感情タグBEST3
Posted by ブクログ
おもしろい
一気読みして、そのまま4巻へ
この興奮と感動をうまく文章にしたいのですが、できなくて悲しい…
とにかくおもしろいんです
鹿の王の映画はこの壮大で深い物語をどう2時間にまとめたのか気になるなあ
Posted by ブクログ
再読。
ついに犬たちの正体。
犬たちを遣わした人々。
2巻でホッサルたちが辿り着こうとしているところが明確になりました。
追い詰められた人の狂気。
初めは被害者であっても、意思を持って仇をなそうとすれば加害者になってしまうこと。
科学の時代ではない(科学の思考のない)人の、宗教観・思想の偏り。
なんだか最近聞いたような構図で浮かび上がってくる怖さ。
この怖さをヴァンは「妄執」と呼びました。
そう思っていても、その妄執を正義だと妄信している者の気持ちに浸かってしまえば、同調もできてしまう。
それぞれの立場があって、いろんな国、戦、そこに生きる人、支配者、そういうものの中で、登場人物達の位置付けと動かし方に3巻目でまた深さを感じます。
それぞれがそれぞれに、自分の立場の中で、自分にできることをするしかない。
自分にできることに一生懸命になるしかない。
それを感じました。
↓ネタバレ
p.150
ヴァンの言葉
「……戦は」
「自らの手を汚してやるものだ。おのれの身の丈で……おのれの手が届くところで」
妄執に取り憑かれた人の気持ちを理解しつつ、共感もしつつ、またそこに近しい人がいたにも関わらず、やはりヴァンは強かった。
身の丈に合った行動をすること。
ヴァンは足るを知る人物だからこそ、自信を持ちすべき事を見失わないんだろうな。
Posted by ブクログ
p.29 色彩が消え、物の輪郭が濃淡で浮かび上がる灰色の世界で、音と匂いが、異様な存在感をもって迫ってくる。
ヴァンとホッサルがついに対面。物語がさらに絡み合っていく。
ここから先がさらに楽しみ。
Posted by ブクログ
面白い。ファンタジーなのに、ここまで読ませるのスゴイわ。病原菌は体の中にもいるし、外から入ってくるパターンもある。一回入ってきた者には即座に対応できるし対応方法もわかつてる。これ予防接種よな。食べ物で良いものを取ってくのも大事なんよなたぶん。良いものを食べてる動物を食べるとかも本当は大事なんよなあ、今日でも実践できそう。
Posted by ブクログ
素直に次のページが気になり、読む手が止まらない。
人はなぜ病に罹るのか、そして治る人とそうでない人がいる。
『病にかからぬ人もいるのに、なぜ、妻と子は罹ってしまったのか。なにか悪い事でもしたと言うなら、まだ納得もできただろうに、何の理由もないからこそ、どうしても問わずにいられない。』
『長く生きることができる者と、長く生きられぬ者が、なぜ、いるのか。』
『長く生きられぬのなら、なぜ生まれてくるのか。』
運命の不公平
言わずもがな、解説が素晴らしい。
『私たちの身体は、ひとつの国みたいなものなんだ』
『このひとつの身体の中に、実に様々な、目に見えぬ、ごくごく小さなモノたちが住んでいて、いまも、私の中で休むことなく働いている。滑らかに連携を保ちながら。そうやって、私の体
身体は生かされているんだ。』
Posted by ブクログ
それぞれの点が線になって重なった!物語の転機。
政治と部族、支配と解放、敵味方ではなく、それぞれが正しく今を生きようとしている。
そして私は医術の進歩を見守ってる。
全4巻って知って驚き…あと1巻で終わるのさみしい!
Posted by ブクログ
国や部族間の思惑、善悪が露わになってきて入り乱れる。それぞれの想いを見ると、何が悪いと一概に言えない。読みながら、思わず考えてしまった。どうすれば、平和に安心して皆が暮らせるのか?
