上橋菜穂子のレビュー一覧

  • 獣の奏者 III探求編

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    探求編という名にふさわしい、難しい考察も多いが読み応えは抜群の一冊
    年齢的にソヨンと同じくらいに成長したエリンが時々お母さんの気持ちを想像したり、共感したり理解していく過程に胸が締め付けられる

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    2025年02月25日
  • 守り人シリーズ電子版 1.精霊の守り人

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    匂いや触感、感情の機微が豊富に表現されている。知らない世界の話なのに、見知った場所に立っていて、登場人物と同じ感覚を追体験できるようなリアル感がある。

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    2025年02月22日
  • 獣の奏者 外伝 刹那

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    こちらの外伝は主人公エリンに関わってきた人達の過去のお話。
    イアルとエリンの出会い。そして出産。
    かっこいいエサルの切ない恋心。
    漫画もですが、主人公以外の過去って何故かワクワクしますよね。
    そして自分はファンタジーが苦手だと思い込んでいましたが、『獣の奏者』で考えが変わりました。
    大人や子ども関係なく幅広い世代に読んで貰いたい作品です。

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    2025年02月18日
  • 香君3 遥かな道

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    ついに虫害が広がってしまう。その被害はおぞましく深刻なものだが、私利私欲によって自分の都合でしか対策を考えつけない人間の愚かさも描き出される。

    この物語の軸は自然との共生であり、工業的農業に対するアンチテーゼだろうと思うけど、現場をみないことによる楽観視の恐ろしさや森羅万象を理解したという傲慢さによる歴史や自然の軽視に対する警鐘など、様々なメッセージが読み取れる。

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    2025年02月13日
  • 香君2 西から来た少女

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    収量が多いが、それと引き換えに土を変化させ他の作物を作れなくするオアレ稲と香りで万物を理解する女の子を巡る物語。

    オアレ稲はその圧倒的な収量で帝国の統治を揺るぎないものにしているが、一度虫害が起こると深刻な飢饉を及ぼす。

    2巻では香君の秘密やオアレ稲の秘密が解き明かされ始めると共に、周辺国に蓄積した帝国への不満の爆発が迫る。ここから後半に向けて物語が一層ダイナミックに動く予感。面白すぎる。

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    2025年02月11日
  • 香君3 遥かな道

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    物語も後半…ドキドキが止まりません。
    ラストの4巻が気になります!!
    何が起きたの?!。という終わり方でした。

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    2025年02月09日
  • 守り人シリーズ電子版 7.蒼路の旅人

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    チャグムの成長と決意に涙が止まらん…。
    最初の頃は何もわからない幼子だったのに、周りの人はもちろん敵対する相手にすら魅力的と思われるような皇子になったのね…感無量。
    全然出てこないけれど、しっかりとバルサとタンダの存在を感じられる旅だったのも素晴らしい。
    それにしても帝なぁ…境遇考えると仕方ないんだろうけども。。
    血の繋がった相手と(血が繋がってるからこそ)敵対しあわなきゃいけないって悲しいね…。

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    2025年01月31日
  • 香君3 遥かな道

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    ネタバレ

    オオヨマに食われず、海辺でも栽培できる上に収量も増える救いの稲。しかし異郷との通い路が開き、救いの稲やオオヨマを食べて増えるバッタが大量発生する。帝国から下賜されるオアレ稲に頼って生活する故に、その稲が打撃を受けると餓死の危機に瀕する藩王国のあり方と、食料自給率が低く、輸入品に頼らないと人口を賄えない現代日本が重なって恐ろしくなる。

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    2025年01月26日
  • 獣の奏者 外伝 刹那

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    30代になり、再読してみた。
    上橋さんが後書きで仰っていた人生の半ばを過ぎた、時間の経過を早く感じ始めた今読み返してみて、前回読んだ時よりもくっきりと胸に染み込んでくる感覚があった。

