【感想・ネタバレ】守り人シリーズ電子版 1.精霊の守り人のレビュー

あらすじ

舞台となるのは、異界と人の世界が交錯する世界 ── 。

腕ききの女用心棒・バルサはある日、川におちた新ヨゴ皇国の第二皇子・チャグムを助ける。チャグムは、その身に得体の知れない“おそろしいモノ”を宿したため、「威信に傷がつく」ことをおそれる父、帝によって暗殺されそうになっていたのだ。
チャグムの母・二ノ妃から、チャグムを守るよう依頼を受けたバルサは、幼ななじみの薬草師・タンダの元へ身を寄せる。そして、バルサとチャグムは、タンダとその師である呪術師のトロガイから驚くべきことを告げられるのだった ── チャグムに宿ったのは、異界の水の精霊の「卵」であること、孵化まで守らないと大干ばつがおこること、そして、異界の魔物がその「卵」をねらってやってくること ── 。

帝のはなつ追っ手、さらに人の世の力をこえた危険から、バルサはチャグムを守り抜けるのか? バルサとチャグムの出会いから始まる、「守り人」シリーズの第1作。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

もう10年以上前、小学生か中学生の時にお小遣いで買った大好きな作品を再読。
上橋菜穂子さんの作品に出てくる食べ物ってすごく美味しそうで魅力的。独特の甘辛い香辛料で煮付けた魚、タレがしみたご飯、読んでるだけで口の中に唾がたくさんわいてくる。
これは全10巻のシリーズの第1巻目。新ヨゴ王国第二皇子のチャグムが、目には見えないもう一つの世界の水の精霊の卵を身に生み付けられていて、ひょんなことから女主人公の用心棒・バルサがチャグムを守ることになる話。当時2巻目の『闇の守り人』から読み始めた私的に、シリーズものだけど1話完結的な楽しみ方もできると思う。
呪術師のおばあさんトロガイ、その弟子タンダ、宮に仕える若き星読み博士のシュガとか、キャラが濃くて素敵な登場人物が多いのも魅力。
幼かった頃に好きだったお話って、時を経て読み返しても色褪せないどころか、もっと違う良さを感じられる気がする。
夏の終わりに、童心を思い出しつつの読書体験、贅沢な時間だった。

1
2023年08月31日

Posted by ブクログ

面白かった!!
ファンタジーなのに歴史物語のような、自分の知っている世界の神話や伝説のような…物語だった。
登場人物たちがとてもいきいきとしている。
チャグムの成長、バルサの心が解けてゆく過程、とても読み応えがあった。
第三章の「サアナンの風とナージの翼」は手に汗握る臨場感がすごかった。
他の守り人シリーズも読んでみたい。

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2025年05月14日

Posted by ブクログ

初めからラストまで一気読み、胸を打ちつける名作。精霊に卵を産みつけられ産み出すまで皇子を護衛する話。
いつか自分が子どもを産む時はこの話を読みたい。
12歳なのに世の中と折り合いをつけてどんどん大人になっていくチャグムの切なさと
バルサの愛情深さ、タンダの優しさ、トロガイの飄々としたかっこいいおばあちゃんぶりが最高なんだよな…。主人公のバルサ、今年30になるんだ、私もそうだよ…。30歳になる今年読めて本当によかった

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2025年04月25日

Posted by ブクログ

匂いや触感、感情の機微が豊富に表現されている。知らない世界の話なのに、見知った場所に立っていて、登場人物と同じ感覚を追体験できるようなリアル感がある。

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2025年02月22日

Posted by ブクログ

ドラマが好きで、原作本をいつか読みたいと思っていた。やっと読めて満足。チャグムの成長がいいよね。そしてバルサがカッコいい。そういう人に私は成りたかった(無理)。

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2024年05月04日

Posted by ブクログ

小学生の頃から何度も読んでいる大好きな本。数年ぶりにチャグム達に会いたくなって再読。はじめて読んだ時はチャグムよりも幼かったのに今ではバルサと十しか離れていない。時の流れる速さに驚いた。
今回は、突然母と離されたり、父である帝に暗殺を企てられたり、よくわからん異界の生き物に卵を産み付けられたりと大変なチャグムの心情に着目して読んだ。チャグムが、バルサ達に感情をぶつける所でバルサとタンダはチャグムに安心を与える存在になれたんだなと実感できた。

上橋菜穂子の作品を読むのは1年ぶりだが、文章の読みやすさですぐに話に入れた。バルサ達と共に旅をするのはやはり楽しい

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2023年03月04日

Posted by ブクログ

チャグムのことと卵をラルンガから守り卵を無事孵すまでいろいろな人が冒険をする話です。冒険は大好きなので面白かったです

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2022年11月24日

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アジアのファンタジー

チャグムの成長 別れ
男子を育てていた母としては心に染みる

これはアニメにもなってますよね

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2021年11月30日

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子どもにも理解しやすい内容で、
異世界、人々の生き様を垣間見ることができる
本格的なファンタジー。

