上橋菜穂子のレビュー一覧
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上橋先生の本ということで嬉々として読みました。
四半世紀前に雑誌連載したのを手直し、ということで、守人シリーズとおなじ頃と考えると、とても納得できます。
おそろしくスケールの大きいファンタジーで、とても面白かったです。香君と同じく植物がテーマですが、あちらはどちらかというと人の物語、こちらは世界の物語だとおもいます。
☆を一つ減らしたのは、上橋先生が当時未完成だと考えられ、出版を随分と躊躇われた理由と重なるのではないかと思いますが、もう少し世界観の説明が欲しいところがあるからです。上橋先生の作品の場合、最後まで読めばわりとすっきり世界観とかが納得できるんですが、ちょっと消化不良の部分が残ってし -
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Posted by ブクログ
ファンタジー小説といえば上橋菜穂子さん
間違いないです!
『守り人シリーズ』『獣の奏者』『鹿の王』など、どれも最高です
そんな上橋さんが1999年から2001年にかけてある雑誌に掲載し、書籍化のオファーをいただいていたものの、出版する気持ちになれずそのままにしていた物語が『神の蝶、舞う果て』です
なぜ出版する気持ちになれなかったのかというと、上橋さんはこう述べています
連載終了後に全体を通して読み直してみて、私は頭を抱えました。
具体的にはどこが悪いのかわからなかったものの、「この物語は熟していない」と感じたからです。
と
私、この言葉に感銘を受けました!
「この物語は熟して -
Posted by ブクログ
聖なる神の蝶を、魔物である影の蝶から守る役目がある降魔士。その降魔士であるジェードと相棒のルクランのお話。
本作は、上橋さんを好きな理由が詰まってるなって思う本だった。上橋さんの物語を通して描く「人と人以外の生き物との関係」の考え方が好きなんだなぁと。
動植物は人ではないから本質は誰にもわからない。
だからこそ人間は、正解を求めて問い続ける。その答えは誰にもわからないから、それぞれの人なりの解があって。でも人は欲深いから、私欲に走って自分達の都合のいいように考え利用してしまう。そう言った人達に対して主人公達が、共存するには?大切な人を守るには?と迷い、踠きながら最適解を追求していく。その上橋さ -
Posted by ブクログ
久しぶりの上橋先生の新刊と思って読み進めると、なんかストーリーが最近の上橋先生っぽくない。
それもそのはず、守り人と並行して20年前に書かれて書籍化されていなかった作品だから。
闇の大井戸から神の蝶が飛び立ち、それは人々に豊かさをもたらす。
その蝶を捕食しに追って飛び立つ黒い魔物を射殺すのが降魔士の役目だ。
その蝶がいつ飛び出てくるのか分からないが、降魔士ジェードの相方ルクランは、神の蝶が飛び立つ予兆の鬼火に激しく反応し、そのあとに出てくる神の蝶に反応できない。
なぜそうなるのかはルクラン自身にもわからないが、赤子の時に拾われたが他人とは違う目の色から、出自に秘密があるのだろうと