上橋菜穂子のレビュー一覧
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長い、長いチャグムとバルサの旅が終わった。これを読みはじめたのは5年前だったけど。飽きることなく読めた?本当に面白い作品だった。
児童書とは思えないほどの迫力があったなぁ????タンダの姿を見たときはどうなるかと思ったけれど、最後は本当よかった。
バルサの飾り気のないタンダへの愛情。
決して愛してるとは言わないけれど、その言葉よりも深い愛で二人は結ばれている。それがタンダをようやく捜し当てたバルサのたった一言が物語っていると思う。「この草兵のつれあいです」たった一言だけどタンダに対する愛情が伝わった??
そしてチャグムも精霊の守り人の時には考えられない程立派な青年になっていたいくたびの苦難を乗り越えた彼だから国を統治することが出来たのだろうと感じた。 -
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真王の誕生会の最中、襲撃者の放った矢によってイアルは負傷し、献上品の王獣の仔(リラン)もその矢によって傷を負ってしまいます。
一方、自身の体に異常を感じ、エリンの将来について思い悩むジョウンの元に王都に住む息子がやって来ます。
彼はジョウンに王都へ戻るよう説得しますが、エリンの事を考え王都への帰還を思い留まります。
悩むジョウンにエリンは、母と同じ道である獣ノ医術師を目指す決意伝え、カザルムへ入舎します。
慣れないカザルムでの集団生活も、ルームメイトのユーヤンに支えられながら馴染んでいくエリンでした。
あとがきでエリンが着ていた衣装、もう一度着る事があるんでしょうか?せっかく似合うのに・・・。けど、土にまみれている方がエリンらしいのかも知れませんね。
ユーヤンはアニメよりこっちの方が断然良いです。 -
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守り人シリーズも大詰め。
前作で、新ヨゴ皇国の皇太子チャグムは、好戦的なタルシュ帝国の虜囚となった。
皇太子が海で死んだという噂に、苦しむバルサのもとへ、思わぬ使者が訪れる。
新ヨゴ皇国は1年前から鎖国に入っていた。
チャグムを助けられるのは自由に動けるバルサだけというジンの手紙の内容に、チャグムを探して旅をするバルサ。
一方、あちこちで天候の変動が起き、タンダとトロガイは様子を探っていた。
ナユグに春が来て、あちらの川が増水、その影響がこの世界にも重なって起きている…?
とうとう村に徴兵が来て、タンダも軍に加わることに。
チャグムはひそかにロタ王国に潜入、同盟の道を探っていた。
ようやくロタのイーハン王子に会うが、故国では死んだとされているチャグムに同盟を結ぶ力はない。
カンバル王と結んではどうかとイーハンに持ちかけるバルサ。
バルサは雪の中、チャグムの足跡を追う。
危機一髪、ついに再会する二人に涙。 -
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勿論本編もなのだが、この巻の解説もまた興味深い。
それが本当に少数派なのかは知らないが
私も守り人シリーズも好きだが旅人シリーズの方がより好きである。
成ろうと足掻く人間に肩入れしたくなる。
確かにそれが正解なのだと思う。
幼少時は兎も角として、今はひとりで己の身を守り
仕事があり信用も得ていて、ひとりでも暮らしていけるバルサも恰好良いし大好きなのだが
まだ年齢も若く大人とは到底言えず
己ひとりで生きていく力が無いのに皇太子という位にあり
それを望んではいないチャグムが
それでも民を守り、己の信念を守ろうと傷付きながら立ち向かう姿はとても心惹かれるものがある。
物語はまだ続いているとは言え、この衝撃の終わり方。
これを**編上巻、などとせず、
旅人シリーズの一巻として出してしまう心意気とでも言おうか。
素直に感嘆する。
私が耐えがたい恐怖だと捉えているもののひとつに『孤独』がある。
初めにそんなことを考えたのは、オズの魔法使いを見た幼少時だった。
ただあれは、トトという相棒がいてくれるので本当の孤独ではない。
もし自分が、言葉も通じない異世界にたったひとりで落とされたら。
ふりかかる全ての困難を、自分だけの力で切りぬけていかなければならないとしたら、
それは、とても怖いことだ。
チャグムの場合は更に、皇太子であるという身分と、世界情勢がプラスされる。
それをたったひとりの少年が背負わなければならないのだ。
以降ネタばれ。
もしも自分が彼の立場だったとしたら。
考えただけで膝が震える。
シュガや多くの人のお蔭でなんとかあそこまで来られても
思わず父を詰ってしまうだろうし
結局行くだけで誰も助けられないかもしれない。
自分が行ったばかりに様々な人に迷惑をかけて
酷く落ち込むだろう。
舌を噛み切る勇気さえ持てないかもしれない。
もし新ヨゴ皇国のように、他国に攻め込まれ蹂躙されるとしたら。
これが個人の問題であれば、己の誇りをかけて戦うだろう。
たとえ賭けにもならぬほど無謀でも、降伏よりは戦うことを選ぶだろうと思う。
しかし、チャグムの場合はそんな簡単な話ではない。
彼の決定で、国民全ての命運が左右される。
多くの民がいればそれだけ意見も多く
立派に戦おうと思う者もいれば、征服されてでも生き延びたい者もいる。
それをまとめ、平和に導かねばならない。
なんという重荷なのだろうか。
もし私が、セナに「逃がしてやろうか」と言われて
「ありがとう
などと言えるだろうか。
言えると思いたいが、到底無理だと思う。
誰にも相談もせずに出来る限り良い方法を考え
捕虜の身で敵国の王子と渡り合い
海士たちを救い、選択の自由をやり、連れ帰り
ジンをもまた救い、託し
己は単身暗い海を着衣のまま泳いでいかねばならぬ。
無事ロタに辿り着いたとしても前途多難。
それでも、船を離れ海に飛び込むことが出来るだろうか。
若い。無謀な万に一つの賭けかもしれぬ。
しかし、とても尊い決断だ。
”奇跡というものがこの世にあるのなら、それをおこせるのは、ただ神にすがり、祈る者ではなく、こういう決断ができる者ではなかろうか。”
私も、ジンと同じ気持ちである。 -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
海にのぞむ隣国サンガルに招かれた新ヨゴ皇国、皇太子チャグム。
しかし、異界からの使いといわれる“ナユーグル・ライタの目”があらわれ、王宮は不安と、やがて恐怖につつまれる。
海へと消える運命の者を救うため、呪いと陰謀のなかをチャグムは奔走する。
『精霊の守り人』からさらに広がる世界、守り人シリーズ4作目。
[ 目次 ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]