今野敏のレビュー一覧

  • ST 警視庁科学特捜班 毒物殺人<新装版>

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    バブル崩壊から失われた10年への時代を反映するようにSTチーム解散の危機が訪れた。本書ではキャップの百合根警部がSTのメンバーを信じきれない姿が印象的。事件捜査を進める警察側の動きと、キーマンとなる女子アナ・八神秋子の動きを同時並行に書きながら、それが一つに収束していく筆致はさすがだ。ただし、台詞回しで「すいません」や、女子アナである八神が「あたし」と言っているのを見ると、日本語の表記として違和感を感じた。

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    2019年11月28日
  • 警官の目

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    四人の作家による、4編の警察小説。

    「消えたホトケ」
    トップバッターは今野敏。
    前作でも登場した、萩尾と武田のコンビがいい。
    決してかっこいいとは言えない萩尾と、若干腰掛け(他部署への)の武田が織りなす物語は、テンポが小気味よい。
    コロンボを彷彿とさせる、ちょっと冴えない感の漂う先輩警官の武田は、誇り高きプロフェッショナルだ。
    物語は「ボタンの掛け違い」によって答えが見つからない。
    ダメなら元に戻ってみよ。
    この考え方は、今、仕事に行き詰まる私にとって家族や先輩に言われるよりもすっと心に入ってきた。
    できるかな、明日からの仕事。
    抜け出せるかな、苦悩から。
    頑張れるかな、きっと、大丈夫。

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    2019年11月24日
  • 回帰 警視庁強行犯係・樋口顕

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    刑事部VS公安部ってことで一物ありそうでも、登場人物はみんな良い人(犯人は除く)ばかりの今野小説。安心して読める。

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    2019年11月17日
  • 神南署安積班

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    安定の安積警部補シリーズ。
    神南署最後の短編集っぽく、ベイエリア分署に帰るまでのいくつかの事件が描かれている。
    須田部長刑事がこの頃から目立ち出している感じがする。
    警視庁の署対抗の柔道大会で優勝したり、色々な場面でツキがあるところをみせる。
    ツキって人生に大事だと確信させる内容でした。

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    2019年11月14日
  • マル暴総監

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    読み始めて、ああこのシリーズだったかとホッコリしてしまうやつ。しっかり殺人事件なのに何故か緊迫感よりほのぼの感が勝ってしまうのも登場人物のキャラのなせる技。事件は単純だけど十分楽しめる。

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    2019年11月12日
  • 変幻

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    同期シリーズの完結編。
    好きなシリーズだったので、完結してしまって残念。
    また、臨海署の相楽が出てきてちょっとびっくり。笑
    安定の面白さで、どう解決するのか最後まで解らずに楽しめた作品でした。

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    2020年02月15日
  • 硝子の殺人者 東京ベイエリア分署

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    安積警部補シリーズ。
    今回は脚本家と暴力団が薬物で繋がり、さらに警察官の娘が、キーパーソンというドラマのような話。
    相変わらず、みんなのキャラがたってて、人間模様が面白い。

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    2019年11月08日
  • マル暴総監

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    読み始めて早々に阿岐本組が出てきたので、てっきり任侠シリーズのつもり(ヤクザが警視総監を代行するとか)で読んでいたんだが、ちょっと違っていた。

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    2019年11月08日
  • 欠落

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    同期シリーズ第2弾。警察同期が軸となり警察と公安の関係が面白く展開される。主人公の宇田川(30前半)と同世代の自分としては素朴で普通な感じが共感する反面もっと期待してしまう。いつもパートナーとして組むベテラン刑事が味があるので宇田川と自分を照らして成長してほしいと強く望んでしまう。次作へ。

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    2019年10月30日
  • 警視庁神南署

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    安積班シリーズ。
    ベイエリア分署にいた安積班が揃って神南署で働いている。
    メンバーは同じ。さらに速水もいる。
    そんなことってあるのかどうかもわからないが、面白いのは変わらない。
    銀行の債権処理担当の人が、オヤジ狩りにあったところから話ははじまる。
    その犯人と銀行員と暴力団の関係が少しずつ暴かれる。
    大活躍の安積班を読んでて面白い。

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    2019年10月28日
  • 同期

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    同期シリーズ。変幻が発刊されたことによる読書。
    中堅警察官の葛藤と同期への想いが同世代の自分と共感できる部分があった。敏さんの小説はビジネス書より気持ちが上がる。面白かったので次作へ。

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    2019年10月23日
  • 廉恥 警視庁強行犯係・樋口顕

