山本幸久のレビュー一覧

  • カイシャデイズ

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    社会人が主人公の小説。働く人なら誰しも経験のある上司や社外関係者からのお叱りや受けてきた恥など、登場人物の目線で描かれており、自分だけじゃないんだなーと勇気をもらえた。それぞれの企業戦士模様が面白かった。

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    2020年06月04日
  • 男は敵、女はもっと敵

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    連作短編集。高坂藍子本人は内心悩みも不安も抱えているのに、周囲の人間から見ると美しく強い女性。吾妻くんは何故会社辞めちゃったのか、最後に明かされたあの子は誰の子?全然それらしい人いなかったのに。それとも描かれていない期間に関係のあった人?気になる!

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    2020年01月12日
  • 一匹羊

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    ネタバレ

    山本幸久の短編集、どの作品の主人公も、どこにでもいそうな、人間臭い人たちばかり。そしてどこにでもありそうな話で、とんでもない不幸があったりとか、ゴールデンラッキーがあったりということは一切ない。街中にあふれている普通の話ばかりである。

    が、そういうのを書かせると上手いのが、この作者。どの作品も余韻がいいねんなぁ。「この後、この人はもう人頑張りするんやろな」とか「ちょっと一息入れるんかな」ってな終わり方。
    こういうのを読むとじゃ俺も、今抱えているちょっとした(でも俺にとっては少々やっかいな)問題に手を付けてみよっかな…みたいな勇気が湧く。

    山本作品の常連キャラもちょいちょい出ていて、そういう

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    2019年12月24日
  • 誰がために鐘を鳴らす

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    廃校が決まっている男子高校生4人がハンドベル部をつっくって成長していく青春物語。
    その中に「店長がいっぱい」に出てくる「霧賀久仁子」氏がいいところで随所に登場。
    読後感もすごくよく、とてもいい本でした。

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    2019年11月01日
  • 店長がいっぱい

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    他人丼チェーン店の店長たちと本社創業者と家族の物語。
    それぞれの人間像が魅力的。
    読後感もよく、おすすめの作品でした。

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    2019年10月12日
  • エール!(3)

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    様々な職業をテーマに、様々な作家さんが競演したアンソロジーの第3弾。
    たまたま好きな作家さんが多かったので、第3弾からいきなり読み出したが、美術作品の運搬の方の話や、ベビーシッター、新幹線の清掃員の話が特に面白かった。
    それぞれの作家さんの得意分野の作品が読めたのも、とてもお得な作品集だったと思う。
    順番が違うけど、第1弾も第2弾も読んでみようと思う。

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    2019年10月05日
  • 店長がいっぱい

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    短編連作。チェーン店の店長が主役かと思いきや連作で頼りない2代目社長がメインですね。
    チェーン店で働いたり、バイトしたことがある人にはとてもイメージしやすく、刺さるものもあるのではないか。
    仕事の大変さ、店長のやりがい、孤独などが表現されていて面白い!

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    2019年08月20日
  • あっぱれアヒルバス

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    アヒルバスシリーズ第2弾。今回は外国人観光客が多いツアー。バスガイドの秀子ことデコがアニメやフィギュア関連の場所を巡る。思いがけないことが起きたり大変な仕事でもあるけれどデコがお客様との交流を通して自分に足りないものやこれからやろうとしていることを見つめていくそういう気づきの物語でもあるようにおもう。東京を一緒に巡っているようなそんな楽しい感覚にもなれる。前作からデコも歳を重ね後輩もできて、でもデコはデコ。この作品を読むとアイスのピノが食べたくなる。

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    2019年08月20日
  • 幸福ロケット

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    思いがけない本から、思いがけず、この本を知って、初めてこの作家さんの本を読んでみた。特別に驚くような事件が起こるわけでもなく、小学生の親子、淡い恋、友達との関係が、面白おかしく綴られて、最後に胸を打たれた。
    意外な出会いに感謝✨ありがとう

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    2019年04月22日
  • 幸福ロケット

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    小5の香な子とコーモリくんに町野さんを加えた3人が織り成す初恋の甘酸っぱい物語。
    小学生の初恋のお話なので、どこか微笑ましく肩の力を抜いて読めました。けど、最後の展開にはちょっとドキドキして。
    頑張れ、走れ、香な子!と応援したくなる。
    読後、香な子とコーモリくんの初恋が成就し、幸せになればいいなと願ってる。

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    2019年03月28日
  • ある日、アヒルバス

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    アヒルバスで働くバスガイドさんの話。
    日々の日常や新人研修などの話を面白く描いている。
    少し、ホロっとするところもあるが、多くの部分が面白い。
    バスガイドさんて大変なんだなあと感心するとともに、ほかの職業も、大変なんだろうなとも思う。
    私もサラリーマンをがんばろうと思った話でした。

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    2019年02月04日
  • ある日、アヒルバス

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    いろいろあるけどお仕事は大事ですね。
    同じく山本幸久さんの「凸凹デイズ」読んでから読むのがオススメ。

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    2019年02月03日
  • 芸者でGO!

