あらすじ
国々の存亡をかけ、チャグムとバルサはカンバル王国へむかう。しかし、カンバル王の側近には、タルシュ帝国と内通しているものがいた。
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守り人シリーズ最終章の、中巻。カンバル王国編。
精霊の守り人以来の、バルサとチャグムの二人の主人公が一緒に旅する物語。というか、実は精霊とこの天と地の中巻だけだよね。
なんといってもホイ(捨て荷)のエピソードが秀逸。
途中でこの話が出てきたときは、なんでここにこの話が必要なんだろうかと訝しんだが、あとで出てきたときはめちゃくちゃ納得!!チャグムの、実は持っていた皇太子としてのプライドとの葛藤が、ホイの話で見事に辻褄があって、震えました。
しかしこの二人、先にも書いたが、これまでのシリーズで互いに常に想い合いながら話が進んできたのに、ここでともにバルサの故郷を旅しながら、また分かれ、最終章ではまったく会わない。なんだか不思議。最後にバルサがチャグムにかける話もすてき。母上だったらもっと優しい言葉をかけてやれたろう、って、バルサはチャグムの母上というよりも父的存在なんだろうなぁ。
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最後のチャグムのホイが出た時、なるほど~とうなってしまった。このシリーズを読み始めた時は、これこそファンタジー!って感じたけど、最後のこの話はすごい現実感がある。地に足がついているというか、うまく言えないけど。もう次でラスト!読みたいけど、終わってほしくない!
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バルサと一緒に旅するチャグムがかわいいです。
次巻でチャグムが新ヨゴ皇国へと戻り、とうとう最終巻。読みたい!終わりたくない!そんな複雑な想いで読み終わりました。
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表紙裏より・・・
カンバル王国編
バルサとチャグム、二人の旅路
国々の存亡をかけ、チャグムとバルサはカンバル王国へ向かう。
しかし、カンバル王の側近には、
タルシュ帝国に内通している者がいた!
壮大な物語の最終章 三部作の第二部。
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守り人シリーズ最終作3部の2。
帝国が攻めてくるのも間近。
皇太子チャグムは、故国では死んだとされて既に葬儀までされている身。
自治とは名目ばかりの帝国のやり方を知っているチャグム。
同盟して立ち上がろうと説くのだが…
苦難の旅路だが、描写の所々にある美しさにうたれます。
いいことも少しはある、ふくれっ面をしていた小さな男の子が今は一人前の男としてここにいる、とバルサが言うように。
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良かった! とにかく良かった!! 全巻読み通してみて、あまりにも陳腐な感想だけど、今は良かった!という以上の言葉が見つかりません・・・・ ^^; この作品を読んでいる間の没頭の仕方と言い、世界観に対する共感と言い、KiKi のこれまでの読書の No.1 だった「指環物語」とあっさり肩を並べてくれちゃいました。
3巻という膨大な物語の感想をこんなチャチなブログの1日の記録に書けるものではありません。 でもチャグムの成長も、バルサとタンダの結末も(ちょっぴり胸が痛いこともあるけれど)、トロガイの活躍も、シュガの立ち回りも全てが彼ららしい生き方で「うんうん、そうだよね。 ○○は絶対こうでなくちゃ!」と頷ける、ものすごい大河ドラマでした。
(全文はブログにて)
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これだけの話を構想無しで書き上げてるだなんて、なんてこと!!!!
あの人が気になる、あの人…主人公ではないけれど、あの人がいなくなれば守り人の世界観は乾いてしまう気がする。いなくなってしまうと思うだけで、胃が裏がえるような気分になるなんて。
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チャグムとバルサは、カンバル王に会うために北へ向かう。
タルシュの刺客に追われ、追いつかれ、カシャルに助けられ、牧童たちに助けを請い・・・
これまでの物語で出てきた人たちが再び登場して、チャグムとバルサに関わってくる。こんな楽しさはこのシリーズが長く、壮大だからこそ。
絶大な力を誇るタルシュに北の国々はどう立ち向かっていくのか。もう八方ふさがりか、枝国になるのが最善でなくても生き残る道なのか、ハラハラしながら読み進めた。
まるで歴史小説のようだったところに、異なる世界ナユグの影響がこちらの世界にも大きな影響を及ぼすことがわかってくる。絶妙なタイミングで上橋ファンタジーが・・・!
北からは天災が、南からは戦が。
バルサに新ヨゴ皇国への伝令は任せて、カンバル兵に扮してロタへ向かうチャグム。立派になって・・・(涙)
いよいよ、最終巻へ進む。
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刺客に狙われるチャグムを守りつつ、カンバルを目指す二人。
カンバル王に会い、ロタ王国との同盟を頼む。
一方、ナユグでは大いなる春の季節を迎えてきた。その影響の恐ろしさに気づいたバルサとチャグムは、別々な旅路に出る。。
チャグムの「捨て荷」。
バルサとチャグムのなにげない会話がよかった。
親子でも恋人でもないが、太い信頼関係で結ばれているようすがわかる。仲良し。
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ほっ。
チャムグとバルサの旅。
少しの望みをかける旅。
そのなかにカシャル(猟犬)のシハナも登場。
ロタ王国とカンバル王国が飲み込まれる~っと思いながら、
早く両国ともチャグムに遭って~って願いながら。
カンバル王国は、1とは違い、ナユグの世界にとても近い民が多くすんでいるから、そして権力者とこの民が共存している国だから、戦いや戦略だけでなく、楽しかった。
ナユグの世界が徐々に重なってきている。
3冊め即突入です。今夜は読み終わってすっきりして寝るぞ♪
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チャグムの必死さに、何度も涙しそうになりました…
大きく見えていた人が、あるときふと小さくなって感じる。いつの間にか、自分の方が大きくなっていたことに気づいたときの、驚きと切なさ。
それは、私も、おじいちゃんや母親で体験していたので、チャグムの感慨には共感しっ放しだった。
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チャグムが大人になったなぁ。
最初から読んでると、かなり雰囲気が変わっていってるのを感じます。
最終章に向けて、ずんずん話が進んでいく様子が楽しいです。
早く3巻読みたい~。
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我慢できずに買った最終三部作もとうとう最後の一冊。一冊の異世界ファンタジーが大きな物語として完結しました。シリーズ第1巻〜3巻に比べるとバルサやタンダも超人ではなく、かなり普通に描かれています。人と人、国と国、戦略、政治など世界観が作者の中で熟成され、作者にはもはや異世界ではなくなったのかもしれません。新潮文庫の出版ペースでかなり間が空いて読んでいたのですが、一度折を見て一気に通して読んでみたいです。
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[ 内容 ]
国々の存亡をかけ、チャグムとバルサはカンバル王国へむかうしかし、カルバル王の側近には、タルシュ帝国に内通している者がいた!
