【感想・ネタバレ】鹿の王 2のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

鹿の王2ではそれぞれに歴史背景や文化、信仰するものがあることがよりわかる。
他の民族を侵略し開拓するということはこういうことなのかと

物語はどんどん奥行きを深くして繋がっていく。
わかりそうで、まだ何もわからない。

続きが気になるので会社を休みたいです 笑

0
2023年12月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

大混乱の中はじまる2巻目。
黒狼熱についてを研究し、薬を作ろうと、ヴァンを探すホッサルたちの前に、嘲笑うかのように元凶の黒い犬たちがやってくる。
ホッサルたちの前に犬が来て、噛まれた人がいることで、ホッサルが現在取り組んでいる黒狼熱に対する薬の研究3種類が明確になります。

ちょうどコロナ禍を経験した私たちにとって、コロナで考えやすいことですが、、、
山犬に噛まれた妻と息子を持つ与多瑠は、弱毒薬を妻と息子に打つことを望みます。
これはコロナに対するワクチンを打つことのようなものですが、与多瑠をはじめとする東乎瑠帝国の人たちにとっては、身が穢れるとして恐れ避けていたことを受け入れなければならないことでもあります。

ワクチンや予防接種が一般的な現在医学において、身の穢れを理由にすることはないですが、新しいワクチンなどに関しては、もっとそういう恐れに関しての議論などなされるべきだったのではないかなぁと、ホッサルたちをみていて思うのです。
そういう恐れやさまざまの考えのもとに、ワクチンの世の中に晒される人々の気持ちが置き去りになってしまったようだったと振り返って思います。
もちろん、東乎瑠帝国の祭司医のような、最善最良の手立てがあるのに、信念からそれを断念する医学になってしまうのはよくないとも思うけど。

↓ネタバレ含みます

中盤p.133 ヴァンの気持ち
『呪いを受けるべき者が、この世にいるとするなら、それは、神々のご意志を、自分の思いたいように語る輩の方だろう。だが、そのような人々でさえ、いや、もっと凄まじく残酷な人々でさえ、天神を全うして幸せに逝くこともある。』
この言葉は、本当にさまざまな場面で思う。

子供を躾ける時にも、自分が躾けられた時にも、
「そんなことするとバチが当たるよ」なんて言われたり言ったりするけど、バチが当たりそうなことをしても幸せに生きていく人もいれば、どんなにいい人でも不幸になったりする。
その人間には及ばない部分に、やるせなさを感じたりするよね。

この第二巻では病について深掘りされ、治すための努力が綴られますが、後半にかけて病の原因に迫ります。
なんとなくはそうじゃないか?とヴァンの話から思ってましたが、ホッサルたちもまた、この病が自然発生的なものではなく人為的なものである可能性を考え始めました。


ところで、再読って書いてあるけど初めて読んだみたいな感想。
私は一度読んだもの、ふんわりとしか覚えてなくて、
鹿の王も方向性しか覚えてなくて、
何度も同じ本で楽しめるタイプ(笑)

0
2023年11月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

起承転結の承かなぁ。

登場人物が増え、物語の背景も少しずつ分かってきたところに事件発生です(^^)
どうなるマコウカンとホッサル。
そしてヴァンとユナはいずこへ。

3も気になります…!!

0
2023年10月31日

Posted by ブクログ

医学のことを知識がない側でもわかるように、丁寧に書かれてる。
スラスラ読めるからどんどん先に進む。
3巻はまだ買ってないから、3巻と4巻をまとめて買って早々に読みたい。
どういう結果になるのか、映画と違うのか…
とっても楽しみ!

