今野敏のレビュー一覧

  • チェイス・ゲーム ボディーガード工藤兵悟2

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    シリーズ2作目。本作はイタリアマフィアに追われている昔の戦友を追いかける、その傍らミスティで黒崎と亜季子がマフィアの人質にとられている、というものでもはやボディーガードではないんですが、まぁそこは今野さんのシリーズものということで気にせず読み進めます。

    前作同様3日間というタイムリミットがある点は共通していますね。チェイスゲームというタイトルの通り、追いつ追われつの展開。山では部類の強さを誇るアルを工藤がどうやって捉えるのか、はじめのうちはアルに翻弄されながらも徐々にアルとの距離を詰めてゆきます。

    一方、ミスティにいるマフィアたちも3日間の密室での生活によるストレスからだんだん風向きが怪し

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    2021年09月04日
  • 暮鐘 東京湾臨海署安積班

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    久しぶりの安積班シリーズの短編集。確保、大物、実戦が好きです。速水や隊員の知らなかった一面が見られるたのがよかったなかな。

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    2021年08月30日
  • ナイトランナー ボディーガード工藤兵悟1

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    新しく読み始めた今野シリーズ。なんとなく潜入捜査の真田と似た雰囲気の主人公ですね。CIAに追われる女性をボディーガードする依頼を受け、ひたすら逃げまくる。

    追うものの目線・思考と追われるものの目線・思考の両面を描いているので、「あっ、その手はマズイよ!」とか、読み手にとっても予想される結末が見えながらも、工藤があの手この手でその結末を裏切る活躍をみせてくれるのが本作の一つのみどころでしょうか。

    最後は万事休すと思わながらも実は相手を術中にはめていたという展開でしたが、ちょっと駆け足感が出てしまっており、大どんでん返しの割には拍子抜けするくらいあっけない幕切れで、もう少し丁寧に描いてもよかっ

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    2021年08月24日
  • 豹変

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    ネタバレ

    亡者を”祓う”パターンから脱却した新しい展開で新鮮味がありました。陰の気は淫に通じる、というシーンもなかったので落ち着いた気分で読むことができました。

    心霊的な現象に科学的根拠を見出し事件を解決していく様はSTシリーズのようでもある。

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    2021年08月19日
  • 特殊防諜班 連続誘拐

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    ン…難しい話しでした。
    人種問題の話 なかなか内容が入ってこないまま 読み終わってしまった。
    かっこいいんだけどネ!

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    2021年08月18日
  • 鬼龍

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    鬼龍浩一と光一シリーズがあって、本作は浩一シリーズのほうなのですね。アキハバラ3「パラレル」に登場したのはどっちだっけ? 鬼道衆の起こりなど歴史的な部分はイマイチ理解できませんでしたが、なんとなく潜入捜査に登場した山の民ともつながるような…。亡者祓いについては、ちょっぴりファンタジー的な要素もあって、著者得意の刑事ものなどのリアルな世界観を描いたものとは対極にある作品かもしれません。今野作品としてはほかにないくらいちょっとエッチなシーンが多くてビックリでした。

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    2021年08月11日
  • 宗棍(琉球空手シリーズ)

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    池上永一著「黙示録」を読んだ後「宗棍」をたまたま読みビックリ
    どちらも琉球が舞台
    こんな奇遇があるのかと
    宗棍は琉球唐手、黙示録は琉球踊り
    時代は若干琉球踊りの方が古い
    さて、宗棍だが今野作品の空手などの武闘関連の作品をいくつか読んだがその中では面白かったと思う。
    主人公の成長や最後の日本政府示現流との戦いは楽しく読ませてもらったとともに爽快感があった。

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    2021年07月28日
  • 歌舞伎町特別診療所 闇の争覇

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    冒頭から恐ろしいくらいの強さをみせてきた太虎なのに、五条との対決は意外と簡単にやられてしまった感がありましたね。五条もそれなりにトレーニングを積んだとはいえ、これまで歯が立たなかった相手に対して一気に形勢逆転というのはちょっと出来過ぎでしょう。

    それでも、五条、太虎、松崎、そして犬養の一人息子の翔一、この4人の男の物語として楽しめた一冊だと思います。みな、それぞれ内に秘めた想いに突き動かされるように物語が進んでいく様は面白かったです。特に翔一が小学校3年生らしからぬ言動で父親をしのぐ存在感を発揮しており、彼の発言はどこか大人をも納得させてしまう力があるように感じながら読みました。

    翔一を主

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    2021年07月23日
  • 警視庁FC

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    今野さん色々なタイプのお話しを書いているのねというのがわかった作品
    シリーズ化してるということはキャラ設定が気に入ったのかな?