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この物語は、誰もが善で、誰もが悪になりうる可能性をはらんでいるように思う。自分の中にいる得体の知れないものの姿を知ろうとするヴァンや、病の全てを解明し人の命を救おうとするホッサル、故郷からの命と自分の感情で板挟みになるサエの姿に、置かれた状況に抗おうとする人たちの強さを感じる。
Posted by ブクログ
1巻と2巻が起承なら、
3巻は転です。
急展開で物事が進み、明かされていきます。
キンマの犬の秘密。
裏返ること。
その中で火馬の民には、胸が痛くなります。
征服されれば故郷を追われ、平穏だった生活が奪われる。
読み終わった後に、
ブックカバーをとって、
装丁を見ると、何とも言えない気持ちになりました。
次が最終巻。
あっという間です。
Posted by ブクログ
どんどん盛り上がりが大きくなっていく。
複雑に入り組んだ立場の違う人間の思惑が交錯する展開。
戦記物かというくらいに登場人物が出てくるので覚えるのがそろそろ手いっぱい。
どの立場の人間にも感情移入出来て、お前の言うこと分かるなーとなるのが本当にすごい流石上橋菜穂子先生!と土下座したくなる。
Posted by ブクログ
感染症をテーマにした壮大なファンタジー
以下、3巻の公式あらすじ
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全てを諦めた男と、救いをもとめる医師。二人の運命が交わる激動の第3巻!
攫われたユナを追い、火馬の民の族長・オーファンのもとに辿り着いたヴァン。オーファンは移住民に奪われた故郷を取り返すという妄執に囚われていた。一方、岩塩鉱で生き残った男を追うホッサルは……!?
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これまでの登場人物達が交差したり
それぞれの思惑や、意図、更なる目的などが入り混じって、より一層面白くなってきた
全部の感想は最終巻を読んでから
Posted by ブクログ
話の展開が面白い。脇役のこれまでの半生をも語ってくれるので、感情移入できる。あと、とにかく主人公のヴァンがかっこいい。最後の若い兵士をまだ子どもだから殺さなくても良かろうと言ったセリフが全てを表してる気がする。これから最後に向かっていく。面白いし楽しみ。
Posted by ブクログ
だんだん真相が明らかになってきました。
今まで、バラバラだったピースが一つになります。
そこには、悲しい民の想いがあります。
戦は、誰が悪いということはないのかもしれません。それぞれの想いが衝突しているだけ。
どんな結末が待っているのか楽しみです。
Posted by ブクログ
2巻でようやく話が動き出した感じ。
上橋菜穂子さんの獣の奏者と守人シリーズは、読み始めるとすぐに物語の世界に引き込まれたが、鹿の王はなかなかそうならない。
今後の展開に期待。
Posted by ブクログ
起承転結の転に当たる3巻!
物語が一気に動きました!!