0
2023年04月17日

Posted by ブクログ

2巻までの感想

物語の展開の流れは自然で、その世界観にゆっくりと入っていけた。現実社会の諸問題と相通じるテーマがあり、病気、民族間の諸問題や、自然や野生が描かれていて、理解しやすい。
登場人物は、それぞれ魅力的な個性があって愛着がわいてくる。メインとなる登場人物二人は、相対する立場であるが、どちらも応援したくなる。

これからの展開が楽しみだ。
2巻目巻末の解説は、夏川草介さんの記載。とても良かった。

0
2022年12月30日

Posted by ブクログ

人は信じたい物を都合良く信じる。
伝染病の話、医療系ファンタジーになってきた。
1巻に続き世界観の深堀りが進みキャラも一気に増えたけど、描写が丁寧だから情景が浮かぶ。
面白くて真剣に耳を傾けてしまい、ながら聞きが難しいw

0
2022年12月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

医療×ファンタジーだけど、なんかもうファンタジーって思えないほどの世界観に言葉が出ない。病だけではなく、死に対する考えも人によって違う。部族によって違う。当たり前かもしれないけど、すごくリアルに感じて改めて自分の死生観も考えさせられる。

0
2022年12月05日

Posted by ブクログ

黒狼熱にかかったもの、治療しようとするもの、利用しようとするもの…さまざまな人の立場から生命の捉え方が描かれている。

特に、ふたつの医術の対立(命を救うか、魂を救うか)は、私の中に当たり前にあった価値観が、人によってはそうでない場合もあると気づかせてくれるものだった。

ユナの行方も気になる…!!

0
2022年11月12日

Posted by ブクログ

ムムム…壮大な世界で旅をしている気分である。
巻頭の地図のフィールドは狭いのに(*_*)

ここにきて読むスピードも上がってきました♪

サエとヴァンが出会い、ユナ誘拐?
ホッサル&マコウカンが‼︎

またとんでもなく気になるとこで3巻への旅は続きますε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘

全巻揃えてからでよかった笑笑

0
2022年09月22日

Posted by ブクログ

感染症をテーマにした壮大なファンタジー

以下、2巻の公式あらすじ
-------------------------
2015年本屋大賞受賞! 命を紡ぐ綿密な医療サスペンス!

謎の病で全滅した岩塩鉱を訪れた若き天才医術師ホッサル。遺体の状況から、二百五十年前に自らの故国を滅ぼした伝説の疫病“黒狼熱”であることに気づく。征服民には致命的なのに、先住民であるアカファの民は罹らぬ、この謎の病は、神が侵略者に下した天罰だという噂が流れ始める。古き疫病は、何故甦ったのか。治療法が見つからぬ中、ホッサルは黒狼熱に罹りながらも生き残った囚人がいると知り……!?
-------------------------

大国や属国の関係や、その地に住まう各民族など、明確には描写されない背景も含めて設定がしっかりしてる

感染症で都を捨てた国オタワル
国としてはアカファ王に移譲した形になったが、医療の技術や情報網を武器に、大国の中でもなお生き続ける強かさ
現実でも、一部の知識階級が侵略後の国でも重用される例はいくつもあるからなぁ

全部の感想は最終巻を読んでから


解説の夏川草介が、医療の哲学的には呂邦寄りというのが意外でありつつも納得した
確かにこの方は、神様のカルテや他の作品でも患者の終末期に気を配る医師を描くからなぁ

患者がいかに安心して逝く事ができるかというのは、決して治療の放棄ではないですからね

0
2024年04月09日

Posted by ブクログ

やはり面白い。2人主人公がいるような書き方で、どちらの見方も見れて面白い。病が武器って、コロナの時に何か聞いたなあ。

0
2024年04月04日

Posted by ブクログ

2巻ともなると、世界観に馴染んできたので、物語に没入できるようになりました。
物語も少しずつ進んで来て、面白くなってきました。
国家、宗教、民。
いつの時代も同じような問題を抱えています。
バラバラに見えているピースが、どうなるのか続きが楽しみです。

0
2024年01月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白いが、獣の奏者や守人シリーズと比べると、どうしても話に入り込めない。

ホッサル達医術者の話が、現代医学をもとに描かれていて、他の2作品に比べてオリジナルの異世界という感じが薄れてしまっているからだと思う。

でも面白いです。

0
2023年09月02日

Posted by ブクログ

起承転結の承に当たる2巻!
疫病と戦う医師たちと陰謀に巻き込まれる父娘、このふたつの物語が交互に描かれます。
彼らが交わるのは3巻?
それとも4巻でようやく会うのかな?
医師たちの物語も惹き込まれるけれど、やっぱり気になるのは父娘の方です!
どうなるのかなぁ…どうか幸せになって欲しい…

幼い子ともが大人に愛される姿を読むのは大好きです。
ちゃんと大事に育てられていて安心します。
どこで血が繋がっていないことが発覚するんだろう…たとえそれを知っても、どうか幸せな親子として歩んで欲しいです。
ただ、物語の中で2人にはかなりの試練が…!
ちゃんと良い方向へ行きますように…!

