上橋菜穂子のレビュー一覧

  • 狐笛のかなた

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    ネタバレ

    後半がとんとん拍子で進むのでよかったな
    簡単に言えば異類婚姻譚だが、それだけでは片付かないほどの美しい桜の風景がこの本の中にある。

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    2026年01月03日
  • 鹿の王 4

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    最終巻。半日で読み終えてしまった。

    国によって異なる医療の在り方があって、文化や暮らしがあって、その中で自分たちの暮らしを手放さざるを得なくなった人々。
    全ては思い通りにはいかないし、最善だと考えて行動していても、それが個人の死によって成り立っていては意味がないのでは、と思う。
    だけどその中でも人が人を想う気持ちがきらきら光って希望のように思える、そんなお話でした。
    素晴らしかった、超現実的なファンタジーだったなぁ。


    微生物によって支えられている身体は、国や土地そのもので、人と自然は繋がっていることを改めて感じました。
    血縁も、一緒に暮らすことでできる絆も、今隣にいてくれる愛猫の尊さも、

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    2025年12月31日
  • 鹿の王 3

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    年末年始のお休みに入り、遊びまくっていたので、2.3巻を読むのに日が空いてしまい、登場人物・集団を覚えていられなくなって難しかった。(完全に自分のせい)

    日本でも、大きな災害が起きてもその土地を離れたくないという人が多いのと同じように、物語の中の人々がその土地や文化を愛し存続させたいと願う姿が印象的だった。

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    2025年12月31日
  • 獣の奏者 IV完結編

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    遂に完結してしまった...。
    リョザの戦争の歴史に巻き込まれていくエリンの不遇な人生譚。
    人々と獣たちの歴史の物語でありながら、過去から現代へ、そして未来へ滔々と紡がれていく学問の姿についての物語でもあったと思う。
    繰り返される諍いの中にあっても、ジョウンおじさんからエリンへ、エリンからジェシ、そしてその子供たちへ、知識という道標が渡り行くさまを希望と形容するのは軽薄か。
    上橋さんの創り出す繊細で壮大な世界にどっぷりと浸かることができて幸せな年末でした。

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    2025年12月26日
  • 鹿の王 2

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    1は、物語の導入の内容が濃かったが、2では「黒狼病の治療、感染の謎を突き止める」というホッサルたちの仕事の背景に、民族同士の対立などが明らかになりつつある。それはそれとして、ファンタジーなのだが、現代にも通じる価値観もあり、考えさせられる。「呪い」とか「魂」とか私が全く信用していない概念の描写もあるが、
    それを著者さんはどのように説明をつけていくのか?楽しみに読んでいる。単なるお伽話で終わることのないように願っている。

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    2025年12月25日
  • 獣の奏者 I闘蛇編

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    卒論終えたご褒美に読み始めた。あまりにもおもしろかった。ご褒美にふさわしい読書でした。何度でも読みたい。

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    2025年12月23日
  • 鹿の王 1

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    超自然現象などこれっぽちも信じない私のような人間が、納得できるようなファンタジーでありますように。期待して「1」を読み終わりました。
    どなたかのレビューで「コロナみたい」と読んでしまったため、先入観が生まれ、黒狼病がどうしてもコロナとつながってしまい、ちょっと残念です。下手にレビューは読まない方がいいです・・・・
    とても面白かったです。

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    2025年12月23日
  • 香君4 遥かな道

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    ネタバレ

    オリエさま、幸せになって欲しい…とずっと思いながら読んでいたので本当によかった…。

    海外の蝗害のニュースを見たことがあったから、あっこれは…とうっすら思いながら読み進めていた。
    何のために存在するか分からない規則がより現実的な損得勘定の前に徐々に失われてしまうのも仕方のないことだと思うし、被害を直接目にしていない人をいくら説得したところで分かりました稲を焼きましょう、とはならないのも当然だよなとは思いつつ、災厄を予期していても、やがてそれが現実になっても対応が後手後手になってしまうのがとても歯痒かった。
    しかしああなる前にアイシャたちに他に何ができたか?と考えると、何もない…というか既にでき

