上橋菜穂子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「精霊の守り人」の作者とは思えない拙い文章…SFで近未来を書きたいのか知らないけど、主人公達の説明口調がひどい。「あら料理してくれたの?」「クッカーが作ってくれたものを並べただけさ」じゃなくて、クッカー(自動料理機)でよくないか?、逃げている途中なのに敵に向かって説明しすぎではないか?などひっかかる部分はあり半ばまでは我慢しながら読んでいた。
でも、後半はグングン惹きつけられたし最後にはどうしようもなく胸を打たれてジワーッと泣いてしまった。(でも文で今何がどうなってるのか分かりにくい部分はあった…!!)
デビュー作だったのか…!
うーーん!!!!!読みにくいのにおもしろかった…!!うーーーーん -
Posted by ブクログ
この国の神である香君のオリエは、何の力もないただの美しい人間であることを知ったアイシャは、オリエとマシュウと共に、この国が抱える問題を解決すべく、動き出す。
物語が少しづつ動き出し、どんどん面白くなってくる。この小説は何より物語の設定が面白い。
奇跡の穀物と呼ばれているオアレ稲。痩せた土地でもぐんぐん育ち、年に何度も収穫出来て味も良い。病虫害に強く、連作障害も起きないが、オアレ稲を育てた土からは、オアレ稲以外の穀物は育たなくなる。
普通に育てたオアレ稲からは種籾を取ることが出来ず、種籾は帝国からのみ支給される。
帝国はオアレ稲を政治の道具にして、自らコントロール出来ない程に領土を広げ、繁 -
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Posted by ブクログ
大河ドラマのような、農業と政治が関わる歴史ファンタジー。義母に勧められて読んだ。普段読まないジャンルでありながら、時間があったので一気に読んでしまった。
知識を持つことで、新たな道が見つけられ、個々が判断を下せる。
一方、より多くの人々を動かすには知識の深さや正しさよりも、権威が有効で、ある種盲信させることで結果的に全体を救うことができる。
人間という生き物が自然界にもたらしている多大な影響とそれが引き起こす災害。ついつい科学技術の発展などで考える問題だけれど、ただ稲作を行うくらいの話でも、十分にこれだけの出来事が存在しうるのだと実感した。 -
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