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強大な帝国・東乎瑠(ツオル)から故郷を守るため、死兵の役目を引き受けた戦士団“独角(どつかく)”。妻と子を病で失い絶望の底にあったヴァンはその頭として戦うが、奴隷に落とされ岩塩鉱に囚われていた。ある夜、不気味な犬の群れが岩塩鉱を襲い、謎の病が発生。生き延びたヴァンは、同じく病から逃れた幼子にユナと名前を付けて育てるが!? たったふたりだけ生き残った父と子が、未曾有の危機に立ち向かう! 解説:朝加昌良
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「鹿の王 ユナと約束の旅」
2021年9月10日公開 声の出演:堤真一、竹内涼真、杏
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1~4件目 / 4件
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Posted by ブクログ
その壮大にして芳醇な世界観に、まさにこれが小説と評すべき一冊であろう。 例えば「東乎瑠(ツオル)」「飛鹿(ピユイカ)」などなど、この呼び方からして何処からその発想を得たのか、これほどの世界観を創り出せることに驚嘆の一言である。 著者の上橋菜穂子さんは文化人類学専攻で、アボリジニーの研究者とのこ...続きを読むとなので、そういった民族的な言語を活かし物語に深みを出しているのかなど、勝手な想像をしてしまう。 岩塩鉱で奴隷となっていた主人公ヴァンに対して、まるで意思があり、動物の如く襲来した「黒狼熱(ミツツアル)」という感染病に次々と人々が死にゆく姿は、まるで少し下火とはなったものの、今でも脅威でもあるコロナウイルスを想起させられる。 その中でヴァンは生きながらえ、その生き残った意味を、亡命先で生活しながらも、また別の場所で襲来する黒狼熱の余波を匂わせつつ次巻へと続いていく。 それにしても勿論創り出した世界ではあるにも関わらず、そこに吸い込まれる理由は、まさに人物や獣との関わり合いが、現代人が忘れていた、歴史にも通じるところがあり、そこに例え世界が違うとはいえど、その死生観に普遍性が見出せるからなのではなかろうか。
『獣の奏者』と比較しても、抜群に面白い! ファンタジーでありながら、この世界が実在するのではないかと思わせられる。そして、謎要素によりグイグイ読ませられる。
シリーズもの読破第1弾。なんと言っても世界観がすごい。飛鹿、見てみたいなぁ。国の名前、関係性、人の名前などを書いて整理しながら読まないとよくわからなくなる。でも素晴らしい。
上橋菜穂子さんの作品はどれも甲乙つけがたく面白い。なかでも生活感を感じさせる世界観の構築と描写がとても好き。食事シーンが多く、どんなメニューが食卓に並んでいるのか想像するだけでワクワクする。 物語はまだまだ序盤。不穏な終わり方で次巻に引き継がれ、気になって仕方がない。
ヴァンとトマが出会った以降が特に面白くなると感じた。 知恵があるものが出てくると物語ってワクワクする。 そして他所者を邪険に扱わない人たちにも癒される。 ユナの今後がかなり期待。 サエもあれだけじゃないよね? これからが楽しみ。
物語の核心はまだまだこれからっぽいが、その世界観だけで一気に引き込まれた。 謎の病から生還したヴァンは、深い悲しみ、ユナという小さな希望を胸に抱きながら今日一日を必死に生きている。 一方、その病の周りで、それぞれの王国、領主が食うか食われるかと戦略的に折衝に力を注ぐ中、医術師ホッサルは病の正体を...続きを読む突き止め、そして治療法を見つけることは出来るのか。 壮大なスケールの背景が見えてきた中、謎の病とそれぞれの登場人物の運命がどうなるのか、続きが楽しみ。
2015年本屋大賞受賞作 独角の戦士ヴァン、オタワルの貴族ホッサルを描くファンタジー。 生活描写が精密で、それぞれの想いに引き込まれていく… 文庫版は4巻まであるのかな?楽しみだ!
本って、、イイね。 活字大嫌いでしたが、この本を読んで、面白さに魅了され、様々な他の本を読んでみようと思わせてくれました。
第12回本屋大賞受賞ということで読んでみた ため息が出てしまった 物語の中にどっぷり浸かってしまった こういうのをファンタジーっていうんだな ちと感想語ることすら出来ない、とんでもなく圧倒的な世界観 自分はその中に完全に埋まってその情景を見てることしか出来なかった とにかくすげー
上質なファンタジーの世界に溺れたい、と思って獣の奏者から10年以上ぶりに上橋さんのシリーズを読み始めた。まだまだ序章に過ぎないと思うのでここからの展開が楽しみ。 追記:数年前に『狐笛のかなた』も読んでた。
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鹿の王(角川文庫)
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上橋菜穂子
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