上橋菜穂子のレビュー一覧

  • 鹿の王 2

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    ネタバレ

    面白いが、獣の奏者や守人シリーズと比べると、どうしても話に入り込めない。

    ホッサル達医術者の話が、現代医学をもとに描かれていて、他の2作品に比べてオリジナルの異世界という感じが薄れてしまっているからだと思う。

    でも面白いです。

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    2023年09月02日
  • 鹿の王 水底の橋

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    医術と政治が複雑に絡み合っていて、誰にどういう治療をすると政治的にはこういう意味合いになって…みたいな、単なる医療ものの話ではなかった。
    上橋さんの練りに練って作り上げられたファンタジーの世界でだからこそ書ける物語だなと思った。

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    2023年08月13日
  • 狐笛のかなた

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    「呪い」の呪縛を解くことができるのででしょうか。生まれ落ちて、すぐに使い魔とされた霊狐・野火。主の元での生活以外を知らないで育った。早くに親を亡くし、産婆とともに村の外れで暮らす少女・小夜。母親から異能を受け継いでいる。
    小夜は、怪我をした野火を偶然助けたことで、二人の運命は重なり始める。
    日本の山村風景、生活、日本の文化を織り込んでのファンタジー。
    彼らは、領土を巡る地権争いに巻き込まれていく。決して、犯行できない主従関係をふたりの未来のために、呪いを解く術を探す。
    もう少し読みたいぐらいのボリューム感。野間児童文芸賞受賞作。児童文学としてジャストサイズなのだと思います。母親を思う心、友情、

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    2023年08月03日
  • 隣のアボリジニ――小さな町に暮らす先住民

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    本書を読んで、アボリジニのイメージが、非常に変わりました。町に住むアボリジニが、どのように悩み、苦労しながら生活してきたのかがよく分かりました。アボリジニの伝統を抱えながら、白人社会の中で生活する難しさ、そこから生じる様々な問題もありますが、明るく楽しく生活している隣のアボリジニが増えることを望みます。

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    2023年07月26日
  • 獣の奏者 外伝 刹那

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    ネタバレ

    獣の奏者の番外編。

    本編がとてもよかったので、こちらも期待して読みました。続編ではなく全て本編の途中もしくは過去のお話。

    本編では突然エリンとイアルが夫婦になっていたので、馴れ初めがわかって嬉しい。本編を読んでいる時に、少しでもいいから馴れ初めがあってもいいのに、と思いましたが、あとがきに「恋愛要素は本編の邪魔になる。」というようなことが書かれていて、それもそうかなぁと納得。外伝を書く前、本編を書いている時から著者の頭の中にはそれぞれの登場人物の細かいエピソードも浮かんでいたそうで、それもすごいなぁと思いました。

    獣の奏者全巻読み終わってしまい寂しい。

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    2023年07月23日
  • 獣の奏者 III探求編

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    1巻では闘蛇、2巻では王獣と向き合ってきたエリンに、
    守らなければいけない家族ができて、王国の歴史がだんだん明らかになって、ぐっと話が進んだ印象
    闘いのようなハラハラ感は1.2巻に比べて少なかったけれど、エリンの心情がどんどん変わっていく様子がおもしろい、、

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    2023年07月15日
  • 狐笛のかなた

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    上橋さんのファンタジーが大好きなので読んだけどやっぱり面白かった!
    一巻完結なので色々急ぎ足で進んだ感は少しあったけど、小夜と野火のお互いを想い合う様子をキュンとしながら読んでた。
    ファンタジーの世界での恋愛物語からしか得られない栄養がある。
    架空の世界であるからこそ登場人物の感情の動きに疑いが1ミリも生まれなくて素直に物語を楽しめるから好き。

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    2023年07月13日
  • 鹿の王 3

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    起承転結の転に当たる3巻!
    物語が一気に動きました!!
    様々な思惑がぶつかり合い、多くの者がそれに翻弄されています。
    大国が小国を侵略すれば、恨みを募らせる者が生まれるのは仕方の無いことなのでしょう。
    しかし、恨みの矛先を罪のない市民に向けるのは間違っていると思います。
    「この国のトップが行う政治がムカつくから、この国民は全員許せない」とか言うのって、現代でも時々見られる光景ですね。
    短絡的思考は視野を狭くさせます。危険です。
    次が最終巻。
    恨みを吹き飛ばすような希望の光が降り注ぎますように。

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    2023年06月10日
  • 鹿の王 2

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    起承転結の承に当たる2巻!
    疫病と戦う医師たちと陰謀に巻き込まれる父娘、このふたつの物語が交互に描かれます。
    彼らが交わるのは3巻?
    それとも4巻でようやく会うのかな?
    医師たちの物語も惹き込まれるけれど、やっぱり気になるのは父娘の方です!
    どうなるのかなぁ…どうか幸せになって欲しい…

    幼い子ともが大人に愛される姿を読むのは大好きです。
    ちゃんと大事に育てられていて安心します。
    どこで血が繋がっていないことが発覚するんだろう…たとえそれを知っても、どうか幸せな親子として歩んで欲しいです。
    ただ、物語の中で2人にはかなりの試練が…!
    ちゃんと良い方向へ行きますように…!

