【感想・ネタバレ】鹿の王 4のレビュー

あらすじ

ついに生き残った男――ヴァンと対面したホッサルは、人類を脅かす病のある秘密に気づく。一方、火馬の民のオーファンは故郷をとり戻すために最後の勝負をしかけていた。生命を巡る壮大な冒険小説、完結!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

家族や民族、故郷、愛する人への気持ちが美しい文章で綴られていて、じんわりと胸があたたかくなりました。
病と向き合うこととは…ということを考えさせられ、国家、民族間の複雑な駆け引きやミステリー描写も面白かったですが…
私は、登場人物が親しい人を思う心、あたたかな感情が感じ取れるシーンがとても好きでした

サエさんとヴァン、ユナちゃんのその後が読みたい…と思いましたが、きっと3人は私が心配するまでもなく日々それぞれの日常を懸命に生きているのでしょう。それを想像させれくれる終わり方も私はよかったと思います。

個人的に、ヴァンとホッサルが最初に出会ったとき、ヴァンの言葉にホッサルが胸を打たれたことや、何事にも冷静沈着なホッサルが、ヴァンの雰囲気に圧倒され、若造らしくなる(?)シーンが好きでした。この2人がやっと出会ったところは、ページを捲る手が止まりませんでした。

それと、ヴァンが季耶たちと再開したとき、この人たちはもう身内だ、と独角として生きてきたヴァンが震えるシーンは、込み上げるものがありました。

続編があるみたいなので、そちらも近々読んでみようかと。

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2026年08月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

鹿の王の意味は早々に明かされた。確かに、犬の王との対比なんだろう。
ヴァンのこの先の人生を暗示してるんだろうな、と思いながら読んでいた。
ヴァンを追っていった人たちとともに、幸せに暮らしてたらいいな…

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2026年05月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 自分の命が終わった後も巡っていく命について考えさせられる。
 ヴァンの虚しさや悲痛な思いが痛いほど伝わってくる心理描写だった。
ユナが最後まで明るかったのが救い。その先を描かず、広がりを見せようとするところで終わらせるのは、「獣の奏者」通じる技だった。

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2026年04月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 なんとも壮大な世界観で、しっかりと作り込まれた物語性の高くて深淵さをも感じる小説であった。
 本屋大賞をも受賞したというのも頷けるものである。
 さて最終巻であるが、まさに故郷を失った火馬の民オーファンらの、巧妙な計画で東乎瑠への復讐を、ヴァンが防ぐために、まさに彼が唱える「鹿の王」とも言える行動をとる。
 「飛鹿の群れの中には、群れが危機に陥ったとき、己の命を張って群れを逃がす鹿が現れる、群れを支配する者、という意味ではなく、本当の意味で群れの存続を支える尊むべき者」が、鹿の王とのことであれば、まさに、ヴァンはその行動をとることになるのであるが、ここでこの小説が医療にも根源を求めている小説であることからも、この一言は単に表題をさすものでなく、全体を通じて流れるテーマそのものであり、生き物それ自身が成している、身体のどこかで生き死にを繰り返している流動的かつ神秘的に行われているであろうことをも内包しているように思える。
 また最後にホッサルが思った
「そうだ。・・・・・・あの男はもう、独角じゃない」
という言葉から、単にヴァンは戦士の頭領という意味あいというものでなく、新たに全く異なった、人としての、家族としての繋がりを得て、まさにヴァンは「独」ではないのであろう。
 これ程までに織り込まれた小説に出会えたことに感謝である。

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2026年01月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ホッサルとヴァンがついに相見え、キンマの犬を使ったシカンたちの計画が明らかになるにつれ、物語が加速していった。群れを守るために自らを犠牲にする鹿を敬意を持って「鹿の王」と呼ぶが、それを単に美化するだけでなく、それによって犠牲になる命について考えさせる描写もあったのが印象的だった。

絶望の中に生きていたヴァンが大切なものを守るために決断を下し、また残された者も悲嘆に暮れているわけではなく、ヴァンを追うという前向きな終わり方だったのが良かった。後日談?かわからないが、もう一冊あるようなので、読みたいと思う。

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2026年03月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

様々な種族か登場し、種族間の争い・葛藤が繰り広げられるが、最後に森に消えたヴァンをまた様々な種族の者が彼を追って森に入る。最後は読者に想像させる終わり方だが、彼らがおそらくは幸せに暮らしたであろうと思うとともに、この世界も同様に種族同士が手を取り合い、発展していくことを予感させる。
ヴァンはまさに「鹿の王」と呼ぶにふさわしい。

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2025年12月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最終巻。とうとう邂逅したホッサルとヴァンは、互いの出自を明かし、対話していく。人はなぜ病み、なぜ治るものと治らないものがいるのかというヴァンの問いに、ホッサルは免疫のことをわかりやすく説明する。
トナカイと飛鹿は黒狼熱に免疫を持っていて、その乳を飲んで育つトガやオキの民は黒狼熱に罹らずに済んだ。助かったツオルの子どもは乳からつくられる乳製品を好んでいたし、助からなかったアカファの子はその乳製品を好まなかった。
黒狼熱についての真相も、それを誰と誰が企んで復讐に使おうとしていたのかも明らかになる。最後はヴァンが半仔を引き連れて遠くへ行き、それをトマ、サエ、ユナが追って終わる。

最後にヴァンをユナ達が見つける場面を入れてほしかったな~というのが率直な感想。書かない美しさもあるとは思うが、再会するところが見たかった。
国と国、そして少数部族のそれぞれの思惑を知るのはホッサル側の役割。難儀な立場だな……と思った。しっかり国と国の政治の話だし、歴史の話でもあるなと思った。
医療ファンタジーとして、黒狼熱に関してはしっかりとした理論が立てられていて面白かった。なぜかかる人とかからない人がいるのか?どうすれば罹らなくなるのか?という謎が解けていく過程が面白かった。
ヴァンサイドは主に裏返りに関してがファンタジー要素だったなと思う。孤独な男が再び身内のあたたかさを得ていく光景がよかった。
鹿の王というタイトルの意味も最終巻でわかる。トーファンの襲撃でトマ達をヴァンが守った姿も、シカンの襲撃を察知して自分が裏返り自我をなくしてまでも多くの人々を救おうとしたヴァンの姿も鹿の王のそれと一致した。彼こそが……ということなのだろうな、と思った。

属国になってしまったが、割とそれなりの自治を許されていて、さらにツオルの力によってムコニアとの国境線が維持できている、という国際政治情勢の設定が絶妙だった。ただ属国になり復讐を企てているわけではない、全体としてみれば属国になったことで得た益の方が大きい、しかし少数民族達は苦しい思いをしていて……というところが現実的で面白かった。
政治がらみのところは登場する組織がやや多く、力関係や利害関係を把握するのに少し手間取った。ファンタジー作品を読むときの難しいところ。

黒狼熱という恐ろしい病を人類が克服していく物語というホッサル側の話と、孤独な男が再びあたたかい家族に巡り合うヴァン側の話があるのが面白かった。

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2026年08月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

どうにか最後まで読み終わったが全体的に難しい。これ児童書なのかな?
最後ヴァンがユナとサエに会えたのか。。

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2026年04月03日

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