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    八王子の芸者たちの周りで起こる出来事を面白く描いたお話。
    芸者一人一人の人生を描写しながら、それぞれの今との関係を繋げて面白い話を描いている。
    芸者という私に縁のない世界をわかりやすく描いていることと、明るい芸者たちの人間関係を楽しく描いているのでスラスラと読み進めることができました。
    面白かったです。

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    2019年01月22日
  • 凸凹デイズ

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    九品仏のアパートの1室で、たった3人でやっているデザイン事務所凹組(会社名)。遊園地の広告デザインのコンペで勝ち残ったものの、条件は凹組とは腐れ縁の醐宮を擁する別の事務所との共同制作であった…。

    本当にデザイン会社のお仕事小説といった感じ。ご都合主義で現実離れしているというと、ご近所の知り合いばかりで仕事が回っていることくらい。デザイン業界の内情は知らないけれども、多分そういう感じなんだろうなーと思わせるリアリティがあるのも魅力である。

    また、この作品の魅力は、極限まで絞り込んで、余計なところまで強烈にキャラクター付けをした登場人物たちであろう。この本を渡して「これで漫画を書いてみな」と言

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    2018年12月28日
  • エール!(3)

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    伊坂幸太郎目当てに借りたのだが、日明恩にぐっときた。

    しかしこれ「たちもり・めぐみ」とはとうてい読めないゾ。

    パソコンで全然変換してくれないし、「にちあかるいbs(バックスペース)bsおん」でやっと変換した。

    めぐみはいいよ。変換してくれるから。でも、たちもりはねーべ。

    警察や消防のリアルを描くらしい。有川浩の自衛隊オタクみたいなものか?

    しばらく日明恩を読んでみようと思う。

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    2018年12月09日
  • 店長がいっぱい

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    友々亭というチェーン店の店長たちの
    様々な人生のお話。
    チェーン店はどこにいっても店構えは
    変化はあまりないけど、そこで働く人は個性的。

    その対比の書き方が面白かった!

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    2018年11月10日
  • エール!(3)

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    ■原田マハ「ヴィーナスの誕生 La Nascita di Venere」(美術品輸送・展示スタッフ)
    ■日明 恩「心晴日和」(災害救急情報センター通信員)
    ■森谷明子「『ラブ・ミー・テンダー』」(ベビーシッター)
    ■山本幸久「クール」(農業)
    ■吉永南央「シンプル・マインド」(イベント会社契約社員)
    ■伊坂幸太郎「彗星さんたち」(新幹線清掃スタッフ)

    クールだけは何をいいたいのかわからず読破断念したが、それぞれ悩み、でも頑張って何か得ていく流れは何ともあったかく、自分も自分になりに頑張っていきたいなぁと思えた。

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    2018年10月12日
  • 店長がいっぱい

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    友々丼はどんな味がするのかな?

    友々丼をメインにチェーン店約120店舗を展開する友々家
    そこで働く各店舗の店長をメインとした話。
    広告代理店から転職
    一癖も二癖もあるバイトに手を焼く
    などなど問題点を解決していく。それを纏める容姿が美しく仕事が出来る本社の霧賀久仁子。
    各章は別々の店の店長の話だが霧賀が関わっている為細かな所で話が繋がる。
    最後の方の章は一代で友々家を築いた現会長「真田あさぎ」とその息子でポンコツ二代目社長の話。
    ドタバタが最後まで続くのかと思いきや最後はしんみりとして終わった。

    山本さんの小説は映像化が多いように感じます。
    この本もいづれは映像化するんじゃないでしょうか。

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    2018年10月08日
  • 凸凹デイズ

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    タイトルからは殆ど内容の見当がつかなかったけど、小さなデザイン会社のメンバーが、デカ男2人と小柄女1人で、それが並んで凹の字に、ってことだった。それにまつわる下心やら嫉妬やらが、過去と現在を行きつ戻りつしつつ、会社の浮沈も含めて語られていく。基本、淡々とした日常譚なんだけど、ちょっとしたトラブルとかをまぶすことによって、膨らみのある物語に仕上げられている。初挑戦の作家だったけど、楽しんで読めました。

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    2018年07月02日
  • ウチのセンセーは、今日も失踪中

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    漫画家(不在率高し)のアシスタントが主人公のお話。

    基本的にはコミカルなタッチで描かれているが、
    同じく漫画家を題材にした「バクマン。」と比べ(漫画と小説を比べるのもどうかと思うが)、熱気がある雰囲気ではなく、どちらかというと哀愁漂う雰囲気。苦労性な主人公の影響か?

    富山の料理が美味しそう。

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    2018年05月22日