上橋菜穂子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ二巻目、今回は以前の評価を一つ抑えたのは、おそらくはここの部分は「承」にあたるからなのかも知れない。
今回は、医術師であるホッサルがメインとも受け取れよう。病の原因を辿ることになるのだが、まさに現代の医者とも捉えられ、しかも名医に間違いないのであろうが、人の身体も病も全てを理解出来るなどとは思い上がっていないところに本当に著者の思いが込められていそうである。
また原因を突き止めていくにあたり、考えもしなかった人為ということが垣間見られた。
よくよく昨今のコロナは、武漢からということで意図的に開発された感があり、そういうところにも結びつけられてしまうところに、この物語の奥深さや面白みがあり、また惹きつけられ、考えさせられるのであろう。
そしてホッサルの「本当に、その〈キンマの犬使い〉とやらが、病を武器にしようと思っているのだとすれば、傲慢もいいところだ。犬は支配できても、病を支配できる者などいるはずがない・・・」の言葉には、まさに人としての思い上がりを思い返されると同時に、それでも病に対してもがき足掻く人類としての宿命すら感じざるを得ない。
また病に犯され生き延びたヴァンは、以前とは違う自分を意識する。確かに病を自身の中に入れることとはどういうことなのであろうか。今では当然のようにワクチンやら小さき時から接種するのであるが、それ以前と後では、忘れられているが違って当たり前で、それをいかに表現するのか、どう理解させるのか著者の筆致が冴え走るところがあろう。
また成長していくユナなど気になるところをまだまだ残しつつ3巻目へと続く。 -
Posted by ブクログ
「精霊の守り人」の作者とは思えない拙い文章…SFで近未来を書きたいのか知らないけど、主人公達の説明口調がひどい。「あら料理してくれたの?」「クッカーが作ってくれたものを並べただけさ」じゃなくて、クッカー(自動料理機)でよくないか?、逃げている途中なのに敵に向かって説明しすぎではないか?などひっかかる部分はあり半ばまでは我慢しながら読んでいた。
でも、後半はグングン惹きつけられたし最後にはどうしようもなく胸を打たれてジワーッと泣いてしまった。(でも文で今何がどうなってるのか分かりにくい部分はあった…!!)
デビュー作だったのか…!
うーーん!!!!!読みにくいのにおもしろかった…!!うーーーーん…。今の文章力で書き直して欲しい気持ちと、このまま置いておいて欲しい気持ちがある。
物語の根底のテーマもすごくいいのに本当に読みにくい。勿体無い -
Posted by ブクログ
この国の神である香君のオリエは、何の力もないただの美しい人間であることを知ったアイシャは、オリエとマシュウと共に、この国が抱える問題を解決すべく、動き出す。
物語が少しづつ動き出し、どんどん面白くなってくる。この小説は何より物語の設定が面白い。
奇跡の穀物と呼ばれているオアレ稲。痩せた土地でもぐんぐん育ち、年に何度も収穫出来て味も良い。病虫害に強く、連作障害も起きないが、オアレ稲を育てた土からは、オアレ稲以外の穀物は育たなくなる。
普通に育てたオアレ稲からは種籾を取ることが出来ず、種籾は帝国からのみ支給される。
帝国はオアレ稲を政治の道具にして、自らコントロール出来ない程に領土を広げ、繁栄する。帝国とその属国はオアレ稲に完全に依存した生活基盤の下に成り立つようになる。
そんな中、オアレ稲の唯一の害虫であるオオヤマの発生が始まる。