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    2021年07月17日
  • 宗棍(琉球空手シリーズ)

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    刑事物で時々出てくる沖縄武術を本筋に据えた作品。過去に読んだ作品で出てくる武術の源流がここにあるのかと思うと感慨深い。弟子たちが活躍する続編も読んでみたい

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    2021年07月09日
  • 宗棍(琉球空手シリーズ)

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    琉球空手の基礎を築いた松村宗棍の伝記…あまりに淡々としていて、物足りないかな。これまでの今野さんの琉球空手シリーズにあった熱が感じられない。爽やかに読み終えたが。

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    2021年07月09日
  • 任侠浴場

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    あかんなぁ。シリーズも四つ目となると、何のオモロさも無いで。筋を追わせる書きっぷりは流石やが、中味がスカスカ。
    もっと精進せんかい、今野君。

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    2021年07月08日
  • 内調特命班 邀撃捜査 〈新装版〉

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    ネタバレ

    今野敏作品を読み続けるなかで、だんだん古いものに遡っていっている状況。で、本作は特殊防諜班や潜入捜査シリーズなどと同じ系譜。古くからある拳法を一子相伝で受け継ぐ家系の子孫3人が、アメリカから送り込まれた敵と戦う構図が似ています。

    ということで、本作も特殊~や潜入~と同じく期待できると思いつつ読み進めていきました。結論としては、3人が出会うまでのプロセス~なかなか出会うのは難しそう、という展開が一転、一気に集結する流れまではよかったのですが、若干時間をかけ過ぎたこと、またそれに比べその後で敵を倒す部分が少々短かったこと、このストーリー長のバランスが少々悪いように感じました。

    なんだか「さあ、

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    2021年06月25日
  • イコン 新装版

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    ネタバレ

    95年の著書なのか…そう思うと凄い
    令和の時代に読むとサブカルチャーのあり方やネット上のコミュニティに理解が及ばないおじさま方に共感ができずなかなか苦しい所もあるが、
    否定をせずに有森恵美が存在し続けるオチにした事が個人的には拍手喝采
    ただ、話としてはもう少し掘り下げて欲しかった気持ちも…
    シリーズものの5作目らしいが、初読の自分としては随所に挟み込まれるおじさま刑事たちの家庭や職場の個人的な話が
    テンポを悪くしてしまっているように感じられてしまう所も…

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    2021年06月11日
  • 人狼

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    美崎シリーズ第二弾。狼男を追う、という物語。ストーリー自体は可もなく不可もなくといったところ。池袋の不良少年たちとのやりとりがちょっぴり微笑ましいです。笹本が彼らをしっかり手なずけているのもよい。

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    2021年06月01日
  • 特殊防諜班 聖域炎上

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    ネタバレ

    いやはや、なんでもありになってきましたね。新人類委員会はついに戦闘機まで持ち出す始末。肉弾戦ではことごとく失敗しているから、兵器の力でねじ伏せようということでしょうか。

    しかもハリアーというホバリングできる戦闘機。そんなものがあるんですね、知らなかったです。Googleで検索してみるとちょっと小さめ、ミニチュア感のある戦闘機。

    とはいえ小さかろうがなんだろうが戦闘機は戦闘機、もはや飛び道具を飛び越して反則技ともいえますが、そこは真田持ち前の自衛隊を自らの指揮下におく権限発動で対処。戦闘機同士のバトルは無事撃墜することで決着もパイロットは間一髪のところで脱出しており、なにやら次巻に再登場しそ

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    2021年06月01日
  • 特殊防諜班 諜報潜入

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    ネタバレ

    シリーズ5作目。雷光教団が再び登場。冒頭で夢妙斎が登場、どっかで聞いたことのある名前だなと思いましたが1作目で新人類委員会に誘拐され命を落としてしまった教団宗祖で、その二代目なんですね。

    真田が教団を訪ねると、どうやら教団は分裂していて、羅門率いる元祖系と二代目率いる新興系が並立しているという状態。このタイミングで登場する新興系は物語のうえでどのような役回りなのか、当然新人類委員会となんらかつながりがあるんだろうな~、と思いながら読み進めてゆくと、案の定モサドの調査でその事実が判明。

    後半二代目教祖と対決へとなだれ込みますが、今回はとどめを刺すことはできず、取り逃がす結果に。シュトルムのと

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    2021年05月22日
  • 特殊防諜班 標的反撃

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    ネタバレ

    またもや取り逃がしたか、と思ったその刹那、グレネードランチャーでようやくシュトルムを仕留めることに成功の本作。相手の罠にはまったとはいえ、恵理に恋心が芽生えてしまうという、恵理ファンがやきもきする展開に。

    真田の出生の秘密(かもしれない?)も少しづつ明らかになり、芳賀一族とのつながりがあったかもしれない、という運命的な内容は次作への期待を膨らませてくれます。解説にもあるとおり、次巻ではもっとすごい相手が登場するとあるので、必読ですね。

    そして、ラストの恵理の「えーい。隙あり」の真田とのやりとり、いいですね。ニンマリしてしまいます。今野氏の描く女性キャラはこんな感じで非常に魅力的に見えますし

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    2021年05月15日
  • 特殊防諜班 組織報復

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    シリーズ第二弾。登場人物や十支族の血脈を絶やさんと芳賀一族が狙われる展開は前作から継承。それだけに、だんだん自分のなかで物語として馴染んできた部分があり、前作よりも楽しめました。

    とくに自衛隊ヘリの出動要請シーンはデジャブかと思わせる展開でしたが、なんかいいですね。
    「緊急措置令を確認しているか」
    「指令コードをどうぞ」
    「これよりこの機は全面的にそちらの指揮下に入ります」
    っていうやりとり、なぜかニヤリとしてしまいます…。

    それにしてもシュトルムはなかなかしぶといですね、この戦いまだまだ続きそうです。そして恵理の戦闘能力の高さが前作にもましてクローズアップされていて、普段のおっとりキャラ

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    2021年05月15日
  • ヘッドライン(スクープシリーズ)

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    ネタバレ

    「スクープ」での敏腕テレビ局記者が警視庁の刑事と組んで1年前の死体バラバラ殺人事件の解明を描く作品。今野敏の作品としてはいまいちの印象。

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    2021年05月04日