【感想・ネタバレ】鹿の王 4のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2024年04月11日

感染症をテーマにした壮大なファンタジーの最終巻

以下、4巻の公式あらすじ
-------------------------
上橋菜穂子の傑作長編、ついに完結!

ついに生き残った男――ヴァンと対面したホッサルは、病のある秘密に気づく。一方、火馬の民のオーファンは故郷をとり戻すために最後の勝負をし...続きを読むかけていた。生命を巡る壮大な冒険小説、
-------------------------

一国を滅ぼす程に猛威を振るった伝染病が再び発症した経緯
そして、病原菌の拡散とその治療薬の開発を巡る策謀

ファンタジー設定ではあるものの、医療の設定はあくまで現実に即したもので
国の政治や国家間の力関係、各地に住まう人達それぞれの思惑などは現実でも同じような事が繰り広げられている程にリアル

現代でもバイオテロを描いた作品はありますものねぇ



帝国に敗れた部族「独角」を率いた生き残りのヴァン
岩塩坑で謎の獣に襲われ、他の人達は死んだのに生き残る
また、同じく生き延びた子供のユナ

伝染病で都を捨てたが、医療技術と情報収集の技術で影響力を持つオタワル
そのオタワルで医療に携わるホッサル

その他、それぞれの国の首脳、追いやられた部族、密命を受けた人達など、様々な策謀が錯綜する中で、徐々にわかってくる伝染病の背景と治療法の可能性



一番印象的だったエピソードは、薬の投与を認めない清心教医術師の呂邦

無学なようにも思えるけど、筋の通った医療哲学があるように見える
救いたいと願っているのは、命ではなく魂という主張
人はいずれ死ぬわけで、与えられた命をどう全うするかがであって、長短ではない

宗教が入り混じった医療哲学だけど、現代でも倫理に反する治療が行われていないわけで、延長線上では同じ論理体系で語っているように思える

現代においても、輸血を拒み我が子の死を選択する親もいるわけで
この行為を安易にあざ笑ってよいものではないのかもしれない


ホッサルは、現状は対症療法や手探り状態の治療法を試しているが
医療が発展すればいずれ病気の治療法が見つかると思っている
まぁ、実際は現代においても治療が困難で、予防接種で防いでいるような病気もあるわけで、医学が万能なわけではないんだけどね

それでいて、リムエッルの人体実験ともとれる医療行為に抵抗感を覚えている
現代医療では治験にもルールが決められているけど、そんな法がない世界であればそんな方法もある意味では間違いではない
死ぬ可能性が高い病気で、治療薬を試すという行為は後の多くの感染者を助けることにも繋がるけど
でも、試される患者の人権はどうなるのか……
まぁ、本人や家族に同意を得たとことで、医療の知識がない人にとって可能性にかけるのは当然なわけで、選択肢は与えられているようでほぼ一択だけどね

清心教の存在意義としては、そんな医療倫理観への歯止めのの意味もあるのかもしれない



作中には様々な対立が描かれているけど、単純な二項対立になっていない
全員の心の中に「正義」があって、絶対的な正しさはないというのがわかる

文化、風習、宗教観など、様々な背景があって、過去現在未来を含めてそれぞれの思惑がある

アカファ王の選択や敢えて見逃す行為も、為政者として一概に避難されるようなものではない

それよりも、国としては滅んだけど自らの能力で存在意義を示してある程度の地位を築いているオタワルという集団
生物の体内にも細胞内小器官のレベルかられっきとした異種の生物のレベルまで様々な生物が共生している
普段はそんな事を意識しないけど、我々の免疫にしても異物を排除しつつ共生するシステムが組み込まれているわけで
それが国という組織においても存在しえるのは当然でしょうねぇ
でも実際問題、取り込まれるケースの方が多いんですけどね

タイトルの「鹿の王」も意味
「鹿の長」とは異なる存在

自らの命を賭して仲間達を逃がす行動をする個体
果たして、称号なのか、それとも愚かなるものなのか

生態学的には、集団のための利他行動も結局は自らの包括適応度を上げる行為なので、そんなに不思議な行動ではないんだけどね
そんな知識のない人達にとっては英雄的行動に見えるかもしれないし、また考え方によっては無謀な行動にも見えるでしょうね

