今野敏のレビュー一覧

  • ナイトランナー ボディーガード工藤兵悟1

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    新しく読み始めた今野シリーズ。なんとなく潜入捜査の真田と似た雰囲気の主人公ですね。CIAに追われる女性をボディーガードする依頼を受け、ひたすら逃げまくる。

    追うものの目線・思考と追われるものの目線・思考の両面を描いているので、「あっ、その手はマズイよ!」とか、読み手にとっても予想される結末が見えながらも、工藤があの手この手でその結末を裏切る活躍をみせてくれるのが本作の一つのみどころでしょうか。

    最後は万事休すと思わながらも実は相手を術中にはめていたという展開でしたが、ちょっと駆け足感が出てしまっており、大どんでん返しの割には拍子抜けするくらいあっけない幕切れで、もう少し丁寧に描いてもよかったかなと思います。

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    2021年08月24日
  • 豹変

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    ネタバレ

    亡者を”祓う”パターンから脱却した新しい展開で新鮮味がありました。陰の気は淫に通じる、というシーンもなかったので落ち着いた気分で読むことができました。

    心霊的な現象に科学的根拠を見出し事件を解決していく様はSTシリーズのようでもある。

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    2021年08月19日
  • 特殊防諜班 連続誘拐

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    ン…難しい話しでした。
    人種問題の話 なかなか内容が入ってこないまま 読み終わってしまった。
    かっこいいんだけどネ!

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    2021年08月18日
  • 鬼龍

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    鬼龍浩一と光一シリーズがあって、本作は浩一シリーズのほうなのですね。アキハバラ3「パラレル」に登場したのはどっちだっけ? 鬼道衆の起こりなど歴史的な部分はイマイチ理解できませんでしたが、なんとなく潜入捜査に登場した山の民ともつながるような…。亡者祓いについては、ちょっぴりファンタジー的な要素もあって、著者得意の刑事ものなどのリアルな世界観を描いたものとは対極にある作品かもしれません。今野作品としてはほかにないくらいちょっとエッチなシーンが多くてビックリでした。

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    2021年08月11日
  • 警視庁FC

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    今野さん色々なタイプのお話しを書いているのねというのがわかった作品
    シリーズ化してるということはキャラ設定が気に入ったのかな?

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    2021年07月17日
  • 内調特命班 邀撃捜査 〈新装版〉

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    ネタバレ

    今野敏作品を読み続けるなかで、だんだん古いものに遡っていっている状況。で、本作は特殊防諜班や潜入捜査シリーズなどと同じ系譜。古くからある拳法を一子相伝で受け継ぐ家系の子孫3人が、アメリカから送り込まれた敵と戦う構図が似ています。

    ということで、本作も特殊~や潜入~と同じく期待できると思いつつ読み進めていきました。結論としては、3人が出会うまでのプロセス~なかなか出会うのは難しそう、という展開が一転、一気に集結する流れまではよかったのですが、若干時間をかけ過ぎたこと、またそれに比べその後で敵を倒す部分が少々短かったこと、このストーリー長のバランスが少々悪いように感じました。

    なんだか「さあ、これから!」となった途端あっさりと物語が終わってしまったような印象でして、物足りなさが残ってしまいました。読み進めるうち、ストーリーの展開と残りページ(の厚みの手触り感)から次作に続く”大作”かしらとちょっぴり期待してしまったこともそういった読後感に拍車をかけてしまったかもしれません。

    秋山の覚醒とその後の戦いや3人の人間関係がどうなるのか、また熱田澪の存在などなど、気になる・もっと読みたいが溢れており、そういった意味では次作へ急げ!

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    2021年06月25日
  • イコン 新装版

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    ネタバレ

    95年の著書なのか…そう思うと凄い
    令和の時代に読むとサブカルチャーのあり方やネット上のコミュニティに理解が及ばないおじさま方に共感ができずなかなか苦しい所もあるが、
    否定をせずに有森恵美が存在し続けるオチにした事が個人的には拍手喝采
    ただ、話としてはもう少し掘り下げて欲しかった気持ちも…
    シリーズものの5作目らしいが、初読の自分としては随所に挟み込まれるおじさま刑事たちの家庭や職場の個人的な話が
    テンポを悪くしてしまっているように感じられてしまう所も…

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    2021年06月11日
  • 人狼

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    美崎シリーズ第二弾。狼男を追う、という物語。ストーリー自体は可もなく不可もなくといったところ。池袋の不良少年たちとのやりとりがちょっぴり微笑ましいです。笹本が彼らをしっかり手なずけているのもよい。