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    2025年12月21日
  • 香君4 遥かな道

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    やっぱり王の物語って面白いよな~
    アイシャは香君として生きる星のもとに生まれてきて、そこにはやはり王の気質が備わっている必然性がある。食糧問題と政治、信仰心により生まれる人々の暮らしぶりと命のうねりみたいなものを感じられた。著者あとがきにもあったけど、この世界は知らないものがあまりにも多く、植物も昆虫も人も全てが命の連鎖の中に繋がっていること。それを無視しては生きていけないこと。今の時代だからこそ刺さるものがあった。ハガレンでも言ってた「一は全 全は一」を思い出す。

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    2025年12月21日
  • 香君1 西から来た少女

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    上橋菜穂子氏の新作長編ファンタジー。
    香りで万象を捉える「香君」が影響力をもつ国と勇敢な一人の少女の物語。

    国と文化と歴史が緻密な上橋ファンタジーの今回の題材は作物と蝗害。

    国の豊かさに直結する作物に関して深堀った本作は上橋ワールドの相性は抜群。

    魅力的だかどこか不気味なオアレ稲を巡って国内の政から周辺国との国交、さらには未開の地の未知の生物まで拡張されていき、次々と展開が進んでいく構造は見事、この没頭感が上橋作品の一つの大きな魅力に思えます。

    登場人物も言わずもがな魅力的、目的は明確かつ同じであるにも関わらず、それに対する手段や考え方は人や立場によって異なるという部分を、国の歴史や背

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    2025年12月20日
  • 鹿の王 1

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    ちょうど5年前の今ごろ、冬っぽい本がほしい!と買っていた鹿の王。積んだねー5年は。

    ハァ、それにしても読むの楽しすぎてため息がでる。こちらのお話には、鹿、飛ぶ鹿、なんか自我を持ってそうな黒い狼が出てきます。繊細でうつくしい自然描写がすてき。世界観にも、人間の身勝手さにも、気になる続きにも、ワクワクが止まらん。

    ファンタビに跪く麒麟が出てきた時の興奮、味わえるのは日本に生まれたから。日本の上質なファンタジーを楽しめる自分で生まれてきてくれてありがとう。
    自然も、物語も大切にして生きたい。


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    2025年12月17日
  • 狐笛のかなた

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    和風のファンタジー作品です。

    主人公小夜は確かに不思議な力を持っていますが、それ以上に本人の健気な姿勢や優しさ、勇気が状況を変えていきます。
    領土争いや大人の思惑はありますが、純粋な気持ちで動かしていく姿が素敵だと思いました。
    和風のファンタジーなので、どこか懐かしさを感じさせます。

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    2025年12月13日
  • 獣の奏者 I闘蛇編

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    久しぶりの上橋菜穂子さんの作品!!
    やっぱりすごいですね。
    ファンタジーってその世界観を理解して入り込むまでに時間がかかるのですが、
    上橋さんの作品はスッと入り込める。
    登場人物が巻頭にまとめて書かれているのも助かります。(よく見返すw)

    あと、物語の展開が速くてぐんぐん読めちゃいます。
    闘蛇編はエリンと母親の話~ジョウンとの出会い、別れのシーンまで。
    壮絶な物語ですが、この先どんな風に物語が進んでいくのか楽しみです。

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    2025年12月11日
  • 獣の奏者 I闘蛇編

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    上橋菜穂子氏のアニメ化もされたファンタジー作品。
    二種の獣とそれぞれを用いる二国、それに巻き込まれる一人の少女の物語。

    上橋菜穂子氏のファンタジー、もう言いたいことは分かりますね?そうです、傑作です。

    圧倒的情報量による緻密な地理・政治設定はそのまま、今作は生き物の生態と歴史を語る側面もあり興味深く、面白いです。

    ただのファンタジックなビーストとして語られがちな創作生物ですが、それを学術的視点から紐解いていくところまで想定して創られたもののリアリティたるや…!