結局は見る人がどう解釈するかの違いでしかないかもしれない

0

Posted by ブクログ 2024年02月24日

映画見たあと全て読み返した。
私がこの本で好きなのは、もちろんファンタジーなところもなんだけど、生きることと死ぬことの意味がそれぞれの文化圏で違うこと、魂のとらえかたが美しいこと、人という生き物は自然の一部でしかないこと、諦めずに生きようと闘いもがいていること、政治の難しさ、独りの無力さ、そういうも...続きを読むのが全部綯い交ぜにされて出来ている世界だということ。

噛みしめるみたいに読んだ。
悪者は、どこにもいないんだよね。

0

Posted by ブクログ 2024年02月06日

政治、民族、疫病、ナショナリズム、グローバリズム、戦争。。
時代を超えても人間の根底に流れ続ける暗いテーマを見事に描ききる名著。出会えてよかった。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年12月17日


再読。

1〜3巻まで、大波小波、山あり谷あり、
そうやって物語が進んできて、まとまりを持たせて始まった第4巻。
収束に向かっていく物語ではなく、最大の大波が1〜3巻の大波小波、山あり谷ありをスパイスにしてやってきた感じ。

様々な国、民族、立場、宗教etc
そんなものの中で進んできた物語だから、...続きを読む様々な視点で描かれてきたことが、第4巻でどこに結びついているか明確になって輪郭を作り出しています。

↓ネタバレ

p.275で、ホッサルの祖父リムエッルの企みが明らかになった時、「最小の被害で最大の利益を得る」とはこのことだなあと言葉がでてきました。

ただ、その時にはヴァンはヴァンが持てる力でできることをしようと出発した後のことで、
医術を極める者として考える「最小の被害で最大の利益を得る」ことが机上の空論であり、ただひたすらにその身を投じてできることをしようとするヴァンの生き様との違いで浮き彫りになった違和感を感じました。

そんな気持ちを、リムエッルの話を聞いていたホッサルも持ったことが、これまでの話の流れで、大きなうねりの中、知り合って打ち解けて、さらに親しみまで感じてつながっているヴァンとホッサルを読み取ることができてなかなか胸が熱い。


ホッサルに、「病素も自らを生かすために、宿主を動かす」と説明を受けてから、初めてヴァンが裏返るのが、鹿の王となるシーンであることが、なかなか運命的でグッと胸を打ちます。


この感想を書き始めた時に、1〜3巻がスパイスと書いたけど、「鹿の王」に関しても。
鹿の王について説明があるシーンは2回ありました。

1回目は、「こういう鹿を鹿の王と呼ぶんだ」という説明。
2回目は、ヴァンの父が「鹿の王と持ち上げることに反吐が出る」と言うところに焦点を当てて。

ヴァンの父の言わんとしていることが、私はすごく良くわかる。
「できる力を持つ人ができることをすればいい」
「できる力を持つならば、それを淡々としながらも率先してした方がいい」
これが私がよく思うところ。

“できる”から行った。
ただそれだけのことに対して、外野が「素晴らしい」と持ち上げることもあれば、
持ち上げられるという側面があるからか、「エゴだ」「八方美人だ」「格好つけてる」そんなふうに叩かれることが多いなと思うシーンがよくある。
いいじゃん。できるからした。それだけなのに。
と思っちゃうんだよね。
そこにその事実があるならば、その事実だけ評価すればいいのに〜なんて。

ヴァンものホッサルもサエも、
ユナもトマも智蛇も、
そうやって「できることをする」
そうやって4巻が終わったことが何よりでした。

0

Posted by ブクログ 2023年10月08日

壮大でありながら隣にありそうな世界のお話。丁寧に描かれる情景描写に引き込まれ、ぐんぐん読み進めていけました。

0

Posted by ブクログ 2023年08月04日

自分の体の中にある小宇宙に目を凝らす。物理的になぜ生きているかは細かい分子レベルまでいくと謎だらけ。想像しよう、内臓の働きを!