    雌雄が交わって実を結び、次代を育む花もあれば、自身が養分をしっかりと蓄えて根を伸ばし、その根から芽を伸ばして、また美しい花を咲かせる植物もあるのだ。

    この言葉はまだ結婚せず焦ってしまっている自分に対して、そっと語りかけてくれる優しい言葉だった。

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    2025年01月26日
  • 鹿の王 水底の橋

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    ネタバレ

    要約
    天才医術士のホッサルはすでに滅んだオタワル王国の末裔で東乎瑠帝国の清心教医術を脅かす存在として敵視されオタワル医術の存続は危ういものとなっていた。宗教と結びついた清心教医術は穢れを嫌い、分をわきまえることにより天ノ苑に昇れるという信念を大切にしている為、救える命も救えないことがあったが実はオタワル医術が現れる以前は人の命を第一に考える医術であった。ホッサルは清心教祭司の安房那候の親族を診るために所領に招かれるが遂には次期皇帝争いに巻き込まれていく。次期皇帝候補の比羅宇は清心教宮廷祭司の次期トップである津雅那が推しておりもう一人の由使候はオタワル医術を擁護していた。安房那候は比羅宇候こそが皇帝に相応しいと思ったので比羅宇候にオタワル医術を認めさせることで由使候にも比羅宇候を認めさせようとした。結果清心教医術とオタワル医術が相互に学び合うことで医術の対立も次期皇帝の対立も終結したのである。

    感想
    幼い頃から大好きだった上橋菜穂子さんの新作であるばかりか大好きな鹿の王シリーズの続編ということだけあって読めることに大きな喜びを感じて読み進めていったがやはり本作は期待を超えてくるものであった。彼女の作品の特徴なのだが話が壮大且つ複雑且つ彼女が伝えたいパーツが彼方此方に散りばめられている為上手く作品の素晴らしさを纏められない。だがやはり私が一番心を動かされたのはホッサルとミラルの愛の形だった。身分差があり結婚できない為、誰よりも相応しいホッサルの伴侶でありながら愛人という立場にしかいられない。それでも彼女は逞しく生きていき、天罰に自分があっても構わないから目の前の患者を救いたいという強い信念は比羅宇候のオタワル医術擁護への気持ちを動かし、最終的に安房那候の養女となってホッサルに相応しい身分になるのだ。胸を焦がすような熱い恋心はないかもしれないがホッサルは生涯誰よりもミラルと一緒にいたいと強く願っていた。花部に向かう際にミラルをとっさに守って怪我を負ったシーンはそれを強く表していて胸にぐっと来るものがあった。本作は人の命の他に愛の尊さをも伝えてくれる作品でもあった。

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    2025年01月14日
  • 香君3 遥かな道

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    ついにずっとしこりのように残っていた不安が現実になることを目の当たりにする。
    利を追求し、また楽な道を選び続けていれば、いつかはツケを払わなければならなくなることを教えてくれた。
    また盛者必衰とはこのことだと思った。欲は人を盲目にする。

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    2025年01月12日
  • 獣の奏者 III探求編

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    エリンがひたすらに陰謀渦巻く政に巻き込まれる話。
    王獣と闘蛇に生き物らしく生きて欲しい、でも、やはり、それを育ててしまった自分の責任は果たさなければならない。いや、果たすしかない。そんな立場に立たされているエリンがひたすらに不憫だなぁと思った。
    本作の根幹は闘蛇の生態を探ることなのだが、それの設定がとにかく練られていることに私は驚いた。設定資料集を読みやすいように噛み砕き、それにストーリーを付加して頭にひたすらに流し込まれるような気持ちよさは想像を絶する。

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    2025年01月12日
  • 狐笛のかなた

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    上橋菜穂子ファンとしては、面白くて読み応えがある作品でした。子供たちに読んでほしい物語。日本の懐かしい風景を感じとり、物語の世界を楽しむことができた。

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    2025年01月07日
  • 香君2 西から来た少女

