今野敏のレビュー一覧
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田舎町を舞台にしていて、それでいてちょっぴり世界的なスケールも感じさせる作品。世界の”闇”ですね。
蛇姫沼をめぐる秘密がすこしづつ明らかになっていき、うっとおしいと思っていた新聞記者とのタッグ、怪しいと思っていた外国人との共闘など、後半にむけて物語が盛り上がっていくところはなかなか楽しめました。
ただ、今野作品初期にあちがち(?)な、それぞれの登場人物がどう結びつくのかがなかなか見えてこない点はちょっと読んでいて(逆に)興味をそがれる気がしました。特にアメリカ方面の方々が物語とどう絡んでくるのか、最初は見当もつかずちょっぴり退屈、だったかな。 -
Posted by ブクログ
海を守る男たちの物語。海の警察とはいうものの、シージャックに巻き込まれた惣領たちがこれといった武器を持たずに犯人たちと対峙する。この窮地をどう切り抜けるのか、ハラハラドキドキの展開。
惣領たちが乗る「すがなみ」は無線機を壊され、船内の状況を知らせることができないなか、海保の仲間たちがかすかな手がかりから糸を手繰るように惣領たちに一歩一歩近づいてゆき、救出を試みる展開はちょっと引き込まれるものがありました。
そして惣領の恋人である沙恵子が特救基地で惣領を待ちながら隊員たちと過ごすシーンでは、その男たちの強さ、優しさ、温かさが沙恵子の視線を通して十二分に描かれている部分は、沙恵子にプロポーズした睦木の持つちょっぴり計算高い部分と対比される効果もあって、じんわりと心に響く内容で、事件のスリリングさのなかで、ちょっぴりほっこりできました。 -
Posted by ブクログ
傭兵時代の旧友ジェイコブがガードする国際ジャーナリストが連れ去られ人質に。工藤に助けを求めるもなかなか首を縦に振らないが、最終的にはジェイコブとともに亜季子と黒崎も従え人質救出に向かうことに。
なんだかんだで本作は終盤の救出作戦に尽きますかね。非常に見応えのある展開で、警察の無能さも際立っており、関係者が呼んだら怒るかも…。
それにしても人質に取られた磯辺が受けた仕打ちは考えただけでゾッとします。あと、序盤でジェイコブが磯辺のガードに失敗しますが、あれほどのプロがまんまとやられるのはちょっと腑に落ちないというか、まぁ物語のお約束というところでしょうか、ここで誘拐されたいと物語がはじまらないですからね。 -
Posted by ブクログ
シリーズ2作目。本作はイタリアマフィアに追われている昔の戦友を追いかける、その傍らミスティで黒崎と亜季子がマフィアの人質にとられている、というものでもはやボディーガードではないんですが、まぁそこは今野さんのシリーズものということで気にせず読み進めます。
前作同様3日間というタイムリミットがある点は共通していますね。チェイスゲームというタイトルの通り、追いつ追われつの展開。山では部類の強さを誇るアルを工藤がどうやって捉えるのか、はじめのうちはアルに翻弄されながらも徐々にアルとの距離を詰めてゆきます。
一方、ミスティにいるマフィアたちも3日間の密室での生活によるストレスからだんだん風向きが怪しくなってきて人間関係がぎくしゃくし出してちょっとした仲間割れ状態に。
この2つの展開があいまってだんだんと工藤に分がある雰囲気が出てくる、さらにミスティがなんだか怪しいのではとかぎつけてくる地域課の警察官も登場しだんだんと事件解決の様相を呈してくるのです。
派手なシーンはないのですが、そんな状況の変化を楽しむ一冊といったところでしょうか。