上橋菜穂子のレビュー一覧
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ネタバレシリーズ7作目。
いやぁ、おもしろい。ぐんぐん物語に引き込まれてしまう。
チャグムがサンガル王国へ儀式のために出向いた頃にまかれていた火種(タルシュ王国のサンガル王国への侵略
)が一気に燃え上がっていて、新ヨゴ皇国も大きな波にのまれていく。
なんと、サンガルがどうにも持ちこたえそうにない、どころか、タルシュ王国の手に落ちていた・・・!あの快活な海の民が・・・!
サンガルがタルシュの手に落ちたということは、新ヨゴ皇国にとっては南の城壁が崩れ去ったことになる。
と、物語の序盤ばかりを思い返してしまったけれど、本書はなんといってもチャグムの成長が素晴らしい。
父である帝から命を狙われ、タルシ -
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ネタバレ「ーでも、他人をあっさり見捨てるやつは、自分も他人からあっさり見捨てられるからね。」
名言でた!しかもこんな端的な名言。いや、今までもたくさんいいセリフ、あったんだけど、メモをするのももどかしく、先へ先へ進んでいた。でも、なぜかこのセリフは今の私にささった!野獣のような闘争心を持つバルサが、結局、誰よりも人間的に温かいのは、こういう考えを持っているからなんだ、とすっと心にささった。
シハナ、なかなかの戦略家。シハナとアスラは昔から関係があったとは・・・。
シハナの罠にはまるバルサ。この戦いもすざまじい。上巻からサルが気になっていたので、おぉ、やっと出てきたか、と。傷を負ったバルサの元にタン -
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ネタバレタンダやチャグムなど、大切な人のいる新ヨゴ王国を離れ、故郷カンバル王国へ向かったバルサ。読者はバルサの過去をもっと深く知ることになり、バルサはずっと抱いていた祖国への怒りに向き合うことになる。
ジグロが殺した友がなぜ8人だったのかなど、本書で明らかになっていくにつれ、ログサム王の本当の、そして恐ろしい陰謀がわかってくる。ジグロの弟、ユグロみたいな人間には、私もコロッと騙されそうだと思うと、小さな怒りのようなものが自分の中にも灯った気がした。
牧童の存在がとても良かった。一見、カーストの最下級のものとみなされている者たちが山の王の民であり、誇りをもって暮らしていることになんだかとても心地よさを感 -
購入済み
原作は外伝まで読了。
忠実にコミカライズされていて、命が吹き込まれたみたい。ジョウンとエリンの穏やかな日々がずっと続けばいいのになぁ。
巻末の対談やキャラクターの原案もありボリューミーでした。イアルは決定稿より一稿のがイケメンですね。落ち着きのある雰囲気を持たすため今のビジュアルしたようですが…ちょっと落ち着かせすぎじゃないですか竹本先生。笑 -
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上橋菜穂子は裏切らない ……なんて偉そうなタイトルをつけてしまいましたが、本当にそうだと思う。獣の奏者しかり、鹿の王しかり。
こちらの小説は「日本っぽい」場所を舞台としたファンタジー小説。どこか懐かしさを感じる景色、描写、温もりを感じ取れるだろう。
そして、読者が予想する展開を少しずつ裏切り、ラストに「そ、そう来るか」と思わず漏れてしまったと同時に、なんと素晴らしい物語かと涙がこぼれ落ちた。
ファンタジーとして読むもよし、死生観を読み取るもよし、はたまた舞台となった場所の生活や文化を楽しみながら読むもよし。
物語の上辺には現れない、層の深さが感じられる物語です。 -
購入済み
原作に忠実
コミカライズされると原作と随分雰囲気が違ってしまう作品が多い中、このコミカライズは良い意味で「原作に忠実」である。ということは原作の力量がコミック版にもそのまま反映されるということであるが、原作が作者上橋菜穂子の代表作のひとつなので、実に安心して読みすすめることができる。絵柄の原作の雰囲気をよく描きだしている。
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購入済み
良かったです
獣と主人公との交流、世界感、とても良かったです。
王獣に助けられてからの物語をもう少し読んでみたかったです。
やっぱりモフモフは最強です、あぁ可愛かったな~。 -
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『鹿の王』本編では大活躍はするものの、どことなくいけ好かない印象だったホッサルが主人公という、続編というか外伝的な作品。
それにしても感動した。ファンタジーやミステリーとしてはもちろん、ポリティカルな要素もあって読み応えがあった。歴史的な潮流と思われていたものが、意外にも近年勃興してきたものだったりとか、現実社会のメタファー的な要素も読み取れて興味深かった。
もちろん、ホッサルとミラルの関係もライトなモチーフとして絶妙なさじ加減で織り込まれていて読みやすさにつながっていたように思う。
なんにせよ本編も含めてコロナ禍の今、ぜひとも読むべき作品だなと思った。