上橋菜穂子のレビュー一覧

  • 鹿の王 3

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    ネタバレ

    何者かに攫われたユナを追うヴァン。ヴァンを追って辺境の地を訪れるも捕らえられたホッサルとマコウカン。黒狼熱の菌を体に宿したキンマの犬と、それを操る火馬の民。

    故郷を追われた者たちの憎しみは、病を神の思し召しと解釈させ、それを使って復讐を図ろうとする。それぞれの立場で正義とするものが異なり、一概に誰が悪と言い切れないのがもどかしい。その中で、身体の変化に戸惑いながらもユナを守ろうとするヴァン、医師としてやるべきことにまっすぐ向かうホッサルの姿が際立った。

    ヴァンとユナ、黒狼熱の行く末は。そして「鹿の王」とは何なのか。いよいよクライマックスとなるので、次巻も楽しみたい。

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    2026年03月15日
  • 鹿の王 4

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    ネタバレ

    ホッサルとヴァンがついに相見え、キンマの犬を使ったシカンたちの計画が明らかになるにつれ、物語が加速していった。群れを守るために自らを犠牲にする鹿を敬意を持って「鹿の王」と呼ぶが、それを単に美化するだけでなく、それによって犠牲になる命について考えさせる描写もあったのが印象的だった。

    絶望の中に生きていたヴァンが大切なものを守るために決断を下し、また残された者も悲嘆に暮れているわけではなく、ヴァンを追うという前向きな終わり方だったのが良かった。後日談?かわからないが、もう一冊あるようなので、読みたいと思う。

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    2026年03月15日
  • 鹿の王 4

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    3巻から少し時間が空いたけど、やっぱり面白い。特に前半のヴァンとホッサルの対話や、まだ火馬の民の企みが終わってないと分かる物語の展開点は面白かった。
    最後は完結ぽくないというか、まだシリーズが続きそうな感じのまま終わったな。
    ホッサルのお祖父様リムエルの企みも性急だった気がする。遺伝病である若年性認知症とかがもっと伏線として効いてくるかと思ったけどそんなことなかった。

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    2026年03月13日
  • 獣の奏者 III探求編

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    イアルとの間にジェシが生まれ、ジェシには何にも縛られることなく自由に生きてほしいと願い奮闘するエリンとイアルだったが、アマスル伯領から始まり遥か東にあるラーザの影がより濃く大きくなるなか、
    リランとエクの間に生まれた子供たちを始め王獣達の数も増え前作以上に、より広大なスケールで物語が展開していく。

    この作品は本当に登場人物が魅力的ですね。
    今作から登場したヨハルは男なら誰しもこうありたいと思う強かさと深い慈悲を持った老武人かつ由緒あるアマスル伯領の領主でその子供達であるロランやサリ、その夫のムハンも素敵です!

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    2026年03月11日
  • 獣の奏者 I闘蛇編

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    母との突然の別れからジョウンと出会いカザルム学者へとやってきてリランと出会うまでの物語。

    唯一心からの肉親と思える母を失いながらもジョウンとエサルという育ての父、母と言えるこの素晴らしい2人との出会いによってエリンは救われ、成長することができたのはもちろんだが、ユーヤンや先輩であるトムラはもちろん、名前が登場することのない同級生たちもエリンがアーリヨであることを気にせず仲間として受け入れる心を持っていたからでもある。

    人を真に癒すのは人であり、また人を成長させるのは周りを取り巻く人たちの人間性なのだと改めて思わされた。

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    2026年03月11日
  • 鹿の王 水底の橋

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    人名や地名がなかなか頭にはいらなくて、読むのに苦労しました。
    最後は畳み掛ける展開で面白かったです。
    医術を残そうと様々な人の駆け引きがあって、読み応えがありました。

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    2026年03月08日
  • 香君1 西から来た少女

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    久々の上橋さん作品。やはりおもしろい。とりあえず1巻だけ買って読み終わったけど、すぐさま4巻まで買いに走った。
    いつものことだけど、登場人物と場所がなかなか覚えられず、巻頭に記載してくれているのが大変ありがたい。

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    2026年03月08日
  • 鹿の王 1

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    すごい、のひと言。
    ファンタジーというジャンルで初めて本屋大賞を取ったのも頷ける。
    なぜもっと早く読まなかったのかという気持ちと、ファンタジーをいくつか読んで耐性が付いてきた今でよかったという気持ちがどちらもある。

    続きが本当に楽しみ。

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    2026年03月08日
  • 鹿の王 水底の橋

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    俺は何を読んでいるのか、これは鹿の王のスピンオフ作品でドンパチなし。前半は長々と医療に全振りしており、失敗したかかなと思ったが、諸侯ノ詮議は圧巻。まさに告発合戦に合わせた安房那侯の長詠歌。
    オウロの台詞にあった「安房那侯の詩は、なにしろ構成が見事なのだ。・・聴き終えたときは、身に、侯の思いが沁み渡る」が伏線だった。