0

Posted by ブクログ 2023年06月07日

素晴らしかった。上橋ファンタジー最高。マクロな政治的、歴史的とミクロか人々や動物の暮らしや自然を丁寧に描いて構成したファンタジー世界で、登場人物たちの個としての想いと家族や共同体の中での感情、論理とを複雑に絡ませて圧倒的に人と社会を描く。良いキャラが多かったなぁ。

0

Posted by ブクログ 2023年05月23日

ひたすら面白かった。主人公ヴァンが最後にいなくなってしまうが、きっと家族のような仲間に見つけられて元に戻ってくれるだろうな、ユナとともに生きてくれるんだろうな、、そんな希望を確信できる明るい終わり方で読後感もとても良い。
上橋菜穂子は初めて読んだが、一気に好きになった。ファンタジーといいつつ都合の良...続きを読むい魔法の類は一切なく、リアリティが感じられて物語に没頭できた。この世界の生活、医療、政治、どれも丁寧に描かれていて齟齬がなくもうこれは現実のどこかの世界なのではと思えた。
あとは長さゆえに登場人物も多かったが、主人公まわりを中心にキャラ立ちしていて生き生きと感じられた。のと対比して、政治や集団の中で埋没してしまう各キャラの思惑などもしっかり描かれていてその辺りもリアルだなと思った。
良かった点はたくさんあり、とても書ききれない。他の作品も読んでみようと思う。

0

Posted by ブクログ 2023年05月13日

語る言葉ががないくらい、言葉につまりました…
面白くないとかそんなんじゃない。
語彙力がなさすぎて、語れば語るほどこの小説の良さが伝わらない気がします。
ほんとうにオススメの本です。
ぜひ、一生に一度は読んでみてほしい。

0

Posted by ブクログ 2023年03月27日

生と社会の在り方を交差させながら物語が進み、登場人物たちの行動に思考の進み方を案内されているようだ。
現実の医療、生物の動態が物語化されていて、登場する動植物の生態の一つには興味をそそられた。
登場人物は、立場の違いから起こる価値観の違いを明確に描いていて、そこから起こる種々の課題もまた、現実に通じ...続きを読むるものがあって考えさせられる。
各人の魅力も、この物語を好きになる大きな要素となっていた。

0

Posted by ブクログ 2024年04月17日

相変わらず通勤電車の中で読むんだけど、1冊はページ数も少なく軽いので持ち運びには苦労しなかった。
やはり単行本より文庫本を読むのが正解だな、っていう前置きは置いておいて、本屋大賞を受賞してる作品なんだよね。
久し振りのファンタジー小説で面白かった。
1巻目は面白くて読むのが勿体無いと思う程で、独特の...続きを読む地名や民族名、名前を覚えるのに苦労したけど、この独特さも非現実的なファンタジーとして良かった。
民族間での争いはやはり強いものは強く、大逆転なんてありえないけど、どこかでこの無念さを晴らす出来事は読んでみたかった…侵略者相手だからね。
犬と深い森に入ったヴァンの後を追う者達も気になるが、争いの元が去った今は続編はないんだろう。
でも、犬に噛まれて感染する症状や抗体の話はまるである意味コロナと似ており、発刊されたのが2014年なのにこの近似感を思ったことに驚いた。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年04月15日

やはり面白い。最後は想像に任せてという感じだが、ヴァンを取り巻く人々のあたたかさにほっこりする。独角という寂しい哀しいものが背中を覆っていたのに、彼のその人柄が誠実さ優しさが周りの人が彼を放っておかない存在にした。人として素晴らしい人だなあ。もしかしたらそれは妻子を亡くしたことからも来ているのかもし...続きを読むれないけど。

0

Posted by ブクログ 2024年03月19日

信仰、民族、科学が絡み合っていて、存在しない世界の話でも近しい感覚で読み進めることができた。
ファンタジーとしては地味な印象ではあるけれど、実に細やかに丁寧に人々が描かれていて飽きることもなかった。