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    ネタバレ

    良すぎる。あっっという間に読み終わってしまった。。

    香使という荘園があった時代の行政制度に似た仕組みや、天皇のように香君を立てていることなど、国の運営におけるシンボルの重要性とストーリーの大切さなど政治の観点を他作品同様に織り混ぜながら、この世界独特のしがらみの中で、大事が起きることを予想して秘密裏に動くマシュウは、江戸幕末の薩長に思えてしまった。
    このように、一見オリジナルの別世界の話だと思えるが、日本人の頭にすっと入るように日本史の要素を骨組みに入れていることがとにかく素晴らしい。

    これらが本作品の読みやすさとSFファンタジーとしての世界観の構成を手助けしているのではないだろうか。
    とにかく面白いからすぐに三、四巻を買います。

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    2025年01月05日
  • 香君3 遥かな道

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    言い伝えの表現通りのことがものすごい速さで起こって行く中で、百聞は一見に如かずのことわざ通りに、判断が後手後手に回ってしまってこの後どうなるの!?ってすぐ次の巻を読み始めました。
    普段から判断が遅い私はヂュークチのような果断な判断をしていけるように視野を広めて行きたい

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    2025年01月02日
  • 狐笛のかなた

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    好きな本は何ですか?

    と聞かれたらこれを挙げることが多いです

    ファンタジックで和風であたたかくて切ない

    そんなお話です

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    2024年12月19日
  • 獣の奏者 III探求編

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    2巻のラストから11年後。エリンはイアルと結婚し、息子ジェシが8歳から話は再開。
    イアルがエリンに、生まれてから死ぬまでにこの10年があって良かったと言うシーンに涙。
    何だか明るいラストにはなりそうもないなぁ。
    エリンやイアル、ジェシそれぞれの思いが胸に迫る。
    2011/5/30

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    2024年12月15日
  • 守り人シリーズ電子版 2.闇の守り人

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    (小6女子)『闇の守り人』は、守り人シリーズの二巻目だ。一巻目である『精霊の守り人』では分からなかった主人公の過去が明らかになる。『闇の守り人』を読む前に『精霊の守り人』も読んでみてほしい。私は以前、自分の本当の気持ちを外に出すのが苦手だった。私と同じように、主人公と育ての親も、怒りや憎しみなどを隠し続けてきた。しかし、この本の最後でついに、今まで言えなかった感情をお互いにぶつけあう。だから私は、この場面が一番好きだ。誰にでもいつか、本当の気持ちを言える日がくることを私はこの本から学んだ。私は特に、自分の気持ちを外に出せていない人にこの本を読んでもらいたい。

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    2024年12月03日
  • バルサの食卓

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    守り人シリーズ、獣の奏者、狐笛のかなたに出てくる食べ物を実際に日本の食材で作るとどうなるのか…!
    どれも本を読んで想像していた以上に美味しそう!料理が写真付きで、材料もシンプルで、作りたいレシピがたくさんでした。

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    2024年10月26日
  • 獣の奏者 III探求編

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    ネタバレ

    闘蛇編、王獣編が完璧すぎる世界観だったけどこれはさらに上を行くかもしれない
    今回は前作から10年ほどすぎエリンはイアルと結婚し、息子のジェシが生まれている
    国も真王と大公が結婚しており、様々な変化があった
    王獣リランもその後さらに子を産んだようで平和な日々が続いているようだった
    だけど闘蛇村の一つで牙が大量死する事件が起き調べるよう命がエリンに下ったところから物語は加速を増していく
    ある事からエリンが闘蛇を操れる事がバレてしまう
    いよいよ、想像していた最悪の状況となる…
    イアルとエリン全て話さずとも何を考えているのか理解しているところは、強い絆で結ばれてるんだなぁと読む度に思う
    王獣軍を作らないといけなったのは残念
    でもきっとエリンが道を開いてくれる

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    2024年09月04日