風と行く者

風と行く者

1,100円 (税込)

5pt

つれあいのタンダとともに、久しぶりに草市を訪れたバルサは、若い頃に護衛をつとめ、忘れ得ぬ旅をしたサダン・タラム〈風の楽人〉たちと再会、その危機を救ったことで、再び、旅の護衛を頼まれる。
シャタ〈流水琴〉を奏で、異界への道を開くことができるサダン・タラム〈風の楽人〉の頭は、しかし、ある事情から、密かに狙われていたのだった。
ジグロの娘かもしれぬ、この若き頭を守って、ロタへと旅立つバルサ。
草原に響く〈風の楽人〉の歌に誘われて、バルサの心に過去と今とが交叉するとき、ロタ北部の歴史の闇に隠されていた秘密が、危険な刃となってよみがえる。

「守り人」シリーズ10巻完結のあと、『流れ行くもの』(守り人短篇集)『炎路を行く者』(作品集)を番外編として発表。この『風と行く者』は外伝3作目にして大長編となる。

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風と行く者 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年09月14日

    シリーズ制覇のつもりだったけど、本作がまだだった。解説にもあるように、本作はシリーズ本編の後日譚&前日譚。こじつけ感も感じられないし、さすが、上手く創作されている。シリーズに通底するテーマでもあるかもしれないけど、本作でも、挙げた拳の下ろしどころにつき、著者としての示唆が読み取れる。ウクライナ侵攻が...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年02月26日

    また守り人の世界に浸れた。
    ジクロがバルサのことをとても大切に思っていることが見えて胸が温かくなった。
    全てを捨てて逃亡生活をする中でジグロがどんなことを思っていたか想像して、この世の不条理をすごく感じた。

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    Posted by ブクログ 2021年02月18日

    私の人生を象ったのは小野不由美著の十ニ国記シリーズなのだと思うが、その布石として本の世界を開いてくれたのは間違いなく、上橋菜穂子著の守り人シリーズだと思う。守り人シリーズに小学校2年生に出会っていなければ、十二国記に中学1年生で出会えていなかっただろう。

    この外伝は出ていることを知らず、ふと手に取...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年02月03日

    守人シリーズの外伝。
    旅芸人サダン・タラム【風の楽人】、魂を清める旅で、何者かに命を狙われるその頭を守る用心棒バルサ。
    20年前、ジグロと共にサダン・タラムを守った旅を思い出しつつ、目の前のサダン・タラムの頭を守る旅。
    その課程で、バルサは亡きジグロの思いを感じ、今この時だからこそ、理解していく。
    ...続きを読む

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    購入済み

    何年経っても……

    2020年12月02日

    あぁ……と目を開かされる思いを感じる書物。

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    Posted by ブクログ 2019年06月29日

    話のボリュームは、ジグロと一緒だった頃の部分が多い。青かったバルサと中年で思慮深くなったバルサ。二つの時代の重なりは、守り人シリーズの世界の重なりのようでもある。

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    Posted by ブクログ 2019年05月12日

    タンダどんな訪れた市で助けた風の楽人・サダン・タラム。20年越しの偶然の再会。タンダと別れ、彼らの旅の護衛をする事になる。20年前、ジグロと共に護衛した時と全く同じ道のりを、2つの時代を並行させて物語は進む。20年を経てようやく完結するストーリーはモチロン、読み応え抜群。でも、やはりジグロとの旅がと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年03月21日

    やっぱり面白い。

    バルサの現在と過去を1つの旅で繋ぎ、その過去と今の人々も繋ぐ物語。
    ジグロが出てくると無敵のバルサが一生懸命な少女になるから好き。
    この作品のバルサ始め旅人の姿をみると毎日を一生懸命丁寧に暮らすことがいかに尊いかって思うんだなぁ。

    2019.3.21
    46

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    Posted by ブクログ 2019年01月30日

    守り人シリーズ外伝。

    守り人シリーズを読んだのが数年前なので、前の戦の事情とか、殆ど覚えていなかったのですが、さすが上橋さん。物語の世界へずんずん引き込まれていきました。
    サダン・タラム〈風の楽人〉の頭の護衛を請け負ったバルサ。過去にもサダン・タラム〈風の楽人〉達と共に旅をした時の話が挿入されてい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年12月30日

    「だけど、お前が思いだすのがいやだといった、そういう旅が……ひとつ、ひとつの旅が、おまえを、おまえに、してきたんだろうな……。」
    バルサとジグロ父娘の歩んだ道、バルサをバルサたらしめるに至った道程のひとつ。
    許しと救済と鎮魂の物語。

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