多崎礼のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ゴシックパンク吸血鬼疑似親子モノ…で好みの要素たくさんでそこそこ楽しい。作中で「人間」と言われてる方は、銀と日光に弱く、血による他者支配ができる、などの特徴から吸血鬼、そして敵対する「純血種」の方が人間なんだと思われるが、敵役の純血種や女王に魅力やストーリー性が乏しいのが残念。生まれつき血のバリューが高い=俺強い、となる世界観のため、あまり主人公に共感できないのも△。
また主人公は中年と思われるのだが、作中から年齢不詳な感じが漂う。吸血鬼故に長寿、だからなのではないかと思うけどここも説明がほしかった。吸血鬼と人間の寿命の差って鉄板ネタなので。 -
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Posted by ブクログ
騎士団長6人、それぞれの短編集。
彼らの過去が掘り出される状態な上に
今まで何があったのかが、ちらりと出てくるので
やはり本編の3冊を読んでからがよいかと。
濃いわ重いわ印象深いわ…。
異種の姉ができている話が好きです。
なんとなく、が確実に会話できるようになっていく様が
絆が、心が繋がっていくようで。
しかし一番印象深いのは、古くて新しい、最後の話。
まったくこれっぽっちも本人が出てこないと言う
ある意味素晴らしい状態(笑)
けれど彼の両親は…というよりも、お嬢様?
ここが一番恐ろしい…。
どんな駆け引きをしまくったのか。
知りたくないような、知りたいような?w -
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Posted by ブクログ
ネタバレ立ち上がれ、我が兄弟
お前は一人ではない
そうだ、我らは一人ではない――
内容紹介です。
姫とともに文字を回収する旅も終わりが近づく。しかし世界の滅亡を望むレッドはバニストンに災厄の種をまき散らした。懐かしい街、恩ある人々の危機に必死に戦うアンガスに彼は言い残す。「オレを殺す覚悟が出来たら第七聖域まで来い」追い詰められていくアンガスは「希望」を捨ててしまうのか?そして〈俺〉という語り手によって紡がれたもう一つの物語が交錯する時――!多崎礼の手で緻密に織られた世界がここに完結する。
ついに最終巻です。
怒涛のような展開を見せるのですが・・・うーん。なんか、こう、すとんと腑に落ちないというか -
Posted by ブクログ
ネタバレ「文字に力が宿るのは、それが万人に共通な明確な意思を伝えるものだからです。言葉もそれと同じです。意思を伴わない言葉には力は宿りません。力の宿らない言葉は、たとえ耳に入っても――」
耳を指さし、それからその手を胸に当てる。
「心には届かない」
内容紹介です。
声と記憶を取り戻したセラと、文字の呪縛から解かれたウォルターを加え、旅を続けるアンガス一行。歌姫だったセラの無事を伝えるべく、彼女の故郷カネレクラビスへ向かう彼らだが、ついにそこにも文字禍が及んでしまっていたのだった!!いっぽう、文字の回収が進み、記憶が戻るにつれ、姫の表情は曇る――この私が文字を撒いた張本人なのか、だとすれば、私は何 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「だから今だけは許して欲しい。君と一緒にいることを――君の傍にいて、君を守ることを――どうか許して欲しい」
内容紹介です。
病に倒れた母のため、一度は捨てたはずの故郷へ、七年ぶりに〈姫〉と帰るアンガス。記憶を失い、やがては死に至るという〈忘れ病〉は、母だけでなく、すでに街全体を蝕んでいた。初めて見る不吉な病に文字の気配を感じる二人だが――!?一方、バニストンで彼の帰りを待つセラに、エイドリアンは語り始める。アンガスの過去を、そしてその背負う運命を……。シリーズ急展開!
アンガスの過去が痛い。どうしようもなく痛い。
誰にも理解されずに、誰からも必要とされず、ずっと孤独でどうしようもなくて