隣のアボリジニ――小さな町に暮らす先住民

隣のアボリジニ――小さな町に暮らす先住民

715円 (税込)

3pt

独自の生活様式と思想を持ち、過酷な自然の中で生きる「大自然の民アボリジニ」。そんなイメージとは裏腹に、マイノリティとして町に暮らすアボリジニもまた多くいる。伝統文化を失い、白人と同じような暮らしをしながら、翻弄されて生きる人々……その過去と現在を描く。多文化主義オーストラリアのもうひとつの素顔。

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隣のアボリジニ――小さな町に暮らす先住民 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    全く違うルーツや文化をもつ隣人と共存するということの複雑さや奥行きを平らかに伝えてくれた本。
    ここまでまっすぐに相手と向き合って研究することは簡単なことではないと思う。
    移民政策というものが重要になってきた今の日本にも決して無関係ではないテーマだと思うし、この本に出会えて良かった。

    0
    2025年09月23日

    Posted by ブクログ

    以前からオーストラリアの歴史に興味はあったけれども、今回一人旅をしてからオーストラリア関連の動画をよく見ておりその過程で知ったこの本。

    出版年が古いと最新情報じゃないよなとか思うことはあるけれど、この本くらい本腰を入れてフィールドワークをしたうえで書かれた本が世の中にどのくらいあるのだろうか。

    0
    2025年03月31日

    Posted by ブクログ

    上橋菜穂子さんの研究者としての側面がうかがえる本。
    実際に何度か現地に滞在して行った調査から、アボリジニの人たちの歴史、文化や民族集団としての復興の労苦などがわかる、

    それと同時に、日本人とはまた違った家族のつながりや親族集団の構造などについても説明があり、非常に興味ぶかい。

    0
    2021年05月05日

    Posted by ブクログ

    隣のアボリジニ 上橋菜穂子 筑摩書房

    小説家で有名な文化人類学者によるフィールドワークのお話

    先住民は遠くに在りて思うもの
    という意味から上橋さんは学者の調査研究としてではなく
    海外派遣の教師という立場でオーストラリアに潜入して
    アボリジニの生徒がいる小学校を選びました
    日々の暮らしの中でで

    0
    2017年01月17日

    Posted by ブクログ

    「守り人」シリーズの上橋さんが文化人類学者とは知っていましたが、そのお仕事ぶりを描かれた本があったとは知りませんでした!守り人シリーズとちがって、ハードでシリアスな現代のアボリジニの生活。しかもこの新版の文庫の解説はなぜか池上彰さんです!

    0
    2011年06月29日

    Posted by ブクログ

    「異文化交流」「異文化共存」。  あまりにも手垢にまみれた感のあるこの言葉。  それぞれの言葉が持つスローガンは高尚なものだと思うし、決してそれらを否定するものではないけれど、その実現となると絶望的なまでに多くの問題を孕むものなんだなぁ・・・・ということを改めて再認識しました。  極論すれば異文化が

    0
    2011年04月02日

    Posted by ブクログ

    実は現代思想の入門書にもなっている。(勿論「アボリジニ」はそんなもののために存在しているわけではないが) 中学入試でここから出題しても良いのではないだろうか。

    0
    2010年11月12日

    Posted by ブクログ

    この本はアボリジニについて書かれた本ですが、いわゆるステレオタイプのアボリジニではなく、白人社会の中で、白人とともに暮らす人間味溢れるアボリジニの姿が描かれています。
    文化も言葉も独自のものが薄れて生きながらも、力強く生きている姿は在日コリアンと重なる部分も多く、心強く感じます。
    世界のマイノリティ

    0
    2010年10月31日

    Posted by ブクログ

    土地への結びつき方が全く違うアボリジニ。
    違うからって、お金の価値もわからないだろうとか決めつけられるのは悲しい。
    人生って一生研究なのかもなぁと思わされる。

    0
    2025年03月23日

    Posted by ブクログ

    #2024年に読んだ本 55冊目
    #10月に読んだ本 2冊目

    著者自身と、著者が取材した
    それぞれの人の、一人称というものを
    大事にして書かれているのが誠実だと思う

    0
    2024年10月07日

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