なお、神山健治氏が監督を務めたアニメもとても素晴らしいです。

0
2021年09月05日

Posted by ブクログ

子どものころから何度も何度も読んでいるシリーズ。
年代を重ねるということで、再読。

何度読んでも、読む度に感じ方が変わっておもしろい。

チャグム、バルサ、タンダ…どの登場人物も魅力的でとっても好きです。

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2021年06月19日

Posted by ブクログ

バルサが狩人と戦うシーンが好き♥️でも、バルサが自分の暗い過去をチャグムに語るところで泣きそうになった。

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2020年07月08日

Posted by ブクログ

守り人シリーズ第1巻!
女用心棒バルサは、偶然新ヨゴ国の皇子チャグムに出会った。しかしチャグムは、ニュンガ・ロ・イムという精霊の、守り人だった。…!
最後が、感動。
バルサはチャグムとニュンガ・ロ・イムを守ることができるのか?
バルサが戦うシーンが好き。かっこいい。

ぜひ読んでください‼︎

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2019年12月30日

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なつかしのハイファンタジー(というジャンルがあることは最近知った。完全に空想の世界だとハイファンタジーで、現実世界とリンクしているとローファンタジーなんだね)。

大人になって読むものではないと自分を縛っていたが、上橋さんの「物語ること、いきること」を読んでひさびさに手にとった。
いやぁ、やっぱいいな、ファンタジー。個人的には日本の中世古代的なファンタジー(空色勾玉とか、もののけ姫とか)のほうが好きだけど、守り人シリーズもよい。ファンタジーの何がいいかって、完全に物語に入り込んで、一緒に冒険できるところだよね。ときに手に汗握り、ときに大自然で爽快な風を浴びる、こどものときよりむしろ、毎日の通勤に疲れている大人だからこそ読むべきかもしれない。そう思いました。

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2019年12月03日

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サグとナユグの世界観の交わりの描き方がよかった
敵対していた人々とチャグムを守る一つの目的に向かって協力し合うのが感動した

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2019年09月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

中3女子が「小5の時に読んだ本です!一気読みしちゃう面白さです!」とお勧めしてくれた本。いや、一気読みできなかったよ(笑)
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ロード・オブ・ザ・リングとかハリーポッターみたいな世界観。登場人物、王族に仕える職種、場面背景のどれにも異国感が随所に漂っていて、まずそれぞれ登場人物とそのつながりを理解するのに苦戦。初っ端のページの進みの悪さったら。笑
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帝、皇子、星読み博士、聖堂士、護衛人、狩人とか諸々が出てきて、高校の世界史が懐かしい。でも、眠ってて授業はあんまり聞いてなかったから、こういうやつあったなとは思うんだけど、何時代とかどこの国とか全く分からない。あー、残念。
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チャグムが見る古代と現代が重なって織り成す情景や、見えない魔物が時折姿を見せる鋭い爪と戦う緊迫感、タンダのバルサを思いやる深さと分け隔てなく人に接するところ、どれも面白い。

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2019年08月21日

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アンデルセンで、フィールドワークで、アボリジニで、とか幾つもの評価アプローチができる作家さんであって、それはそれで上橋さんの魅力なのでしょうが、
そういった枕詞の陰に埋もれさせては不当なほどに、
心のひだひだ、その微妙な成長を描ける人なのだなと、あらためて感動しました。

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2018年12月15日

Posted by ブクログ

ずっとずっと気にはなっていたが、なかなか一歩を踏み出せずにいた本の一つ。
なぜなら読み出したら最後、その世界に引きこまれてしまい、現実世界に帰ってこれなくなりそうだったから…。

上橋菜穂子さんのファンタジーはファンタジーであってファンタジーでない。
バルサ、タンダ、チャグムなど登場人物がまるでクラスメイトのように人格が手に取るようにわかり、いきいきとしている。
私たちの住む世界にバルサがいるかのように。
(実際には私たちがバルサの世界に住み込んでしまうのだが)

読み終わってしまうのが惜しくなり、なんども行きつ戻りつしながら読みたくなる本である。

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2018年11月25日

Posted by ブクログ

上橋さんの《獣の奏者》を読んで上橋作品にハマり、こちらの作品を知りました。

《守り人》シリーズの1作目。
短槍使いのバルサのかっこよさにしびれました。

ファンタジーだけれど、子供から大人まで幅広く楽しめる作品だと思います。

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2018年11月25日

Posted by ブクログ

子供の頃から大好きなシリーズ!

