上橋菜穂子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『獣の奏者 1 闘蛇編』:上橋菜穂子の世界に引き込まれて
忙しい日々の中で、ようやく手に取った『獣の奏者 1 闘蛇編』。一度読み始めると、その世界にすっかり引き込まれてしまいました。上橋菜穂子さんの筆致は、どこまでも美しく、そして鋭く、読者を飽きさせません。物語が進むたびに心が動かされ、次第にその世界観が現実のものとして感じられるようになりました。
独特な世界観と舞台設定
『獣の奏者』の舞台は、自然と人間、そして“獣”が織りなす関係性を描いた幻想的な世界です。特に、「闘蛇」という巨大な蛇を飼いならすという文化が登場する点がユニークで、非常に強烈な印象を受けました。闘蛇の飼育方法やその運命 -
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Posted by ブクログ
ネタバレははあ、こう言う結末になるのかあ。
ちょっと思ってたのと違った。
最終巻。
異郷の蝗害の脅威の前で国家としてどう対応するのかと言う選択を迫られる展開。
なのでファンタジーよりも政治の話が前面に来た感じがする。
その中でアイシャの香君としての決意と立場が国を動かすわけだけど、ちょっとすんなりとは腑に落ちなかった。
作者の物語としては珍しくご都合主義というか、そんな簡単に行くかなあというのが素直な感想。
この混乱の中、人を動かすのならもっと劇的な奇跡が必要な気がする。
それと最後まで神郷の秘密が謎のままになってしまったのも残念。
それもあってスッキリしないのだろう。
その辺、続編とか書いてもら -
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Posted by ブクログ
ネタバレやっぱりそうなるよなあと言うのが素直な感想。
掟を無視したオアレ稲の栽培で勃発する異郷からの蝗害。
古き記録に記される災害の再来か。と言う展開だった。
詳細は異なるがこの展開は実は一巻を読んだ時からある程度予想できた。
その時、真の香君アイシャの活躍は? と期待していたのだけど、今巻ではまだ戸惑いの中にいるようだ。
ひとまず蝗害は終息するのかと思わせてラストで不穏な引き。これまたそうなるよなあと思ってしまった^^
この先はおそらく神郷に向かう展開になるのではないかと思うのだけど、そこに何があり、アイシャの母親たちがどんな存在なのか?
大き謎が解き明かされ、危機は乗り越えられるのか?
ミステ -
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Posted by ブクログ
ネタバレこの外伝は、児童向けの皮を被った、超絶大人向けの小説だと読んでいて感じた。なんというか、じっっっっっっっ…とりとした大人の面倒臭い感情が絡み合った末に結ばれるという過程が描写されており、そこに性表現が挟まれ、リアルさを演出しているように見えた。
闘蛇編、王獣編、探求編、完結編を通してあったテーマは、『秘匿された情報の探究、そして獣と人間の在り方』だったのだが、この外伝ではそのテーマが無くなり、ヒューマンドラマ一筋になっている。
正直、上記の四作のようなテーマを期待して読むと肩透かし感があると感じるだろうが、それでも上橋先生の超絶技巧による世界観構築のおかげで、キャラに思い入れさえあれば大丈夫だ