0
2023年06月08日

Posted by ブクログ

この物語においては病と医療が重要な柱の一つになっているんですが、現代医療的な知見や物の見方をこれだけファンタジー世界に宗教や食など他の領域との関連も見せつつ違和感なく溶け込ませるの本当にすごいですね。すべて現代的な感覚で共感できつつ完全にファンタジー世界。面白い。

0
2023年06月07日

Posted by ブクログ

いよいよ謎の核心に迫り始めた…が、いかんせん展開が遅くまだまだこれから。遅く感じるのは一つ一つの描写が丁寧だからか。早く次が読みたい。

0
2023年05月09日

Posted by ブクログ

病に対するの対応をうまく表現するなぁと、、、医療の小説を読んでいるようで引き込まれた。物語の中心となる厄災でもあるため、その厄災に説得性を持たせることにより、物語に深みをもたらしている。素晴らしい!読者によっては、違和感を感じる場面も、それを払拭する・補う文章を繋げているので、詰まることなくスムーズにこの世界に浸ることができた。安定の安心感を感じつつ読み進めることができる。

0
2023年04月26日

Posted by ブクログ

まだわからないことだらけだが、少しずつわかってきたことも出てきた。
主に2人の人物を軸に物語が展開していく。この2つの軸がどのように交わっていくかが楽しみ。

0
2023年02月16日

Posted by ブクログ

ヴァンとホッサルの入れ替わりにドキドキさせられる。また、入れ替わりのタイミングが非常に絶妙。

そして最後の解説に毎度感嘆する。

0
2023年02月05日

Posted by ブクログ

シリーズ2巻目。
1巻で導入が終わり、話に引き込まれていくスピードがすごい。
ファンタジーでありながら医療小説でもある。

0
2023年01月24日

Posted by ブクログ

2巻では、
ヴァンとユナがトマたちと静かで穏やかな生活を始め、
ホッサルは黒狼熱と相対する。

いろんな人の思惑が交差して、
一言では言えないけれど、
とにかくヴァンとユナに幸せになってほしい。

一気に読み終わり、3巻購入です。

0
2022年09月19日

Posted by ブクログ

辺境にて発生した謎の病い。2人の主人公は、それぞれの立場から、その原因に近づいていきます。一つは組織の中心から、もう一つはその逆に辺境近くから。お互いまだ知らない人物同士が、同じ物語に向かって近づきつつあることを、同時に真相に向かって読者も近づきつつあることを臨場感を背中に感じながら楽しみながら読み進めていきます。だんだんとこの世界に同化しつつあることを心地よく読み進めていくことができました。この物語りも善悪を語るものではあると思うのですが、それが単純なものではないこと。それゆえに単独の英雄が立ち向かえるものではないことを行間から知らせること。かといって不特定多数の人類というものが立ち向かうという物語ではなく、立ち向かう人類個々の背景が丁寧に描かれていること。その物語を紡ぐ広大な思想というものに戦慄さえしながら読み進めています。人々が善悪を超えて、危機を乗り越えていくこれからの展開を楽しみに読み進めていきたいと思います。

0
2022年08月06日

Posted by ブクログ

この作品はコロナ禍以前に書かれている作品だろうが、今の世の中に妙にリンクしていて、興味深く読み進められる。

物語は2巻に入り、ホッサル、ヴァンの双方から交互に描かれる。
物語にのめり込んでいると別視点になり、頭を切り替えてまたそれぞれの物語へ。。。
頭の弱い私には、あれ?さっきどうなったんだったかなぁ?と何度か読み直したり(-。-;

