今野敏のレビュー一覧

  • 精鋭

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    新人警察官の成長譚といったところでしょうか。あれよあれよという間にSATの一員に、というストーリー。本人が自分のすごさや良さを自覚していないながらも、なぜか周りからは相当に評価されているという、そのギャップがおもしろかったですが、やはり今野敏の警察ものとしては事件がおきないのがちょっと物足りないかな。ということで星の数は標準の3つとしました。

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    2021年04月07日
  • 臥龍 横浜みなとみらい署暴対係

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    シリーズ4作目。暴力団組織の思惑が絡んだ事件、、、という展開なのは本シリーズでは”デフォルト”なんですが、安積班や樋口シリーズなどの強行犯ものと違い、なんというか、事件そのものの広がりはないですよね…。

    今野作品ですから面白いのは間違いないのですが、事件の行きつく先は暴力団ってことになると、自ずとパターンが決まってしまいますし、神野のところへ話しを聞きに行くのも、もやはお約束の恒例行事という雰囲気すらあります。

    関係者の思惑も今回はなかなか明らかにならず、終盤に一気に解決へ向かうわけですが、合川の身柄確保があっけなく、ちょっと盛り上がりに欠けたように思います。

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    2021年03月19日
  • 残照

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    今野敏の安積班シリーズ。


    今回は、安積&速水が中心のストーリー。
    安積の部下では、須田と村雨が少し登場するくらい。

    毎度のことですが、警視庁の相楽警部補が捜査方針をめぐり安積と対立します。
    そして、いつものように安積の方針が正しかったという結果になります。

    相楽警部補、あんなに無能でよく警視庁の捜査一課がつとまるものです…

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    2021年03月15日
  • 防波堤 横浜みなとみらい署暴対係

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    今野作品では久々に読む短編。シリーズ3作目。田家川が市中にいたり、獄中にいたり、ちょっと話しの前後関係がわかりませんが、前作までの2作にくらべ、小さめの事件を扱った内容になっています。

    今野作品の短編では、捜査班の登場人物それぞれにスポットがあたることが多かったように思いますが、本作はそういった構成ではなく、諸橋・城島コンビを中心に進む文字通りの”短編”で、小さめの事件を次から次へと解決してゆくストーリー。

    サクッと読めるとも言えますし、せわしない気もするちょっと微妙な評価に…。

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    2021年03月12日
  • 禁断 横浜みなとみらい署暴対係

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    シリーズ2作目。横浜を舞台とした薬物戦争とでもいえばよいでしょうか。500ページを超える大作で読み応え十分。著者としてもこなれてきたのか、諸橋と城島コンビの息、また部下4人の立ち振る舞いも一層磨きがかかったように感じ、安定感が出てきました。

    ラストはピンチに陥った諸橋をまたしても倉持による捕り物で救う展開で、スゴイの一言! 監察官である笹本との関係も一歩進みお互いの理解も深まったようでなんだかほほえましかったです。

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    2021年03月12日
  • 凍土の密約【新カバー版】

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    釧路・留萌ラインというものの存在ははじめて知りました。これをめぐる戦後のやりとりがタイトルの「凍土の密約」のことかな?

    読後から数日経ってこのレビューを書いていますが、ちょっと複雑な話しのため、あらためて本の内容を確認しながらになっています。複雑な分だけ話しにのめり込みづらいかなと。最後の捕り物のシーンは緊迫感があってよかったですが、心のどこかで今回はヴィクトルが登場しないことに物足りなさを感じている自分もいました。

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    2021年03月12日
  • 蓬莱 新装版

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    スーパーファミコンのゲームソフトが主題で、20年以上前の作品だが、古さは全く感じず面白く読めました。
    ただ、中盤の大学教授とのやりとりがダルいです。

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    2021年03月09日
  • 変幻

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    ネタバレ

    やはり宇田川の周りの人たちがいい人が多い。
    今回は蘇我と大石の3人での信頼関係がより見えて面白かった。

    しかし宇田川の閃きなどトントン拍子に進みすぎて安心感がありすぎた。
    何かしらのハプニングすら望んでしまうほど。

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    2021年03月04日
  • 曙光の街【新カバー版】

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    倉島、兵藤、ヴィクトルの3人の視点で物語が進むこの構成はおもしろいですね。読者はすべての事情を把握している、だけど各登場人物は相手のことを完全にはわかっていない、という情報の非対称性ゆえのおもしろさとでもいえばよいでしょうか。

    特にヴィクトルは自身が思っている以上にすでに捜査の手が伸びているわけで、そのことに本人が気付いていないときには「いやいやい、気付かれているよ」と思わずツッコミたくなってしまいます。

    ただ、本作では暴力シーンが多く、またとてもリアルな描写で相手を痛めつける内容になっている点は好みがわかれるところでしょう。個人的には痛めつけられる相手の痛みやそのときの心情、絶望感を想像してしまって、どうも居心地が悪くなってしまいますね。

    各視点の持ち主3人それぞれは仕事や現在の境遇に仕方なく甘んじている、でも本作の事件を通して心に火が付いたり、新しい人生を歩んだりと、ラストでは心機一転という結末を迎える”明るさ”が暴力シーンとは対照的な本作の救いのように思えました。

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    2021年02月24日
  • 欠落

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    このシリーズも面白い。何がと言われると…あんまり記憶に残っていないのだが…。読んでる間の楽しさ、あー面白かったという読後感。まあ、それでいいんだろうな。

