多崎礼のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「こんなファンタジーが読みたい」を最高のレベルで叶えてくれる。
風景描写は繊細で、世界設定も詳細で、けどちゃんと人物たちのやりとりに温度があるのが素敵。リーアンとアーロウが照れ合ってるあのシーンなんて、おかしくってくすくす笑いながら読んでた。
それからやっぱり、メインに歴史としてでてきたテッサたちだけじゃなく、白昼夢のような形でユリアとトリスタンが出てきた瞬間の、あの鳥肌ったらない。うわーっこれこれこれ!!!って内心昂りまくっちゃった。ファンタジーな世界観、シリーズものの醍醐味をめちゃめちゃに噛み締めちゃった。
展開は「う、うわ、、まさか…まさかそれって……!!」な激動の展開に興奮した( -
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Posted by ブクログ
季節感のある春特有の風光明媚な情景が目に浮かぶようだった。
最後が圧巻だった。
〜名言〜
言葉は自分を良く見せるためのものではない。自分を理解して貰うための道具だ。(P210)
形あるものは常に変化し続ける。美しい壷もいつかは壊れ、色鮮やかな絵画もやがては色褪せる。(P211)
真に美しいもの。それは目には見えない。だからこそ、それはどこにでもあり、誰の中にもある。真実の美。それは八魂の中でも、もっとも尊いとされる三つの魂
慈愛の『恩』、希望の『温』、そして自律の『御』だ。(P213)
すべての言葉には魂が宿る。お前の口から出た言葉は、その瞬間にお前の分身となる。
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Posted by ブクログ
ネタバレレーエンデ国物語がSNSで盛り上がっていたので、何から読もうか迷っていたら、阿津川辰海さんが大ファンだったそうで‥入口になったというこちらを。
久しぶりのどファンタジー。ページ数に対し、島の数など作り込まれた世界観。多少気圧されつつも、連作短編にが進むとどんどん楽しく読めた。
性別の叙述トリックや、複数の名前を持つことから、誰と誰が同一人物なのかを考えながら読むことになる。
カタカナ名前なんで、これが結構辛い。
ただ、小中学校の学級文庫とか図書室にあったら、夢中で読んでいただろうな‥自分で二次創作も好きに書いていたかも、と思いを馳せた。(刊行時にすでに社会人なので、年代はずれまくっている -
Posted by ブクログ
【感想】
・設定凝りまくってて、掴むのに苦労がいる。
・主人公たちのキャラと会話が楽しい。
・各章が短いのでテンポはよい。
・ジャンル的には無理やり当てはめればSFファンタジーだろうか。どちらかといえばファンタジー寄り。
【一行目】
この世界は、言うなれば本のようなものだ。
【内容】
・本の姿をしている「姫」とともに「文字(スペル)」を探す少年アンガスの物語と、聖域での「俺」の物語(過去なのか現在なのか不明のまま)が交互に描かれる。
▼簡単なメモ
【アーク】解放された自動人形。アークエンジェル型で金髪美青年。背中に白い羽があるが「次元軸に沿って」収納できるらしい。起動してくれたアンガ -
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Posted by ブクログ
下に降りる事になった。
降りた先では、浄土に行こうとしている人達と
行方不明になった人達。
何がどうしたのか…と思っていたら、どこにでもあるというか
どこの世界でもあるというか、宗教がらみ?
ついでに、少年がどうしていたのか、どうなっていたのか
両親はどうしたのか、という謎も解き明かされてみたり。
なるほど! というか、なるほど…という感じでしたが
音導師の彼女の口ぶりはいつものごとく。
最後には、きれいに丸め込んでました。
その手腕がすばらしい(笑)
そんな彼女ですが、こちらに来ても酒浸り。
しかし処々で語られる事を繋げていくと
もしや? という疑惑が。
これは秋か、冬には分かるはず?w