壮大な物語の最終章『天と地の守り人』三部作の第二部。
[ 目次 ]
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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第2弾
戦もはじまる・・・異世界にも異変が・・・チャグムは大切な人たちをまもりきることができるのか?
2弾のラストではチャグムは戦の先頭にたち、バルサはトロガイやシュガに異世界の異変による天災を伝えにいくべく二人は分かれました。
さてラストはどうなることだろうか・・・
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1部を読んでから丸1年以上放置していたんですけれど、ようやく先日読み終わりました
何時もなら読み終わったらすぐにレビュー書くようにしていたんですけど、これは読み終わったのが3日ほど前かなぁ?
最近忙しくて、ちょっとまとまった時間が取りにくいのです
さてまぁ、そんな背後さんの事情はさておき
まだ文庫版が完結していないので、例の如くでネタばれには注意していきますね
と言っても、あんまり書くことが無いんですけどw
チャグムの成長っぷりは目覚ましいものがありますね
バルサも流石に年を取ったなぁ、という感じもございますし
いつの間にかチャグムがバルサの身長を超しているのには驚きです。カンバル人はあんまり背が高くないんでしたっけね…?
今まで出てきた主要人物がかなり出てきますし、新キャラも多いので久々に読むと、こいつ誰だろう…、というのがよくありました
深く考えずに、さらっと流してしまいましたけどね
流石にちょっとキャラクターは多すぎるかなぁ、という気がします。それに、場面がいたるところに飛びますしね…
大事なことなんだとは思いますが、誰なんだー、と所々で困ってしまうところがありました
3部作と言う事もあって、今回も気になるところで終わっているので、引き続き第3部を読んでおります
斜め読みしちゃったんで、大体の結末は知っているんですけどねw
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第二部に入って二人の旅は、より厳しさを増してきた。
チャグムをつけ狙う刺客、旅人を襲う山賊など道を阻むもの、敵か味方か判断が難しいものが大量に出てきた。
何度も傷つきながらもチャグムを必死で守るバルサ。
大人び、王たる資質を持ち始めながらも、若者らしい熱さの残るチャグム。
今まではどこか傍観しながら読み進めていたが、今回はまるで自分自身が彼らに乗り移ったかのような共感を得た。
第三部では、二手に分かれ行動するバルサとチャグム。
二人の行く末にどのような未来が待ち受けているのか、いよいよ第三部で完結。
あー終わっちゃうのかぁ。
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11月-11。3.5点。
最終章直前。チャグムとバルサ、戦争回避のために奔走。
ナユグ(異界)の異変や、裏切りなどなど。
とにかく、次作でラスト。楽しみだ。
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カンバルである。カンバルではへたれな王と世間知らずな「王の槍」がタルシュがしかけた情報戦にひっかかりピンチ。だが、バルサとチャグムの必死の説得で翻意。カンバル王はロタ王国との同盟を結ぶ。
エンディングでは、チャグムをカンバル騎馬軍を連れてロタ王国へ向かう。バルサは新ヨゴに危機を知らせに行く。ナユグが北の大地で春を迎えたため新ヨゴとカンバルでは気温が高くなり、雪解けによる水害の恐れがあるという。それでチャグムが行くと目立つのでバルサが行くということになった。
カンバル編は「王の槍」の中の裏切り者(タルシュとの内通者)があの人物だった!? という意外さと、カンバル王の予想以上のへたれっぷりが際だったわけで、大きな盛り上がりみたいなところは特に感じなかった。ただ、本編ではカンバル国内での進行状況意外なところ、新ヨゴとタルシュでそれぞれストーリーが語られているがそこは面白かった。それぞれの国の事情にもいろんなパターンがあるのだな、と。
タンダは頑張ってほしい。
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ずっと心の底に押しかくしていたものが、暗い、その底の闇から頭をもたげていた。それを見てはいけないと、思いつづけてきたのに。
チャグムは、ふるえながら息を吸いこんだ。
自分が選んだ道はまちがっていない――これが北の大陸のためにはもっともよい道なのだと思いたかった。けれど、ほんとうは……心の底では、そうなのだろうか、という迷いがある。自分がこの道を選んだために、もうすでに何人もの人の命をうばってしまった。これから先は、もっと多くの人が死ぬことになる……。
同盟が成功したら、自分は、カンバルやロタの兵士たちを、新ヨゴへみちびいていくことになるのだから。
(異国の兵たちに、新ヨゴ皇国のために戦え……と、敵の矢に、剣に、その身をさらせと、命じるんだ……。)
そして、その戦の先に、父と向かいあわねばならない日がくる。
(本文p.88)