【感想・ネタバレ】守り人シリーズ電子版 10.天と地の守り人 第三部のレビュー

あらすじ

「守り人」シリーズ最終章、完結編。隣国との同盟のために奔走したチャグムは、ようやく祖国・新ヨゴ皇国にたどり着く。帰還したバルサ、チャグムを待っていたものとは……。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

守り人シリーズ、最終章の最終巻!終わりの終わりです。
ついに帰ってきた新ヨゴ皇国、バルサとチャグム、それぞれの目的と役目を果たすわけだけど、どっかで交わるのかと思ったら交わらない!!逆にそれがリアルでよい。そしてスケールのでかさがすごいね!こんな国と国との大激戦まで出てくるようになるとは、精霊の守り人を読んでいたときは想像もしなかった。
最後はもちろん大団円なわけだが、チャグムはもちろんのこと、バルサも落ち着くべきところに落ち着いた感じでよかったね。エピローグで、チャグムが遊びに来る話でも書いてくれないかなぁ。いや、それは想像で補うべきですね。
二人とともに精神は守り人世界に行ってきた身としては終わったしまって喪失感でいっぱいだが、素晴らしい物語に感謝したいと思う。

…と書いときながらアレなんだけれども、途中の四路街脱出のくだりでタルシュ兵斥候と邂逅するシーンについて、あとでまだ上手く使うのかと思ったけど特に出てこなかったのはちょっと残念。このエピソードはどう必要だったのか、私の読解力がないのかもしれないが。

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2020年02月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ああ終わっちゃった。もっとこのシリーズ読みたいなあと思ったのが一番の印象。すべての登場人物がリアルで生き生きとしている。物語とは思えない。最後のシーンは作者が書きたかったんのだろう。短槍を立てかけて我が家に入るシーン。タンダの笑顔が目に浮かぶようである。
ちっとも恋愛のネタは書かれていないのに、なんと愛に満ち溢れた2人だろうと思う。

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2016年09月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

新ヨゴ皇国に帰還したチャグムと、タンダを探すバルサ。
真正面から向き合ってなお、父と袂を分かつことになるチャグム。
半死のタンダを見つけたバルサは、壊死したタンダの腕を切り落とし、寄り添う。

川が海へと流れるように、すべてが気持ちよく収束していく様がすごい。
はじめからこの結末が用意されていたような気さえする。

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2016年03月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

物語はとても重く辛いのだが
心が洗われるような感動があとに残る素晴らしい最終巻。

チャグムはその経験からいっても
身分や風習からいっても、けして戦地に赴き
しかも戦闘を行うような立場の人間ではないにもかかわらず
顔を覆うこともせず、己の傷も厭わず斬り込んでいく。
厭わぬというのは正確ではない。
すことも、殺されることも、恐ろしくて仕方ないはず。
それでも、己の故郷を守る為に兵を率い、彼らを戦いに追いやり
自分だけが手を汚さずにいるような卑怯な真似はできないと考える。
その潔癖さと純粋さが、カンバルやロタの兵にも伝わる。
心身ともに傷を負ったチャグムを心から心配し、彼のテントを
離れられずにいる兵士たちの様には、胸が熱くなった。

四路街から来た一行とチャグムが会うシーンも非常に印象的。

また、やや久しぶりにバルサの用心棒稼業が見られたこともよかったし
アスラやチキサとの再会にもほっとした。
この大変なときにふたりを預からせて申し訳ない、
と思うバルサの心根はもちろん、
どんなときでも運命を共にする気がなければ預からない
とはっきりと言い切るマーサが相も変わらず恰好良い。

マーサや仲間たちと別れ、タンダを探しに向かうバルサの強さ
彼女にしかできないタンダの救出法。
チャグムと父との”決着”。
タルシュの先行き。

全てが激しくもゆるやかに、ついにここに結末を見る。
素晴らしい物語であったと思う。

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2011年11月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

壮大なストーリーでした。
細かな伏線も含めて、丁寧に書かれていて、満足。
チャグムが自分で選び取った道を自分の足で歩いていくことを目指したこと、父親の皇帝を殺さずに、ある意味、赦すことができたことを、読者として讃えたい。
チャグムの物語だったな〜、と思う。バルサではなく。圧倒的にチャグムの成長が著しいために、どうしてもそう思えてしまう。

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2016年03月02日

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