【感想・ネタバレ】鹿の王 2のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

大混乱の中はじまる2巻目。
黒狼熱についてを研究し、薬を作ろうと、ヴァンを探すホッサルたちの前に、嘲笑うかのように元凶の黒い犬たちがやってくる。
ホッサルたちの前に犬が来て、噛まれた人がいることで、ホッサルが現在取り組んでいる黒狼熱に対する薬の研究3種類が明確になります。

ちょうどコロナ禍を経験した私たちにとって、コロナで考えやすいことですが、、、
山犬に噛まれた妻と息子を持つ与多瑠は、弱毒薬を妻と息子に打つことを望みます。
これはコロナに対するワクチンを打つことのようなものですが、与多瑠をはじめとする東乎瑠帝国の人たちにとっては、身が穢れるとして恐れ避けていたことを受け入れなければならないことでもあります。

ワクチンや予防接種が一般的な現在医学において、身の穢れを理由にすることはないですが、新しいワクチンなどに関しては、もっとそういう恐れに関しての議論などなされるべきだったのではないかなぁと、ホッサルたちをみていて思うのです。
そういう恐れやさまざまの考えのもとに、ワクチンの世の中に晒される人々の気持ちが置き去りになってしまったようだったと振り返って思います。
もちろん、東乎瑠帝国の祭司医のような、最善最良の手立てがあるのに、信念からそれを断念する医学になってしまうのはよくないとも思うけど。

↓ネタバレ含みます

中盤p.133 ヴァンの気持ち
『呪いを受けるべき者が、この世にいるとするなら、それは、神々のご意志を、自分の思いたいように語る輩の方だろう。だが、そのような人々でさえ、いや、もっと凄まじく残酷な人々でさえ、天神を全うして幸せに逝くこともある。』
この言葉は、本当にさまざまな場面で思う。

子供を躾ける時にも、自分が躾けられた時にも、
「そんなことするとバチが当たるよ」なんて言われたり言ったりするけど、バチが当たりそうなことをしても幸せに生きていく人もいれば、どんなにいい人でも不幸になったりする。
その人間には及ばない部分に、やるせなさを感じたりするよね。

この第二巻では病について深掘りされ、治すための努力が綴られますが、後半にかけて病の原因に迫ります。
なんとなくはそうじゃないか?とヴァンの話から思ってましたが、ホッサルたちもまた、この病が自然発生的なものではなく人為的なものである可能性を考え始めました。


ところで、再読って書いてあるけど初めて読んだみたいな感想。
私は一度読んだもの、ふんわりとしか覚えてなくて、
鹿の王も方向性しか覚えてなくて、
何度も同じ本で楽しめるタイプ(笑)

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2023年11月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

起承転結の承かなぁ。

登場人物が増え、物語の背景も少しずつ分かってきたところに事件発生です(^^)
どうなるマコウカンとホッサル。
そしてヴァンとユナはいずこへ。

3も気になります…!!

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2023年10月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

医療×ファンタジーだけど、なんかもうファンタジーって思えないほどの世界観に言葉が出ない。病だけではなく、死に対する考えも人によって違う。部族によって違う。当たり前かもしれないけど、すごくリアルに感じて改めて自分の死生観も考えさせられる。

0
2022年12月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白いが、獣の奏者や守人シリーズと比べると、どうしても話に入り込めない。

ホッサル達医術者の話が、現代医学をもとに描かれていて、他の2作品に比べてオリジナルの異世界という感じが薄れてしまっているからだと思う。

でも面白いです。

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2023年09月02日

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