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    今野敏らしく、余計な人物の登場や描写がほとんどないため、後半あたりから容疑者を消去していきはじめると、必然的に読者にも犯人の目星がついてしまう。それほど込み入ったストーリーではないし、キャラクターは皆しっかり描かれているので、退屈せず最後まで読み終えることができるけど。
    星3つが妥当。

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    2019年10月19日
  • 特殊防諜班 連続誘拐

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    2.8
    悪く無いんだけど、1986年に刊行されたものらしく、当然だけど、中途半端に古かった。
    話の設定があまり好きな感じではありませんでした。
    シリーズものみたいですが、次は多分読まないかなぁ。

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    2019年10月11日
  • 欠落

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    ネタバレ

    先に完結編を読んでしまったのだけど、遡って思うのは蘇我さんより、大石さんの大変さ。蘇我さんはぽんと出てきて、いつもの「のらりくらり」で去っていくので、大石さんがどうなっているのか、結構ハラハラしました。このシリーズは宇田川さんの人の見る目の無さもまた、私には面白い。佐倉さんも決して無能ではなかったし。でも、「変幻」まで読むと彼は恐らく上にいくタイプなのかな、って思う。先輩、上司に恵まれていて、いいな、と思います。

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    2019年10月06日
  • 宇宙海兵隊 ギガース2

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    コニー・チャンが政府機関に拘束され、ジュピター・シンドロームという風土病が、地球連合政府と木星圏の戦争の鍵を握っているということが浮かび上がってきて、何やら面白くなってきた。どうも話を構成するいろいろなネタ自体は興味深いが、文章自体は緻密に書き込まれているというほどではない。空軍と海軍の確執も深刻に感じない。軽く流しているのかな。そのあたりが物足りないかもしれないが、そういう小説なのだろう。

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    2019年10月06日
  • 回帰 警視庁強行犯係・樋口顕

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    今回はテロリスト!
    因幡さんがどういう人なのか?いまいちつかめなかったんですが面白かったです。
    今後、本当にありそうな話なのでとても怖いなぁ~と読みました。娘の照美さんは一枚上手ですね。

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    2019年10月04日
  • 宇宙海兵隊 ギガース

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    今野敏版、お気軽ガンダムかな。といっても、すごく熱心にガンダムを見たわけじゃないので、バシッとあってるかは分からない。でもまあ、つまらなくはない。軽妙ですらすら読める。謎の存在ヒミカがどうなのかも、読み続けられるかどうかの分かれ目かな。2,3巻で底が割れちゃうとおもしろくないな。

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    2019年10月06日
  • 警官の貌

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    四人の語り部による警察小説。
    捜査三課、留置係、保安課と通訳捜査官、強行犯係。
    あまり馴染みのない仕事もあるだろうか。

    捜査三課は窃盗犯を扱う。プロ対プロ。
    職人気質の警察官が多い部署だが、本作では、よれた(イメージで、本人はちゃんとしているつもり、らしい)服を着た警部補と、32歳という中堅どころの女性警察官がコンビを組んでいる。
    女性警察官は武田秋穂、警部補は萩尾秀一。
    長編も出ており、ドラマ化もされているらしい。
    タイトル通り、常習犯と対峙するのだが、果たして「牛丼の松」は人を殺したのか?
    謎解きもしながら、プロ意識、職人という言葉に想いを馳せたい。

    胸糞悪いのは『三十九番』。
    留置係

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    2019年09月25日
  • ST 警視庁科学特捜班 桃太郎伝説殺人ファイル

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    伝説シリーズ2作目。登場人物を把握できたこともあり、スムーズに読み進められた。STの5人で1チームという往年の戦隊モノを彷彿とさせる設定にも慣れてきた。桃太郎もやはり大和朝廷が渡来した製鉄技術者集団を隷属させるための武力行使を下敷きにしたものだったか。構造的には出雲の国譲りと同じなのだろう。読み進めていくと、何となく主犯が想像できるのだが、その辺りは著者が意図的に書いているような印象。本巻は青山が主役だったな〜

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    2019年09月10日
  • ST 警視庁科学特捜班 為朝伝説殺人ファイル

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    著者は友人から借りた隠蔽捜査シリーズでお気に入りだった。そこに歴史上の伝説を下敷きにしたSTシリーズがあることを知り、試しに『桃太郎伝説』と共に購入してみた。本書のタイトルに登場する源為朝とは、落語『火炎太鼓』の枕で「鎮西八郎為朝と小野小町……」と出てきたために記憶に残っており、なんだか点と点がつながった感じ。今更ながら科捜研に所属する職員が、司法警察官だけではないことを知り、まさに目から鱗状態だ。

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    2019年09月07日