    目を瞑れば生命力に満ちた闘蛇と王獣が動く姿がありありと浮かんでくるほどです。

    本編の構成もとてつもなく素晴らしく好き…

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    2025年12月06日
  • 狐笛のかなた

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    ネタバレ

    元が児童書だと思えない大人でも楽しめる呪いに纏わる少女「小夜」が生まれゆえに巻き込まれた人生劇。12歳の時犬に追われる子狐を助けたことにより運命が変わり始めるその子狐はこの世と神の世のあわいに棲む霊狐「野火」だったそうしてお屋敷に閉じ込められている少年小春丸との交流。果たして小夜はどのような結末を迎えるか。自分の出自を知り小春丸を助けたいと思った小夜。だけど敵組織に使役されている小夜に惚れている野火がいてという恋愛模様だがあらすじを全く読んでいなかったためてっきり小春丸とくっつくと思っていたら最初から結ばれぬ恋見ているだけでいいと言っていた野火が大活躍を繰り広げ自分の命がどうなってもいいと野火

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    2025年12月01日
  • 獣の奏者 II王獣編

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    最初は本編で完結していたのか!
    人間と獣の超えられない壁について、まざまざと描き綴られる。動物を“獣”と表したところにも、そういった弱肉強食の合理的な恐ろしさが言い含められているのかな。
    そんな獣と心を通わせたい少女エリンと、彼女を取り巻く政界の思惑とが交錯していくような人生譚。
    これから3巻目の『探求編』へ。

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    2025年12月01日
  • 香君1 西から来た少女

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    最初の数ページでグイッと物語に引き込まれた。
    そしてそのまま勢いで最後まで読んでしまった。
    ド派手な演出はないけれど、どんどん伏線が張られていく感じがたまらない。
    最近わくわくしてない人にオススメしたいファンタジー。
    2巻は既に買ってある。

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    2025年11月26日
  • 香君4 遥かな道

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    ネタバレ

    一度は静まったはずの天炉のバッタ。
    けれど物語は、まるで風が巻き戻るように、
    再び羽音が空を覆うところから始まりました。
    この巻があるということは、きっとまだ世界には揺らぎが残っている――
    そんな予感を胸の奥で鳴らしながら、私はページを開きました。

    バッタたちは、生き抜くために、より大きく、より強く変わっていた。
    その変化を知ったアイシャは、御前会議で
    「国中のオアレ稲を焼くべきだ」と進言します。
    それを実行できるのは、皇帝か香君の言葉だけ。
    オリエとマシュウは策をめぐらせ、
    香君としての言葉が民に届く場を用意しようとします。

    しかしその思いを察したイール・カシュガは、
    オリエに毒を盛ると

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    2025年11月24日
  • 獣の奏者 I闘蛇編

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    たぶん読むのは人生で3回目くらいだが、上橋菜穂子作品の中でやはりダントツに面白い。精霊の守り人シリーズも傑作だが、主人公と舞台が移り変わる複雑さがないぶん読みやすい。結末を知っているとどこが悲劇の分岐だったのだろうと、想いを馳せながら読めるのも良い。

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    2025年11月17日
  • 香君3 遥かな道

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    ネタバレ

    「なにか呼んでいる、遥か遠いものを」
    その帯を目にした瞬間、胸の奥で小さな気配が動きました。
    ――呼ばれてはならないものが、呼び出されてしまうのだ、と。

    ミリアに攫われたアイシャたちが見た、
    海辺で風に揺れるオアレ稲。
    本来そこにあるはずのない生命の姿。
    そして、〈絶対の下限〉を越えて育てられた稲が放つ、
    「来て」と囁くような気配。
    応じる生き物のいないその声は、
    ひどく静かで、どこか不吉でした。

    やがて見えてきた“救いの稲”という名。
    政治のために掲げられた旗のようなその言葉の下、
    遠い異郷からマシュウの父が戻る知らせが届きます。
    そこで出会ったのは、マシュウに似た男と、
    空気をざわめか

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    2025年11月14日