【感想・ネタバレ】鹿の王 2のレビュー

あらすじ

謎の病で全滅した岩塩鉱を訪れた若き天才医術師ホッサル。遺体の状況から、二百五十年前に自らの故国を滅ぼした伝説の疫病“黒狼熱(ミッツァル)”であることに気づく。征服民には致命的なのに、先住民であるアカファの民は罹らぬ、この謎の病は、神が侵略者に下した天罰だという噂が流れ始める。古き疫病は、何故甦ったのか――。治療法が見つからぬ中、ホッサルは黒狼熱に罹りながらも生き残った囚人がいると知り……!? 解説:夏川草介

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

リーダビリティの高いこと。
ヴァンとホッサルを中心に展開する中で、どちらも気になるところで切り替わる。また、医学を扱うと専門知識を求められるのは当然だが、決して負担にはならない。
素晴らしいシリーズだ。

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2025年10月28日

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段々と不穏な空気が多いはじめ、作中の人物が歩むであろう苦難の道を想像せざるをえなくなってきた2巻目。
免役の話、移民の話、現代にあっても重要なテーマが本編にも散りばめられてあり、楽しみつつも、いろいろと考えさせられるのは著者の作品に共通した魅力ですね。

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2025年08月02日

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1の続き、黒狼病の発症患者が出てからの話。
読めば読むほど、深く飲み込まれるのが世界線です。特に、今回も病気などに関する専門的な知識を登場人物に代弁させることによって医療知識に疎い10代の私でものめり込むことができました。また、それ以外にも冬の厳しい寒さを表現する情景描写など本当に美しい……世界感の表現に真に優れている作品は脳内にクリアに映像が入ってくるようで、素晴らしい読後感を味わえました。

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2025年07月30日

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かなり面白くなってきた。
そしてこれは医療の話でもあるんだなと。

宗教と医療、民族のこと、これはファンタジー小説であるけれど世界の今までの歴史にも関係しているように思える。

ヴァンとユナの今後が気になるので早く続きを読みたい。

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2025年06月26日

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第四章〜第六章まで
黒狼熱➡️ホッサル
裏返し➡️ヴァン
黒狼熱を追って➡️ホッサル

ホッサルの世界は現実的
ヴァンの世界は神秘的
マコウカンはイジられ
ユナは癒し

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2025年05月11日

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鹿の王2ではそれぞれに歴史背景や文化、信仰するものがあることがよりわかる。
他の民族を侵略し開拓するということはこういうことなのかと

物語はどんどん奥行きを深くして繋がっていく。
わかりそうで、まだ何もわからない。

続きが気になるので会社を休みたいです 笑

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2023年12月20日

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ネタバレ

大混乱の中はじまる2巻目。
黒狼熱についてを研究し、薬を作ろうと、ヴァンを探すホッサルたちの前に、嘲笑うかのように元凶の黒い犬たちがやってくる。
ホッサルたちの前に犬が来て、噛まれた人がいることで、ホッサルが現在取り組んでいる黒狼熱に対する薬の研究3種類が明確になります。

ちょうどコロナ禍を経験した私たちにとって、コロナで考えやすいことですが、、、
山犬に噛まれた妻と息子を持つ与多瑠は、弱毒薬を妻と息子に打つことを望みます。
これはコロナに対するワクチンを打つことのようなものですが、与多瑠をはじめとする東乎瑠帝国の人たちにとっては、身が穢れるとして恐れ避けていたことを受け入れなければならないことでもあります。

ワクチンや予防接種が一般的な現在医学において、身の穢れを理由にすることはないですが、新しいワクチンなどに関しては、もっとそういう恐れに関しての議論などなされるべきだったのではないかなぁと、ホッサルたちをみていて思うのです。
そういう恐れやさまざまの考えのもとに、ワクチンの世の中に晒される人々の気持ちが置き去りになってしまったようだったと振り返って思います。
もちろん、東乎瑠帝国の祭司医のような、最善最良の手立てがあるのに、信念からそれを断念する医学になってしまうのはよくないとも思うけど。

↓ネタバレ含みます

中盤p.133 ヴァンの気持ち
『呪いを受けるべき者が、この世にいるとするなら、それは、神々のご意志を、自分の思いたいように語る輩の方だろう。だが、そのような人々でさえ、いや、もっと凄まじく残酷な人々でさえ、天神を全うして幸せに逝くこともある。』
この言葉は、本当にさまざまな場面で思う。

子供を躾ける時にも、自分が躾けられた時にも、
「そんなことするとバチが当たるよ」なんて言われたり言ったりするけど、バチが当たりそうなことをしても幸せに生きていく人もいれば、どんなにいい人でも不幸になったりする。
その人間には及ばない部分に、やるせなさを感じたりするよね。

この第二巻では病について深掘りされ、治すための努力が綴られますが、後半にかけて病の原因に迫ります。
なんとなくはそうじゃないか?とヴァンの話から思ってましたが、ホッサルたちもまた、この病が自然発生的なものではなく人為的なものである可能性を考え始めました。


ところで、再読って書いてあるけど初めて読んだみたいな感想。
私は一度読んだもの、ふんわりとしか覚えてなくて、
鹿の王も方向性しか覚えてなくて、
何度も同じ本で楽しめるタイプ(笑)

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2023年11月26日

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ネタバレ

起承転結の承かなぁ。

登場人物が増え、物語の背景も少しずつ分かってきたところに事件発生です(^^)
どうなるマコウカンとホッサル。
そしてヴァンとユナはいずこへ。

3も気になります…!!

