上橋菜穂子のレビュー一覧

  • 神の蝶、舞う果て

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    ネタバレ

    聖域である〈闇の大井戸〉で魔物から聖なる神の蝶を守る役目の降魔士(カタゼリム)たち。その1人である少年ジュード、その相棒の少女ルクラン。ルクランは他の降魔士とは違い〈予兆の鬼火〉に激しく反応してしまうということに悩まされていて…
    ルクランを心配するジュードと、ジュードを巻き込みたくないと思う2人が愛おしかった。ルクランの隠された運命にドキドキしながら読みました。
    植物を扱った作品だからか、香君を読み返したくなってしまった。

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    2026年06月20日
  • 神の蝶、舞う果て

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    思っていたよりストーリーの展開が早くて、あっという間に読み終わりました。
    でも、自然・生命の理や社会にある差別の構造についての描写や、文面には出てきていなくてもきっと設定されているんだろうなと感じられる世界観の奥行きは、他の上橋菜穂子さんの著作と同じようにあって、読んでいる間没入できて幸せでした。

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    2026年06月20日
  • 神の蝶、舞う果て

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    原作が26年前の連載だったと知り、その色褪せない瑞々しさと完成度に驚かされた。まるで上質なアニメーションを観ているかのような、ファンタジー作品だ。
    何より魅了されたのは、生命が満ち溢れるその圧倒的な世界観。生物たちが多様な形で、複雑かつ密接に繋がり合って生きている様が美しく描かれている。
    人は誰しも、一見バラバラに見える物事の中に「関係性」を求めてしまうし、何かが繋がっているのではないかと想像を巡らせたくなる生き物だ。本作は、そうした「繋がりを求める人間の本能や空想」の器として、これ以上ないほど見事な生態系とドラマを提示してくれる。自然の循環や世界の構造美に触れた時のような、深い心地よさと没入

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    2026年06月12日
  • 獣の奏者 I闘蛇編

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    子供の頃にアニメを見た記憶があり、懐かしさを感じながら読み進めました。小説として触れると、過酷な運命の中でエリンが出会う人々の細やかな心情や、獣の生態と歴史背景など、世界を構成する一つ一つが驚くほど複雑かつ細かく作り込まれていることに圧倒されます。悲運に見舞われながらも決して生き物への純粋な好奇心を失わず、ひたむきに命と向き合おうとするエリンの姿に深く感動させられる素晴らしい一冊です。

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    2026年06月12日
  • 獣の奏者 III探求編

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    続いてくれてありがとう。
    新しい家族の中でもエリンは悩んでいる。
    この悩みから解放されることを期待して探求していく探究編。
    その後の世界観でも飽きずにどんどん読んでしまう。
    描かれていなかったことも追加されていく感が良い。

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    2026年06月12日
  • 神の蝶、舞う果て

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    ネタバレ

    『守り人シリーズ』と比べると概念的なファンタジー要素が強いので、想像がしにくいところがあり、頭で思い浮かべるものがぼんやりしてしまうのだが、嗅覚や触覚が刺激されて、神秘的な読書体験だった。
    装丁はとても美しいが、この物語の色はわたしの中ではもっと黒かったりドロっとした感じだったりする。

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    2026年06月08日
  • 神の蝶、舞う果て

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    「闇の大井戸」の底からやってくる「神の蝶」だけが人々の大切な食料であるラムラーを受粉させる。大切な「神の蝶」を守るために、男女で一組となった降魔士たちは、それを喰らう「蝶の影」を退治する。人が豊かになることによって自然が壊される、光があれば影がある、光だけを見て闇から目をそらしてしまうと真実を見失うことになるのではないだろうか。植物も虫も人もつながっている。自然に対する畏敬の念を人は忘れていないだろうか。真実に触れた少年ジェードとその相棒である少女ルクランの未来が明るいものとなるよう祈る気持ちになった。

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    2026年06月07日
  • 香君4 遥かな道

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    ネタバレ

    アイシャ、ほんとうによく頑張ったなあ…
    元から香君となるべき才のある人がそこに収まり、そして香君の在り方を変えていこうとするのはすごくよかった。。まだまだ成長の伸び代があるはずなので、アイシャがアイシャらしく成長していってくれたら嬉しい。ラーオさんとかも見ていてくれるのかな

    マシュウとオリエはきっとハッピーエンドだろうと思っていたけど、やっぱりそうなりそこもよかった。

    オアレ稲によって支えられ、そしてそこが弱点だった帝国という設定が面白かった。食べられる環境というのはやはり全ての基盤なのだな…

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    2026年06月06日
  • 獣の奏者 IV完結編

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    ネタバレ

    非常に完成度の高い上質な物語で、とても楽しめました。少し長くなりますが、個人的に感じたことを書いてみたいと思います。

    エリンは「獣ノ医術師」となる道を歩むようになりますが、彼女はなぜその選択をしたのでしょうか。母が闘蛇衆であったからでしょうか、それとも幼少期に見た野生の王獣の雄大さ神々しさに心惹かれたからでしょうか。どちらも違います。エリンは「この世に生きるものが、なぜ、このように在るのかを、知りたい」から、「獣について学ぶことは、きっと、自分が知りたいと思っていることにつながっているはずである」から、カザルム学舎の門を叩くこととなるのです。もちろん、その願いの根底には母ソヨンの死の影響があ

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    2026年06月04日
  • 獣の奏者 I闘蛇編

