上橋菜穂子のレビュー一覧

  • 狐笛のかなた

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    ネタバレ

    久しぶりに読んだが、期間を空けて読んでも本当に面白く、上橋菜穂子さんの描く「なつかしい場所」が好きだなぁと思う。
    優しくて芯が強くて正直な小夜も、主を裏切ったら死ぬと分かっていて小夜と小春丸を守ろうとした野火もとても好きだ。
    若桜野がどちらの国にも水を運ぶようになったのも、小夜が戦いの道具にされなかったのも、本当によかった。

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    2024年09月17日
  • 獣の奏者 外伝 刹那

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    この外伝が読めて本当に良かった
    本編では語られなかったエリンとイアルの馴れ初めも嬉しかったし、エサル師の若い頃もよかった
    あの経験をしているからこそのエサル師の考え方があるんだなぁとしみじみ思う
    1番嬉しかったのはソヨンとエリンの話
    本編でのソヨンはエリンにだけじゃなくすべてのものに対して淡々としており、エリンに愛はあるんだけどどこか血が通っていないというか…冷めたイメージが拭えなかったのだけど、今回の短編を読んですごく嬉しくなった
    私にとってこの話も外伝自体も〈余分な一滴〉ではなく、必要なものだった
    この外伝を読んだからこそ本編での違和感や理解できなかった心情なんかもスッと胸に入ってきたので

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    2024年09月14日
  • 狐笛のかなた

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    物語に引き込まれて読み進めました!
    どなたかのコメントにあった、宮崎駿監督で映画化して欲しい、と。本当にそう思います。
    児童文学となってましたが、大人でもすごく楽しめました。
    娘にもいつか読んで欲しいし、二度三度と再読したい作品です!
    久々に大満足の読後感でした♪

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    2024年09月14日
  • 獣の奏者 III探求編

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    ネタバレ

    闘蛇編、王獣編が完璧すぎる世界観だったけどこれはさらに上を行くかもしれない
    今回は前作から10年ほどすぎエリンはイアルと結婚し、息子のジェシが生まれている
    国も真王と大公が結婚しており、様々な変化があった
    王獣リランもその後さらに子を産んだようで平和な日々が続いているようだった
    だけど闘蛇村の一つで牙が大量死する事件が起き調べるよう命がエリンに下ったところから物語は加速を増していく
    ある事からエリンが闘蛇を操れる事がバレてしまう
    いよいよ、想像していた最悪の状況となる…
    イアルとエリン全て話さずとも何を考えているのか理解しているところは、強い絆で結ばれてるんだなぁと読む度に思う
    王獣軍を作らな

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    2024年09月04日
  • 青い鳥文庫版 (総ルビ)獣の奏者(8)

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    壮絶なエリンの人生が描かれた話でした。
    人間の身勝手な意志によって他の生き物が命を落としたり、本来の野生の姿を失ってしまうことは実際の世界にも通じるものがあるのではと考えさせられました。
    また、1人では多くの人々を劇的に変えることはできなくても、エリンの意思が息子や様々な人に受け継がれ、少しずつ世界が変わるきっかけになったことがとてもかっこよく、またエリンがしたことが着実に世界に影響を与えているということに感動しました。
    人と獣の繋がりから世界のありようにまでつながるとても素晴らしい話でした。

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    2024年09月01日
  • 青い鳥文庫版 (総ルビ)獣の奏者(4)

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    エリンとリランには意思を伝えることができても決して超えられない人間と獣という隔たりがあり、完全にお互いを理解することはできないはずだが、それでもリランがエリンを守ったことに感動した。

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    2024年08月31日
  • 青い鳥文庫版 (総ルビ)獣の奏者(3)

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    王獣であるリランと心を通わせることに成功したエリンだが、それによって王獣を操る方法を見つけてしまいそのことによって王国の争いに巻き込まれていくというストーリー。
    単純に主人公が生き物と触れ合っていく話ではなく、強い力を持つ王獣が王の権威を象徴するということや、王獣を操ることができることを知られることと王を守ることで葛藤している様子がとても面白く、深いストーリーに引き込まれる。

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    2024年08月31日
  • 風と行く者

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    ジグロの娘かもしれないサダン・タラムの頭エオナを守るため、護衛を引き受けるバルサ。
    ジグロとサリから感じる大人の雰囲気と、それを見つめる16歳のバルサの気持ちが、なんとなく複雑なことがよく分かる。
    ジグロが覚悟を決めてバルサを育てていることが分かる過去話は面白い。
    もう一度、最初から読み返そうかな。

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    2024年08月30日
  • 鹿の王 水底の橋

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    ああさすがでした。およよあららの大展開、素晴らしい。
    また忘れられない言葉にたくさん出会いました。

    「神は、この世を、いま在る形に創られた。人は人、犬は犬、虫は虫として。異なる姿、異なる生き方を与えられたのは、そうすべき意味があったからでござりましょう。」
    「私たちは、人というのは不平等なものだと思っている。その不平等の大方は、その人自身の心根とは何の関わりもない、ただ、そのように生まれた、というだけのものよ。」