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    2021年06月01日
  • 特殊防諜班 聖域炎上

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    ネタバレ

    いやはや、なんでもありになってきましたね。新人類委員会はついに戦闘機まで持ち出す始末。肉弾戦ではことごとく失敗しているから、兵器の力でねじ伏せようということでしょうか。

    しかもハリアーというホバリングできる戦闘機。そんなものがあるんですね、知らなかったです。Googleで検索してみるとちょっと小さめ、ミニチュア感のある戦闘機。

    とはいえ小さかろうがなんだろうが戦闘機は戦闘機、もはや飛び道具を飛び越して反則技ともいえますが、そこは真田持ち前の自衛隊を自らの指揮下におく権限発動で対処。戦闘機同士のバトルは無事撃墜することで決着もパイロットは間一髪のところで脱出しており、なにやら次巻に再登場しそうな予感…。

    二代目夢明斎との一騎打ちも繰り広げられるものの、今回も決着はつかず、最終巻に持ち越し。相当な強敵であり、どのような形で雌雄を決するのか、気になります。

    シリーズもラスト2作、戦闘機という新アイテムの登場で最終決戦に向けての雰囲気がいやがおうにも盛り上がってきました。このシリーズはエンタメだったのだな、とはじめて実感しました。

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    2021年06月01日
  • 特殊防諜班 諜報潜入

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    ネタバレ

    シリーズ5作目。雷光教団が再び登場。冒頭で夢妙斎が登場、どっかで聞いたことのある名前だなと思いましたが1作目で新人類委員会に誘拐され命を落としてしまった教団宗祖で、その二代目なんですね。

    真田が教団を訪ねると、どうやら教団は分裂していて、羅門率いる元祖系と二代目率いる新興系が並立しているという状態。このタイミングで登場する新興系は物語のうえでどのような役回りなのか、当然新人類委員会となんらかつながりがあるんだろうな~、と思いながら読み進めてゆくと、案の定モサドの調査でその事実が判明。

    後半二代目教祖と対決へとなだれ込みますが、今回はとどめを刺すことはできず、取り逃がす結果に。シュトルムのときと同じパターンですが、本シリーズがあと何作つづくことを考えると、まぁ今回はやむを得ず、といったところでしょうか。

    それにしても真田と会うため教団を訪ねた恵理が出された飲み物に口をつけてしまったのはちょっと軽率ですね、いや、普段の恵理のことを考えると飲み物になんらかの策略が施されていることに気づきそうなものだけどな、と思わずにいられません。

    そして二代目夢妙斎も山の民、これは真田となにか浅からぬ縁があるのか、ラスト2作が楽しみになってきました。

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    2021年05月22日
  • 特殊防諜班 標的反撃

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    ネタバレ

    またもや取り逃がしたか、と思ったその刹那、グレネードランチャーでようやくシュトルムを仕留めることに成功の本作。相手の罠にはまったとはいえ、恵理に恋心が芽生えてしまうという、恵理ファンがやきもきする展開に。

    真田の出生の秘密(かもしれない?)も少しづつ明らかになり、芳賀一族とのつながりがあったかもしれない、という運命的な内容は次作への期待を膨らませてくれます。解説にもあるとおり、次巻ではもっとすごい相手が登場するとあるので、必読ですね。

    そして、ラストの恵理の「えーい。隙あり」の真田とのやりとり、いいですね。ニンマリしてしまいます。今野氏の描く女性キャラはこんな感じで非常に魅力的に見えますし、実写版を見たくなります。誰かが演じるのではなく、小説の内容そのものが実写されればいいのに、と毎回思ってしまいます。

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    2021年05月15日
  • 特殊防諜班 組織報復

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    シリーズ第二弾。登場人物や十支族の血脈を絶やさんと芳賀一族が狙われる展開は前作から継承。それだけに、だんだん自分のなかで物語として馴染んできた部分があり、前作よりも楽しめました。

    とくに自衛隊ヘリの出動要請シーンはデジャブかと思わせる展開でしたが、なんかいいですね。
    「緊急措置令を確認しているか」
    「指令コードをどうぞ」
    「これよりこの機は全面的にそちらの指揮下に入ります」
    っていうやりとり、なぜかニヤリとしてしまいます…。

