっと、忘れない。
Posted by ブクログ
終わってしまった~。
でもハッピーエンドだったのが救いです。
読めなくなるのが寂しいけど、これからずっと幸せに過ごせるなら、それで我慢できるかも。
というくらいに、ほわわんとした気持ちになれました。
タンダ生きててよかった~。
Posted by ブクログ
大人買いで3冊一気に買って一気に読みきりです。久しぶりのバルサとチャグムの物語ですが、タンダとトロガイ師の出番は少なめです。普通の人々には見えない異界ナユグとチャグムたちの住む世界との関係は、第1巻では個人に影響を及ぼすナユグとして展開していました。スケールの拡大された最終三部作では、世界全体とナユグの関係に広がっているため数人のヒーローでは解決できないためでしょうか。最終三部作は、政治と戦争と個人の物語となっているので、不思議好きには少々物足りない感もあります。