何度読み返しても飽きないところも好き

実家に単行本はあるけど、手元にはないからそろそろ自分個人用にシリーズを揃えたいところ

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2018年11月24日

Posted by ブクログ

何度も何度も読み返した本。
そのうちまたきっと読み直したくなる本。
そういう本だけ買うことにしている。

このシリーズはまさにそれ。

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2018年11月22日

Posted by ブクログ

守り人シリーズの一作目。知人に面白いと勧められ読みました。人物たちの居住居や彼らが見て触れているであろう食べ物や風景の描写もすばらしくて物語に引き込まれ、このあと夢の〜と闇の〜を一気読みしてしまいました。面白かったあ…

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2018年11月21日

Posted by ブクログ

上橋菜穂子さんの本はほとんど読みました。中でもこの『精霊の守り人』は、「ワクワク・ドキドキ感」が満載で、はじめに読む一冊として、声を大にしてお勧めします。

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2018年11月20日

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ファンタジーは苦手なので、存在は知っていたけど読もうとしなかった。しかもシリーズ多いし。
世界観に入り込めるか心配だったけど、テンポもよく登場人物が魅力的で一気読み。
2作目も読んでみようと思う。

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2024年11月09日

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『鹿の王』が面白かったので、上橋氏の他の小説も読んでみたくなり、手に取りました。
話の展開が早く、どんどんと進んでいくので、気がつけば一気読みでした。

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2024年01月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ずっと気にはなっていたけれど、シリーズの多さに身構えてしまい、それとなく読むことを避けていた作品。でもついに、上橋さんの「鹿の王」と「狐笛・・・」を読んで、手を出すことになってしまった。私にとっても長い旅になりそう(笑)

 端的に言って、素晴らしいファンタジーだった。これまで読んだ2作品よりも、よりファンタジーだったと私は思った。すごい世界観。圧倒的な世界観。この世界観とストーリー展開の完成度は言わずもがなだと思うけれど、物語の端々で人間の機微が巧みに表現されていたり、人間世界の真理をつく表現があったり、はっとさせられることが多かった。この世のものでないものの卵を勝手に宿され、運命に翻弄されるチャグムのやり場のない怒り、権力者によって父親を奪われ、故郷を追われることとなったバルサの怒り、哀しみ。そして、バルサの「人生なんて不公平なものだ」という悟りの境地ともいえる心境。何より、国の祖とさせれる人物が、自身の威信のために事実を捻じ曲げ、正しい史実が語られなかったというこの物語の基礎とも言える背景や、星読み達がいつのまにか政のためだけに働くようになり、本当に大切なことに目が霞んでいたというようなことは、現実世界でのあれやこれやを暗に指摘されているようで、うむむむと唸る思いだった。

チャグムとの別れのシーンはぐっときた。チャグムもバルサもタンダもなんとも強い精神の持ち主だ。与えられた運命を、自分なりにもがき、抗いながら生きていく。人生は本当にそういうものなのだろうと腹落ちする感じがあった。

まだシリーズ1作目。旅は始まったばかり。

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2022年05月31日

Posted by ブクログ

ドラマ化したファンタジー物語がこんなルビも沢山ふられた児童向けの一冊だとは思わなかった。
軽装版は漢字を増やしてくれたようでありがたい。

何と言っても、30歳の槍使いの用心棒という、他にない主人公像が魅力。
面白かったです。

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2020年07月03日

Posted by ブクログ

上橋さんの作品を初めて読んだ。
読書好きにファンが多いのがわかった。
守り人シリーズ一作目。次の作品も読もうと思う。

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2020年05月03日

Posted by ブクログ

2020.04.29

10年ぶり?もしかして20年近くぶりの方が近いくらいの感覚で久々に読んだ
思春期は挫折したけれど、今度こそはシリーズ通して読もうと思う
精霊の守り人の最後でこんなに泣くとは思わなかった
まあきっと、多分に酔っているからなんだろうけど
酒にね…大人になったなぁ
そして相変わらず食べ物が美味しそう

バルサが好きだ
闇の守り人が一番好きだったけど、今ならその先も読むことができるかもしれない
バルサとシュガとタンダのその先を
そして、チャグムの創る新ヨゴ王国を

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2020年04月29日

購入済み

テレビでそれも私の大好きな綾瀬はるかが主演するということもあって、そちらから入りました。何部作ということで現在はその2期目が途中終了したのでしょう。テレビが終わってからなんとなく作者を見ると、独特な作風の上橋菜穂子でした。長編小説の第1巻であり、変な名前や独特の地名など覚えることばかりですが、2巻までは読んでみたい。

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2017年06月12日

Posted by ブクログ

壮大なストーリーで、バルサの強さや人間性に心ひかれる。運命を受け入れながら成長していくチャグムとバルサの関係が美しい。

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2025年09月07日

Posted by ブクログ

「いいかげんに、人生を勘定するのは、やめようぜ。
不幸がいくら、幸福がいくらあった。
金勘定するように、過ぎてきた日々を勘定したらむなしいだけだ。」(246 ページ)

自分で望んだわけではない運命。
それでも、自分をいやおうなしに動かしてしまう、
その大きななにか怒りを感じる小さな主人公。

自分をとりまく世界が目まぐるしく変わる中、
後悔や幸せを噛みしめながら、
大人も子供も必死に、たくましく、
もがいて生きぬいていく物語り。

0
2019年02月19日

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