上橋菜穂子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ本書はもともと1999年から2001年にかけて雑誌に連載されたものだそうで、長らく書籍化はされていなかったそうです。
それが、編集者さんの情熱と上橋さんの決断で書籍化が実現しました。書籍化までのエピソードにもとても感動しました。
ありがたい。。
人にとって役に立つものが、すべての生き物にとって役に立つとは限らない。
著者の作品はいつも、何を以て善悪を判断するのか、立場によってものの見方が変わる危うさを教えてくれます。
いつものような政治的な話は薄めで、世界の繋がりを少年少女が解き明かしていく展開はちょっと難しいけれども、子供にこそ読んでもらいたい一冊だと思いました。
内容的にもそうだけど、本作は色彩の豊かさが特徴的な作品でもあるので、そういう意味でも絵本をめくるように読めるのではないかなーと思います。。 -
Posted by ブクログ
大好きな上橋菜穂子さんの新しい長編!と思ったら、20年以上も前の作品だったなんてビックリ!
いつも通りに事前情報なしで読んだので、あとがきに辿り着いてから、書籍化された経緯や、上橋さんの本作に対する思いを知ることに。上橋さんにしては設定が若干弱いかな、と思ったのは、こういうことだったのね。でも、その後の、鹿の王や香君などへの布石になった大切な作品と聞くと本当に感慨深い。
漢字にルビが振ってあったので、あれ?児童書?と思ったんだけど、子供にこの深さが理解できるのかな?十分すぎる大人の私でも、しっかり踏みしめないと完全に享受することはできないな、と思ったのに。私の理解力の問題かしら…。
大井戸から大群の蝶が舞い上がるシーンなど、光と音と色の描写が本当に素敵で、キラキラが実際に見えるようだった。 -
Posted by ブクログ
どんな物語なのかあらすじを読まず、読み進めた
最近の作品の中では少し異なるような雰囲気な気はしていたが、上橋先生の作品の中では古い作品なんだな
異なる感覚は、初々しさを感じていたのかもしれない
拙いわけではない
けれど不思議と、異なるように感じた
もしかしたら世に出なかったかもしれない作品だったのかと思うと驚く
とても美しい世界観の虜になるから
最初はどんな物語なのだろうかと恐る恐る読み進める
途中からは、少し怖いような、もう少し覗きたいような不思議な感覚
起こる事象、そして歌との関連
それらがどのように繋がり、どのような悲劇を起こすのだろうかと
どうして1人の少女だけが、それに惹かれてしまうのかと
答えにたどり着こうとする度に生の在り方について考えさせられる
今よりもお若い上橋先生だからこそ描ける世界だったのだろう
少しだけ物足りないような気もするけれど、この物語の終焉は未来へ続くようで私は好きだ