山本幸久のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
九品仏のアパートの1室で、たった3人でやっているデザイン事務所凹組(会社名)。遊園地の広告デザインのコンペで勝ち残ったものの、条件は凹組とは腐れ縁の醐宮を擁する別の事務所との共同制作であった…。
本当にデザイン会社のお仕事小説といった感じ。ご都合主義で現実離れしているというと、ご近所の知り合いばかりで仕事が回っていることくらい。デザイン業界の内情は知らないけれども、多分そういう感じなんだろうなーと思わせるリアリティがあるのも魅力である。
また、この作品の魅力は、極限まで絞り込んで、余計なところまで強烈にキャラクター付けをした登場人物たちであろう。この本を渡して「これで漫画を書いてみな」と言 -
Posted by ブクログ
友々丼はどんな味がするのかな?
友々丼をメインにチェーン店約120店舗を展開する友々家
そこで働く各店舗の店長をメインとした話。
広告代理店から転職
一癖も二癖もあるバイトに手を焼く
などなど問題点を解決していく。それを纏める容姿が美しく仕事が出来る本社の霧賀久仁子。
各章は別々の店の店長の話だが霧賀が関わっている為細かな所で話が繋がる。
最後の方の章は一代で友々家を築いた現会長「真田あさぎ」とその息子でポンコツ二代目社長の話。
ドタバタが最後まで続くのかと思いきや最後はしんみりとして終わった。
山本さんの小説は映像化が多いように感じます。
この本もいづれは映像化するんじゃないでしょうか。 -
Posted by ブクログ
5人の芸者が紡ぐ人生模様。文庫版書き下ろしの「お母さん」を加えた全6編からなる物語。とても面白かった。読む前は芸者というと海千山千のイメージだったが、彼女たちも普通の女性と変わらないのだと感じた。そうそう本作にはアヒルバスの主人公、デコさんも出演。相変わらずの姿にニンマリ。なんだか儲けた気分。
あらすじ(背表紙より)
東京八王子の置屋「夢民」の新人芸者・弐々(杉浦晴子)は元女子高生。大学受験に失敗、恋人とも別れてなぜか芸者の道へ。「夢民」には他にも元丸の内OL、元キャバクラ嬢、元看護師のシングルマザー、そして元女子プロレスラーなど個性的な面々ばかり。彼女たちは人生の逆境を乗り越え最高の芸を見せ -
Posted by ブクログ
お仕事系の小説が得意な山本幸久。大人を主人公にした作品はどれも面白くて、著作をすべて大人買いしたけれど、子どもを主人公にした『ヤングアダルトパパ』が生理的に駄目でした。だから、小学生が主人公の本作はおそるおそる読みはじめたのですが、やられた(笑)。序盤中盤はわりと普通、終盤に胸キュンキュン、切なさにちょっぴり涙。具体的には230頁目付近。もう、大好きです。
小学5年生の山田香な子。平凡な姓にへんてこな仮名遣いの名、クリスマスイブ生まれ。文京区の高層マンションに住んでいたのに、父が突然仕事を辞め、母の実家である葛飾区の工務店に勤めるという。最初からお父さんが婿養子に入っておいてくれたなら、あり