大国と小国、部族民族、争い憎み合いやがて混ざり合って行く様が切なく暖かかった。

0

Posted by ブクログ 2024年02月22日

鹿の王、読み切った。
展開も早くどんどん読み進められて、電車で移動する時に読むのにちょうどいい感じ。
読みやすいけど、話の内容は結構深刻で、人の命、死生観などがテーマのようで、今の自分にとってとても感慨深いお話だった。
生物の輪廻まで感じる直のファンタジーと思う。
いい本だった。

0

Posted by ブクログ 2024年01月06日

ついに完結しました。
ファンタジーではありますが、それは世界観が架空というだけで、とてもリアリティのある物語でした。
政治、民族紛争、個人の想い、人の体。
それぞれが複雑に絡み合って、最終局面に向かっていきます。
長いですが、良い本でした。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年09月12日

評価は3に近い4。

世界観は素晴らしく最後まで飽きずに読めて面白かったです。でも、獣の奏者と比べるとエンディングの盛り上がりに欠け、微妙な終わり方でした。

医療の話は、現実世界で誰かがやってきたことなので、それを異世界でホッサルやその一族の手柄として描かれたのも、ちょっとずるい気がして、獣の奏者...続きを読む、守り人シリーズほど世界に入り込めませんでした。

0

Posted by ブクログ 2023年06月15日

とても良かったです。
最終巻は人の生き様や倫理観などを深く掘り下げ、個々が持つ思想についても考えさせられました。
使命と理想と希望、なにを優先しなにを選べばいいのか。
人として最も大切なものは何か。
それらについて考えさせられました。
ラストは希望を感じさせてくれるもので良かったです。
その先どうな...続きを読むったのか気になるので、後日談も読みたいなぁと思いました。

王道ファンタジーは基本的にあまり好んで読みませんが、この作品は面白かったので他にも読もうかと思わされました。
食わず嫌いは良くないと改めて実感しました。
いろんなものに触れて行きたいです。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年06月11日

面白かった。
生物としては逃れられない病に焦点を当てて、人の体内を一つの国とみなして考える。
鹿の王は鹿の群れの殿を務めるようなイメージで、群れはその鹿に感謝するが、双方それに甘んじてもいけない、というものがあった。
ヴァンとホッサルが会ったのがこの巻。
全体的に面白かったです。

あと文庫版の解説...続きを読むも良かった。

0

Posted by ブクログ 2023年05月31日

物語の世界観が素晴らしい。4巻もあるので長いなと思ったけどどんどん読めた。
最後がちょっと期待外れだったけど、逆に想像力を掻き立てる終わり方か。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年02月23日

第4巻で物語が一気に加速した
様々な勢力や人がでてくるけど、どれも完全な悪というわけではなく読んでいて心が締め付けられる感じがした。
終盤のヴァンの<鹿の王>、ホッサルの医術師に対する思い。ジーンときた。
ヴァンとヨナやサエのその後も気になるが、これはこれでいい終わり方なのかな。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年01月28日

ここで終わりかーー!でもこの物語の最後で、この本のテーマというか、もう一度読み返さないとと思える作品やった。

0

Posted by ブクログ 2024年04月15日

ついにヴァンとホッサルが対面。
その一方で、火馬の民のオーファンは、故郷を取り戻すべく策略を企てていた。
それに気づいたヴァンは動き出すことになる。
完結作。

追うものと追われるものとして読んでいたためか、
ヴァンとホッサルの間に流れる穏やかな雰囲気に、意外性を感じた。
なぜ病は起きるのか? どう...続きを読むして治るものと治らないものがいるのか?との議論の末に出てくる「鹿の王」という作品タイトルと同じ言葉がついに明かされる。

家族を失い、今まで独りで生きてきたヴァンの周りには、
多種多様な人々が集まり、いつしか家族になっていった。
当初は、抜け殻のような心を持ち、ただその日その日を生きていたヴァンであったが、
慕われ必要とされ、みなでヴァンを迎えに行く光景に、
「よかったな」と不思議な安堵を覚えた。