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2023年10月31日

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鹿の王2。今回は、前回と比べて少し物語が進展し、面白かったです。シリーズを通して、黒狼病という未知?のウイルスがテーマであるため、コロナウイルスを連想して、より現実味を感じた。ウイルスに対抗するために奮闘するさまがかっこ良かった。

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2025年12月07日

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この本を読み終える前日にyahooニュースであがってた女優小島可奈子さん。
今この方に絶対お勧めできない本ですね、この鹿の王は。
だめですよ、絶対!

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2025年11月26日

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ネタバレ

ヴァンの物語もホッサルの物語も気になるところで終わるな〜、まだまだこれからだけれど、面白くなってきた。
まだ両者の物語は交錯せず、暗躍する何か大きなものの輪郭がぼんやりと見えてきている状況。

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2025年10月15日

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引き続きホッサル&マコウカン、バン&ユナの2軸で物語が進む。感染症が生物兵器である可能性や、未知の中間宿主の存在が示唆され、医療小説としてもますます面白い。

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2025年09月18日

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うわー続きが気になる!
ホッサルとマコウカンはどうなるの?!
サエとヴァンは?!ユナは無事?!
この勢いで駆け抜けたいと思います。

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2025年08月22日

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死生観の多様性。
精心教の、私達は命ではなく魂を救いたいという言葉について考えさせられました。
次巻も楽しみです。

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2025年06月24日

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生命とは、身体とは、そして病とは。一度は少なからず誰しもが考えたことのある大きなテーマが見えてきた。謎の病、黒狼熱はいったい誰がどんな目的で広まっているのか、それとも自然発生なのか。人間模様も少しずつ見えていく中、ヴァンとユナの行方も気になる!

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2025年05月11日

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第1巻を読み終えた時の気持ちと、第2巻を読み終えた時の気持ちがこうも違うのか…と驚いている。
想像していたストーリーをいい意味で裏切る展開。
続きが楽しみ!

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2025年04月06日

Posted by ブクログ

2巻はあっという間に読んでしまいました。
サエに出会って、ユナがいなくなって…目が離せません!

さて、今回は医療的な話が多く出てきます。未知の病と戦う医療者の描写は、コロナの頃を思い出します。
ワクチンという予防策に対する考え方も、それぞれの生き方や宗教観で変わってくるところが、すごく世界観が広い感じがしました。

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2025年04月06日

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感染症の医療の話が本格的に盛り込まれてきた。
ダブル主人公の話はまだ交わらない、今後どのような展開になっていくのか楽しみ。

ヴァンのユナに対する愛情が尊い

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2025年01月20日

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ヴァンとサエが出会い、ユナが誘拐され…
次巻がめっちゃ気になる終わり方。

ファンタジー小説ってなかなか
世界が想像できなくて難しいとこあるけど
まだ、読みやすいほうのファンタジー小説だと思う。

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2024年12月05日

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感染症をテーマにした壮大なファンタジー

以下、2巻の公式あらすじ
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2015年本屋大賞受賞! 命を紡ぐ綿密な医療サスペンス!

謎の病で全滅した岩塩鉱を訪れた若き天才医術師ホッサル。遺体の状況から、二百五十年前に自らの故国を滅ぼした伝説の疫病“黒狼熱”であることに気づく。征服民には致命的なのに、先住民であるアカファの民は罹らぬ、この謎の病は、神が侵略者に下した天罰だという噂が流れ始める。古き疫病は、何故甦ったのか。治療法が見つからぬ中、ホッサルは黒狼熱に罹りながらも生き残った囚人がいると知り……!?
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大国や属国の関係や、その地に住まう各民族など、明確には描写されない背景も含めて設定がしっかりしてる

感染症で都を捨てた国オタワル
国としてはアカファ王に移譲した形になったが、医療の技術や情報網を武器に、大国の中でもなお生き続ける強かさ
現実でも、一部の知識階級が侵略後の国でも重用される例はいくつもあるからなぁ

全部の感想は最終巻を読んでから


解説の夏川草介が、医療の哲学的には呂邦寄りというのが意外でありつつも納得した
確かにこの方は、神様のカルテや他の作品でも患者の終末期に気を配る医師を描くからなぁ

患者がいかに安心して逝く事ができるかというのは、決して治療の放棄ではないですからね

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2024年04月09日

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やはり面白い。2人主人公がいるような書き方で、どちらの見方も見れて面白い。病が武器って、コロナの時に何か聞いたなあ。

