山本幸久のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
東京から紀伊半島の会社の社員食堂に異動となった管理栄養士のみなほ。そこの社員食堂には、女帝と呼ばれるベテラン調理員がいて、みなほの考えるメニューに難癖を付ける。
みなほと車のミゼットのグックーとの会話が、相場という感じで、何だかよいです。
女帝の剛力も意地悪だけど、実は社員食堂を愛するひとで。
三つ星の由来となる凄腕の料理長の赤星も、社員食堂を愛して、勤務先の陽々子社長は、みんなの良きお母さんという具合。
出向元のウマカフーズのマネージャーは、こんな上司がいる会社で大丈夫か?という始末
みんな、考え方は違えど一生懸命に生きているんだなという感想 -
Posted by ブクログ
桃餐(とうさん)プロ? まるで倒産寸前みたいなプロダクションに所属する女性漫才コンビ「アカコとヒトミ」。初ライブで、客席が失笑から無反応へ、終いには凍りつくという盛大なスベりの場面から物語は始まります。
二人は共に28歳・独身。大学時代からの腐れ縁でお笑いの道へ進んだのでしたが、当然いい時も悪い時もあります。互いの境遇の相違と嫉妬、すれ違い、喧嘩‥。それでもそれらを乗り越え、真摯に笑いを追求する姿は、一見無謀に思えても尊く、明るい未来を予感させます。
物語の展開、登場人物の対話にリズムがあり、読みやすいです。筆者のノリに引き込まれるように、ライブ会場でネタを共有している感覚になります。
世の中にはM-1やR-1で優勝し、売れっ子を目指している芸人の卵みたいな方はごまんといるんでしょうね。その日暮らしで将来の見通しも持てない不安と常に闘っているのは、ある意味すごいです。
加えて、「万人ウケする笑い」ってあるのかな?と考えてしまいます。もしかしたら、万人に通用する感動や泣かせより難しいのでは?と思います。
その点、アカコとヒトミは決して妥協せず、高みを目指す姿勢が清々しく、応援したくなりました。
山本幸久さんのデビュー作にして、小説すばる新人賞受賞(「アカコとヒトミと」改題)の本作は、笑いと夢をもたらす爽やかな青春小説でした。