あらすじ
宗教団体教祖の奇妙な誘拐事件が相次いで発生した。教祖たちは無事解放され、一様に何も覚えていない。だが、雷光教団・東田夢妙斎の事件は違った。真相を追う「首相の代理人」真田は、陰にある巨大な陰謀と遥か古代から受け継がれた血の伝承を探しあてる。『新人類戦線“失われた十支族”禁断の系譜』改題。
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■ブログの前のメモ■新刊.netで新刊として出ていたので、20年前の本とはしらなかった。今、読んでも全く違和感なし。むしろ、中東問題が盛んに取り上げられる今、ユダヤの問題は新しい。今野敏氏は以前から日本人のルーツや起源に関する物語を書いているが、とても興味深い。改題されているこのタイトルだと全く違う印象で読みはじめたので、何となく昔のタイトルの方が中身には近い気もする。
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題名とあらすじを読んでの衝動買いでしたが、読みやすいし、面白い。
武道家でもある著者が書かれる戦闘シーンも細かい描写であるにもかかわらず、さらりと読めます。
うん。
この方の作品、かなり量が多いですが全部読みたくなった。
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2009年の19冊目。エンターテイメント色が強く打ち出されております。単行本が'86年発売なので、詳細な部分で現在とのギャップがあり、それも読みどころの一つになっています。
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宗教団体教祖の奇妙な誘拐事件が相次いで発生した。
教祖たちは無事解放され、一様に何も覚えていない。
だが、雷光教団・東田夢妙斎の事件は違った。
真相を追う「首相の代理人」真田は、陰にある巨大な陰謀と遥か古代から受け継がれた血の伝承を探しあてる。
(「BOOK」データベースより)
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2008/12/13 ジュンク堂住吉シーア店にて購入
2009/11/21〜11/23
自衛隊員の真田は団体行動のとれない問題児であったが、首相の代理人としてスカウトされる。請け負った最初の仕事は宗教団体の教祖の連続誘拐事件であった。教祖達は誘拐された後、皆無事解放されていたが、雷光教団の東田夢妙斎だけは殺害されてしまう。この事件を追う真田はやがて失われたユダヤ10支族にからむ全世界を揺るがすような背景にでくわす。
一歩間違えればトンデモ本になる内容であるが、得意の格闘技話を交えて楽しめるエンターテインメントになっている。20数年前に初出とは思えない。まあ、私自身こういう内容が好きなので結構楽しめた。シリーズの続きも楽しみである。
面白かった
セールで安かったので購入。ミステリーだと思っていたが、違いました。それでも予想以上の小説でよかった。超能力が存在して基本味方のサポートでしたが、襲撃を察知される敵側だと脅威でしょう。少し気になったのは敵に超能力者はいないのかな。シリーズ化してるので今後でてくるのかな。
Posted by ブクログ
まだドイツが東西に分かれていた頃のお話しなのですね。主人公の真田の秘密裡な活動と海外からの刺客と追う展開は倉島シリーズを彷彿とさせる部分があります。
前半はちょっと退屈、後半、まさに”戦争”の様相を呈した場面もあり盛り返した、という印象ですね。前半の雰囲気だけで進むならこのシリーズはスキップしようかと思いましたが、少なくとも次作は読んでみようと思われてくれる読後感ではありました。
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2.8
悪く無いんだけど、1986年に刊行されたものらしく、当然だけど、中途半端に古かった。
話の設定があまり好きな感じではありませんでした。
シリーズものみたいですが、次は多分読まないかなぁ。
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出だしの雰囲気に比べてアクション要素が物足りない印象。
シリーズの最初だから、もう少し派手でも良かったんじゃないかな。
ジャンルとしては伝奇ものなので、近作の警察小説ものから入ったファン層には受けないんじゃなかろうか。
伝奇の要素も流石に古くさい感じのしないでもないし、相当に読者を選ぶ感じですかね。
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特殊防諜班シリーズ1作目。
アクションありのミステリー。
登場人物が脇役も含め魅力的。
トンデモが大好きな私としては、歴史トンデモ説をもっと盛りだくさん書いて欲しかったけれど。
高橋克彦の竜の柩を上回る小説を探し求めているのですが、幸か不幸かこの作品以上のものには出会えず。
何はともあれ、2作目を続けて読んでいこうと思います。
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特殊防諜班シリーズ1作目。
随分昔に書かれた作品であるけれども、古臭さを全く感じさせず、面白く読めた。今野作品のシリーズの中では伝奇+アクションの類に属するモノかな。軽く読むエンターテインメント小説としてうってつけ。シリーズが結構続くので、楽しみ~♪
Posted by ブクログ
今回もなかなか面白かったです。
男たちの緊迫感ある戦闘シーンが素敵。
脳みそ使わずにサクサク読めてしかも楽しいなんて、すばらしいエンターテイメント小説だわ。
11.06.11
Posted by ブクログ
本当は星3.5~4ってところ。‘86年刊行『新人類戦線 “失われた十支族" 禁断の系譜』を改題した作品。今野敏の初期にみられた伝奇アクションもの。
『イコン』でもそうだが、今回も古代の歴史が絡む。ずばり「ユダヤ人渡来説」!鵜呑みにすることはできないが、古代ユダヤと日本の風俗・習慣の共通点やことばの意味など、説得力のある考察がなされている。旧約聖書に始まるユダヤ人の歴史、近現代でのユダヤ人の活躍、ナチス・ドイツからの迫害など、読み応えのあるテーマがつまっている。
(実は、このオチを高校の文化祭でやった劇のオチとしてつかったことがある…笑)
また、10年以上前の作品ながら、それらのテーマが現代にも通用するところがすごい。本書のなかに、主人公の真田は助かるが、一緒にいた脇役の者が救急で受け入れてもらえず、病院をたらいまわしにされたあとに死亡する、という一節がある。ここ最近で話題になった話ではないか。