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    2026年03月07日
  • 香君2 西から来た少女

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    物の匂いから全てを感じとることのできる主人公アイシャが経験するさまざまな人との出会い。
    他の植物を席巻するオアレ稲とこれを利用し、藩王国を統べる帝国の野望。
    ここに発生した虫オオヨマの大発生。
    植物のバランスを乱し、これを統治の手段にしようとする人間に、オオヨマは、乱れたバランスを戻そうとする神が送った使者なのか?
    上橋菜穂子さんの新たに始まった壮大な小説を読める喜びを感じながら、次巻を待ちたい。

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    2026年03月05日
  • 獣の奏者 外伝 刹那

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    久しぶりの獣の奏者。
    外伝があったとは知らなかった。
    それにしても物語が上手い。
    特にエサルの物語がすごくいいです。
    ファンタジーの天才なのには、普通の恋愛ものも相当イケる人なんですね。

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    2026年03月04日
  • 鹿の王 4

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    3巻まで完璧だったのだが、
    最大最悪の群れ(国)の危機を捨て身で救ってこそ鹿の王なのに、オーファンもシカンも小物すぎ。本当の敵は病いで生死感を問う部分が強すぎた印象。

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    2026年03月02日
  • 香君1 西から来た少女

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    子供のときぶりの上橋菜穂子さん。
    児童書だけど、複雑な政治設定が今読んでも魅力的です。まだまだ序章で、アイシャという存在がこの時代をどのように救うのか続きが楽しみです。

    234ページのオリエのセリフが印象的でした。
    「ここに来るたびに、思うの。多くの他者が互いに手を差し伸べあっていることの意味を。弱い者を見放さず、手を差し伸べることが、何を守るのかを」

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    2026年02月23日
  • 鹿の王 水底の橋

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    深淵で広大なファンタジーでした。
    (この作家さんの本は初めてで、今まで知らなかったのが不思議でした。今回読めて良かった!)
    主人公の、二人が人間味溢れて魅力的で、感情移入します。
    物語も最後の最後まで、2点3点するので、終始飽きさせないです。
    実際に起こっている戦争や人種差別、領土の新略の歴史などが盛り込まれており、ウクライナやロシアの歴史を考えながら読み終えました。
    高校の子供がいたら読んで欲しい一冊です。

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    2026年02月13日
  • 鹿の王 4

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    終わり方が、残念だった。ちゃんと書いてほしかった。
    最後まで、どえなるんだ!っていう、期待が続いていました。
    ファンタジーを、想像しながら読み勧めていくのは、私には難しいので、どれくらい読みきれて理解しているのか?と思うくらい、複雑なストーリーだと思った。
    それほどの、ストーリーを産み出している作家さんは、ほんとにすごいです。

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    2026年02月11日
  • 狐笛のかなた

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    ネタバレ

    小夜と出会い、助けられた野火。そして、それからずっと小夜のことを遠くから見守り続けた。そして小夜と霊狐の野火決して結ばれないという難しい関係性。
    野火は主から逃れられるのか、恋の行方はと夢中で読み進められました。

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    2026年02月05日
  • 鹿の王 1

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    毎度思うけど、物語なのに、そこにあるかのようなリアルな世界が流石だ。その国の歴史や人々の生活が息づく。

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    2026年01月27日
  • 香君1 西から来た少女

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    久しぶりの上橋菜穂子さんの作品。

    1巻の前半はイマイチ設定がわからなかったが、それでも序盤から作品の世界に入り込めるのはさすが。これからどんな展開になっていくのか楽しみ。文庫版は全4巻だけれど、ページ数も文字数も少なめなので、あっという間に読み終わってしまいそうです。

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    2026年01月19日
  • 鹿の王 1

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    面白い!早く次が読みたい。
    狼に噛まれて不思議な力が覚醒する話かと思いきや、一巻はそこの描写があまりなくてホッサルとか研究者側の視点になったのが面白かった。
    後半出てくるツオルとアカファの文化の違いの話とかも面白い。
    ファンタジーって意味では情報量は多いんだけど、説明的なところが一切ないからするする読める。異世界の背景知識がストーリーの中で自然に入ってくるからすごい。

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    2026年01月10日
  • 鹿の王 4

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    タイトルの鹿の王の意味合いは何度か提示されてきたけれど、こんな結末になるとは思わなかった。次の「水底の橋」で匂わせてくれないかなぁと淡い期待を持って続けて読んでしまおう。

    家族や氏族、根付いた土地が絶対的な世界で、血の繋がりのないヴァンやユナが家族として受け入れられていくのは象徴的だし、医師たちの100%純粋ではない職業的探究心みたいなものを垣間見れたのも興味深かった。

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    2026年01月09日