上橋菜穂子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人は、理性・感情・経験・思考あらゆる精神的活動を駆使して、さまざまな判断をします。
自分にとっては正しいと思うことも、他の人から見れば間違ってみえたり、自分にとっては正義であっても、他の人から見れば悪であったり。
生態系―植物や動物や物質などのあらゆる生命活動―から通してみれば、自分がこだわっている価値判断は取るに足らないことであったり、人間の目ではない別の「系」からみれば、別の意味合いや、それこそ別の世界観があるのかもしれません。
自然との関わりが希薄になった今日、自分のなかで、知らず識らずのうちに人間中心主義が強くなっていたように感じます。
この物語を読んで、自分がすごく凝り固まった -
Posted by ブクログ
上橋先生の本ということで嬉々として読みました。
四半世紀前に雑誌連載したのを手直し、ということで、守人シリーズとおなじ頃と考えると、とても納得できます。
おそろしくスケールの大きいファンタジーで、とても面白かったです。香君と同じく植物がテーマですが、あちらはどちらかというと人の物語、こちらは世界の物語だとおもいます。
☆を一つ減らしたのは、上橋先生が当時未完成だと考えられ、出版を随分と躊躇われた理由と重なるのではないかと思いますが、もう少し世界観の説明が欲しいところがあるからです。上橋先生の作品の場合、最後まで読めばわりとすっきり世界観とかが納得できるんですが、ちょっと消化不良の部分が残ってし -
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Posted by ブクログ
聖なる神の蝶を、魔物である影の蝶から守る役目がある降魔士。その降魔士であるジェードと相棒のルクランのお話。
本作は、上橋さんを好きな理由が詰まってるなって思う本だった。上橋さんの物語を通して描く「人と人以外の生き物との関係」の考え方が好きなんだなぁと。
動植物は人ではないから本質は誰にもわからない。
だからこそ人間は、正解を求めて問い続ける。その答えは誰にもわからないから、それぞれの人なりの解があって。でも人は欲深いから、私欲に走って自分達の都合のいいように考え利用してしまう。そう言った人達に対して主人公達が、共存するには?大切な人を守るには?と迷い、踠きながら最適解を追求していく。その上橋さ -