人物名が太郎や花子なら覚えやすいのだが、カタカナだと、これってどういう人物だったかなぁ?と。。。

それにしても、面白いからサクサク進む。
直ぐに3巻へ。。。

0
2022年07月17日

Posted by ブクログ

ファンタジーの世界ではあるけれど。。コロナを経てみると、病気になっても薬は飲まない、身体が穢れる、みたいなのは現代人も変わらないわよね。というか日本人だからだろうか。いやしかし人間は実に面倒な生き物というか、面白いもんだわよ。
と、コロナ時代に読むとまた、なかなかなのよ。
問題は登場人物の多さなのか、固有名詞みたいなもが多くて、1巻と間を開けて読むと忘れてしまっているということか。そこは漢字の雰囲気だけで乗り切ろう。

0
2022年07月09日

Posted by ブクログ

病により全滅した岩塩鉱を訪れた天才医術師ホッサルは、症状から伝説の疫病「黒狼熱」であることに気づく。この病は征服国である東乎瑠帝国の民に致命的であるにも関わらず、先住民であるアカファの民には罹らない。この事実により、黒狼熱は次第に神による東乎瑠帝国への天罰だという噂が流れ始める。黒狼熱に対する治療法を探し求めるホッサルは、黒狼熱に罹りながらも生き残った囚人の存在を知り、調査を始める。

疫病、信仰、国家を交えた壮大なファンタジー小説。 251P「病には情はない。善悪も関係ない。だからこそ恐ろしいのだ。」

0
2024年03月17日

Posted by ブクログ

鷹狩りの席に黒狼たちが乱入。
次々と噛まれたり引っ掻かれたりとしたものが、その後、病を発症し死んでいく。
その中で、アカファ人だけは病への抵抗をみせる。
その差が一体なんなのか、黒狼病とはなんなのか、ホッサルは立ち向かっていく。

一方、ヴァンはユナと名付けた女の子と一緒に、途中で助けたトマの家で暮らしていた。
飛鹿の面倒や指南をしながらも、黒狼病の噂を耳にし、また自分自身が変容している感覚にも襲われた時、
谺主からの使者がやってきて、ユナと二人で会いにいくことになった。

コロナ禍を過ごした日々を彷彿とさせる描写の数々。
なんだこれは、コロナじゃないか、となんど思ったことか。
もちろん、人から人に感染しないという点では異なるが、
根本的な対策がなく、ワクチンを…という既視感。

神に背く行いをしたことによる因果応報の病気、ウイルスなどによる病気、と
宗教に則って考える医療集団と、ホッサルのように科学によって理論的に行う集団が印象的だ。
現代社会では、科学的根拠をもとに医療を行っているわけだが、もしかしたら信じる宗教に付随した医療で精神的に救われるという患者もいるのでは?と思った。
謎は謎を呼ぶこの物語。続きが気になる。

0
2024年02月03日

Posted by ブクログ

これ、なんかコロナ禍を予見したみたい、、と思ったけど、SARSとか新型インフルエンザから着想を得たのかな。

0
2023年08月22日

Posted by ブクログ

鹿せんべいとは奈良時代に鹿の王に捧げる生贄から始まったもので、鹿が人間を食す事により謎のウイルスが発生しそれが人に感染、平安時代末期には人口の8割がこのウイルスにより亡くなり、これを日本の外に持ち出さない為にも菅原道真公が遣唐使の廃止を決めたと言う、全くの出鱈目話をイメージしながら2巻読破。
コロナより怖い謎のウイルス『黒狼熱』とは何か、これは人工的に作られたものなのか、それとも自然の摂理により発生したものなのか、病気と国と関係、感染しても発症しないヴァンの謎、面白い展開になって参りました。

3巻へレッツラゴー。

0
2022年12月04日

Posted by ブクログ

ファンタジー小説は、固有名詞や地理的な名称を覚えるのが地味に大変‥‥。柔軟な頭脳を持つ若い世代へ向けたジュブナイルが多いのも頷ける。

0
2022年10月05日

Posted by ブクログ

東乎瑠帝国の式典で黒い犬が襲ってくるところから、黒狼熱を追ってマコウカンの里に向かうところまで。

人物が多くて名前もややこしくて関係性が分からなくなってきている。ただ続きは気になる。
なぜ黒狼熱を発症する人としない人がいるのか、流行病なのか政治的な策略なのか。真相が少しずつ見えてきたところ。

0
2022年07月06日

「SF・ファンタジー」ランキング