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    2021年02月23日
  • サーベル警視庁

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    今野敏の警察小説で、他の作品と異なり本作は明治時代を描いたもの。およそ100年ほど前の東京が舞台ですが、内容を読むと捜査の基本動作・心得は今とさほどかわらないように感じました。

    事件の背景は時代を反映した思想的なもの、いやはや、こんなところまでよく調べているな、さすが今野氏といったところでしょうか。

    登場人物については現代版今野作品の登場人物と比べてしまいますね。鳥居部長は田畑捜査一課長、葦名は樋口かな、とか、雰囲気やたたずまいが似ていて、著者としては似せて書いたつもりはないのかもしれませんが、読むたびに現代版登場人物をどうしても思い浮かべずにいられませんでした。

    とはいえ若干退屈でいつものテンポ、小気味よさがないと感じる部分もあり(ラストの展開では日頃の今野作品だな思わせる内容でしたが)、その分星評価は普段より低めにしました。

    また、印象に残ったフレーズ、

    「高島先生は、予言されていました。いずれ、東京の店の看板は、横文字ばかりになるだろうって…。」

    これ、まさに現代の日本ですね。まぁ、作者は現代の人なので正確には作者の「予言」というわけではありませんが、作中の登場人物にそう語らせることで、いかにも明治の時代から未来を予見しているかのようにみえ、思わず”納得”してしまいました。

    警察組織が歴史的に薩長偏重な点もほかの今野作品で語られていましたが、この作品を読むとより一層の実感がわきます。

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    2021年02月18日
  • 武士マチムラ(琉球空手シリーズ)

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    お馴染みの空手達人シリーズ。幕末時代が舞台。既に小説化された義珍や朝基なども登場して、そのあたりは記憶にあったが、本書では随分虐げられた沖縄の歴史が強調されていた感があった。
    初出が「琉球新報」での連載とあったので納得。

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    2021年02月13日
  • 殺人ライセンス

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    ネットの世界の話 1ページめから怖かった!ゲームのターゲットになったひとが 実際に殺されてしまう それも二人も!
    探偵になったお父さんが娘の同級生と犯人を追っていくとこころや、警察のちょっとずれてるような 頭がかたいような考え方とかも おもしろかったです。

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    2021年02月12日
  • 精鋭

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    警察小説を読んでいると、いざという時にはSATという特殊部隊が登場する事が多いです。立てこもりや、テロリストとの対決には欠かせないです。
    警察官になり機動隊に移動しSATに入隊するまでを、リアルな内容で書いていますがSATって取材なんて出来るのかなあ。どうしたんだろうか。気になる。

    本作はある意味警察機動隊関係観光案内なところが有って、時系列で一人の青年を追っていくドキュメンタリーみたいな印象です。興味ある人には面白いけれど、興味ない人には退屈だろうなと想像できます。ちなみに僕は面白かったです。

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    2021年02月08日
  • 男たちのワイングラス

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    わかりやすいヒーローもののミステリーとも言えますが、ちょっと私は苦手でした。
    暴力をもってすべて解決するのがなんとも。
    表の顔と裏の顔、二面性があるのは嫌いじゃないのですが。
    なんとなく主人公を好きになれず。

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    2021年01月25日
  • リオ―警視庁強行犯係・樋口顕―

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    樋口顕シリーズ(今日からテレビでドラマ化されますね)。主人公の樋口は自己評価が低く、これまでの今野作品の刑事ものには珍しいタイプですが、個人的には親近感を抱いてしまいます。

    タイトルのリオは事件に関係する少女の名前なのですね。知らず知らずのうちに樋口も彼女に惹かれているくらいですから、ちょっと会ってみたいと思わせてくれるキャラでした。

    シリーズ1作目ということで、読み手としてもまだ様子見というところでして、星は標準的な3つとしました。

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    2021年01月15日
  • マル暴甘糟

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    任侠シリーズのスピンオフなんですね。
    マル暴に合わない甘糟のキャラが生きていて面白かったです。
    でも本人が思っているだけで本当はマル暴が似合っているのかな。
    次が読みたいですね。

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    2021年01月10日
  • 真贋

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    盗犯担当の萩尾と秋穂コンビの第二弾。
    良いコンビで読みやすく楽しめたが、今作はちょっと萩尾の勘に頼りすぎていて、後半の「真贋」の確認も、こんなに曖昧で良いのか?と、色々な意味で不安にも思えました。
    でも第二課のコンビも魅力的で、今後のシリーズで再会できたら楽しみ。

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    2021年01月09日
  • ST プロフェッション 警視庁科学特捜班

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    犯人が最後まで分からないストーリー。
    いつものSTメンバーシリーズは、読み慣れたファンにはたまらない一冊になるでしょう。

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    2021年01月07日
  • ST 警視庁科学特捜班 為朝伝説殺人ファイル

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    STシリーズ第3ステージといったところでしょうか。源の為朝について(日本史はそれなりに勉強したものの)それほど知識があったわけではなく、ちょっと没入感を得にくいストーリーでした。為朝の歴史上のエピソードと現代で起こった殺人事件がリンクするようなしないような、そのつながりを追っかけるほうに気を取られてしまったことも影響したかも。。。

    とはいえ、シリーズとしては安定のおもしろさであることにかわりはないと思います。

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    2021年01月07日