上橋菜穂子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
嗚咽が止まらなかった。最後苦しくて苦しくて仕方ないけど、4冊を通してたくさんのことを学ばせてもらった気がする。人生のバイブル。
小学生の頃にアニメが大好きで小説を読んだけど、大人になって再読。感じ方がまた変わっていて、母になって読んだらまた違うと思う。
上橋菜穂子さんの綴る物語は質感がしっかりとしていて、本当にその人生を生きている感覚がする。ファコの香ばしい香りや闘蛇の甘い香り、人の表情や感情が体験しているかのように感じられる。本当にその国や人物が歴史として存在したんじゃないかと錯覚してしまうような物語です。
今も私の中には確実にエリン、イアル、ジェシ、エサル、ジョウン、その他の人々が生きて -
-
Posted by ブクログ
ネタバレユグロの口のうまさが本当にすごい。そして、自分のことしか考えてない人の方が迷ったりせずハッキリと物事を言えるし進めるので周りの人は流されるんだろうなぁと思った。断定する人に人は騙されやすい。気をつけよう…。
そして、最後のお別れ。驚いたのは、「辛かった。それでもバルサを育てて幸せだった」みたいなことを告げずに、バルサを守るために友を殺さなければいけないことへの憎しみが伝わって怒りながら育ての親を刺した後、バルサが哀しみと共に寒い中自分を包んで守ってくれたことを思い出し、ジグロが消えてゆくという…。いい意味で予定調和ではなく、ただひたすら、「憎んでいた、それでも守り抜いた」というジグロの現実を置 -
-
Posted by ブクログ
とうとう長い旅が終わってしまいました。いや、これからも続いていくのでしょう。
私としては寂しい終わりでしたが、ヴァンにとってはやっとゴール?役割?を見つけたということなのでしょうか。
物語を通して、「人は自分の身体の内側で何が起きているのか知ることができない」「人の身体は、細菌やウィルスやらが、日々共生したり葛藤したりしている場でもある」ということを改めて意識しました。
しかもそれを人の社会とも似ているという視点に目から鱗です!
確かに!と思いました。
身体の内部も、人の社会もお互いが影響し合って動いていますもんねー
それにしても、そこからこのファンタジーを生み出すっていう発想がすごいです -
Posted by ブクログ
『獣の奏者 Ⅳ 完結編』上橋菜穂子著 - 深遠なテーマを内包する完結編
上橋菜穂子著『獣の奏者 Ⅳ 完結編』は、長らく多くの読者に愛され続けたファンタジーシリーズの最終巻であり、物語の集大成として極めて重厚な内容を誇ります。本書は、主人公エリンを通じて、「命」「自然」「戦争」、そして「人間としての選択の重要性」を深く掘り下げた作品です。シリーズ全体を貫くテーマが完結編で見事に結実し、深い余韻を残します。
世界観と設定の深化
『獣の奏者』シリーズの魅力の一つは、その美しくも壮大な世界観です。上橋菜穂子氏は、独自のファンタジー世界を精緻に描写し、物語が展開される国々や文化、獣との関わりを緻密に構 -
Posted by ブクログ
ネタバレもしかして、エリンとイアルとリランは──
いやいや、そんなことにはならないはず……と祈りながら、家事を放棄し読みふけりました。
やがて迎えた結末は読まなきゃよかったとすら思うショッキングなラスト。
悲しくてしばらく言葉がでませんでした。
エリンがもっと家族の時間を過ごせて、王獣たちはみな寿命を全うするという別ルートの結末をください…
しかし、この物語は、ひとつの国の歴史であり現実であると考えると、この結末でなければ未来への希望は見えなかったかもしれません。
臭い物に蓋をするようなことはせず、受け止め、考え行動し、松明の火をつないでいかなければ。
読み終えて2日が経ちますが、この結末が徐々に受