様々な思惑がぶつかり合い、多くの者がそれに翻弄されています。
大国が小国を侵略すれば、恨みを募らせる者が生まれるのは仕方の無いことなのでしょう。
しかし、恨みの矛先を罪のない市民に向けるのは間違っていると思います。
「この国のトップが行う政治がムカつくから、この国民は全員許せない」とか言うのって、現代でも時々見られる光景ですね。
短絡的思考は視野を狭くさせます。危険です。
次が最終巻。
恨みを吹き飛ばすような希望の光が降り注ぎますように。
Posted by ブクログ
文庫版は全4巻構成なのでそれぞれちょうど起承転結の位置付けといった感じで、本巻は「転」。これまでバラバラに進んでいた登場人物たちが結び付いて一気に盛り上がって参りました。序盤で予想していたよりずっと複雑に各勢力、個々人の思惑と行動が絡んでいてものすごく面白い。
Posted by ブクログ
ヴァンとサエと火馬の民、ホッサルとトゥーリムと沼地の民、各出会いがありそして出来事の様態、それぞれの思惑が明らかになっていく。。。「承」~「転」の巻。ひとつひとつの文章が頭に染み込んでいく感覚、読む同じ早さで脳裏に情景が広がっていく感じ。。。幸せの時間(笑)。まさに、犬ならず物語に「裏返り」没入しました。
Posted by ブクログ
3巻に入ると、場所もどんどん変わるわ、新しい人がどんどん出てくるわ。
お話について行くのが大変(笑)
全部読み終わったら、じっくり映画を見たいなぁ(笑)
このユナという幼子はかわゆいなぁ。
さて、やっとこの巻の最後にヴァンとホッサルが出会い、ここからお話は一つに集約さ!ていくのだろうか。
いよいよ次巻はクライマックスだろうか。。。
うーん、楽しみ(*^▽^*)
Posted by ブクログ
4巻の構成だからして、起承転結の転であろうかね。実際には各種のバラバラ動いてた点が、じわじわとまとまって線になってきた感。個人的にはホッサルさんがやることやってるということに衝撃を受ける。いやまぁ子どもじゃないんだからと言われればその通りなんだけどね。
まぁそんなこんなで盛り上がってまいりましたよ。
Posted by ブクログ
連れ去られたユナを追いかけて、〈火馬の民〉の集落に辿り着いたヴァン。〈火馬の民〉は東乎瑠帝国の侵攻により故郷を奪われて、強い怒りと復讐心を抱えていた。ヴァンは族長のオーファンから岩塩鉱を襲った犬、体に起こっいる異変の真相を知る。一方で、医術師ホッサルは黒狼熱の治療法を探すために岩塩鉱で生き残った男を追いかけていた。黒狼熱は本当に神がもたらした裁きなのか。
思想の違いにより大国と小国がぶつかり合うことで翻弄されてしまう市民。ようやく主人公たちが出会い、物語は最終局面へと向かっていきます。
Posted by ブクログ
連れ去られたユナを追う途中で、矢に射られ意識を失ったヴァンが復活。
火馬の民とまみえ、ヴァンを塩鉱で噛んだ犬たちがどういう生き物なのかを知ることになる。
一方、ホッサルたちは黒狼病の治療法を求め、沼地の民の居住エリアへと来ていた。
土地を奪われ、自分たちの大切な物を失くさんと蜂起する火馬の民。
かくや、現状維持でことを荒立てたくないアカファ王。
侵略してくるムコニア帝国。
この国は、あちこちに火種があり、不満があり、憂いがある。
人には人の数だけ考えや正義があり、それを貫くがために戦い疲弊していく。
現実もそうだ。
天啓だと信じたい物を信じ、突き進む先には、大概碌なことがないもんだ…
Posted by ブクログ
なかなか内容が非現実的で、登場人物が多くて難しいが、面白くなって来た。
敦煌ともののけ姫のあいのこのような感じがした。明日4巻を買いに行きます。
Posted by ブクログ
本作は本屋大賞受賞作品であると同時に、日本医療小説大賞も受賞している(浅学なのでその賞自体、初めて知った)。この小説がきっかけで医療の道を進む子どもたちがいるかもしれないと思うとワクワクする。
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2人の主人公。そのひとりヴァンは、さらわれた女の子(ユナ)を攫った者を隠れながら追います。ヴァンの過去にも触れる場面が多く、かつての仲間の思い出も現れます。そして協力な相棒も仲間になり、いよいよ少女を取り戻すところまでたどり着きます。もう一人の主人公のホッサルも、伝染病の治療のため訪れた村で囚われるも、この伝染病の謎につながるヒントを得ていきます。そんな2人の運命がいよいよ後半で出会います。原因不明の伝染病ゆえに、宗教的に解釈し利用しようとする人々。学院という知識の積み重ねをもって、その原因に少しづつ近づいていく主人公。伝染病に対するこの両者のスタンスに読者も翻弄されます。どちらが正しいのか。非常に考えさせられる深いテーマの真骨頂が現れつつあることを感じます。