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2024年04月04日

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2巻ともなると、世界観に馴染んできたので、物語に没入できるようになりました。
物語も少しずつ進んで来て、面白くなってきました。
国家、宗教、民。
いつの時代も同じような問題を抱えています。
バラバラに見えているピースが、どうなるのか続きが楽しみです。

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2024年01月04日

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ネタバレ

面白いが、獣の奏者や守人シリーズと比べると、どうしても話に入り込めない。

ホッサル達医術者の話が、現代医学をもとに描かれていて、他の2作品に比べてオリジナルの異世界という感じが薄れてしまっているからだと思う。

でも面白いです。

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2023年09月02日

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起承転結の承に当たる2巻!
疫病と戦う医師たちと陰謀に巻き込まれる父娘、このふたつの物語が交互に描かれます。
彼らが交わるのは3巻?
それとも4巻でようやく会うのかな?
医師たちの物語も惹き込まれるけれど、やっぱり気になるのは父娘の方です!
どうなるのかなぁ…どうか幸せになって欲しい…

幼い子ともが大人に愛される姿を読むのは大好きです。
ちゃんと大事に育てられていて安心します。
どこで血が繋がっていないことが発覚するんだろう…たとえそれを知っても、どうか幸せな親子として歩んで欲しいです。
ただ、物語の中で2人にはかなりの試練が…!
ちゃんと良い方向へ行きますように…!

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2023年06月08日

Posted by ブクログ

かつて人と獣が共に生きる地を描いた小説『鹿の王』。上橋菜穂子が紡いだ物語は感染症と闘う人々の姿を通じて命の重さを問う。主人公は愛する者を守るため必死に抗いその歩みは読者に「生きるとは何か」を突きつける。文明が進んでも病や災禍は人間を試す。だが互いを思いやる心があれば困難も越えられると教えてくれる。疫病の記憶が新しい今だからこそこの物語の響きは深い。結局強さとは孤立にあらずつながりにあるのだ。

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2025年09月29日

Posted by ブクログ

少しずつ謎が明らかになってゆくが、更に謎が加わっていく。謎が新たな謎を運んでくるとはこの事だ。2巻を読み終わって、自分がファンタジーと医療が苦手だった事を思い出したが、一応最後まで読めました。
自分の中で『獣の奏者』がめちゃくちゃ面白かったので、どうしてもそれと比べてしまう。なのでまだ上手く物語に入り込めない。けどここから絶対面白くなるに違いないと期待を込めながら読む事にする。

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2025年06月19日

Posted by ブクログ

一巻の盛り上がりを二巻で広がりきらなかった印象。
いや、好きな作品で面白いのですが。獣の奏者の方があってるかも。

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2025年04月15日

Posted by ブクログ

病により全滅した岩塩鉱を訪れた天才医術師ホッサルは、症状から伝説の疫病「黒狼熱」であることに気づく。この病は征服国である東乎瑠帝国の民に致命的であるにも関わらず、先住民であるアカファの民には罹らない。この事実により、黒狼熱は次第に神による東乎瑠帝国への天罰だという噂が流れ始める。黒狼熱に対する治療法を探し求めるホッサルは、黒狼熱に罹りながらも生き残った囚人の存在を知り、調査を始める。

疫病、信仰、国家を交えた壮大なファンタジー小説。 251P「病には情はない。善悪も関係ない。だからこそ恐ろしいのだ。」

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2024年03月17日

Posted by ブクログ

鷹狩りの席に黒狼たちが乱入。
次々と噛まれたり引っ掻かれたりとしたものが、その後、病を発症し死んでいく。
その中で、アカファ人だけは病への抵抗をみせる。
その差が一体なんなのか、黒狼病とはなんなのか、ホッサルは立ち向かっていく。

一方、ヴァンはユナと名付けた女の子と一緒に、途中で助けたトマの家で暮らしていた。
飛鹿の面倒や指南をしながらも、黒狼病の噂を耳にし、また自分自身が変容している感覚にも襲われた時、
谺主からの使者がやってきて、ユナと二人で会いにいくことになった。

コロナ禍を過ごした日々を彷彿とさせる描写の数々。
なんだこれは、コロナじゃないか、となんど思ったことか。
もちろん、人から人に感染しないという点では異なるが、
根本的な対策がなく、ワクチンを…という既視感。

神に背く行いをしたことによる因果応報の病気、ウイルスなどによる病気、と
宗教に則って考える医療集団と、ホッサルのように科学によって理論的に行う集団が印象的だ。
現代社会では、科学的根拠をもとに医療を行っているわけだが、もしかしたら信じる宗教に付随した医療で精神的に救われるという患者もいるのでは?と思った。
謎は謎を呼ぶこの物語。続きが気になる。

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2024年02月03日

Posted by ブクログ

これ、なんかコロナ禍を予見したみたい、、と思ったけど、SARSとか新型インフルエンザから着想を得たのかな。

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2023年08月22日

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