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    2023年06月08日
  • 鹿の王 3

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    文庫版は全4巻構成なのでそれぞれちょうど起承転結の位置付けといった感じで、本巻は「転」。これまでバラバラに進んでいた登場人物たちが結び付いて一気に盛り上がって参りました。序盤で予想していたよりずっと複雑に各勢力、個々人の思惑と行動が絡んでいてものすごく面白い。

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    2023年06月07日
  • 鹿の王 水底の橋

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    鹿の王のその後、医療物でもあるが次期皇帝をめぐる陰謀劇としても面白かった。手触りのある具体的な描写で、とてもファンタジーと思えないところが好きだ。

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    2023年06月09日
  • 月の森に、カミよ眠れ

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    誰の話をしているのか途中読みづらかったけど、人が自然からはなれていく変遷、そこで起こる葛藤が分かりやすく描かれていて、ファンタジー小説とされているけれど歴史の話、現実世界に通じるところがあって考えさせられた。

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    2023年05月28日
  • 鹿の王 3

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    物語が進み始めた感じの3巻、あっというまに読んでしまった。敵味方がはっきりしないような、微妙で複雑な登場人物同士の関わりが面白い。

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    2023年05月16日
  • 鹿の王 3

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    ヴァンとサエと火馬の民、ホッサルとトゥーリムと沼地の民、各出会いがありそして出来事の様態、それぞれの思惑が明らかになっていく。。。「承」~「転」の巻。ひとつひとつの文章が頭に染み込んでいく感覚、読む同じ早さで脳裏に情景が広がっていく感じ。。。幸せの時間(笑)。まさに、犬ならず物語に「裏返り」没入しました。

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    2023年04月26日
  • 鹿の王 水底の橋

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    鹿の王のその先の物語
    確かにホッサルとミラルのキャラクターが魅力的だったけど、そっちの話なのかよと思ってしまった。そして、あれよあれよという間に物語に引きずり込まれてしまう。
    色々な立場からの考察がとても深く、さすがという感じです。

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    2023年04月11日
  • 獣の奏者 外伝 刹那

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    メインストーリーで描かれなかった裏側。それがこの巻では描かれています。なぜメインストーリーとして描かれなかったのかは、上橋さんのあとがきに書かれています。それを読んで、深いなー、と思いました。
    物語を読むと、それぞれのキャラの個性がより際立つ印象でした。良かったです。

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    2023年04月07日
  • 獣の奏者 III探求編

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    愛した人と結婚し、子供も授かったエリン。
    しかし、運命はそんな簡単に安らかな暮らしを許してくれない。
    国を守る兵器に王獣を使わざるを得ない。
    しかし、それを操れるのはエリンしか居ないからだ。

    さて、この後どうなる?!!

    ストーリー展開がものすごく、テンポも良いので、どんどん読み進めてしまう。
    なかなかのストーリーテラーですな。
    上橋菜穂子さんは。

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    2023年03月30日
  • 獣の奏者 外伝 刹那

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    「獣の奏者」のストーリーは「獣」をめぐってストーリー展開がなされていく。
    そこには、いろんな人たちの思いがあるのだが、「獣」とは関係ない部分はあえて書かれていない。
    それを書くとボケてしまうからとか。

    が、この「外伝」は主人公以外のストーリーが書かれている。
    エリンの夫や、エリンの指導者の物語など。

    「獣の奏者」を読んだ方には、ここまで読むことをお勧めする。
    切ない話が多いけどね。

    あー、面白かった。

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    2023年03月30日
  • 獣の奏者 III探求編

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    王獣や闘蛇の謎が少しずつ解けていく中で、刻々と深まる隣国ラーザとの緊張。エリンらのこれからはどうなっていくのか、最終巻が気になる展開だった。

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    2023年02月20日
  • 命の意味 命のしるし

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    他者の痛みが想像できること
    境界線上に立つ人ー「中間者」シャガール
    シカ猟で鉛中毒
    ピラミッドの頂点は猛禽類 -ライオンマン

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    2023年01月30日