山本幸久のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ほっこり短話集。
ブラック企業に勤める主人公紀久子が、花屋の女性店長に誘われて花屋のアルバイトを始め、たくさんのバイト仲間やお客さんを通じて少しずつ成長していくお話。
それぞれ一つの花をテーマにした9つの章(文庫版)で構成されており、短話集のようになっている。
各章の最後は決まってその花の花言葉で締めくくられ、最後にタイトル回収される映画のような粋な演出。
1冊を通してストーリーの起伏は少ないが、穏やかでほっこりした気持ちで読める本。
花そのものはもちろん、花屋や生産者の仕事まで細かくリアルに表現しており、執筆にあたってかなり調べていることがわかる。また、登場人物の設定も作り込まれてい -
Posted by ブクログ
ネタバレ【収録作品】
Ⅰ 泰山木
Ⅱ 向日葵
Ⅲ 菊
Ⅳ クリスマスローズ
Ⅴ ミモザ
Ⅵ 桜
Ⅶ スズラン
Ⅷ カーネーション
紀久子は美大を出たものの目指すグラフィックデザイナにはなれず、ブラック企業に勤める。しかし、仕事のハードさに加えてセクハラ、パワハラがひどいため辞職。偶然出会った店長の李多にスカウトされて花屋でバイトを始める。そこで地元の人々とさまざまな縁が繋がっていき、ショップカードをきっかけにデザインの注文も入るようになる。
前向きになれるお仕事小説。
パワフルで愛らしく、格好いい女性たちがたくさん出てくる。半面、男性陣は、何人かを除き、セクハラ上司、男尊女卑のパワハラ野郎、結婚詐 -
Posted by ブクログ
読み終わった時、置かれた場所で咲きなさいと言ったのは誰だったかなと思った。調べてみるとマザーテレサのようだった。本書には、その言葉のように花屋で働く人たちや、お客さんがたくさん来る。
主人公の紀久子は美大卒。ブラック企業を辞めたばかりの24歳。花屋の店主に声を掛けられたことからアルバイトとして働くことになる。デザインの技術を活かせる再就職先を探しながら、といいつつも結果的には花屋さんで正社員にでもなるのだろうと思ったのだが。
働く場所にこだわる必要はない。
自分の能力はどこでも活かせる。
両親の介護で国語教師を続けられなかった光代は、花屋で短歌を活かした。アルバイトで農大の研究助手ハガく