0

Posted by ブクログ 2024年03月31日

ヴァンはついにホッサルと対面する。黒狼熱により病むものと病まぬものの違いについて気づき始めた医術師のホッサル。仲間を失った〈火馬の民〉のオーファンは、故郷を取り戻すために最後の勝負に仕掛ける。病により苦しむ人々を見過ごせないヴァンが世界のために下した決断とは。

「人は身体の内側で何が起きているのか...続きを読むを自分で知ることができない」「人と細菌やウイルスは共生している」「社会でも似たような状況が起こる」という発想から描かれたファンタジーで、病と人のみならず民族や信仰といった社会、人間模様も交わった物語でした。

0

Posted by ブクログ 2023年11月13日

わたしがファンタジーを読み慣れていないということも原因のひとつだと思う。
登場人物や国の名前が覚えられないというか、別のページで出てきても読めなかったりするのが少しストレスだったし、なかなか話に入り込めない原因にもなりました。
2巻を読んでる最中で、全部読むのキツいなと正直思ったけど、入院をきっかけ...続きを読むに読み進めたら3巻からは話がどんどん進み始めて面白くなり、読み終える事ができました。
最後はスッキリする終わり方ではなかった事が、わたしの好みとは違ったなという感想です。

0

Posted by ブクログ 2023年10月08日

最初の静かな始まりから徐々に話が壮大になってきて、謎要素も出てきて非常に探究心をくすぐられた。

各章ごとに語り手が交互に入れ替わる方式で、章の引きが凄く続きが気になる終わり方をするので、まるで週刊漫画誌のようなお預けを食らわされる気持ちになった。

ただ、物語全般で盛り上がりに欠ける印象を持った。...続きを読む
終始静かに事が進むので読みどころが分からない。要所要所では熱い部分もあったけど、全体を通すと平坦な道をずっと歩いていた感じがした。
ファンタジー世界のイメージをしきれていないのも原因かもしれない。
もうちょっとバトル要素が欲しかったかな。

☆3.3

0

Posted by ブクログ 2023年09月03日

この巻の始めで、鹿の王とは何かという説明があって、すごく嫌な予感がした。最終章の半ばで、「でも、児童文学者だよね、この作家さんは。」と思い至って、トマたちの行動を見て、大丈夫じゃないかなと思い直した。けど、この終わり方は、、、お願いです、エピローグを読ませてください、、、

0

Posted by ブクログ 2023年07月08日

犬に噛まれたが生き残ったヴァンと幼子ユナ、一方流行り病と戦う医術師ホッサル達の物語。4巻構成やけど飽きやんと夢中で読めるくらい面白い!各々の視点や策略が絡み合いどうなるのかと先が気になる。飛鹿がお気に入り可愛い。各々の仲間が温かくこれからに想いを馳せる。

0

Posted by ブクログ 2023年04月29日

最後の巻でやっと分かった「鹿の王」の意味・・・。 人の怨念に病という見えない静の脅威と狼や半仔などの動の脅威が重なって物語が進行していく。 最愛の家族を失い死に場を求めて闘っていた主人公が最後には鹿の王となる。学術的でありファンタジーであり純愛小説でもある。上橋さんの描く世界は深いな〜。

0

Posted by ブクログ 2023年03月31日

様々な要素を含んだ壮大な物語でした。
原住民と移民
支配する国と支配された国
生活様式が変わることによる歪み
ウィルス、医療
戦術と犠牲 などなど
テーマが重いのですが、楽しく読めました。
考えさせられるポイントが散りばめられている。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年01月24日

面白かった。けども。

もうちょっと、うーん。なんだろう。
序盤をみてるももっとスケールが大きい展開になると思ってたので、少し消化不良。
期待しすぎたのもあるかな。

黒幕だったり、動機だったりもう少し深みがあるとか、ユナにもう少し出番があるとか。
まあ、いい作品ではありました。

0

「SF・ファンタジー」ランキング