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    アニメ化した作品なのは知っていたけれど、その他の前知識はない状態で読んだ。
    この作者の描く世界は真新しくて全く既視感がなくて、読みながら手探りで知識を増やしていく感じがたまらなく面白い。
    早く続きを読みたい。

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    2026年05月31日
  • 神の蝶、舞う果て

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    この世界観だけでも本を読む価値あり。同じファンタジーでも違う世界観を幾つも考えられるのって凄い。私がファンタジーを好きになったのは、獣の奏者が始まりなので、上橋先生の作品は問答無用で好きです。できればもう少し続きがあっても良いかなと思いました。

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    2026年05月31日
  • 鹿の王 4

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    ファンタジーだけど現実離れしていない物語。
    国、氏族の思惑、争いの話しと感染症について探っていく医療ミステリーのような…
    登場人物や地名国名がたくさんでついていくのも大変!
    人間の身体と国をリンクさせて物語りが進んでいく。
    命を繋ぐとは… 「鹿の王」とは…
    結末は…? 続きが気になる。

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    2026年05月27日
  • 神の蝶、舞う果て

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    あとがきに、この世は多様な生命が複雑に関わりあっていて人間もその中に組み込まれているという思いをずっと持っていらっしゃるとのこと。普段生活しているとどうしても忘れがち。花粉症とか熊とか温暖化とかウィルス等、上げたらキリがないくらい、元は人間のした事がきっかけで巡って人間が住みづらい環境になっている昨今。まさに因果応報だなと改めて思った。

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    2026年05月27日
  • 神の蝶、舞う果て

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    守り人シリーズと同時期に書かれていた作品。
    あとがきに「眠りから覚めた作品」とあります。
    眠りから覚めてくれたおかげで読むことが出来ました。

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    2026年05月26日
  • 神の蝶、舞う果て

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    ブク友さんのレビューから読みたい登録✨
    上橋菜穂子さん初読みでした♪♪
    久しぶりのファンタジー作品 o(*゚∀゚*)o

    幻想的な世界観、光と影の描写がとても繊細で、その神秘的なコントラストが鮮やかに脳内スクリーンに浮かびました✨✨

    ストーリー的に派手な展開があるわけではないけれど、読後の空気感にジワる。
    ただ、人によって好みは別れちゃうのかも…

    “あとがき”を先に読んでいたら、作品との向き合い方が少し変わっていたかもしれないなぁ

    どんなに苦しい状況でも、人を信じられる人って強いし尊いよなぁ…と、思わさった一冊✨

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    2026年05月27日
  • 神の蝶、舞う果て

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    私は気に入った作家を見つけたら、その著作の8割以上を読むことを自分に課すという性癖がある。少年時、宮沢賢治、吉川英治全集を読み通したことで身についた読み方である。全体を読むことで、判ることが沢山ある。宮部みゆき、加藤周一、丸山眞男、本多勝一、藤沢周平の様に達成しているのもあれば、東野圭吾、あさのあつこ、重松清の様にその創作スピードに追いつけずに断念した作家もある。小野不由美、高野秀行、森見登美彦、伊坂幸太郎、北方謙三、若竹七海の様に道半ばの作家もいる。

    上橋菜穂子は、この本でおそらくコンプリート出来たのではないか?
    いや、学術論文はチェック出来て無いので、全集が出たならば遺漏は沢山あるだろう

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    2026年05月24日
  • 香君3 遥かな道

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    ネタバレ

    通勤時に読むため文庫版に切り替え。格段に読みやすくすいすい読めた。

    バッタが出てきた瞬間の血の気の引く感じやばかった
    ゴールデンカムイで蝗害の恐ろしさを知ってたから…??マシュウの父が見つかったとき服にもついてたみたいな表現を見て、史実で服さえ食らってくるバッタの恐ろしさが思い出された。

    アイシャが自分の実行してることに対してなんでわかってくれないんだ、という考えから相手がわかってくれないってなんで思い込んでたんだろうと恥じ入るような気持ちになったシーン、すごく共感できるシーンだった。正しいことしてると信念を持って行動しているときほどこんな気持ちになるよね
    アイシャがえらかったのは、そこか

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    2026年05月22日
  • 鹿の王 2

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    面白くなってきて、読むスピードが上がった。
    ファンタジーだけど医療物のような、病原菌を探っていく… 治療法は?原因は?みんなどうなっちゃうの〜⁈

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    2026年05月12日
  • 鹿の王 1

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    作家買いした作品。求めていたものとは違ったが、流石の手腕で、安定した作り込みのファンタジーだった。同氏の「獣の奏者」や「守り人シリーズ」と比較すると、本作は医学の色が強い。これまでの作品では精霊や幻獣といったものと人間世界との相互の関係を描くものが多かった印象だが、本作は自然の脅威と人間の営みがテーマではないかと感じた。

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    2026年05月07日
  • 鹿の王 水底の橋

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    本編が個人的にちょっと消化不良な終わり方だったので、番外編どうかなーと不安を抱えながら読んだのですが、予想外に良かった…!
    オタワル医術と清心教医術、ホッサルとミラルの身分違いの恋、どちらも本編で続きが気になっていたので、今回の話の中心となっていて嬉しい!

    オタワル医術と清心教医術が完全に理解し合う日はまだまだ先、というかそんな日は訪れないのかもしれないけれど、ホッサルの言うように、無理に統合せず、お互いがお互いにとって思いがけなかった視点を持ち続けていたほうがいい、というのには同意。
    オタワル医術と清心教医術、ホッサルやミラルが架け橋となってくれたらいいな。

    ホッサルが意外とヘタレという

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    2026年05月03日