    それにしてもシュトルムはなかなかしぶといですね、この戦いまだまだ続きそうです。そして恵理の戦闘能力の高さが前作にもましてクローズアップされていて、普段のおっとりキャラとの対比がいいです。実写版を見たくなります。

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    2021年05月15日
  • ヘッドライン(スクープシリーズ)

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    ネタバレ

    「スクープ」での敏腕テレビ局記者が警視庁の刑事と組んで1年前の死体バラバラ殺人事件の解明を描く作品。今野敏の作品としてはいまいちの印象。

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    2021年05月04日
  • 特殊防諜班 連続誘拐

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    まだドイツが東西に分かれていた頃のお話しなのですね。主人公の真田の秘密裡な活動と海外からの刺客と追う展開は倉島シリーズを彷彿とさせる部分があります。

    前半はちょっと退屈、後半、まさに”戦争”の様相を呈した場面もあり盛り返した、という印象ですね。前半の雰囲気だけで進むならこのシリーズはスキップしようかと思いましたが、少なくとも次作は読んでみようと思われてくれる読後感ではありました。

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    2021年04月26日
  • 叛撃

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    短編集でした。いずれも武道に関する登場人物を軸とする物語。空手道の内海剛造がよいキャラですね。武道の達人にして少々強情な面もあり、そのギャップが面白かったです。ただ、ちょっぴりディープな裏社会を舞台にした物語が多く、その点では一般人視点では居心地が悪い、早くここから立ち去らねば、と思わせられるシーンも。

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    2021年04月26日
  • マル暴総監

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    今野敏の警察小説のなかでは最弱キャラですかね。しかもマル暴という立場でもあるため、そのギャップが作品の雰囲気づくりに一役買っていると思います。さらに甘糟がなにか依頼するたびにこれ幸いとばかりにたかりたがる刑事も多く、ちょっと気の毒に思えてきます…。

    そんな甘糟ですが、前作同様、いつの間にやら捜査の中枢で事件を解決に導くための鍵を握る立ち位置になっており、ここも最弱キャラとのギャップといえるでしょう。頼りなさげに思わせておき、その実、抜け目なさがある。作中で甘糟と対峙するヤクザたちもそのように申しておりましたね。

    ただ、他のシリーズに登場するキャラ、すなわち安積や樋口、竜崎といった人物と比べるとちょっと見劣りするかな、というのが正直なところでして、その分、星の数も”並み”相当の3つとしました。

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    2021年04月20日
  • 神々の遺品 <新装版>

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    2003年頃に書かれた本で、確かにその時期超古代文明が流行ってたなぁという気がする、マイブームだけかも?

    やっぱりピラミッドはロマンがあるよねー

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    2021年04月18日
  • 遠い国のアリス

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    著者初期時代、警察小説で名を成す前の時代に書かれたものですね。まぁ、特に可もなく不可もなくといったところで、とりたててここに書きつけるべきものはありません。今野敏の数ある著作を網羅するつもりで読んだもの。

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    2021年04月16日
  • 渋谷署強行犯係 義闘

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    シリーズ第二弾。基本的な物語の構成は前作「密闘」を踏襲したものといえそうです。恨みを抱えた人物が市中の若者を襲撃する、それを竜門が食い止める、という構図ですね。

    前作では中国残留孤児であった人物が日本人に対する恨みを晴らそうとするものでしたが、本作では恋人を失った恨みからその事件の犯人に復讐を試みようとするという構図。怨恨の元とその行動の向かう矛先が一致しているという点が前作との違いですね。

    あとは竜門と真理の関係がちょっぴり気になる展開になってきました…。

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    2021年04月12日
  • 渋谷署強行犯係 密闘

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    ネタバレ

    渋谷署強行犯係とタイトルにありますが、どちらかというと整体師・竜門光一の物語ですね。強行犯係の辰巳の影はちょっと控えめな印象です。

    武術にも通じている竜門が市中で若者を襲撃しつづける、これまた武道の達人とあいまみえるシーンがクライマックスです。相当手ごわい相手と思いきや、あっさりと片が付いてしまい、ちょっと拍子抜けの感も。

    事件のトリックや人間関係は複雑ではなく、書籍としてのボリュームもほどよく、読みやすい一冊だと思います。渋谷署~とタイトルにありますが、いわゆる今野作品の他の警察もののように刑事を主体として描いた作品ではないので、原題の「拳鬼伝」のほうがしっくりきますね。

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    2021年04月12日