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    2024年08月24日
  • 狐笛のかなた

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    小学生の自分が1番好きだった本。
    追われるようにページをめくって、胸が高鳴った幼い日々を、今もよく覚えている。

    10年以上ぶりに読み返すことには勇気を要したけれど、全くの杞憂だった。
    なんなら、上橋菜穂子さんの描くファンタジーが、児童文学の域を保ちつつ、広がる世界の広さが想像力の限界を試しに来る、この心地の良さが今も自分の中にあることを再確認しただけ。それだけで、涙が出るくらい嬉しかった。

    なんて優しくてあたたかくて、切ない気持ちに
    させてくれるお話なのだろう。
    ともすればややこしい領地争いや人間関係を、易しすぎる言葉も使わずにこれ程上手く伝えられるのは、もう本当に上橋先生ならではだと思う

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    2024年08月23日
  • 狐笛のかなた

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    1ページ目から面白い。そのまま夢中で一気読み。
    鹿の王、香君、守り人シリーズと読んできたけど、どれも大好きだけど、負けず劣らず本作も凄く良かった。なんで今まで読まなかったんだろう。もし上橋作品読んだ事無い人がいたら、まずこの作品を薦めることにする。

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    2024年09月01日
  • 獣の奏者 IV完結編

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    最後エリンがなくなってしまって悲しい、、、気になり過ぎてぶっとうしで読んでしまった。エリンは死んでしまったけどなぜかバッドエンドとは思えない結末⁉︎

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    2024年08月17日
  • 明日は、いずこの空の下

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    眼差しは優しく、語り口はのどかに、さりげなくとんでもない体験を爽やかに。
    作者の穏やかな人柄が伝わる文章で、気楽に楽しく、でも少し考えさせられながら読めました。

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    2024年06月25日
  • 物語ること、生きること

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    文化人類学者でもある作者の鋭い感受性、五感を刺激する平易で具体的な言葉遣いがどのように育まれたのかが、とても優しい言葉で沁み込んできます。
    永遠と一瞬、語られるものと語りえぬものなど、絶えず大きな視点を意識されているからこそ、壮大な物語が生まれてくるのだなぁ、と感じ入りました。

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    2024年06月16日
  • 守り人シリーズ電子版 1.精霊の守り人

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    ドラマが好きで、原作本をいつか読みたいと思っていた。やっと読めて満足。チャグムの成長がいいよね。そしてバルサがカッコいい。そういう人に私は成りたかった(無理)。

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    2024年05月04日
  • 獣の奏者 III探求編

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    ああ、じっくり一息に読んだ。
    これほど主人公がどうなるか分からずに、それでもきっとと希望を持ちながら期待を込めて読み進められる安心感のあるお話ってなかなかない。
    素晴らしいな上橋菜穂子さん。
    完結編が楽しみ。読み終えてもきっとしばらく浸る時間が必要なのがもう分かる。

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    2024年04月25日
  • 鹿の王 水底の橋

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    ネタバレ

    鹿の王が良かったので、購入後しばらくとっておいたのだが、鹿の王のシリーズの続編は読みたいような(キャラクターが死ぬのではないかとハラハラするので)読みたくないような微妙な気分になる。

    前作のヴァンらは登場せずホッサル視点の物語だが、本作も命の物語なので、序盤から「死の迎え方」の描写があり重い。
    リウマチや血友病の病名を変えたものが出てきたり、還元論(オタワル医術)と全体論(清心教医術)の比較のように我々の世界とつながる部分も多い。
    オタワルは(ローマ時代と中世ヨーロッパの関係のように)科学技術が進んで合理的、近代的な考え方で思想面ではツオル帝国を優越しているように見えるが、ホッサルとミラルの

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    2024年04月13日
  • 鹿の王 水底の橋

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    面白かった
    二つの異なる医学が反目しあいながらもそれぞれの真理にふれ、理解と疑念両方を持ちながら歩み寄る姿は、医療に携わる人たちも色々な矛盾を抱えながら努力しているということに、改めて気付かされたと思う。
    お医者さん、頑張れ!
    そして、この本は後書き、解説が秀逸。
    生き方について考えさせられるが、結局、前向きに楽しく人のために生きるのが一番、ってこと。

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    2024年03月01日
  • 獣の奏者 外伝 刹那

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    ネタバレ

    登場人物達の人生が詳しく温かく描かれていた
    国の命運を背負う運命を負ったエリンと、夫のイアル、師のエサル…
    皆激動の人生を歩んできて、辛いことも多かっただろうけど、それでも自分の人生を良かったと思い、刹那であってもその瞬間の幸せを大切にしている人達だと感じた

    人の群れの中で生きていくことは苦労が多く簡単ではないけれど、彼らのように小さな幸せの欠片を拾い集め、周りの人や生きとし生けるもの全てに愛を注いで生きていきたいと思った

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    2024年02月25日
  • 獣の奏者 III探求編

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    一貫して、獣はそして人はどう在るべきか、一つの考え方を示してくれる。そのメッセージを、これ程魅力的なストーリーに乗せられる作者にただ脱帽です。

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    2024年02月19日