上橋菜穂子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
文庫の1,2で完結と思い2冊購入し、2冊目もあと少しと思ったが、「ん?これ終わらんぞ?」と気付き絶望。。
急いで3,4を購入…。
2巻は、「裏返し」に一番興味を惹かれた。
子供の時、似たような不思議な体験をしたことを思い出した。
自分がこの世に生まれ、今人間として生きていることに思いを詰めると、ふとゾッとした感覚。何とも言えない自分が自分ではない感覚。身体と心が分離したような不思議な体験をすることがあった。時間にして数秒。それが過ぎると、意図的にその感覚になろうとしてもなれない。小・中学生の時、3~4回あったと思うが、大人になってしまってから一度もあの感覚になったことがない。
自分というものがどこからきてどこに行くのか。何のために生まれてきて、何のために生きるのか。 -
Posted by ブクログ
あと10ページは書いてほしかった。
ユナとヴァンの再会まで見たかったし、みんなで「群れ」となって生きていく所を見ていたかった。
この後どうなるの!?という作品は、先を想像する楽しみがあるが、想像力の乏しい私はわかりやすいハッピーエンドの方が受け入れやすい。
「なぜ?」の答えが詰まった1冊だった。
ヴァンはまだしもユナの生き残った理由というのが因果というか、生かされた子だったんだなと思った。
「鹿の王」という言葉が、色んなことを含んでいるんだなと感じた。
方や英雄という人もいれば、愚かだと言う人もいて、考え方によってはどちらにもなってしまう描写が面白かった。
長い長い話の中で、これはヴァンの物語だったんだなと最後の最後に思った。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ本書はもともと1999年から2001年にかけて雑誌に連載されたものだそうで、長らく書籍化はされていなかったそうです。
それが、編集者さんの情熱と上橋さんの決断で書籍化が実現しました。書籍化までのエピソードにもとても感動しました。
ありがたい。。
人にとって役に立つものが、すべての生き物にとって役に立つとは限らない。
著者の作品はいつも、何を以て善悪を判断するのか、立場によってものの見方が変わる危うさを教えてくれます。
いつものような政治的な話は薄めで、世界の繋がりを少年少女が解き明かしていく展開はちょっと難しいけれども、子供にこそ読んでもらいたい一冊だと思いました。
内容的にもそうだけど、本作は色彩の豊かさが特徴的な作品でもあるので、そういう意味でも絵本をめくるように読めるのではないかなーと思います。。 -
Posted by ブクログ
大好きな上橋菜穂子さんの新しい長編!と思ったら、20年以上も前の作品だったなんてビックリ!
いつも通りに事前情報なしで読んだので、あとがきに辿り着いてから、書籍化された経緯や、上橋さんの本作に対する思いを知ることに。上橋さんにしては設定が若干弱いかな、と思ったのは、こういうことだったのね。でも、その後の、鹿の王や香君などへの布石になった大切な作品と聞くと本当に感慨深い。
漢字にルビが振ってあったので、あれ?児童書?と思ったんだけど、子供にこの深さが理解できるのかな?十分すぎる大人の私でも、しっかり踏みしめないと完全に享受することはできないな、と思ったのに。私の理解力の問題かしら…。
大井戸から大群の蝶が舞い上がるシーンなど、光と音と色の描写が本当に素敵で、キラキラが実際に見えるようだった。